「運」を味方につける唯一の方法(第595回)

※2017/8/1の記事です。

こんにちは、エスノです。

前回のメルマガで、読者さんからの

「人気順を上げるにはどうしたらええねん」

という質問に回答しました。

人気順を上げる要素と、そのために
どういう施策を打つべきかについて、
今までの復習がてら書いたわけですが、
そこまではかなり基礎的な内容です。

本題はここから。

昨日書いたような施策を、
自分とライバルの商品ページを
ちゃんと比較しながら打ったとします。

しかし、

「これだけやることをやっても人気順が上がらない!」

ということは、残念ながら普通にあります。

そういうときのために行うこととして、
以前から何度か触れているのが、

「新しく出品し直す」

ということです。

「人気順が上がらない」というのは、要するに、
多くの商品に埋もれてしまい、お客さんから
見てもらいづらい(=アクセスが増えない)状況
だということです。

多くの人が、うっかり
思い込んでしまっているのが、

「前回伝えたような施策を打つ」

「人気順が上がる」

という構図です。

ですが、これは大きな間違いです。

あくまで、

「アクセスが集まる」

(そのために先ほどのような施策を打つ)

「人気順が上がる」

ということだと肝に銘じないといけません。

「何か策を打てば人気順が上がる」
ということではなく、
「人気順を上げるために何か策を打つ」
ということです。

これはただ言葉遊びのようで、
非常に重要な違いです。

なぜ「新規で出品し直す」かというと、

「新着順で改めて上位に表示させたほうが、
そのまま人気順で埋もれているよりは“マシ”」

だからです。

繰り返しますが、「新規で出品し直す」のが、
何か特効薬的な働きをするわけではありません。

そのままほっとくより「マシ」なだけです。

今回問い合わせしてくれた方も
いただいた質問の中で以下のように言っていました。

===========================

(前略)

バイマにアクセスした人の10割が新着順から調べるわけでもないし

(後略)

===========================

これは仰るとおりで、新着順で
商品一覧をチェックする人なんて、
かなり少数でしょう。

しかし、少数でも「いるならやる」のです。

これも多くの人が勘違いしているのですが、

「この方法を実践すれば、確実に“成功する”」

なんてことは有り得ません。

「この方法を実践すれば、確実に“成功確率は高まる”」
が真です。

「人気順を上げる」つまり「アクセスを集める」
という行為は、最終的には、出品者自身ではなく、
「アクセスしてくれる人」が「そうしてくれるかどうか」です。

つまり、極端な表現をすれば、
自分ではコントロールできない
「運」によるものです。

前回お伝えしたような施策を
たとえ漏れなく実行したとしても、
それが出品後のアクセスを
必ず保証するわけではありません。

私達がやっているのは、その
「確率を上げるための行為」です。

インプレッション(=検索結果にちゃんと表示されること)
を上げればアクセスが増えるとか

他のライバルより安い価格にしたら
アクセスが増えるということではなく

アクセスが来る確率を高めるために
インプレッションを上げたり、価格を
他のライバルより安くするということです。

これは「アクセスを上げる施策」に限らず、
すべてにおいて言えることで「受注」も同じです。

だからこそ、自分でコントロールできることである
「新規で出品し直す」という行為は、
その効果がやったほうがマシ程度のものでも
やる意味があるわけです。

(実際やってみると、「マシ」という表現よりは
意外と効果があるなという感じですが。)

