一蘭でラーメンを食べながら考えたBUYMAのこと。(第158回)

※2014/3/31の記事です。

こんにちは、エスノです。

今日で3月最終日だったのですが、
思った以上に駆け込みで注文が来ました。

今日だけで4件の受注で、売上にして約50万円。

毎月30件くらいの販売数ということを考えると、
如何にお客さんが駆け込んできたかが分かります笑

そんな駆け込み需要の波に乗って、
コンサルを受講してくださっているTさんが、
本日見事初受注しました!

ちなみに先日初受注したTさんとは別の方です…。

紛らわしいので、メルマガで名前出していいか
今度確認しておいたほうがいいですね…。

このTさんはものすごく慎重派で、
細かい部分をきっちり解決しながら
着実に歩みを進めていくタイプです。

そのため、リサーチも、出品価格の計算も
ひとつひとつ時間を掛けながらクリアしているので、
なんと現時点で出品数が4件しかありません^^;

着実に進めていくこと自体は問題ないのですが、
さすがにここまで数が少ないとどうかな
と思っていた矢先の出来事だったので、
やっぱり抑えるべきところをきっちり抑えれば
出品数それ自体は重要ではないんだなと改めて思いました。

もちろん、現在の出品商品は、
そこまで利益が取れるものではないですし、
数が多く売れるものでもないので、
より大きな利益を目指すには、
もっと出品していく必要があるのは間違いありません。

そこは勘違いして欲しくないのですが、
やはり重要なのは、お客さんの需要があって、
供給が少ない商品を、出来るだけ安い価格で売る、
そのためにはどうすればいいかと考えることですね。

ちなみに、前回初受注したTさん、
そして今回初受注したTさんともに、私から
これを出品したらいいというようなことは
一切伝えていません。

お二方とも、全部ご自身でリサーチして、
買い付け先も探して、販売価格も自分で決めて、
その結果掴みとった初受注です。

じゃあエスノは何やっていたんだという話ですが
私がやっているのは、主に「水先案内」
ということになると思います。

あれをやれこれをやれと、学校の先生のように
コンサル受講者と向き合って指示を飛ばすのではなく、
彼らがこれから自分自身の進化の道を歩むために、
その先駆者としてガイドをしています。

短期的な成功を求めるのであれば、
それこそあのブランドのこの商品を、
こうやって出品しましょうと言えば、
それで済むことです。

いっそ、私が持っている買い付け先を
コンサル期間中は使わせてあげますよ!とすれば、
私はコンサルを受け続けてもらえて稼げますし、
受講者も利益は出るようになるので、
それはそれでハッピーな気もします。

しかし、
それが本当の意味でハッピーではないことは
誰の目にも明らかではないでしょうか。

仮に私が、
明日からもうその買い付け先は使わせません
と言われた瞬間に、何もかもが破綻します。

そんな状態は、不安定以外の何物でもありません。

結局重要なのは、自分自身の力を底上げする、
つまり地力を付けるということです。

地力を付けるということは
進化、成長するということですが、
そこには必ず「産みの苦しみ」が付きまといます。

残念ながら、悩まず苦しみもしない成長など
世の中のどこを探しても存在しません。

問題集をやりこまないと受験では合格しません。

素振りを人一倍しないと、バッティングは上手くなりません。

たくさん練習しないと、上手くギターを弾けるようにはなりません。

一夜にして何者かになれる、
魔法のような方法がないことは残念ではありますが、
これは小学生でも知っている真実です。

私がしているのはその悩み苦しむ道の先駆者として、
これは必要なかったなという苦しみを緩和し、
成長するための手伝いをしているということです。

そんなともに悩み苦しむ道を一緒に歩む仲間を
近日中に再び募集しようと思います。

すでに何件か希望のご連絡はいただいていますが、
改めてちゃんとした形でお知らせしますので、
もうちょっとだけお待ちくださいませ!

さて長い長い前振りに
毎度お付き合いいただき恐縮ですが
今日は、一蘭でラーメンを食べていて考えた話です。

ご存じの方も多いと思いますが、
一蘭というのは全国展開している
とんこつラーメンのチェーン店ですね。

年商も店舗数も10年以上右肩上がりの
外食業界では代表的な絶好調企業のひとつです。

その特徴は、何と言っても、
お店の席がカウンターのみで、
しかも個別に仕切られていることでしょう。

こんな感じです↓

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さて、なんでこんな席になっているのか。

表向きは、

「お客さんに味に集中してもらうため」

です。

座席のお客さんの目の高さには板があり、
食券をテーブルの上に置いておくと、
その板の下の隙間から食券が持っていかれるので、
従業員と顔を合わすことなく注文することが出来ます。

また、友人と一緒に入った場合も、
座席が仕切りで分けられていて会話がしにくいため、
目の前のラーメンに集中することが出来ます。

確かにこれはラーメンの味に集中できる、
というか、せざるを得ない環境といえるでしょう。

しかし、この座席は、
利益を上げるという観点で考えても
お店にとってとても重要な役割があります。

それはもちろん、

「お客さんの回転率が上がる」

という点です。

長居しようがない環境なので、
どうしてもお客さんはラーメンを食べたら
すぐに帰らざるを得ないわけです。

一蘭の躍進には、
このカウンター以外にも理由があるのですが、
今回はそれはとりあえず置いておいて。

この一蘭のカウンターのように、
ひとつの事柄を異なる立場から解釈する
ということはとても重要です。

例えば、今日は月末でしたが、
どうしても今日中に到着通知が欲しいという場合、
お客さんにそれを催促する必要があります。

その場合、ただお客さんに

「クレジットの引き落としの関係で
なんとか今日中に到着通知がほしいのでお願いします」

と伝えたとしても、お客さんからすれば
ただ急かされたという意識になるだけで
最悪の場合、悪い評価に繋がってしまうかもしれません。

そうではなくて、

「商品はちゃんと手元に到着しましたでしょうか。
 確認された際に、なにか気になることがあれば
 遠慮なく仰ってください。

 特に気になることがなければ、
 お手すきのときに到着通知をお願いいたします。」

とお客さんのことを気遣っていることを
一番の目的としているように伝えるだけで、
お客さんの心象は全く違ってきます。

「一蘭のカウンター」が、
お店にとっては回転率向上の施策でありながら
お客さんにとっては味に集中できる環境であるように、

「商品到着後のメール」が、
バイヤーにとっては到着通知の催促でありながら、
お客さんにとってはバイヤーからの心配りでもあり得ます。

このように、ひとつの事柄に、
異なる立場から意味付けする力は、
特に交渉事で重要なので、ぜひ意識して
身に付けて欲しいところですね。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

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