いつまでやれば、どれだけやれば、しんどくなくなるのか。(第570回)

※2017/5/5の記事です。

こんにちは、エスノです。

先日「月曜から夜ふかし」という
日テレ系列の深夜番組を見ていたら、
以下のような心理テストをやっていました。

———————

想像しながら答えてください。

「あなたは今海辺を一人で歩いています」

「天気は良く波の音が聞こえてきてとてもいい気分です」

「少し歩くと砂浜に1つの本棚が置いてありました」

Q:この本棚に本は何冊置いてありますか?

———————

私は「立派な本棚に本がぎっしり」と
イメージしたんですが、回答を見てビックリしました。

回答はちょっと下の方に置いておくので
やりたい方はどうぞ笑





































この本の数が暗示するのは

「その人が今抱えている問題の数」

だそうです。

そう、実際私が抱えている問題は
もの凄く多いので、「立派な本棚に
ぎっしりの本の数」は当たっていて、
それでビックリしたわけです。

※別にこの心理テストが当たって凄い
という話じゃありません。

1冊の本しかイメージしなかった人が、
問題を1つしか抱えていないわけがないので笑

けっこう勘違いされがちなのですが、
いくらビジネスで上手くいっても、
その人の「問題」は別になくなりません。

「問題」というとちょっとネガティブな
印象がありますが、自分が立ち向かうべき
「課題」と表現するとより適切かもしれません。

ひとつ「課題」を解決すると、
また新しい課題が見えてきて、
それをクリアしてもまた新しい課題が…
という感じで、完全にエンドレスです。

しかも新しい課題は、それまでの課題より
難易度がレベルアップしていることもあります。

なぜこういう流れが続くかというと、

ひとつ課題をクリアすると、
自分がレベルアップしてしまい、
結果的に、新しい課題が、
“見えるようになってしまう”

からです。

要するに、新しい課題が、
突如として生まれたわけではなく、
そこにあったのに今まで気付かなかった課題に、
自分のレベルが上ったからこそ、
気付けるようになってしまったということです。

たとえば、BUYMAで言えば、
最初はクレジットカードの限度額なんて
まったく気にしないと思いますが、
ある程度売れるようになって、
月間の買い付け額も増えてくると、
100万、200万の枠ではとても
足りないということに気付きます。

元々、クレジットの限度額は、
利益の上限に大いに作用していて、
これは売れようが売れまいが関係ありません。

しかし、最初のうちはそれよりも、
目の前の数件の受注があるかどうか
ということばかりに気が行って、
そのことに気付いていないわけです。

まあこれは「レベルアップ」というほど
大きなステージの変化ではありません。

「利益を生み出す」ということを、
ちょっと俯瞰的に見てみれば、
誰しも最初から気付けるものでは
あるからです。

厄介なのは、完全にステージが違う課題です。

最初はただ利益を出せるならOK
と思って薄利多売をしていたのに、
それがある程度達成できたら、
そもそもその方向性だと、手間と時間が
無限に持って行かれて、新しいことに
何も手を付けられない状況に陥っていた。

これも勘がかなりいい人なら
最初からある程度見通せますが、
普通は、

「どうやって収益を上げるか」

というステージのあとに、

「どういう収益構造にすべきなのか」

というまったく違うレベルの話で
考えないといけなくなります。

こうなってしまうと、

「せっかく利益を出せるようになったのに、
また新しい、しかももっと難しい課題が…」

と感じられて、がっかりするかもしれません。

しかしこれは、逆に考えれば、

新しい課題が目の前に立ち現れ続けるのは、
自分がちゃんとレベルアップしている証拠

とも言えます。

結局、どんなに自分が成長しても、
その時点の自分にとっての
「課題」がなくならないのであれば、
我々が取るべき態度はひとつしかありません。

・次々と現れる課題を解決できるように
自分の地力を常に高めようとすること

・どんな課題に対しても「思い悩む」のではなく、
「解決してやる」という気概を持つこと

こういう態度でいることは、
すごく簡単に言えば「しんどい」です。

なぜなら、普通のなだらかな生活を送るだけではなく、
それ以上の余分なエネルギーを必要とするからです。

でも、私も含めてどんな人でも、
その人なりの「しんどさ」を抱えて
試行錯誤しながらやっています。

傍からそんな風にはまったく見えない人でもです。

「しんどい」のは自分だけと思って、
変に落ち込んだりせずに、それが
むしろあるべき姿だと思って、
日々知恵を絞って、あれこれ
試行錯誤していきましょう。

ちなみに、別にこの「しんどさ」があるからといって、
精神的にお気楽に暮らせないわけではありません。

それぞれの「課題」を、
前向きに楽観的に捉えて、
ゲームをクリアするように
やっつけていけるといいですね。

ではではー。

P.S.