「運」を多少でも味方につけて、
コントロールしたかのようにするには、
とにかくトライしまくることです。

この場合で言えば、一回出し直して
上手くいかなくても、何度も出し直せば、
それがちゃんと人気商品で、施策にも
漏れがなければ、いつかはアクセスが集まります。

そのいつかは、次かもしれませんし、
5回目かもしれませんし、あるいは、
10回以上やらないといけないかもしれません。

いずれにしても大事なのは、
結果というのはそういうものだと腹を括って、
まずはそれ以外の、自分で操縦できる箇所が
おかしくなってないかにフォーカスすること。

そして、自分が操縦できる箇所に
ついてベストを尽くしているなら、
試行回数をとにかく増やすことです。

成果とのこういう向き合い方のことを、昔の人が

「人事を尽くして天命を待つ」

という諺でちゃんとまとめてくれているのが面白いですね。

なお、「やったほうがマシ」なことを
すべての商品に対して適切に行うのは、
現実的には不可能なので、その優先順位は
意識していかないといけません。

限られた時間の中で何に注力すれば、
一番成功確率が上がるのかという視点も
常に持ちながら活動していきたいですね。

ではではー。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
下のメッセージフォームから随時受け付けております。

何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

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「人気順を上げるためにどうしたらええねん!」(第594回)

※2017/7/31の記事です。

こんにちは、エスノです。

今日は福岡でBUYMAアカデミアの
ワークショップでした。

今年の1月から3ヶ月間、私の
個別コンサルを受講してくださって、
4月以降はアカデミアに参加して
くださっているYさんは、今月あと
1件の受注で初めて月利30万円を
超えるという状況です。

(ちなみに現時点で、受注件数が20件で、
利益は29.5万円なので利益単価は約1.5万円)

あと1日あるので、ぜひ最後1件
売れて欲しいところです。

ただ、月利30万を超えること自体は、
実はそんなに重要ではありません。

やはりそれを維持、いや、さらに
伸ばし続けられるかどうかが肝です。

Yさん自身にも今日聞かれたのですが、
10万、30万、あるいは、50万、100万と
なんとなく節目になっているような数字を
一度達成しても、それを維持できない
という方は残念ながら間違いなくいます。

ただ、Yさんは、その利益を特定の商品に
依存しているわけではないので、日頃の
作業の質と量が大きく落ちない限りは、
今後も急に成果が下がることは考えにくいです。

来月は秋冬の商品の出品が、
結果的に増えていけば、
9月以降、冬のセールに向けて
さらに楽しみが増すと思います。

さて、先日メルマガ読者の方から、
こんな質問をいただきました。

===========================

(前略)

まどろっこしい挨拶ができないので
単刀直入に質問することをお許しください。

本題!
「人気順を上げるためにどうしたらええねん!」
(関西人ではありません東北の人です)

(後略)

===========================

文面から切実な様子が伝わりましたが、
出品した商品の人気順が、なかなか
上がらなくて困っているという方は、
実際多いのではないでしょうか。

ということで、今日は人気順についての復習です。

改めて、人気順を上げる要素は以下です。

・アクセス数
・ほしいもの登録数
・販売数

この3つを出来るだけ短期間で集められると、
人気順は上がっていきます。

また、プレミアムショッパーは、
一般のショッパーより人気順は
かなり上がりやすくなります。

(SHOP登録の法人ショッパーも同じ)

で、ここまでは一般的な話なので
把握されている方も多いかと思いますが、
これを踏まえて「どうやったら上がるのか」です。

まず確認しなければいけないことは、
そもそも自分が出品した商品が

「本当に人気があるかどうか」

ということです。

いくら人気順を上げようにも、
そもそも人気のない商品であれば、
それはなかなか難しいわけです。

これはすでに同じ商品を出品している
他のライバルショッパーの商品ページを
チェックすることで分かります。

ここで気をつけなければいけないのは、
仮に、「出品して1週間でアクセスが7件」
という状況でも、その「7」という数字だけ見て
「アクセスが少ない!=人気ない!」と
思ってはいけないということです。

ブランドやカテゴリによって、
商品を探すお客さんの絶対数は違います。

PRADAの財布を探すお客さんの数と、
MOSCHINOの靴を探すお客さんとでは
圧倒的に前者が多いということです。

もちろん「1週間でアクセス7件」は
間違いなく超人気商品ではありません。

ただ、常に「他のショッパーと比較する」
というのは忘れないようにしないと、
自分の頭の中にある「7=少ない」
という思い込みによって判断してしまい、
思わぬ機会損失に繋がることもあります。

