私は誰かに何かを教わったわけではないという事実。(第197回)

※2014/5/20の記事です。

こんにちは、エスノです。

先週体調を崩したのは
もう治ったかと思ったのですが、
昨日の夜からまた調子が悪いです。

どうも内臓がウイルス的な何かにやられたようで、
これはもしやポール(マッカートニー)と同じではないかと
世界的有名人との共通点を見つけ出して自分を慰める日々です。

ちなみにポールのご息女は、
あのステラ=マッカートニー。

BUYMAでもそこそこ人気で、梨花さんなど、
有名なモデルさんタレントさんに愛用者が多い
イギリスのあのブランドの創設者です。

私もけっこう得意なブランドで
これまでに何度も扱ったことがありますね。

いろんなショップで買い付けできるのがいいです。

ステラマッカートニーと言えば、
忘れられない思い出がひとつ。

バイヤーを始めて最初の夏に、
滝沢眞規子さんがブログで紹介したサンダルが
そこそこ人気になっていました。

このサンダルはカラー展開が多く、
これを探しまわるうちにステラの買い付け先に
かなり詳しくなったのも懐かしいですね。

さて、あるときそのサンダルが売れたのですが、
あいにくどこを探しても在庫切れ。

普通なら泣く泣くキャンセルですが、
諦めの悪い私は日本のステラの店舗に
在庫がないかを電話して確認してみました。

もちろん普通であれば、
国内価格はBUYMAでの販売価格より高いため、
買い付け対象としては話にならないのですが、
ちょうど日本もセールシーズンだったので、
なんとか安く買い付けできないかと連絡してみたわけです。

するとなんと、セールになっていたどころか
その割引率が定価の50%という大きなものだったので、
結局海外で買い付けるよりも安く仕入れられて、
より大きな利益にありつくことができました。

これはちょっと上手くいき過ぎた例ですが、
私は誰かから「国内の買い付け」という方法を
教えてもらったりしたわけではありません。

そもそもBUYMAバイヤーを、

「世界中(日本を含む)からお客さんの望む商品を安く買い付けられる人」

と定義していたので、可能性の一つとして
日本国内の在庫を検討するのは当たり前だったのです。

なお、この件から
「ステラはセールで国内外問わず半額になるものもある」
ということを学んだ結果、去年の夏には、
13万円の販売価格で、ひとつあたり利益6万円
という高利益を得ることにも成功しています。

これも誰かから教わったことではなく、
自分が気付いた知識を活用した結果です。

こんなことを言うと私のしていることを
そもそも根本から否定しているようですが、
私がやったことを全部真似しなければ、
上手くいかないわけではありません。

もちろん、参考にしてもらうと
もっと効率よく稼げると心底思って書いているのですが、
それだけに頼って、それをいかに上手くトレースするか
という発想だけでは、どこかで行き詰まると思います。

今自分が置かれている状況を分析して、
何が必要なのか、さらにそれを解決するには
どんなことをする必要があるのかということを
自分の頭で考え続けることをしてください。

それさえできれば、
たぶん間違いなく上手くいきます。

ちなみに、国内「直営店舗」での買い付けは
今現在も問題ありません。

実際に買付地を日本に設定しているバイヤーもいますし、
規約上は、楽天などの国内の「ECショップ」がダメ
としか明記されていません。

先日ある読者さんが
事務局にも直接確認してくださったのですが、
直営店での買い付けは問題無いとのことです。

ECショップだと誰でも買えるので、
そこから買い付けていることがバレたときに
クレームになってしまうけど、直営店であれば
遠方で買えない人もいるのでOKとか、
そういう理屈でしょうか。

これで何か大きく利益に貢献するわけではありませんが
ひとつモヤモヤは解消されるかもしれませんね。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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ちょっと効率よく「数撃ちゃ当たる」する。(第196回)