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インフルとクーポンと価格設定で大事なこと。(第569回)

※2017/5/2の記事です。

こんにちは、エスノです。

はい、あっという間に5月です。

4月はなんだかんだメルマガ3通のみ。

いけませんね…。
毎日書いている青木さんを見習わねば…。

先々週末の金曜日、
朝起きたら急に高熱が出ていて、
症状が完全に1月に罹ったインフルと
同じだったので、すぐさま病院に行きました。

発熱から診察までが早すぎたので
インフルの反応は出ませんでしたが、
これはもうインフルだと確信していたので、
医者に無理やりリレンザを出してもらって、
翌日には解熱しましたが、やはりすぐには
全快とはいかず、そこからだいぶのんびり
過ごしておりました。

ちょうど、プロ野球で、日ハムの大谷や
阪神の藤浪がインフルに罹って休養とか、
あるいは各地で学級閉鎖が起きるくらい
流行っているという話を聞いていたので、
気を付けてはいたんですが、1月同様、
罹るときはどんなに気を付けても罹ります。

なので、罹ったら、全力で治す。

1月にそう決めて、今度は、
インフル診断前でもインフルの
特効薬をもらうぞと決めていて、
今回その通りにしたのが早めの
回復につながりました。

忘れる前に改善策を実行する機会が持てたのは、
ある意味では良かったかもしれません。

これでもう、対応を間違えることはないと思います。

何か上手くいかなかったことを受けて
反省することまでは、ほとんどの人がすると思います。

ただ、そのときに反省の気持ちだけ、もしくは、
「気をつけよう」くらいしか考えない人も多いです。

上手くいかなかったことから、
その原因を考えて、対策を立てて、
それを実行して、想定通り上手くいくかを
検証・確認して自分のものにする。

ここまでやらないと、
「失敗は成功の母」にはなりません。

私の場合、1月にインフルになったとき、
発熱初日の検査では、診察のタイミングが
早すぎたために、インフルの反応が出ず、
結局丸1日ウイルスを野放しに増殖させて、
治るまでに時間を要してしまいました。

その反省を活かすために、ネットで、
インフルエンザという病気と、
処方されたリレンザという薬の特徴を調べ、
とにかく今度は疑わしかったら早めに
薬を出してもらおうと決めて、
今回実行したら治りが早かったわけです。

たかだかインフルのことで何を偉そうに
という感じですが、書き出したら、
何やら教訓めいたものも出てきたので、
このまま配信してしまいます笑

さて、本日2日から大型クーポンが出ると
先日BUYMA事務局からアナウンスが。

GWは毎年ちょっと売れ行きが落ちるので、
その対策というわけですね。

最近、割とクーポンを乱発していますが、
クーポン発行のマイナス分よりも、
それによる売上増加のほうが大きく、
トータルでプラスになるというデータが
出ているのかもしれません。

あるいは、単純に売上が微妙なので、
カンフル剤を連発しているのかもしれませんが、
コンサル生の状況などを見ていると、
そんなマズイ状況ではなさそうです。

割引額などの詳細は明日発行されてから、
ということなので、ちゃんとチェックして、
お客さんへの案内を忘れないようにしましょう。

さてさて、
長すぎる前置きはここまでにして、
本題に入ります。

と言っても、さすがに今日は簡単に。

コンサル生をはじめ、よく聞かれる質問に、

「この商品はいくらに設定すればいいですか?」

というのがあります。

様々な状況で聞かれるこの質問。

たとえば、自分と同じ商品を
出品するライバルがいたとき。

もちろん、いつも書いているように、
同じ商品を出品するライバルがいるとき、
そのライバルの価格を無視して価格設定するのは、
受注確率を高めることにはなりません。

しかし結論から言えば、実は一番大事なのは

「いくらに設定するか」

ではありません。

統計的に考えれば、
一番受注確率が高まるのは
「最安値に設定したとき」でしょう。

ただそれはあくまで「統計的に」です。

今出品した目の前の商品の受注確率を
より高めるために重要なことは、

「出品した後に、自分がその価格で想定したとおりに
お客さんからの反応が得られているかを確認すること」

です。

何百、何千というデータを取ったら、
そりゃ最安値の商品が売れやすいに決まっています。

しかし、BUYMAの中を見ていれば分かるように、
最安値の出品者以外から売れているケース
というのも往々にしてあります。

価格の面で言えば、
せっかく一番安く出してもいても、
出品したタイミングが悪かったせいで
人気順で埋もれてしまっていて、
結局、「そこそこ安い」人気上位から
売れているというパターンは多いです。

確率的、統計的に
上手くいきやすい選択をすると同時に、
それが本当に上手くいっているのか
というのを、常に具体的に確認する。

この両方が揃って初めて意味があります。

検証のない仮説は、願望や妄想と同じです。

「いくらに設定するか」ではなく、
「その価格に設定した結果を、
ちゃんと振り返ること」で、
日々の作業の質を高めていきましょう。

ではではー。

P.S.