さて、他のライバルをチェックした結果、
アクセスや問い合わせの数がちゃんとあり、
あるいは、実際に直近でも売れていたり、
要するに、商品自体は、まったく人気が
ないわけではないと分かったとしましょう。

次に打つ手を考えるためには、
以下の2つの視点から考える必要があります。

1.インプレッション

(=商品が検索画面で表示されるかどうか)

2.アクセス

(=商品ページをクリックしてもらえるかどうか)

BUYMAでお客さんが商品を探すとき、
まさかすべての商品を一覧で探すわけはありません。

必ず何らかの条件で絞り込んで、
「その条件で表示された商品のみ」から
自分が欲しい商品を探すことになります。

なので、自分の商品ページが、
その検索結果に表示されなければ、
存在していないことと同義です。

つまり、私たちは商品ページにおいて、

「お客さんが検索しそうだと考えられるすべての条件」

を出来るだけ満たした状態で、
出品しておくことが望ましいわけです。

それはたとえば、ブランド、カテゴリ、
発送地(国内or海外)、あるいは、
二重価格表記やキーワードやタグ、
カラー、サイズなどなどです。

これらが漏れていないかというのも、
ライバルと比較することで明らかになったりします。

インプレッションについて、つまり、

「その商品を探しそうなお客さんの
検索結果画面にはおそらく表示されている」

というのをチェックしたら、アクセス、
つまりクリックしてもらうための施策です。

アクセスしたくなってもらう要素はいくつかありますが、
影響力が大きいのは「価格」次いで「商品画像」です。

というか、スマホユーザーが増加している昨今、
検索結果の一覧画面では、ほぼこの2つくらいしか
お客さんがクリックしたくなる要素がありません。

(スマホから商品一覧を見ると、
商品タイトルは表示されません。)

なので、この2つにはこだわる必要があります。

「価格」については特に言うことはありません。

やはりぱっと見で安いと、そのページの
詳細をクリックして確認してくれるものです。

価格はやはり、安い買い付け先が
見つけられているかということが
密接に関わってきますが、
今回のテーマからは少しズレるので
ちょっと割愛します。

また、画像も重要ですが、特に大事なのは、
綺麗なデザインであるということではありません。

むしろ、画像を「綺麗にすること」に
時間を掛けすぎるくらいなら、
買い付け先から取ってきた画像を
そのまま使って、その余った時間を
他の商品のリサーチや出品に使うべきです。

もちろん画像が小さすぎたり端が切れていたり、
解像度が著しく悪かったり、あるいは、どんな商品か
ひと目で分からないようなものは論外ですが、
「最低限」がキープできれば十分です。

そういう基本的なことは
ちゃんとクリアした上で気を付けたいのが、
先程も書いたスマホからの閲覧対策です。

何度も書いていますが、スマホからは
商品タイトルが表示されません。

そのため、たとえば「関税込」だったり
「手元に在庫あり」みたいな、お客さんに
とって魅力的な要素は、画像に文字で
入れ込んでしまったほうがいいわけですね。

ちょっと長くなってしまったので、
一番大事な部分は明日に回します。

ではではー。

P.S.

