すべての出品者が「成果を伸ばさなければいけない」理由(第834回)

※2024/2/13の記事です。

こんばんは、エスノです。

はじめにお知らせです。

前回もお伝えしましたが、
私が運営している、
BUYMAコンサルティングコミュニティ
「BUYMAアカデミア」の新規募集を、
2月18日(日)21時頃のメルマガで行います。

よくある「グループコンサル」という名の
一対多の相談会みたいなものではなく、
マンツーマンのコンサルを、
個別コンサルより参加しやすい価格、
形式で実施することにこだわって、
約8年運営しているコミュニティです。

興味がある方はぜひチェックしてくださいませ。

さて前回、大手オンラインセレクトショップ
「ssense」もBUYMAに進出してきたよ、
という話を書きました。

italistのときはプレスリリースも打って、
大々的に告知したくせに、今回は
いつの間にかぬるっと参入していた
わけですが、出品数から見ても
ssesneのほうがやる気は高くて、
取引完了の件数もどんどん増えています。

こういう状況を見るまでもなく、
仕入先となるショップから、
無在庫で、やたらめったら
大量に出品していたタイプの
出品者は、仕入先そのものが
参入してくると当然勝てなくなります。

そもそもBUYMAは、
もうずいぶん前から、
そんなやり方では
効率よく利益を出せません。

自分が出品した商品に、何かしら、
優位性や差別化された要素を
持たせることなしに、まともな
成果は期待できない。

文字で書けば当たり前のことですが、
BUYMAの、プラットフォームとしての
質の高さゆえに、そうではない場合も、
例外的に受注が入ることはもちろんあります。

そこに変な期待を見出さずに、
「確率的に上手くいく可能性が高い行動」
を継続できるかどうかが重要ですね。

ところで、この
「確率的に上手くいく可能性が高い行動」
を継続するにあたっては、「何をするか」
ということも大事ですが、「何をしないか」
ということがそれ以上に大事だったりします。

このテーマの前提として、今回は、

「成果は伸ばし続けなければいけない」

という話を書いてみたいと思います。

これだけ見ると、人によっては
そんなの当たり前だと感じるかもしれません。

しかし、特にBUYMAのように、
出したい利益の大きさが、
人それぞれ結構バラバラ
という場合は意外とそうじゃなかったりします。

「自分は月に10~20万を稼げればいい」

「利益の額よりも、その金額が、
余裕を持って出せるかどうかが大事」

どれだけ大きく稼げるかより、
こういう風に思っている方も、
けして少なくはないわけです。

実際、こういう方針自体は、
けして間違いではなく、その人が
何を目指しているかによるので、
問題はありません。

私も、利益の大きさはともかく、
利益よりも時間のほうが重要だ
ということは、これまでも
何度も書いていることです。

そのために効率的に利益を出そう、
ということをずっと主張し続けています。

問題が起こるのは、

「だからといって、
今の利益を出せる以上の
試行錯誤、創意工夫を
しなくていいわけじゃない」

ということが理解されていない場合です。

自分は「こういうやり方で、
これくらいの活動量で、
このくらいの利益が出せればいいや」
と現状維持を選択して、
思考と行動が停滞した瞬間から、
維持どころか事業の衰退が始まります。

自分が止まっている間も、
残念ながら他の出品者の中には、
今より良くなろうと頑張る人が確実にいます。

それは、すでに一定以上の
成果を出している人にもいますし、
あるいは、BUYMAを始めて間もない、
「あの頃の自分」のような人たちもいます。

厄介なことに、それまでに
積み上げたものがあれば、
致命的なダメージとしては、
すぐに成果には表れてきません。

特に、得意なブランドと、
それに紐づく優良な仕入先があれば、
1年以上、長ければ数年に渡り、
以前ほどは調子良く売れなかったり、
利益が出なかったりしても、なんとなく
それなりの成果は出せてしまうものです。

しかし、その間にも、
相対的な他の出品者との差は、
確実についてしまっている。

実際、こういう状況になって、
気付いたときには利益として、
明確に数字が出なくなってから、
再度私の元に戻ってくる方も、
少数ながら着実にいらっしゃいます。

冒頭で、

「成果は伸ばし続けなければいけない」

と書きましたが、結果として、
実際にそうなっているかどうかは、
実はどちらでも良いことです。

人それぞれ目指したい規模は、
それぞれの事情から確実に違います。

大事なのは、

「そうしようとしているか」

つまり、停滞していないかということです。

誤解されないように明記すると、
休むなと言っているわけでもないです。

私はむしろ、頑張りすぎて、
日報の提出時間の遅い方には
ちゃんと寝てくださいと定期的に
言っていますし、リフレッシュも
意識的、積極的に取らねばならない
と伝えています。