※2014/5/19の記事です。

こんにちは、エスノです。

私は基本的に、ひたすら出品する方法ではなく、
人気商品をリサーチしてから出品する方法を
自分でも実践していますし、オススメしています。

やはりBUYMAのなかで売れているものを
ちゃんと把握して出品したほうが効率は良いです。

ただ、ひたすら出品して
「数撃ちゃ当たる」という戦術も、
ひとつの方法としてナシではありません。

やはり出品数は多いに越したことはないですし、
たくさん出せば多少は売れるようになります。

逆に人気商品に固執し過ぎると、
まったく出品数が増えていかずに、
それはそれで成果に繋がりにくいわけです。

しかし、やはり
何も考えずに出品するのは効率が悪い。

ということで、私がオススメしているのは、
人気商品をひとつ見つけたときに、
その人気商品と同じ買い付け先から、
その人気商品と同じブランド、カテゴリの商品を、
どんどん出品してしまうという方法です。

出品時の面倒なことの一つに、
価格を計算するという工程があるわけですが、
何が面倒かというと、買い付け先ごとに
その計算方法がまったく違うのが面倒です。

しかし同じ買い付け先から買い付ける場合は、
基本的にその算出方法はすべて同じなので、
出品数が増えてもそこは大きな手間にはなりません。

また、ライバルにひとつでも価格で勝てているのであれば、
その買い付け先のアイテムは、他も価格で勝てる可能性が
多少高くなることも嬉しい材料です。

もちろん、人気商品と同じブランド、カテゴリ
ということは、何も考えずに選んだアイテムよりは、
多少売れる可能性も高いということも、
この方法をおすすめする理由の一つです。

ブランド自体がそこそこ人気だと、
当然より売れやすくなるので理想的ですね。

「数撃ちゃ当たる」では限界がありますが、
まったく何も考えずにやるのでなければ、
数をこなすこと自体はけして悪いことではありません。

出品数をもう少し増やしていきたいときは、
ぜひ参考にしてみてくださいね。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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ふわっと考えていても、よくならない。(第195回)

※2014/5/18の記事です。

こんにちは、エスノです。

家の近所にタリーズコーヒーが新しく出来て
ますます地元から出かける機会を失っています。

窓が大きいので外の光がよく入り、
実に居心地が良いです。

しばらくは毎日入り浸らせてもらいましょう。

さて、ちょっとこんな会話をご覧ください。

A「売上が上がらなくて困っているのですが、
どんなブランドを扱えばいいでしょうか?」

B「売上げランキング1位のシャネルを扱えばいいと思いますよ」

A「いやいや、シャネルは買い付けが難しいので、
もっと他のブランドがいいんですけど…。」

B「『買い付けが難しい』というのは、
どういうことなのでしょうか?」

A「いやだから、オンラインで買い付けが出来ないから、
海外現地店舗で購入するしかないけど、現地での
買い付けを手伝ってくれる人は今はいないんですよ。」

B「なるほど、そういうことですね。
では同じように買い付けが難しいブランドを
他にも教えて下さい。」

A「あとは人気上位ブランドだと、PRADA、MIUMIU、
kate spade、Coach、HERMES、Christian Louboutin、
CELINEとかでしょうか」

B「それらは本当に『買い付け』が難しいのですか?」

A「どういう意味ですか?」

B「例えば、PRADAやMIUMIUは、アメリカのデパート、
saks fifth avenueなどで買い付けは出来るのでは?」

A「いや、確かに買うことは出来るんですけど、
ヨーロッパのブランドだから、アメリカで買うと
買い付け費用が高くなってしまうんですよ」

B「なるほど、ということは『買い付け』ではなく、
『ヨーロッパのバイヤーに価格で勝つ』のが
難しいということですね。」

A「そういうことですね。」

B「純粋に『買い付け』が難しいのは、
先ほどのブランドの中だとどれでしょうか?」

A「そういう意味で考えれば、HERMES、CELINEくらいですかね。
あとはヴィトンとゴヤールも難しいです。」

B「では、とりあえずそこは避けたほうが良さそうですね。
ちなみに、そもそもなぜ売上が上がらないのですか?」

A「なぜって…。それが分かれば苦労しません。」

B「販売個数が少ないのですか?それとも個数は売れても、
単価が安いために売上が上がらないのですか?」

A「単価も販売個数ももっと増やしたいですが、
特に問題なのは単価が安いことです。

低価格の2万円以下くらいの商品はそこそこ売れますが、
それ以上の価格の商品がほとんど売れません。」

B「なんで売れないのですか?」

A「いやだから、それが分かれば苦労しませんって」

B「あなたが出品しているのと同じものは、
他のバイヤーさんからは売れているのに、
ご自分からは売れていないのですか?」

A「いや、えっと、それは分からないですね…。
でも基本的には、他のバイヤーさんの
販売履歴で見つけた商品を出品しているので、
少なくても過去に1個は売れたことがある商品です。」

