仕入れ値の計算について(第13回)

※2013/6/17の記事です。

こんばんは、エスノです。

もはやこんばんはという時間には
なかなか更新できませんw

今日も晩御飯食べたら眠くなったので寝てしまい、
起きたらコンフェデ杯のイタリア対メキシコが始まったので観てしまい、
もうそろそろカラスとかが鳴き始める時間です^^;

さて、先日買い付けの計算でつまづく人が多い
と書きましたので、今日はそのことについて。

買い付けに掛かる費用は、仕入れの方法によって、
以下の項目が考えられます。

なお、ここでは日本の自分の手元から、
お客さんに送るための送料は考えないことにします。

■ショップから日本に直送する場合

・商品代
・国際送料
・関税・国内消費税

このパターンはすごくシンプルですね。

商品の金額と日本への送料、そして
日本に輸入されるときの関税が、
支払う費用のすべてです。

関税については、また別の機会でちゃんと書くので、
今回は一回スルーしておきます。

ちなみに、ご存知かもしれませんが、
関税は商品を受け取るときに配送業者に支払います。

わざわざどっかに出向いて、
なんか申請したりするわけではないのでとても簡単です。

さて、このパターンで、
計算を間違えてしまいやすいケースが、
ヨーロッパのショップに多いです。

どういうことかというと、
ヨーロッパのショップは基本的に表示価格に、
現地の消費税が含まれていることがほとんどです。

日本に直接送ってもらう場合、当然
現地の消費税は支払う必要がないので、
その税込みの表示価格からは消費税が引かれた価格で、
最終的に決済されることになります。

そして、EU圏内の消費税はとても高くて、
なんと商品価格の20%もします。

つまり、実際は表示価格から
かなり値引きされた金額で買付できるのに、
そうとは知らずに計算してしまうと、他のバイヤーよりも、
圧倒的に出品価格を高くしなければいけなくなってしまい、
勝負にならなくなってしまうというわけです。

最終的に決済される価格を確かめるには、
購入手続きを決済手前まで一度進めてみるのが確実です。

このときに誤ってホントに買ってしまわないように
じゅうぶん注意してくださいね^^;

■代行業者を利用して日本に転送してもらう場合

・商品代
・現地送料
・代行手数料
・国際送料
・関税・国内消費税

こちらはちょっと複雑になります。

一度現地の代行業者に送るので、
そこで掛かる送料が発生する場合がありますね。

また、転送してもらうための手数料も掛かります。

あとは、さっきのパターンと同じですね。

こういう計算は一回一回計算機とか使うと面倒なので、
エクセルとかで数式を組んでしまって、必要な数値だけ入力すれば、
正しい買い付け費用がすぐに分かるようにするといいです。

もちろん、エクセルがあまり使えないという方は、
じゃあエクセルの勉強をしよう、ではなく、
気合で計算機を使いまくるほうが良いです。

エクセルの利用は、「効率化のための手段」なので、
それを目的にしちゃっては意味がありません。

ほかにも、あらゆる場面で、
この「手段の目的化」という罠が潜んでますので、
今日の本題とは関係ないですが注意したほうがよいです。

ではではー。

エスノ

不格好経営を読んでいます。(第12回)

※2013/6/16の記事です。

こんばんは、エスノです。

またには毛色を変えて、
今日は今読んでる本のことをば。

記事タイトルにも書いてますが、
モバゲーでお馴染みDeNAの創業者・南場智子さんの
「不格好経営」という本を読んでおります。

今でこそ、球団をひとつ持つような、
社会的にも広く認知される大企業であるDeNAが、
どのように創業し、いかにしてここまで歩んできたかを、
著者の軽快な語り口で面白く読める一冊です。

個人的に、ソーシャルゲームで
稼ぐモデルはあまり好きじゃないです。

やったこともないくせに、
ぶっちゃけパチンコと同じだと思ってます。

時間とお金の浪費、自ら積極的に搾取される行為、
ソーシャルゲームに対してはこういう印象です。

ただまあ、それとこれとは話が別というか、
やっぱり優秀な人が悪戦苦闘しながら、
なにか大きな成果を成し遂げていく話というのは面白いものです。

しかし、著者はめちゃくちゃ優秀ですが、
ことビジネスのスタートの切り方としては、
限られた人しか成功しない方向性でやっちゃってます。

まず、「自分がやりたいことをやる」、
そして、「他社からの大きな出資と固定費」、
最後に、「一時の時代の波頼りのモデル」。

DeNAという会社は、今でこそモバゲーですが、
そもそもはビッダーズというネットオークションから始りました。

なぜそのモデルにしたかというと、前職のクライアントに
ネットオークションサービスへの参入を促していたところ、
自分自身でやりたくなってしまったからなんだそうです。

また、当時はまだヤフオクもない時代だったので、
一番最初に参入し成果を出せば、大きな時代の波に乗れる
というのも、そこにこだわった要因のひとつなんでしょう。

そのために、立ち上げ時から、開発スタッフなど含め、
数名の社員を確保し、また前職でつながりのあった大企業に、
数千万円規模の出資、つまり借金もしています。

規模の違いは当然あれど、僕のようなスタンスの人間が、
こんな感じでビジネスを始めたら、間違いなくつぶれます。

これからの時代に立ち上げるべきビジネスは、
「自分がやりたいかどうか」はさておき、
負債を抱える必要がなく利益率が圧倒的に良いものを、
自分が何がしたいかということは考えずに選んでいくのが望ましいです。

