本当の“安定”とは。(第220回)

※2014/6/23の記事です。

こんにちは、エスノです。

昨日から「BUYMAからのお知らせ」に
ASOSのイギリスの倉庫で火災が発生した
というニュースが掲出されています。

■ASOS(エイソス)本国倉庫での火災について

http://info.buyma.com/2014/06/asos.html

まずASOSを扱っている場合は、
上記を確認して、迅速にお客さんに
連絡をしていきましょう。

さて、この極めて稀な事故からも
我々は学んでいかなければいけません。

今回の事故が大きな問題となったのは
ひとえにASOSの買い付け先がほぼすべて
公式オンラインショップに限られているからです。

もしASOSの商品が、
さまざまなショップから購入できていたら
そこまで大きな問題ではないでしょう。

買い付け先がひとつに限定されている
ということは、出品作業のしやすさの代わりに
大きなリスクも孕んでいるということを
改めて認識しなければいけません。

これは今回の火災ほど大きな話でなくても
例えばJIMMYCHOOの公式オンラインから
短期間で立て続けに買い付けをしていたら、
あるとき税関で荷物が止められてしまった
というようなことはよくある話です。

税関もたいがいいい加減な組織ですが、
さすがに同じ人間が同じショップから
短期間に何度も商品を買っていると、
事業用じゃないか?と疑ってくるわけですね。

また、ASOSというブランドは
価格帯も手頃で人気があるために、
このブランドに依存しているバイヤーさんが
かなりいるのはご存知のとおりです。

こういう状況も大きなリスクを内包しています。

今回の事故では、
ASOSというブランドの買い付け先が
みんな一緒だったことが原因となって、
ASOSに頼りがちなバイヤーはダメージを受けましたが、
仮に他の、買い付け先が限定されないブランドでも、
突然強力なバイヤーが参入してくるなど、
不測の事態というのが起こらないとも限りません。

要するに何が言いたいかというと、

「特定の何かに依存しすぎた成果」

というのは、アクシデントが発生したときに
一気に崩れてしまう可能性があるということです。

つまり、リスクヘッジとして、
さまざまなブランドを扱うこと、あるいは
さまざまな買い付け先を把握しておくことなど、
いくつかの強みを持っておくことが、
どんな状況でも安定した成果を出すには不可欠というわけです。

自分の成果が、特定の、ブランド、
買い付け先、カテゴリ、モデル、タレントなど
限定された何かに依存していないかというのは
常に気にしておいて、可能な限りその状況を
改善しようと努めなければいけません。

極端なことを言えば、
BUYMAからしか売上が上がっていないという状況も
大きな不安材料と言えなくもないわけです。

もちろん、だからと言って、
他の稼ぎ方にうかつに手を出したりしても
なかなか上手くいくものではありません。

ただ、ある程度集中して取り組んで
それなりに収益が出せるようになったなら、
そこにあぐらをかいて怠惰にならずに、
また新しい収益の柱を作りにいかなければ
もしそれがダメになったときに、また0からやり直しです。

これは短期的に考えれば楽ですが、
長期的にはかなりもったいないことをしているので
それが嫌だと思うなら、状況を変化させようと試みる必要があります。

それは、BUYMAの中で言えば、
取り扱うブランドやカテゴリを
もっと広げていくことが挙げられますし、
より大きな話で言えば、
BUYMA以外でも稼げるようにチャレンジする
ということかもしれません。

もちろん、資金や時間の問題で
すぐに取り掛かることは出来ないかもしれませんが、
本当の意味での安定というのは、

「進化し続けることの中にこそある」

というのは忘れないでほしいと思います。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

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