買い付けの力を磨こうと言われましても。(第150回)

※2014/3/20の記事です。

こんにちは、エスノです。

珍しくまともな時間に
配信できてとても嬉しいです笑

今日はずっと食べたかった、
近所の洋食屋のハンバーグランチを食べました。

なぜ今まで食べなかったかというと、
一日10食限定にもかかわらず、いつも
ランチ終わりぎりぎりの2時くらいに来店して、
だいたいハンバーグランチが終わってしまっていたからです。

しかし今日は雨。

いつもはほとんど満席の店内も
今日ばかりは閑古鳥が鳴いておりました。

そのおかげで、
来店時間はいつもと同じでもハンバーグは完売しておらず、
無事、目的の品にありつくことが出来たわけです。

雨だと、洗濯物が干せなかったり、出かけるのが
億劫になったりして嫌がられることも多いですが、
今回の私のように思わぬ恩恵に預かれることもありますし、
今の時期だったら花粉が飛ばなくなって助かる
という人もいることでしょう。

ものすごく身近な例ですが、
このようにほとんどの物事には、
メリット・デメリットの両面を持っています。

人によって「好き」「嫌い」のように
感情による判断は分かれるところですが、
純粋に事象として見た場合には、
それには善いも悪いもないわけです。

感情による反射的な判断に任せるのではなく、
一つの事柄・事象を、様々な切り口から
観察・考察するクセをつけることで、
それまでは見逃していたようなことに
ふと気付けるようになったり、あるいは、
それまでは考えたことのなかった、
新しい視点から物事を捉えることが出来ます。

そういう気付きや新しい視点が、
「その他大勢」との差を広げる一つの
重要なポイントになったりします。

こういう力を伸ばしていくのも、
BUYMAに限らず、ビジネス全般における
努力の一つの形と言えるでしょう。

という感じで昨日の最後の方と
なんとなく絡めた話ができたところで、
BUYMAの話もしてしまう盛り沢山な内容です。

買い付けの力を磨くことが大事だ、
ということを以前から何度かお伝えしています。

人気商品を見つけ出す力も重要ですが、
せっかく見つけられたとしても、
それを実際に買い付けできなければ意味がありません。

さらに言えば、より安く買い付けできれば
言うことなしなわけです。

では一体どうやって買い付けの力を磨くのか。

というか、そもそも
「買い付けの力を磨く」とは
どういうことなのか。

これも以前少し触れたことがあるのですが、
改めてまとめておこうと思います。

「買い付けの力を磨く」というのは、
具体的には以下の2つのことを指します。

1.より多くの買い付け先を確保していること

2.それぞれの買い付け先を使い倒せていること

例えば、多くの海外ショップを知っている、
というのは前者に当たるわけです。

shopstyleにあるような、
すでに知られたショップ以外の、
ほとんど知られていないショップを知っているだけで、
ライバルバイヤーとの競争では優位に働きます。

探し方としては、やはり世界一優秀な
Google先生で検索をするのが一番なのですが、
その際、2つ注意すべきことがあります。

ひとつはやはり、偽物を販売している
オンラインショップの存在です。

ちゃんと見分けられないと、
支払い後に偽物が届けばまだ良い方で、
お金だけ振り込んで商品は届かない
という詐欺に遭うことになってしまいますので、
十分注意してくださいね。

見極めポイントはいくつかありますが、
新作の価格があまりにも安すぎる場合は、
基本的に偽物だと思って大丈夫です。

もうひとつは、
仮にメジャーでないショップを見つけたとして、
そこの画像をそのまま使って出品すると、
すぐに他のバイヤーにバレてしまうということです。

Googleの画像検索はかなり優秀なので、
BUYMAになにも加工していない商品画像を使うと、
そこからどこのショップなのかは簡単に分かります。

敵にむざむざ情報提供することもないので、
画像はそのショップ以外のものを使ったりして、
情報が漏れないように防ぐとよいでしょう。

逆にここまでやっているバイヤーは
まだそれほど多くはないので、
自分のショップ開拓に他のバイヤーの
商品画像を利用することは有効です。

さて、「買い付けの力が大事」というと、
今話したような「新規開拓」を重視しがちですが、
実は同じくらい大事なのが、

2.それぞれの買い付け先を使い倒せていること

だと思います。

これまで何度も触れてきましたが、
買い付け先ごとにその特徴は微妙に異なり、
それが他のバイヤーとの差になることもしばしばです。

決済通貨を選択できるショップでは、
それだけで買い付け価格が1万円以上変わってくる
という例を以前書きましたし、あるいは、
日本に直送せずにアメリカの転送業者を経由することで、
買い付け費用が大きく異なってくることもよくあります。