強いて言うなら、流行り廃りに左右されないものが、
より望ましいと思います。

流行は乗れないと意味がないですし、
乗れたとしても流行が終わったときの出口戦略は、
ちゃんと考えて準備しておかないと大変です。

そこを考えると、BUYMAというのは、
本当に最初に始めるにはもってこいだと思いますね。

安く買って高く売るという最も基本的なモデルであり、
在庫を持たないので負債も抱えません。

利益率はモバゲーほどには高くありませんが、
数十パーセント程度はいけますし、その経験を活かせば、
より収益性の高いビジネスを展開することも可能です。

ちょっと取り留めない内容になってしまいましたが、
読書もたまにはいいもんですよという話でした。

ではではー。

エスノ

他のバイヤーとの戦い方(第11回)

※2013/6/15の記事です。

こんばんは、エスノです。

現在コンフェデ杯日本対ブラジル戦前の
微妙な隙間時間を利用してこれを書いています笑

さて今日は、BUYMAをやっていれば
誰もが一度はぶつかる壁である、
自分以外のバイヤーさんとの戦い方
について書いていきます。

人気商品リサーチでかなり人気のあるアイテムを見つけ、
また、仕入先をいくつか探した結果、そのアイテムを、
仕入れられるショップも見つかった・・・。

「これは大儲けの予感!!」

そう思って、BUYMAの中をもう一度確認してみると、

「あれ、他のバイヤーさんのほうがかなり安いじゃん・・・」

となってしまい、出鼻をくじかれるということは、
もはや「BUYMAあるある」と言っていいくらい、
しょっちゅう起きる現象です^^;

最初の方でも言いましたが、
BUYMAのユーザーがBUYMAでの買い物に求めるものは、
やはり「価格の安さ」が一番なので、どうしても、
自分より安いバイヤーさんがいると競争に勝てなかったりします。

ただ、そんな状況を
いつまでも手をこまねいて眺めているだけでは
なにも進歩がありません。

あるいは、ひどいときには

「きっと他のバイヤーは、なりたての自分がまねできないような、
 なにか特殊な方法を用いているに違いない」

などとつまらない邪推をして、
いつまでも居心地のいい「今」から
動こうとしなかったりします。

これは本当に最悪です。

なぜ他のバイヤーはそんなに安いのか、
自分はそれを真似すること、取り入れることは出来ないのか
そういうところまで考えていくことがとても重要で、
逆にそれさえ出来れば、多くのバイヤーと差をつけることができます。

では、他のバイヤーが自分と同じアイテムを
自分より安く出品できている状況というのは、
どんな要因によるものと考えられるでしょう。

結論から書くと以下が考えられる要因です。

1.相手が偽物を販売している
2.相手が売れ残りを叩き売りしている
3.自分が安い仕入先を見つけられていない
4.自分が仕入れ値の計算を間違えている
5.相手が、ものすごく特別な仕入先を持っている

ここまで書いた時点でコンフェデは前半が終了しました。

ネイマールは反則ですねー。

自分たちにそれほど落ち度がないのに、
単純な能力差でああやってゴールされてしまうと、
もうどうしようもないです。

あれを目の当たりにしても戦い続けるモチベーションって
今の日本代表はホントすごいと思います。

その点で言えば、ビジネスは実に楽ですね。

ネイマールみたいな天才にならなくても、
あるいはそんな天才を相手にしなくても、
ある程度の成果を出すことは余裕で出来ますから。

スポーツの世界はシビアすぎて大変です。

ざて完全に話が逸れましたが、
順に見ていきます。

「1.相手が偽物を販売している」は、
それほど気にしなくてもOKです。

BUYMAのお客さんも運営者も、
さすがにそこまでアホではないので、
そのうち取り締まられて退場させられます。

もし何か確証があるのであれば、
自分で「通報する」という選択肢もありますね。

「2.相手が売れ残りを叩き売りしている」というのも
特に問題はないパターンです。

何らかの理由で在庫を抱えて販売したものの、
なかなか売れないので値下げせざるを得ないという状況なので、
それが売れてしまえば同じ価格では出品されません。

ただそんな状況になっているアイテムを、
もし自分も出品しようとしているとしたら、
そもそもそのアイテムって人気あるの?という話になる可能性もあるので、
そういう視点でも商品の人気をチェックするといいですね。

というわけで、この1と2はそれほど問題ではないですし、
実際のところ自分でどうにかできることでもありません。

なので、ほうっておいても構わないわけです。

しかしながら、

「3.自分が安い仕入先を見つけられていない」
「4.自分が仕入れ値の計算を間違えている」

これらが原因で他のバイヤーに
価格で勝てていないのであれば、非常に問題です。

そして、これが、価格で勝てない状況の
一番可能性の高い要因だと考えています。

何度も書いていますが、BUYMAでは、
「どれだけ仕入れについて精通しているか」
ということがとても重要です。

「3.自分が安い仕入先を見つけられていない」は、
まさにそれを端的に表していますし、
「4.自分が仕入れ値の計算を間違えている」も
実は同じことです

そういえば、まだ仕入れ値の計算の話をしていないので、
これもちゃんとしないといけないですね笑

ここでつまづく人はけっこう多いので、
丁寧にやった方がいいと思っています。

ちなみに、
「5.相手が、ものすごく特別な仕入先を持っている」は、
そのレベルのバイヤーがあまりいないので、
それほど気にしなくても大丈夫です。

例えば、海外の卸に入り込んだりして、
ものすごく安く仕入れているバイヤーは稀にいます

これはBUYMAバイヤーよりも、
楽天ショップとかに多いパターンです。

いきなり真似できるような方法ではないですし、
真似をする必要もないので、繰り返しですが、
あまり気にしないことです。

今日はこんなところで、コンフェデの応援に集中します。

せめて1点くらい返してー!

ではではー。

エスノ