なぜ「利益や受注」を目的にリサーチすると上手くいかないのか?(第858回)

※2024/4/21の記事です。

こんばんは、エスノです。

娘の給食が水曜から始まり、
なんとなく新しい生活リズムが
掴め始めてきた今日この頃です。

そうは言っても、2週間後には
もうGWが待っているのですが。

さて、今月から個別コンサルに
申し込んでくださった方たちと
日々やり取りを重ねています。

その中で、我ながら、
良い「例え方」だなと
思ったことがあるのでその話です。

何についての「例え」かというと、
リサーチについてです。

私は、これまで
リサーチの重要性を、
手を変え品を変え、
何度も伝えてきました。

もちろん、それ自体に
異論がある人はほとんどいないと思います。

ただ問題なのは、

・そもそもリサーチとはなにか?

・なんのためにリサーチするのか?

というのが、その本質から
ちゃんと理解できておらず、
ただ漠然と大事なものだという
理解しかできていない人がほとんどだということです。

それゆえに、リサーチを
やっているようで、本来
そこから得るべき知識や
経験が得られず、その結果、
ショッパーとしての地力が育たず、
むしろ、時間を消耗するだけに
なってしまっているというケースも多い。

リサーチをする目的を、

・利益を生み出す商品を探し出すこと

だと思っている。

もしそうであれば、
これは半分間違いです。

もちろんそれは目指します。

しかしその一方で、

「よし、今からリサーチするぞ!」

と、自分が意気込んだだけの
たまたまのタイミングで、
人気商品が目の前に出てきたり、
それを仕入れられるショップが
見つけられるなどという、
都合の良いことが起こる確率は
そんなに高くありません。

その可能性を高めるには、
まず、意気込んだときに
リサーチするのではなくて、
それを当たり前のものとして
日々継続すること。

そして、1つのリサーチで、
分かりやすく利益になる結果に
辿り着けなかったとしても、
その過程で、商品や仕入先、
あるいは他の出品者について、
少しでも何か今後の自分の
糧になるような情報を吸収し、
次のリサーチの精度を高めること。

これに尽きます。

特に後者の意識が薄いことは多く、
そうするとちょっと困ったことが起こります。

たとえば、今から1時間
リサーチするぞとなったときに、

「受注が入るようなリサーチ」

に重きを置きすぎると、

「どの商品をリサーチすれば、
そういう結果になるだろう」

という、分かりもしないことに
時間の大半を使い出してしまいます。

なんとなく良さそうな商品を
とりあえず選んでみるけれど、
アクセスもお気に入りも、
あまり付いていない…。

じゃあ他を見てみたら、
今度はアクセスが1万とか
ついていて、なんとなく
自分では敵わなさそう…。

次に開いたのは、
プレミアムショッパーが
出品している商品だった…。

その次に見たのは、なんか
ちょっと良さそうな気がする。

から、仕入先探してみたけど、
全然ショップが出てこない…。

とりあえず探し始めてみたけど、
途中で目についた別の商品が
なんとなく良さそうな気がして、
そっちに逸れてしまったり。

じゃあ次は…、その次は…。

こんなことをやっているうちに、
あっという間に時間がなくなります。

こういう時間の使い方は、
出品者として重要な素養である、
仕入先の検索力やライバルの
特徴を把握することに、まったく寄与しません。

そうではなく、リサーチは、
商品を選ぶ基準を決めておき、
それに合致する商品については、
丁寧にライバルを確認して、
仕入先を探し、必要があれば、
割引交渉までするということを、
どんどん積み重ねていく。

こうすることで、リサーチの
1回1回が、受注や利益に
すぐには繋がらなくても、
必ず優位性や差別化要素を
持たせて出品できるようになっていきます。

というか、そういう出品に
至る可能性を高めるには
こうやって地道にやっていく以外にありません。

以前からこの「リサーチの本質」
については伝えてきましたが、
改めてこの話をしていたときに、

「リサーチは、ショッパーにとって、
栄養や肥料のようなものだな」

とふと思いました。

思いついたとき、あるいは、
たまに大量のあげたりしても、
なかなか利益という成果には
結びつきづらく、むしろ少量でも
毎日継続するのが大事なこと。

また、肥料をあげても、
すぐに実がなるわけではなく、
そこには必ず時間差があること。

継続した結果、うまいこと、
利益という実を結ぶに
至ったとしても、それを
あげることを怠ると、次第に
全体が立ち枯れてしまうこと。

当てはめて考えるほど、
まさにそうだなと思ったわけです。

ということで、

「リサーチは栄養、肥料」

を合言葉に、自分にちゃんと
栄養を与え続けられているか
ということを日々の活動の中で
意識してみてください。

色んなことに邪魔されて、
意外とそのための時間が
継続的に確保できていない
ということは多いです。

ではではー。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
下のメッセージフォームから随時受け付けております。