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「買い付け力」は超大事だけどそれだけじゃダメ。(第567回)

※2017/4/16の記事です。

こんにちは、エスノです。

ちょっと間が空きましたが、
そうこうしているうちに桜も散り始めて、
色んなショップから、イースターの
短期セールのお知らせが届いていますね。

このショップからの
お知らせメールに関連して、

「ショップからのお知らせをチェックしきれない」

「ショップからセールのお知らせが来たので
何かいい商品はないかチェックしたけど、
結局、時間を無駄にしただけだった…。

という話をよく聞きます。

基本的には、

「セールのお知らせが来たから」

という理由だけで、

「何か良いものはないかな?」

と、そのショップの商品を
改めてチェックするのは
やめたほうがいいです。

ショップからのメールに対する
スタンスとしては、

「安くなったら買い付けたい
と思っている商品があるショップ」
からのお知らせだけチェックする

ようにしないと、時間だけ使って、
何も成果が得られないことがほとんどです。

お知らせのメールが来た時点で、

「このショップには、人気はあるけど、
価格が高いせいでまだ在庫が残っている商品がある」

というのが把握できていないといけません。

それが把握できていないのに、
ショップからのセールのメールのたびに
うっかりその品揃えをチェックするのはやめましょう。

「もしかしたら何かいい商品があるかも…」
と思うかもしれませんが、そんな宝くじに
期待してはいけません。

さて、先月末に新規で
申し込んでくださった方との
個別コンサルがすでに始まっています。

今回申し込んでくれた方のひとりは、
2015年の年初から3ヶ月間の
受講経験があるTさんという方です。

Tさんは昨年前半に月利100万円にあと一歩
というところまで成果を伸ばしたのですが、
そこから他のビジネスに手を広げて、
しばらくBUYMAの作業はセーブしていました。

また本腰を入れて活動するにあたって、
「これまで以上の成果をより効率よく」
ということで久々に申し込んでくださった次第です。

コンサル後もたまに様子を見ていて、
おそらくそうだろうという推測はしていたのですが、
改めて詳しく現在の活動体制を伺ったところ、
とにかく「買い付け力」が物凄いことになっていました。

正直、個人レベルでは、
ほぼMAXと言えるレベルまで、
スキルアップしている状況です。

そのくらい、様々な買い付け先に
アプローチ出来るようになっていたり、
あるいは、品揃えの豊富なショップから
特別な割引をもらっていたりしていました。

ただ、それだけ「買い付け力」が高くても
まだ月利100万円に達していないというのが、
BUYMAの一筋縄ではいかないところです。

以前から何度も書いているように、
パーソナルショッパーとしての競争力の差は、
最終的には「買い付け力」によってつきます。

しかし、ではなぜTさんはそれだけ
「買い付け力」があるにも関わらず、
もっと大きな成果が出せていないのか。

それは、その強力な「買い付け力」が

利益を生み出し、最大化する
「戦術、戦略」と上手く結びついていなかったから

です。

どういうことかというと、たとえば、

利益が5万円くらい出る価格で、
1ヶ月以内にほぼ間違いなく売れる商品を、
実際に買い付けることができたにも関わらず、
それを見逃してしまっていた

というのが、その端的な事例です。

その商品は、これまで販売したことのある
馴染みのあるブランドでもあったので
Tさんも、それなりに売れていることは
ちゃんと知っていました。

ただ、そこまで利益が取れることも、
売れ行きがいいことも、ライバルが
強すぎないことも、明確に把握は
していなかったのです。

せっかく良い商品を買い付けることが
可能であっても、そもそもそれに気付き
出品すること、そして、1つ売ったあとも
その商品がもたらす利益を最大化すること、
こういう部分が付いてこないと、その
「買い付け力」がもたらす成果は半減してしまいます。

逆に言えば、「買い付け力」が
Tさんほどなくても、もっと大きな
利益を生み出すことは可能だったりします。

たとえば、コンサル生Sさんは、
shopstyleにも出てくるような
有名セレクトショップからの買い付けで、
4点で15万円以上の利益を生み出したりしています。

そういうショップなので、当然、
ライバルも普通にたくさんいたのですが、
戦略的に販売計画を立てることで、
多くのライバルを退けて、大きな利益を
生むことが出来ました。

もちろんそんなに上手くいくものが
そこら中に転がっているわけではないですが、
「買い付け」が普通でも、「戦略的に売る」ことで、
ひと味違った成果を出すことは十分可能です。

ここで誤解して欲しくないのは、
「買い付け」が重要ではない
ということが言いたいわけではないということです。

結局、BUYMAでは、
「利益を生み出す」という一番の目的には
「販売」も「買い付け」もどちらも重要である
というのが、私が今回伝えたいことです。

利益アップのための「手段」だったはずの
買い付け力アップが、いつしかそれ自体
「目的」になってしまうことで、本来の目的
への意識が薄れてしまう。

こういう「手段」が「目的」になってしまう現象は、
BUYMAに限らず、日常でも色んな場面で
よく起こります。

繰り返しますが、最後の最後は、
「買い付け」で差がつきます。

しかし、それはあくまで「最後の最後」です。

「買い付け力」の向上は行いつつ、
それをどうやって利益に結びつけるのか
という視点も、常に持ってやっていきましょう。

ではではー。

P.S.

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