B「なるほど。じゃあもしかしたら、
それはマグレで1個だけ売れたのかもしれませんね。
ちなみに、販売個数以外にアクセス数とかほしいもの登録数は
ある程度数値が高い商品だったのでしょうか?」

A「マグレですか…。アクセスとかも
それなりにあるものを選んでいます。
少なくとも欲しいもの登録が2以上あるものを。」

B「その基準をもう少し高くしてみては。」

A「でもそれだとなかなか出品できるものが見つからず
出品数が少なくなってしまいます。」

B「出品数が少なくなるとダメなんですか?」

A「ダメに決まってます。売れている人は、
出品数が数百以上あるのが普通です。」

B「なぜ出品数が多いと売れるのですか?」

A「出品数が多いほうが、いろんな商品が
お客さんの目に留まるからに決っているじゃないですか。」

B「でも、あなたの出品している商品のうち、
出品しても売れていないものはたくさんありますよね?
それらを全部出品停止にしたとして、今売れている商品は
まったく売れなくなってしまうのですか?」

A「いやそれは…」

B「そもそも100出品以下で売れているバイヤーさんは
BUYMAにまったくいないのですか?」

A「いや、そんなことはないです…。」

B「具体的な反例があるなら、
『出品数が多くなければ売れない』
という命題は真ではありませんよね。」

A「はい」

B「別にあなたを困らせたいわけではなく、
『出品数も少ない方がいい』と言いたいわけでもありません。
ただ、出品数が多くなくても売れる可能性はある、
ということを言っているだけです。」

A「なるほど。」

B「売れない商品は、アクセスも伸びませんか?」

A「はい、その商品の真似をした
バイヤーさんの数値には遠く及びません。」

B「それはなぜですか?」

A「なぜって…。分かりません。」

B「同じカテゴリの商品が多すぎて埋もれていたり、
あるいは同じ商品の出品者が多すぎるかもしれませんね。」

A「なるほど、ちょっと確認してみます。」

はい、長々と書きましたが、
なんとなくAさんが生徒、Bさんが先生で
BUYMAの話をしているような感じですね。

この話自体は今適当に書いたので、
そんなに気にしなくてもいいのですが、
この「Aさん的な人」は、BUYMAに限らず
世の中にかなり多いです。

何をもって「Aさん的」と表現しているかというと、

「とにかく問題を抽象的にしか考えられていない」

ということを指してです。

「売上が上がらないのはなんでだろう??」
「買い付けが難しいブランドが多いから困るなあ」
という感じでふわっと考えていても、
そこから先にはなかなか進むことが出来ません。

この話で言えば、
そこにBさんが細かくツッコむことによって、
初めてAさんの問題が具体的になって、
次に何をすべきかということが
少し明確になって浮かび上がってきています。

なにかうまくいかないときには、

「どうしよう」「なんでだろう」

とふわっと考えるのではなく、
できるかぎり細かく具体的に考察しないと
絶対に解決策を導くことは出来ません。

ちなみに、あえてA、Bという
二人の人格を与えてこんな話を創作しましたが、
これは必ずしも二人いる必要はなくて、
一人の人間の頭のなかで考えることも可能です。

もし頭の中だけで考えると上手くいかないときは、
紙に書いて考えるのが良いです。

まずAさんとして書き出したことに対して、
今度はBとして考えていく作業を、
紙に書いて明文化しながら進めていくわけですね。

慣れていないとなかなか考えが進まなくて
本当に意味があるのかという感じになると思いますが、
なんとなーく頭で考えるより、
よほど意味のある思考が出来ます。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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