関税が掛かりにくい配送ってあるの?(第15回)

※2013/6/19の記事です。

こんにちは、エスノです。

今日はまだ夕飯どきより前に書き始めております。

この時期は近所のフレッシュネスバーガーが、
お店の扉全部開放してて気持ちよいので素敵です。

家にずっと引きこもってると精神衛生上よろしくないので、
なんだかんだ毎日どっかに出かけてパソコン叩いてます。

さて、昨日関税の細かいことについて書きました。

今日は、僕も輸入ビジネスを始めた頃にとても気になった、
「関税が掛かりにくい配送」について書き留めようかと。

まず、そもそもの関税が掛かる流れです。

関税は、海外から日本に荷物が到着したあと、
税関を通るときに掛けられます。

ここで、通関の作業をする人たちが荷物を個別に見て、
いくらの関税を課すのかを判断しています。

さて、この流れを踏まえたうえで、

「関税が掛かりにくい配送」

なんてものが存在するのかというと、
基本的には「ない」と考えて問題ありません。

ネットで検索すると、
「USPSなどの郵便事業者で送ってもらうと掛かりにくい」とか、
いろいろ出てくると思いますが、基本的に関税は掛かります。

関税がとても掛かりにくくなるのは、昨日も書いたような、

「CIFが日本円に換算したときに1万円程度」

だった場合くらいです。

そのときですら、税関の判断する人によっては、
関税が掛けられたりすることもあるくらいです。

(このへんはけっこう判断する人によるので、適当な感じ。)

感覚としては、「CIFが日本円に換算したときに1万円程度」ならば、
確かにUSPSなどの郵便事業者のほうが、DHLやFedExのような、
民間の配送業者よりは、関税が掛かりにくいような気がします。

ただそれも、DHLとかだと5%の確率で掛かるものが、
USPSだと3%くらいというレベルの話なので、
それほどインパクトがあるものでもないです。

というわけで、はじめのうちは、
関税が掛かりにくい方法をうんうん模索するよりは、
関税も含めて考えても利益が出る商品を探せるスキルを
高める方が重要度は高いです。

裏技的なものに初めから頼っても、
間違いなく瞬間風速的な成果しか出せないので、
まずは基本的な能力を高めることを意識するのがいいですね。

ではでは!

エスノ

関税の計算方法(第14回)

※2013/6/18の記事です。

こんばんは、エスノです。

「不格好経営」読み終わりました。

ひとつ面白いな、というか、
すぐに真似できる場面があるかもと思ったのは、
DeNAが自社のオークションサービス・ビッダーズに、
競合であるヤフーオークションからユーザーを取り込むために取った方法です。

タイミングとしては、ヤフオクが手数料を値上げする
というときに行われたものです。

どんな方法を取ったかというと、
ヤフオクの出品者から低額の商品を落札し、その後の取引のやり取りの中で、
ビッダーズという手数料の安いオークションサイトがありますよ、
ということを伝えるというものでした。

この方法は、様々なジャンルの出品者に対し、
社員のみならず、その家族まで巻き込んで行われたそうです。

これはヤフー側からすれば実にありがたくない戦術ですが、
DeNAからすれば最高に効率の良いユーザー獲得法です。

こういうアクションをたくさん発想し、実行し続けるのが、
特に資金力の弱い時期には重要ですね。

さて、今日は関税の計算の仕方です。

と言っても、以下を見てもらえばほとんど終了です。

■関税、消費税等の税額計算方法
http://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/imtsukan/1111_jr.htm

参考:CIFの定義
http://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/kokusaiyubin/6103_jr.htm

しかしながら、見ただけだと
分かりづらくて意味不明だと思いますw

なので、ざっくり解説しておきます。

まず、関税は、「課税対象額(CIF)」に対して掛けられます。

CIFは、「商品代金の60%」「国際送料」「保険」の合計です。

ただし、個人輸入ではなく、事業者として輸入している、
と判断されてしまうと、60%ではなく商品金額の全額で計算されます。

この判断は、ぶっちゃけ税関のさじ加減ひとつです。

ただ、短期間に同じところから輸入し続けると、
事業者だと判断される可能性が高いようです。

ちなみに、このCIFにその当時の為替を掛けた数値が、
およそ1万円程度であれば、関税が掛からない可能性がかなり高いです。

CIFが算出されたら、端数を切り捨てて為替レートを掛け、
日本円に直してから関税率を掛けます。

関税率は、商品の細かいジャンル分けがされていて、
それによって若干数値も異なってくるのですが、
おおよそ以下のように考えておけばOKです。

革靴:30%
アクセサリー:5%
時計:0%
上記のもの以外:10%

CIFに関税率を掛けて、端数を切り捨てれば、
関税額が確定します。

今度は、国内の消費税をこれらの数値を使って算出します。

消費税は、CIFの端数処理前の数値と
確定後の関税額の合計に、4%を掛け、
算出された数値の端数を切り捨てて確定します。

また、その数値に25%を掛けて端数を切り捨てると、
地方消費税額が確定します。

なんだか文字ばかりでよく分からないかもしれませんが、
気になる人だけ気にするというくらいのスタンスで大丈夫。

あまり細かいところが気にならない人は、
商品代金の60%に送料を足して、
為替レートを少し多めに読んで掛けておけば、
それほど大きく数値は外れないので問題ないです。

あとはもうどんどん売って、じゃんじゃん買い付けて
慣れていくのが一番いいですね。

ではではー。

エスノ