しかし、多くのバイヤーは
こういう現象にまだ全くと言っていいほど
気付いていませんし、仮に気付いていても
それを活かしきれていません。

私が見ている限りではありますが、
せっかくいい買い付け先を知っていても、
そこから一度出品したらあとは放ったらかしで
結果たまにポロッと売れるだけというバイヤーが
現時点ではかなり多い印象です。

身に覚えがある場合は、
ぜひ一度自分のスタイルを
見直してみることをオススメします。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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リサーチの方法を知るだけでは上手くいかない理由(第149回)

※2014/3/19の記事です。

こんにちは、エスノです。

今日も今日とて遅い時間になっております。

実はここ数日ほど、
ちょっとバタバタしていたのもあるのですが、
意識して少し短めの内容を心掛けていました。

というのも、ホリエモンが最近、

「近頃は変に長い文章が多すぎて読む気がしない」

とツイッター上で発言したことに
まんまと影響されたからなのですが、
それだとやっぱり書いてて楽しくないので、
今まで通りの感じでやっていこうと思います。

ところで今更ホリエモンについては
あえて説明するまでもないと思うのですが、
彼が昨年11月に上梓した「ゼロ」という本は
なかなか良い本でした。

必要ない人にはまったく必要ないのですが、
必要な人にはけっこう「これ以上ない」というくらい
ぜひ読んでもらいたい本です。

タイトル「ゼロ」の副題が、
「なにもない自分に小さなイチを足していく」
となっているのですが、はっきり言って、
ビジネスで上手くいかない人のほとんどは
このことがちゃんと理解できていないのが原因です。

ちょっと引用しますね。

======================================

彼らの声を聞いていて感じるのは、みんな「掛け算の答え」を求めている、というこ
とだ。もっとわかりやすい言葉を使うなら、成功へのショートカットを求め、どうすれ
ばラクをしながら成功できるかを考えている。もしかしたら、僕に聞けば「ラクをしな
がら成功する方法」を教えてもらえると思っているのかもしれない。

(28ページから引用)

======================================

「彼ら」というのはホリエモンのメルマガの
Q&Aコーナーなどで、仕事や起業などについて
質問をしてくる人たちのことです。

もちろんここで言う「ラクをする」の意味は、
より効率的に成果を出すという意味ではなく、
「何もせずに」と同義です。

要するにビジネスで成功したいと思う人の多くは、

“おそらく”成功者が持っているであろう、
魔法のような「成功の方程式」が手に入れば
「今現在の自分のままで」成功を収めることが出来る

そういう風に考えているのでは、
と言っているわけですね。

文脈からわかると思いますが、
もちろんこれは正しくないというのが
ホリエモンの意見ですし、それは私も同じです。

例えば、これが絵画や楽器の演奏、
あるいは学校の勉強やスポーツとかについてだと、
ある程度年齢を重ねていれば、
こういう質問はほとんど出てこないはずです。

それは、
芸術や勉強やスポーツの能力を上げるためには、
「努力」という過程が避けられないことを
それまでの経験上、身にしみて分かっているからです。

しかし、ビジネスにおいては
そういう経験をする機会がほとんどないまま
多くの人は社会に出ていくことになる。

その結果、「ビジネスでの成功」というものが理解できずに、
成功している人は、自分が持っていない何かを手に入れたから
成功したに違いない、という発想に辿り着くのだと思います。

ということで、多くの人が、
あれでもないこれでもないと、
あっちをフラフラこっちをフラフラするのですが、
残念ながらそんな魔法の杖はどこにもありません。

なにかを成し遂げた人というのは、
ほとんど何も持っていなところから始めて、
そこに努力しながら少しずつ「イチ」を足すことで
自分の力を底上げしてきた人です。

確かに、世の中には
なにか魔法を使ったんじゃないかと思うような
圧倒的な成功を一瞬で掴み取る人がいますが
それは、元々の能力が飛び抜けて高い人、もしくは、
圧倒的な速度で努力を積んだ人のいずれかです。