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出品作業の外注報酬1件千円。(第593回)

※2017/7/25の記事です。

こんにちは、エスノです。

だいぶ久しぶりのメルマガになってしまいましたが、
何事もなかったかのようにしれっと始めます。

先週土曜は東京でBUYMAアカデミアの
ワークショップでした。

今回は、海外在住の受講者Nさんが、
一時帰国中で上手くタイミングが合って、
初めてワークショップに参加してくださいました。

Nさんは個別コンサルを
これまで2回受講してくださっていて、
もう2年以上の付き合いになるので、
初めてお会い出来て本当に嬉しかったです^^

さて、そのワークショップの場で、
5月からアカデミアに参加してくださっているYさんに

「1件出品する報酬1,000円で外注さんを募集したら?」

という提案をしてみました。

一般的に、出品作業を外注するとき、
出品1件あたり50~100円くらいが
なんとなくの相場のようです。

なので、出品1件1,000円というのは、
常軌を逸した数値と言えなくもないかもしれません。

ただ、Yさんは別に出品数で利益を出す
というスタイルではなく、買い付けの優位性で
利益を出すというスタイルです。

買い付けの優位性というのは、

・(多くの人が知らないような)色んなショップを知っている

・それらから特別な割引ももらっている

などのような状況のことです。

Yさんはすでに、買い付けの優位性では
かなりのレベルに達していますが、
それを利益になかなか繋げきれていない
というのが直近の課題です。

それだけ様々なショップから
安く買い付けできるなら、シンプルに、
出品しまくればよいのでは?と
思うかもしれませんが、それはそれで
別の問題が出てくるのが見えているので
なかなかそっちにも思い切って舵を切れない。

別の問題というのは、
人に仕事を依頼することで生じる様々なコスト
(管理の手間、ストレスなども含みます)や、
出品した商品の管理の手間などなどです。

かと言って、少しずつでも、
リサーチして出品していかないと、
せっかく優位に買い付けが進められるのに、
何に力を入れて買い付けしていけばいいのか
という視野が広がらないという問題があります。

(もちろん人気ブランドの定番人気商品は、
ある程度カバーしているのですが。)

逆に言えば、そんなに多くの出品は
必要とはしないものの、それはそれで
自分の手でやろうとすると、簡単に言えば
面倒くさい気持ちが働いてしまい、そもそも
リサーチ自体もなかなか進まない。

そして結果的に、もうかなり開拓し尽くしている
「今分かっている売れる商品」の買い付け先の
さらなる開拓に精を出す、というループから
なかなか抜け出せない感じでした。

なので、そんなに出品しなくていいなら、
そういう報酬体系で外注したらいいのでは?
という提案をしたわけです。

作業の外注を受ける側も、報酬が欲しくて
依頼を受けるわけですから、1件数十円で、
月に100件も出品しないとなると、報酬総額が
生活の足しにならないわけです。

そのため「外注さんの報酬のため、
引いては仕事を続けてもらうために、
作業を発注し続けなきゃ」というスタンスで、
逆にちゃんとリサーチしたりする余裕がなくなり、
自分の首を締めてしまう話も聞いたことがありますが、
それが本末転倒なのは言うまでもないことでしょう。

1件1,000円で月に最低30件出品するなら、
外注さんにとっては月3万円の報酬ですし、
こちらとしても、ちゃんと人気商品を選べて、
かつ、買い付け先に優位性があるのであれば、
十分元が取れる金額です。

Yさんのスタイルなら、出品した一つの商品が
何度も繰り返し売れるということは普通にあります。

なので、そういう意味でも、1,000円の出品で
そのあとどれだけの利益を生み出せるかを考えれば、
別にそこまで高い出費ではないわけです。

あるいは、1件あたりの報酬を高額にしなくても、
たとえば月額報酬を定額にして、その範囲内で
出品以外の作業もお願いするというのもアリでしょう。

もちろん報酬を高額にするデメリットもゼロではないです。

ただいずれにしても、いわゆる「相場」みたいなものは、
参考にはしても、それに振り回されてはいけない
というのが伝えたかったことです。

報酬を高額にすることが正解なのではなく、
常に、今自分が本当に求めているものは何で、
それに適した解決策は何か、ということを、
常識に縛られず自分の頭でちゃんと考えてみる
ということが、色んな場面に通じる重要な姿勢です。

もちろん、考えた結果、
それを実行してみるのも大事ですね。

ではではー。

P.S.

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