何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

  メッセージはこちらから

「買い付け力」は超大事だけどそれだけじゃダメ。(第567回)

※2017/4/16の記事です。

こんにちは、エスノです。

ちょっと間が空きましたが、
そうこうしているうちに桜も散り始めて、
色んなショップから、イースターの
短期セールのお知らせが届いていますね。

このショップからの
お知らせメールに関連して、

「ショップからのお知らせをチェックしきれない」

「ショップからセールのお知らせが来たので
何かいい商品はないかチェックしたけど、
結局、時間を無駄にしただけだった…。

という話をよく聞きます。

基本的には、

「セールのお知らせが来たから」

という理由だけで、

「何か良いものはないかな?」

と、そのショップの商品を
改めてチェックするのは
やめたほうがいいです。

ショップからのメールに対する
スタンスとしては、

「安くなったら買い付けたい
と思っている商品があるショップ」
からのお知らせだけチェックする

ようにしないと、時間だけ使って、
何も成果が得られないことがほとんどです。

お知らせのメールが来た時点で、

「このショップには、人気はあるけど、
価格が高いせいでまだ在庫が残っている商品がある」

というのが把握できていないといけません。

それが把握できていないのに、
ショップからのセールのメールのたびに
うっかりその品揃えをチェックするのはやめましょう。

「もしかしたら何かいい商品があるかも…」
と思うかもしれませんが、そんな宝くじに
期待してはいけません。

さて、先月末に新規で
申し込んでくださった方との
個別コンサルがすでに始まっています。

今回申し込んでくれた方のひとりは、
2015年の年初から3ヶ月間の
受講経験があるTさんという方です。

Tさんは昨年前半に月利100万円にあと一歩
というところまで成果を伸ばしたのですが、
そこから他のビジネスに手を広げて、
しばらくBUYMAの作業はセーブしていました。

また本腰を入れて活動するにあたって、
「これまで以上の成果をより効率よく」
ということで久々に申し込んでくださった次第です。

コンサル後もたまに様子を見ていて、
おそらくそうだろうという推測はしていたのですが、
改めて詳しく現在の活動体制を伺ったところ、
とにかく「買い付け力」が物凄いことになっていました。

正直、個人レベルでは、
ほぼMAXと言えるレベルまで、
スキルアップしている状況です。

そのくらい、様々な買い付け先に
アプローチ出来るようになっていたり、
あるいは、品揃えの豊富なショップから
特別な割引をもらっていたりしていました。

ただ、それだけ「買い付け力」が高くても
まだ月利100万円に達していないというのが、
BUYMAの一筋縄ではいかないところです。

以前から何度も書いているように、
パーソナルショッパーとしての競争力の差は、
最終的には「買い付け力」によってつきます。

しかし、ではなぜTさんはそれだけ
「買い付け力」があるにも関わらず、
もっと大きな成果が出せていないのか。

それは、その強力な「買い付け力」が

利益を生み出し、最大化する
「戦術、戦略」と上手く結びついていなかったから

です。

どういうことかというと、たとえば、

利益が5万円くらい出る価格で、
1ヶ月以内にほぼ間違いなく売れる商品を、
実際に買い付けることができたにも関わらず、
それを見逃してしまっていた

というのが、その端的な事例です。

その商品は、これまで販売したことのある
馴染みのあるブランドでもあったので
Tさんも、それなりに売れていることは
ちゃんと知っていました。

ただ、そこまで利益が取れることも、
売れ行きがいいことも、ライバルが
強すぎないことも、明確に把握は
していなかったのです。

せっかく良い商品を買い付けることが
可能であっても、そもそもそれに気付き
出品すること、そして、1つ売ったあとも
その商品がもたらす利益を最大化すること、
こういう部分が付いてこないと、その
「買い付け力」がもたらす成果は半減してしまいます。

逆に言えば、「買い付け力」が
Tさんほどなくても、もっと大きな
利益を生み出すことは可能だったりします。

たとえば、コンサル生Sさんは、
shopstyleにも出てくるような
有名セレクトショップからの買い付けで、
4点で15万円以上の利益を生み出したりしています。

そういうショップなので、当然、
ライバルも普通にたくさんいたのですが、
戦略的に販売計画を立てることで、
多くのライバルを退けて、大きな利益を
生むことが出来ました。

もちろんそんなに上手くいくものが
そこら中に転がっているわけではないですが、
「買い付け」が普通でも、「戦略的に売る」ことで、
ひと味違った成果を出すことは十分可能です。

