「まずは300件出品」と言われました。(第717回)

※2020/7/5の記事です。

こんにちは、エスノです。

先日募集した個別コンサルは、
事前面談もすべて終わり、
さっそくチャットワーク上で
やり取りをし始めています。

(初回のスカイプはこれから)

ところで事前面談で複数の方から、
まずは300件(あるいは600件!)出品する
必要はありますか?みたいなことを
聞かれたんですが、いまだに
そういう発信している人がいるんでしょうか。

過去に書いた内容ではありますが、
ただ出品数だけ追い掛けても、
本当になにも意味がありません。

「量が質に転化する」のは本当ですが、
こなすべき量に「中身」が伴っていないと
それはただの暇つぶし以下です。

もう少し噛み砕いて端的に言えば、
まずこなさないといけないのは、
「出品」ではなく「リサーチ」の数です。

BUYMAでとりあえず大事なのは、

・商品の情報

・買い付け先の情報

・ライバルの情報

です。

(出品後のメンテナンスについては、
今回はとりあえず置いておきます)

どんな商品が人気なのか、それは、
いくらで、どのくらいの期間に、何個くらい
売れるのか。

そして、それを買い付けできるショップはどこなのか、
そのショップはDDP、なのかDDUなのか、VATは
免税してくれるのか、してくれないのか。

あるいは、それを出品している
他のライバルは誰なのか、彼らの価格は、
割引がなくても対抗できるのか、また、
彼らはそもそもどこから買い付けていそうなのか。

こういった情報を少しずつ積み上げていくことで、
ショッパーとしての地力が身に付いていくわけです。

これらは、リサーチを通して、
BUYMAの中を見ること、あるいは、
買い付け先を探すことを、丁寧に
繰り返していかないと高まっていきません。

この前提がなく、
ただひたすら出品数だけ増やしても、
結局何も得られず、ザルで水を掬う
羽目になります。

もちろん、たくさん出品して、それをもとに
成果を出すために何が必要なのか
仮説を立てながら検証し、地力を高めていく
という道もナシではないです。

ただ、BUYMAには他の出品者、
つまりライバルショッパーという
最高のヒントがそこら中にいるわけですから、
自分でわざわざそんな効率の悪いことを
積極的にしなくてもいいわけです。

出品数を増やしていくことで得られる、
唯一にして強力なメリットとしては、
自分はおろか、誰も事前に想定できないような
まぐれ当たりの極みみたいな受注が入る
ということがあります。

私が聞いたことがある限りで、
最大の利益単価を獲得した事例としては、
1件で約50万円というのが2件ありますが、
これはまさに数多く出品していた結果、
たまたま出品していた商品がライバル不在で、
しかも売れてみたら買い付け先がセールだった
というものでした。

状況としてはまさに、
宝くじ的、例外的な現象です。

ただ、先述のように、
この結果をもとに仮説を立てて
検証を繰り返せば、宝くじを
多少効率よく当てることも可能ではあります。

このブランドのこういうカテゴリの、
こういう属性の商品は、ごく僅かながらも、
確実に欲しい人がいて、一方で
ライバルはほぼいないみたいな場所は
間違いなく存在するわけです。

しかし、そうは言っても、
それはどこまでも宝くじ的ではあり、
それを頼りに自分の商売の
持続可能性を考えるのは、
いかにも不安定で心許ない。

そして、こういう宝くじ的な実践と、
着実に地力をつけていくための
BUYMAの活動の仕方とは、けして
二律背反の関係にあるものではなく、
共存可能なものです

その上で、時間などのリソースが、
誰しも有限であることを考慮したら、
私の考えとしては、まず着実に
地力を高める道を進んでいって、
余裕ができたら宝くじもやれば
いいのでは、と素直に思います。

とにかく、あるいは、そうは言っても
出品数を増やさないとダメだという
先入観が強い人はかなり多いので、
ぜひ「本質的に大事なこと」は何かを
改めて考えてみてくださいませ。

ではではー。

P.S.

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