「大事なこと」なので2回言います。(第606回)

※2017/9/25の記事です。

こんにちは、エスノです。

先日配信した青木さんとの対談音声は
ぜひ聞いていただきたいと思います。

今回は「リソース(資源)を余らせる」
というテーマで話しています。

利益の源泉となるリソース(資源)を
いかに余らせていくか。

これを意識せずして、
成果を伸ばすことは不可能です。

ただ、多くの方が陥りがちなのが、
リソースを余らせるためのものだったはずの「手段」
によって、逆にリソースを奪われてしまっている
という状況です。

自分が作業する手間を省きたくて作業を外注した。

はずなのに、いつしか、作業を外注する
パートナーさんとの「関係性の維持」を目的に、
パートナーさんの報酬を生み出すための
出品リストの作成に追われてしまうみたいな、
本末転倒な話をちらほら聞きます。

自分の時間を確保するために、
「作業を人に任せる」という発想自体に、
異論を唱える人はおそらくいないと思います。

しかし、これが手段ではなく、
目的化してしまいがちなのが恐ろしいところです。

また、これは別に作業の外注化に
限った話ではありません。

たとえば、「在庫販売」は、
販売面での優位性もさることながら、
「お客さんとのやり取りを減らす」
という点で見ても、すごく効率がいい
販売手法です。

無在庫販売であれば、
お客さんに商品を届けるまで、

お客さんに何度か連絡したり、
今商品がどこにあるのか気にしたり、
それをいつお客さんに伝えたか気にしたり、

取引件数が増えると、どのお客さんに
どういう連絡をしたか訳が分からなくなったり、

そうこうしているうちにトラブルが起きて、
てんやわんやすることが普通にあります。

在庫販売は、基本的に、
受注したら商品を発送するだけなので、
そういう手間や気を使う部分がほぼありません。

しかし勢いで判断して在庫を持ってしまうと、
それが売れるか売れないか分からない
ということに意識を持っていかれてしまいます。

それによって集中力が落ちて、
本来注力すべき作業にミスが出て、
トラブルが起き、全体で見れば、
余計に手間がかかってしまったりします。

結局、どんな手段にもメリット・デメリットがあって、
「優れた点しかない手段」なんてないわけです。

成果を出している人、伸ばし続けている人は、
「リソースを余らせる」という前提に立って、
それらのメリットを活かすように、上手く
立ち回っているということです。

さてその上で、「何をしなければいけないか」
ということについて書いてみたいと思います。

結論から言えば、「大事なことからやる」
ということに尽きます。

「大事なことからやる」

大事なことなので2回言ってみました。

大事なこととは、「割の良いこと」
「コスパの良いこと」とも言い換えられます。

かかる手間は同じくらいなのに、
片方はちょっとだけしか成果が伸びず、
片方は大きく成果が伸びるとしたら、
後者が「大事なこと」であり「コスパの良いこと」です。

リソースを余らせ続けるには、
常にコスパの良い選択をし続ける必要があります。

コスパ=コストパフォーマンスは、
あくまで掛けたリソース(=コスト)に対する、
リターンの大きさで決まります。

いくら月利100万円の利益が出せても、
それが睡眠時間3時間でのものだとしたら、
コスパは悪いですし、「時間」という
重要なリソースはもはや余っていないわけです。

もちろん「お金」というリソースは
多少余るので、それを使って、
「時間」を余らせるようにしたいところです。

しかし実際は、それを
どうやって使うべきか検討する時間も、
実際に使う時間さえもなくなっているので、
もうにっちもさっちもいかなくなります。

一方で、1日数時間で月利100万円の
何がいいかというと、「時間」も「資金」も
余っているというのはもちろんなのですが、
なにより「エネルギー」というリソースを
余らせられているというのが重要です。

「エネルギーが余っている」というのは、
感覚的に捉えてもらってかまわないのですが、
要するに、大きなストレスもなく、体力的に
疲弊しておらず、精神的に余裕があって、
元気な状態ということです。

こういう状態を維持できると、
集中して何かに取り組むことが出来るので、
まず今価値を生み出している2時間の質が
さらに上がります。

また、余った時間やお金を、新しい何かに、
投下してリターンを得ようとする原動力も
確保できていることになります。

逆に言えば、現状が上手くいっていない、あるいは、
先行きに多少なりとも不安を感じるという人は、
いくら「時間」と「お金」が余っていても、
それを新しいものに投資するための
精神的、体力的な余力がないケースも多い
ということです。

少ない負荷で良いリターンを得られれば、
エネルギーが余り、精神的に前向きになります。

もし先行きが不透明だと感じても、
「それをどうやって解決していけばいいか?」
という思考で、そのために必要なことを調べ、
学び、実践していくことが可能です。

ともすれば、そこにある種の楽しみすら
見出すことすら有り得るでしょう。

しかし、たとえある程度成果が出たとしても、
それが何かに振り回されながら達成したものなら、
いろいろ疲れてしまっていて、もう調べるとか、
まして学んで実践するどころの騒ぎではないわけです。

こういう風に「エネルギー」みたいな
ちょっと漠然とした話を書くと、もしかしたら
そんな「気持ちの問題」みたいなものに
左右されてはいけないと言いたくなるかもしれません。

ですが、根性論で一時的に壁を乗り越えても、
そのあといろんな壁がどんどん出てくるので、
結局私は長続きしないと思うわけです。

だったら最初から、あらゆる面で
「リソースを余らせる」ために、
「大事なことからやる」ことを
徹底すべきだと考えます。

難しいのは、「大事なこと」
「コスパの良いこと」というのは、
その人のタイミングやステージ、
あるいは求めるものによって、
それぞれ違ってくるということですね。

リサーチすることかもしれませんし、
クレジットの枠を増やすことかもしれませんし、
外注パートナーさんとのやりとりの仕方を
変えることかもしれませんし、持っている在庫を
安く叩き売ってしまうことかもしれませんし、
仕事帰りにスタバによって作業することかも
しれませんし、家族に自分がやっていることを
正確に理解してもらうために話し合うこと
だったりするかもしれません。

また、自分にとっての「大事なこと」も
そのときそのときで変わっていきます。

ぜひ今一度、こういう視点で、
ご自身の活動状況を見直してみてください。

そして、リソースを余らせるために、
「大事なこと」から取り掛かってみてください。

ではではー。

P.S.

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