ここで誤解して欲しくないのは、
「買い付け」が重要ではない
ということが言いたいわけではないということです。

結局、BUYMAでは、
「利益を生み出す」という一番の目的には
「販売」も「買い付け」もどちらも重要である
というのが、私が今回伝えたいことです。

利益アップのための「手段」だったはずの
買い付け力アップが、いつしかそれ自体
「目的」になってしまうことで、本来の目的
への意識が薄れてしまう。

こういう「手段」が「目的」になってしまう現象は、
BUYMAに限らず、日常でも色んな場面で
よく起こります。

繰り返しますが、最後の最後は、
「買い付け」で差がつきます。

しかし、それはあくまで「最後の最後」です。

「買い付け力」の向上は行いつつ、
それをどうやって利益に結びつけるのか
という視点も、常に持ってやっていきましょう。

ではではー。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
下のメッセージフォームから随時受け付けております。

何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

  メッセージはこちらから

言われてみれば当たり前の利益を増やす方法(第561回)

※2017/3/9の記事です。

こんにちは、エスノです。

昨日くらいから、世界女性デー(woman’s day)の
割引クーポンが色んなショップから
発行されていますね。

BUYMAのほうでも、本日9日から
12日(日)いっぱいまで有効の
1,000円割引クーポンが発行されるそうです。

お客さんから問い合わせが来たら
このクーポンの案内をちゃんとしつつ、
買い付ける際にはwoman’s dayのクーポンが
ないかというのも忘れずに確認しましょう。

さて、BUYMAで無在庫販売で受注したなら、
そのときに必ずしたいことがあります。

これをやるだけで、利益が想定より
大幅に増えたりすることもあります。

それは、言われてみれば当たり前ですが、

「改めて他の買い付け先を探す」

ということです。

これは、予定していた買い付け先で
在庫が完売していたら探すということでは「ありません。」

仮に予定していたショップに
まだちゃんと在庫が残っていても、
他のショップでもっと安く買い付け
できないかを調べるということです。

仮に、出品した時点では、
一番安いと思われるショップを
選んでいたとしても、それから
少し時間が経って受注したなら、
もうどうなっているかは分かりません。

他のショップでセールになっている
かもしれませんし、新しく取り扱いが
始まったショップがあって、そこは
初回購入が10%OFFになったりする
かもしれません。

ただ、何でもかんでも探したほうがいい
というわけでもなく、たとえば、以下の
状況のときは、探し過ぎは禁物です。

■予定しているショップの在庫が残りわずかのとき

→他を探している間に完売になったら
悔やんでも悔み切れません。

まずは予定していたショップの在庫の数を
カートに入れたりして確認して、余裕があれば
じっくり探し、残り1個なら、十数分くらいで
切り上げて買い付けしてしまいましょう。

■すでにかなり買い付け先を探し尽くしているとき

→いくら時間とともに状況は変わるとは言え、
前日にかなり買い付け先を探してなかったものが
その翌日に急に色んなショップに現れるというのは
ちょっと考えにくいわけです。

この場合も、それほど時間を掛けずに
切り上げるべきでしょう。

■予定買い付け先の価格が、理論上かなり安いとき

→たとえば、予定している買い付け価格が、
すでに定価から30%OFFだったとすれば、
やはりそれ以上の割引があるショップは、
簡単に見つからない可能性が高いです。

あるいは、予定買い付け先が、独自に
特別な割引をもらっていたりする場合も、
他をいくら探したところで、安いショップが
存在する可能性は低いです。

こういった状況の場合も探し過ぎてはいけません。

特にセールになりやすいシーズンモノの
洋服や靴などについては、思わぬ利益が
取れたりすることがありますので、ぜひ、
受注してすぐ慌てて買い付けてしまわずに、
ちょっと手間を掛けてみてください。

「買い付け先の探し方」そのものは、
これまでメルマガでも何度もお伝えしていますが、
肝心なのは、それを「いつ、どう使うか」ということです。

BUYMAで売れている商品を選び、
その買い付け先を探すときに使うのは
もちろんですが、今回の話のように、
他にも「有効に使えるとき」というのは
たくさん存在しています。

もし、今回の話のように、「受注後に、
予定しているショップに在庫は残っているけど、
改めて買い付け先を探してみる」という
「発想」すらなかったという場合は、
手に入れた知識を活かし切れているとは
ちょっと言い難いです。

知識はせっかく手に入れた「武器」ですから、
その使い方を、常に試行錯誤してみてくださいね。

ではではー。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
下のメッセージフォームから随時受け付けております。

何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

  メッセージはこちらから