利益以上の価値を得るための視点を身に付ける(第637回)

※2018/3/14の記事です。

こんにちは、エスノです。

一昨日は名古屋、昨日は福岡で、
BUYMAアカデミアのワークショップを
行ってきました。

最近更新を頑張っている
ツイッターでは書いたのですが、
BUYMAアカデミアも今月で、
丸2周年を迎えています。

https://twitter.com/esno_biz/status/971697751997038592

個別コンサルとまったく同じ、
とまではいかなくても、もう少し多くの方に、
私がコンサルでお伝えしていることを、
その人の具体的な状況を見ながら
提供できる場を作りたい。

そんなところから、
ワークショップコンサルを主体として、
立ち上げたのがBUYMAアカデミア
というサービスです。

ワークショップコンサルというのは、
参加者の皆さんに一つの場所に集まってもらい、
そこでそれぞれご自身の作業をしてもらいつつ、
私が個別にコンサルをしに回っていくというものです。

ただ次第に、ワークショップで、
それぞれの目の前の問題を解決する
だけではなく、BUYMAを実践するにあたって
必要なすべてを揃える方向に変化していきました。

細かいテクニックを解説した動画を公開したり、
最近ではBUYMA BASIC STRATEGYセミナーという
BUYMAで効率よく利益を生み出すための、
基礎をつくるためのセミナーを開催しています。

ワークショップは、東京はもちろんのこと、
ほぼ毎月、名古屋、大阪、福岡でも開催
しているので、結構大変といえば大変です。

ただ、

「BUYMAを実践するすべてが揃っていて、
そこにいれば大事なことにだけ集中できる」

という環境が必要かと問われれば、
間違いなくYESです。

それであれば、とりあえずいろいろ後回しにして、
そういう場をまずは私が用意し続けようと考え、
気付いたら2年経過していました。

これからも必要なコンテンツや企画を
いろいろ付け加えつつ、参加者の方に
役に立つと言ってもらえ続けるように
細く長く続けていこうと思います。

なお、久しぶりに参加者を近々新規募集しますので、
興味がある方はぜひチェックしてくださいませ。

さて、今回は福岡のワークショップで、
Mさんをコンサルしていたときの話をば。

お客さんからある商品の
在庫確認の問い合わせを
いただいたMさん。

ワークショップ直前の問い合わせだったので、
その場で一緒に在庫がないか探したのですが、
残念ながらお客さんが希望するサイズの在庫は
もうどこにもありませんでした。

ただ、利益には結びつかなかったものの、
その過程で得られたものがひとつありました。

それは、今後出品する商品の
参考に出来るライバルが
複数見つかったということです。

仮に今回お客さんが希望していたサイズが、
靴でIT36だったとしましょう。

元々買い付け先として想定していたショップは、
セール価格ということもあり、もうIT37しか
在庫が残っていませんでした。

なので、他にIT36の在庫があって、
かつ、価格がそれなりに安いショップを
新しく探す必要があったわけです。

先程も書いたように、結果的に、
その条件に合致するショップは
見つかりませんでした。

しかし、買い付け先のヒントを求めて、
改めて同じ商品を、同じくらいの
かなり安い価格で出品している
他のライバルをチェックする中で、
ひとつ気付いたことがあったわけです。

それは、そのライバルがほぼ全員、
IT37のみを在庫ありにしていたということ。

これはつまり、このライバルたちが全員、
Mさんが把握していたショップを、同じく
買い付け先として想定している可能性が
かなり高いということです。

さらに言えば、このライバルたちは、
この買い付け先を普段から利用して
出品している可能性も大いにある
と言えるわけです。

買い付け先にひとつでも共通点があると、
そのショッパーの他の商品の買い付け先も
比較的見つけやすい傾向があります。

多くのショッパーは、出品時に
ある程度買い付け先の傾向が
偏るのが普通だからです。

・比較的見つけやすいオンラインの商品を中心に出品する人

・特別な割引を持つショップの商品を中心に出品する人

・海外買い付けパートナーに買ってもらう想定で選んだ商品を中心に出品する人

・海外のアウトレットの商品ばかりを出品する人

などなど。

多少いくつかのパターンを組み合わせてはいても、
それらを均等な割合で利用しているショッパーは
けして多くありません。

なので、買い付け先がひとつ共通すると、
その「よく利用する買い付けパターン」も
似ている可能性が出てくるわけです。

つまり、今回のケースでは、
今後このライバルたちの販売履歴を
リサーチすれば、その買い付け先が
比較的見つけやすいのではないかということです。

少なくとも、何の手がかりもない状態で
改めて0からリサーチを始めるよりは、

「販売履歴がある商品の、
価格で勝負できる買い付け先」

を見つけられる可能性は高いです。

もちろん可能性の話ではあるので、
そこで決めつけてしまってはいけません。

ちゃんと検証していく必要はあります。

話をまとめると、今回、
残念ながら目的に商品は見つけられず、
「利益」という一番分かりやすいリターン
は得られませんでした。

しかし、その過程で、
今後に繋がる材料を手に入れられた
ということには、大きな価値があります。

もしかしたら今後そうやって出品した商品が
今回取り逃した以上の利益をもたらす可能性は
けして小さくありません。

重要なのは、そういう視点を持ちながら
リサーチしていないと、この価値に
まったく気付くことがなく通り過ぎてしまう
ということです。

「転んでもただでは起きない」の精神で
常に「何か今後に繋がるものはないか」
というアンテナを張り巡らせながら
活動していきたいですね。

ではではー。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
下のメッセージフォームから随時受け付けております。

何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

  メッセージはこちらから