例えば、BUYMAでも、
成果を出しているバイヤーのリサーチ方法を
「知っただけ」の人と「知った上で実践し続けた人」
とでは、圧倒的な差が出てきます。

まず知っただけの人は、
いざそれを実践しようとしても、
意外とスムーズにいかないはずです。

それは、作業に慣れていないために、
リサーチの過程でチェックすべき情報を
上手く処理しきれないことだったり、
そのスムーズにいかない感じに痺れを切らし、
必要な情報を勝手に、あるいは無意識に
排除してしまったりするせいです。

ただ、そういう過程を
なんとか頑張って踏ん張って乗り越えれば、
そのうちちゃんと身に付いてきますし、また、
その過程でリサーチの本質が分かってくるので、
自分なりにどんどん人気商品が見つけられるようになります。

こうなってくると、
もう失敗のしようがありません。

しかし多くの人は、
この「頑張って踏ん張って」がなかなか出来ず、
本質的な力が身につかないままで止まってしまいます。

テストで良い点数を取ろうと思ったら、
誰だって繰り返して問題数を解きますし、
野球でバッティングが上手くなりたければ、
誰だって素振りを欠かさずするのですが、
ビジネスにおいてはそういう努力を
成果が実るまでやる人がすごく少ないです。

逆に言えば、少し努力をするだけで
「その他大勢」ではなくなり、
頭ひとつ抜きん出ることが出来ます。

ちなみに、ビジネスでの
「努力の仕方」が分からないというのも、
努力する人が少ない理由の一つだと思います。

これは以前書いたことのある、
「仮説」を立てて「検証」することの繰り返し
がもっとも有効な方法です。

「なぜこういうことをするのか?」
「どうしてこういう結果になっているのか?」
という疑問に敏感になり、そこを取っ掛かりに、
「仮説」を立てて、丁寧に「検証」していけば、
それが成功への歩みになります。

なお、そういう疑問に敏感になるのも、
これはこれで訓練が必要なのですが、
もうちょっと長くなりすぎたので
今日はこのへんでまとめますね。

とりあえず、ホリエモンこと、
堀江貴文さんの著書「ゼロ」は、
ちょっとオススメです。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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利益率なんてどうでもいい。(第148回)

※2014/3/18の記事です。

こんにちは、エスノです。

最近メルマガ配信時間が
かなり遅くなってしまっていますね。

どこかで立て直さなければいけませんね。

さて今日のテーマは、

利益率が低いときは出品しないほうがいいのか?

についてです。

結論としては、これはNOです。

なぜなら

「売れない1万円より売れる5000円」

だからです。

仮に、買い付け費用が
総額で40,000円の商品があったとします。

ライバルは同じものを47,000円で出していますが
自分はどうしても利益率20%取りたいと思っていて、
そうすると50,000円で売る必要がある、しかし
それだとライバルには価格で勝てない…。

ものすごく単純な例ですが、
もしこういう状況に出くわしたときに、
「20%の利益率にならないから出さない!」
とジャッジするとしたら、
それはなかなかパンチが効いた判断です。

普通は利益率が多少落ちても、
ライバルより販売価格を下げて出品するでしょう。

例えば、5,000円の利益を見込んで、
45,000円くらいで出品すればいいわけです。

そちらのほうが間違いなく
売れる可能性は高まります。

絵に描いた餅な1万円よりは、
実際に懐に入ってくる5千円のほうが
誰がどう考えても嬉しいわけですから、
価格設定するときはこういう視点を
必ず忘れないようにしましょう。

利益率なんて、月単位とかで販売してみて
結果的に何%と出てくるものであって
ひとつの出品ごとに考えるものではないのです。

特にバイヤーとしてまだ実績がない方は、
利益率なんて度外視して、まず満足の評価をもらうことが重要です。

赤字になってまでやる必要はないですが、
バイヤーとしてのひと通りの作業も経験できますので、
最初は薄利で実績を作ることをオススメします。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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