リサーチの方法を知るだけでは上手くいかない理由(第149回)

※2014/3/19の記事です。

こんにちは、エスノです。

今日も今日とて遅い時間になっております。

実はここ数日ほど、
ちょっとバタバタしていたのもあるのですが、
意識して少し短めの内容を心掛けていました。

というのも、ホリエモンが最近、

「近頃は変に長い文章が多すぎて読む気がしない」

とツイッター上で発言したことに
まんまと影響されたからなのですが、
それだとやっぱり書いてて楽しくないので、
今まで通りの感じでやっていこうと思います。

ところで今更ホリエモンについては
あえて説明するまでもないと思うのですが、
彼が昨年11月に上梓した「ゼロ」という本は
なかなか良い本でした。

必要ない人にはまったく必要ないのですが、
必要な人にはけっこう「これ以上ない」というくらい
ぜひ読んでもらいたい本です。

タイトル「ゼロ」の副題が、
「なにもない自分に小さなイチを足していく」
となっているのですが、はっきり言って、
ビジネスで上手くいかない人のほとんどは
このことがちゃんと理解できていないのが原因です。

ちょっと引用しますね。

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彼らの声を聞いていて感じるのは、みんな「掛け算の答え」を求めている、というこ
とだ。もっとわかりやすい言葉を使うなら、成功へのショートカットを求め、どうすれ
ばラクをしながら成功できるかを考えている。もしかしたら、僕に聞けば「ラクをしな
がら成功する方法」を教えてもらえると思っているのかもしれない。

(28ページから引用)

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「彼ら」というのはホリエモンのメルマガの
Q&Aコーナーなどで、仕事や起業などについて
質問をしてくる人たちのことです。

もちろんここで言う「ラクをする」の意味は、
より効率的に成果を出すという意味ではなく、
「何もせずに」と同義です。

要するにビジネスで成功したいと思う人の多くは、

“おそらく”成功者が持っているであろう、
魔法のような「成功の方程式」が手に入れば
「今現在の自分のままで」成功を収めることが出来る

そういう風に考えているのでは、
と言っているわけですね。

文脈からわかると思いますが、
もちろんこれは正しくないというのが
ホリエモンの意見ですし、それは私も同じです。

例えば、これが絵画や楽器の演奏、
あるいは学校の勉強やスポーツとかについてだと、
ある程度年齢を重ねていれば、
こういう質問はほとんど出てこないはずです。

それは、
芸術や勉強やスポーツの能力を上げるためには、
「努力」という過程が避けられないことを
それまでの経験上、身にしみて分かっているからです。

しかし、ビジネスにおいては
そういう経験をする機会がほとんどないまま
多くの人は社会に出ていくことになる。

その結果、「ビジネスでの成功」というものが理解できずに、
成功している人は、自分が持っていない何かを手に入れたから
成功したに違いない、という発想に辿り着くのだと思います。

ということで、多くの人が、
あれでもないこれでもないと、
あっちをフラフラこっちをフラフラするのですが、
残念ながらそんな魔法の杖はどこにもありません。

なにかを成し遂げた人というのは、
ほとんど何も持っていなところから始めて、
そこに努力しながら少しずつ「イチ」を足すことで
自分の力を底上げしてきた人です。

確かに、世の中には
なにか魔法を使ったんじゃないかと思うような
圧倒的な成功を一瞬で掴み取る人がいますが
それは、元々の能力が飛び抜けて高い人、もしくは、
圧倒的な速度で努力を積んだ人のいずれかです。

例えば、BUYMAでも、
成果を出しているバイヤーのリサーチ方法を
「知っただけ」の人と「知った上で実践し続けた人」
とでは、圧倒的な差が出てきます。

まず知っただけの人は、
いざそれを実践しようとしても、
意外とスムーズにいかないはずです。

それは、作業に慣れていないために、
リサーチの過程でチェックすべき情報を
上手く処理しきれないことだったり、
そのスムーズにいかない感じに痺れを切らし、
必要な情報を勝手に、あるいは無意識に
排除してしまったりするせいです。

ただ、そういう過程を
なんとか頑張って踏ん張って乗り越えれば、
そのうちちゃんと身に付いてきますし、また、
その過程でリサーチの本質が分かってくるので、
自分なりにどんどん人気商品が見つけられるようになります。

こうなってくると、
もう失敗のしようがありません。

しかし多くの人は、
この「頑張って踏ん張って」がなかなか出来ず、
本質的な力が身につかないままで止まってしまいます。

テストで良い点数を取ろうと思ったら、
誰だって繰り返して問題数を解きますし、
野球でバッティングが上手くなりたければ、
誰だって素振りを欠かさずするのですが、
ビジネスにおいてはそういう努力を
成果が実るまでやる人がすごく少ないです。

逆に言えば、少し努力をするだけで
「その他大勢」ではなくなり、
頭ひとつ抜きん出ることが出来ます。

ちなみに、ビジネスでの
「努力の仕方」が分からないというのも、
努力する人が少ない理由の一つだと思います。

これは以前書いたことのある、
「仮説」を立てて「検証」することの繰り返し
がもっとも有効な方法です。

「なぜこういうことをするのか?」
「どうしてこういう結果になっているのか?」
という疑問に敏感になり、そこを取っ掛かりに、
「仮説」を立てて、丁寧に「検証」していけば、
それが成功への歩みになります。

なお、そういう疑問に敏感になるのも、
これはこれで訓練が必要なのですが、
もうちょっと長くなりすぎたので
今日はこのへんでまとめますね。

とりあえず、ホリエモンこと、
堀江貴文さんの著書「ゼロ」は、
ちょっとオススメです。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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利益率なんてどうでもいい。(第148回)

※2014/3/18の記事です。

こんにちは、エスノです。

最近メルマガ配信時間が
かなり遅くなってしまっていますね。

どこかで立て直さなければいけませんね。

さて今日のテーマは、

利益率が低いときは出品しないほうがいいのか?

についてです。

結論としては、これはNOです。

なぜなら

「売れない1万円より売れる5000円」

だからです。

仮に、買い付け費用が
総額で40,000円の商品があったとします。

ライバルは同じものを47,000円で出していますが
自分はどうしても利益率20%取りたいと思っていて、
そうすると50,000円で売る必要がある、しかし
それだとライバルには価格で勝てない…。

ものすごく単純な例ですが、
もしこういう状況に出くわしたときに、
「20%の利益率にならないから出さない!」
とジャッジするとしたら、
それはなかなかパンチが効いた判断です。

普通は利益率が多少落ちても、
ライバルより販売価格を下げて出品するでしょう。

例えば、5,000円の利益を見込んで、
45,000円くらいで出品すればいいわけです。

そちらのほうが間違いなく
売れる可能性は高まります。

絵に描いた餅な1万円よりは、
実際に懐に入ってくる5千円のほうが
誰がどう考えても嬉しいわけですから、
価格設定するときはこういう視点を
必ず忘れないようにしましょう。

利益率なんて、月単位とかで販売してみて
結果的に何%と出てくるものであって
ひとつの出品ごとに考えるものではないのです。

特にバイヤーとしてまだ実績がない方は、
利益率なんて度外視して、まず満足の評価をもらうことが重要です。

赤字になってまでやる必要はないですが、
バイヤーとしてのひと通りの作業も経験できますので、
最初は薄利で実績を作ることをオススメします。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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