あの買い付け先の創業者の話。(第199回)

※2014/5/22の記事です。

こんにちは、エスノです。

今日はちょっと軽めに。

http://www.ikedahayato.com/20140521/7027386.html

これはIVSというIT企業向けカンファレンスで行われた
あるプレゼンの内容をまとめたサイトです。

基本的には国内のIT企業が多いのですが、
なんとそのプレゼンの登壇者の中に、
BUYMAバイヤーにはお馴染みの
farfetchの創業者もいたのです。

創業者はポルトガル出身のジョセさんで、
farfetchの着想から立ち上げ、軌道に乗るまでを
ざっくりとですが振り返ってくれています。

スライドによれば
現在のfarfetchの売上は約300億円で
ユーザー数は約42万人とのことです。

この「売上」が販売商品の取扱高なのか、
それとも手数料などによるfarfetchの収益なのか
英語の用語が調べきれず明確ではないのですが、
ユーザー数から考えるに前者ではないかと思います。

それでも、
一人あたり購入価格が7万円以上と考えると
けっこう多い気もするのですが。

さて、このプレゼンの内容そのものも
けっこう興味深いのですが、やはり我々としては
farfetchがこれ以上日本の消費者に認知されると
商売あがったりになるんじゃないかと考えてしまいますね。

もちろんすぐさまバイヤーがまったくいらなくなる
ということはありませんが、この流れを止めることは出来ません。

結局バイヤーがやっていることのほとんどは
なにか特殊な技能が必要なわけではありません。

本当にただの「買い物代行」しかできないと
その付加価値は相対的にどんどん小さくなっていきます。

そのときになにかひとつでも
自分の「強み」があれば、
自分の価値を守る大きな助けになります。

例えば、単純に、
人より買い付け先を多く知っていることでもいいですし、
特定のブランドの買い付け先に詳しいことでもいいでしょう。

どこかのブランドやショップと
卸契約が結べたりすればかなり優位に立てますね。

あるいは、先日私が国内店舗で買い付けた話のように、
バイヤーの仕事を「再定義」することで、他の人が
気付かないことに気付き、価値を生み出すのもありでしょう。

あのとき私は、バイヤーを

「お客さんの代わりに海外のネットショップで買物をする人」

ではなく、

「世界中(日本を含み、オンライン、実店舗問わず)から
お客さんの望む商品を安く買い付けられる人」

と定義していたので、海外だけではなく、
日本の店舗の在庫を探すのも当然のことでした。

余談ですが、この「再定義」というのは、
埋もれて見えなくなっている価値を見つけるときに
かなり重要な考え方なので、ぜひ頭の片隅に
置いておいていただけるとよいと思います。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

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