そうしないと結局続かなくなってしまうので。

なぜ私がずっと、「効率よく」
ということを伝えているのか。

それはもちろん、限られた時間を、
利益を出すビジネスのためだけに
費やして欲しくないということが、
ひとつ大きな理由として挙げられます。

そして、もう一つ大事なのが、
今の成果を伸ばそうとするための、
試行錯誤・創意工夫の余力を、
常に確保する必要があるから。

それがなければ、
成果を伸ばすことは当然として、
それを維持することすら難しい。

これをぜひ肝に銘じていただきたいです。

これは、一般論としてはもちろん、
私がこれまで干支が一周するくらい、
BUYMAを見続けてきた中で
確信している真実ですので。

では、何について、試行錯誤、
創意工夫すればいいのかと言えば、
いつものように、

・リサーチ

・仕入れ

(・メンテナンス)

に尽きます。

売れるブランド、商品は移ろい、
仕入先の状況や条件も変化します。

この移り変わりを、
ちゃんと捉え続けること、
新しく開拓していくことが
できるかどうかが鍵です。

特に分かりやすい停滞パターンとして、

・特定のブランドからの受注ばかり

・特定の仕入先からの仕入ればかり

になっていないかどうかを、
まずは気にしてみて下さいね。

繰り返しますが、一時的に
そうなっていること自体は、
大きな問題ではありません。

それが自分の中で、
「常態化していないか」
「それでいいや」になっていないか、
ということを胸に手を当てて、
考えてみてくださいませ。

ではではー。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
下のメッセージフォームから随時受け付けております。

何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

  メッセージはこちらから

また大手海外ショップが参入してきましたね。(第833回)

※2024/2/5の記事です。

こんばんは、エスノです。

ちょっと前の話ですが、
大手オンラインセレクトショップ
「italist」がBUYMAに進出してきた
という記事を書きました。

出品者の仕入先になりうる、
海外ショップそのものが、
BUYMAに進出してくる。

これ自体は、数年前から、
エニグモの決算資料にも
記載があったことですし、
私も直接、エニグモのIRに確認し、
その認識で間違いないと言質を取っています。

しかし、その動きはなかなか
加速せず、目立った動きとして、
ようやくitalistが参入してきた
わけですが、蓋を開けてみたら、
予想通りそんなに上手くいっていません。

まったく売れていないという
わけではないですが、結局、
本格的に動き出した昨年9月から
本日時点までで、25件の受注しかありません。

当初は16,000点以上あった出品数も、
現在は6,000点程度まで減っていて、
もはや表面的なやる気も感じられなくなりました。

そのときの記事でも書いたように、
こうなることは目に見えていたので、
まあこうなったよなという以上の
感想はないわけです。

そして最近また新しく、
「ssense」というショップも、
BUYMAに進出してきました。

こちらは結構頑張っていて、
1月11日に、レディースの
ムーンプリントのトップスでお馴染みの
マリーンセルのペット用品の出品を
したのを皮切りに、本日時点で
8万点近い出品をしています。

その甲斐あって、すでに受注も70件ほど。

※ssenseの初出品商品
https://www.buyma.com/item/102498363/

余談ですが、ssenseのアカウントの
一番古い出品がこれだというのを
ちゃんと探し出せる人は、BUYMA
というシステムの仕組みを、
結構把握できていると思います。

italistのピーク時よりも数倍出品していて、
あちらよりもやる気がありそうな雰囲気です。

ただ買い付け成功率が92%
というのが笑えますね。

お客さんからすれば、
出品商品をすべて手元在庫に
設定しているショップから買って、
なんで在庫切れ??となりますね…。

italistもssenseも、
受注商品を見れば分かりますが、
人気の商品が繰り返し売れている
というわけではなく、大量に出せる
からこそ売れる商品が売れている
という状況です。

これも以前の繰り返しですが、
仕入先となるショップから、
無在庫で、やたらめったら
大量に出品していたタイプの
出品者は、仕入先そのものが
参入してくると当然勝てなくなります。

ただ、もはやBUYMAは、
もうだいぶ前から、そんなやり方で、
効率よく利益を出せるフェーズではないです。

結局、italistが売上を
伸ばしあぐねている間に、
私のコンサル生をはじめとした、
個人規模のプレイヤーだからこその
強みを活かしている出品者たちが、
大きな利益を上げているということがすべてです。

これからもこういうショップの参入は
ちょこちょこ増えてくると思いますが、
それだけでは本質的な脅威には
ほぼなり得ないということを忘れないようにしましょう。

ちなみに、ssenseの参入には、
ひとつ良いことがあって、それは、
彼らのBUYMA内の商品ページに
「品番」の記載があることです。

ssenseの公式サイト上では、
品番の記載がないため、それが
自分の探している商品なのかが
微妙にはっきりしないときは、
カスタマーサービスに問い合わせて
確認したりする必要がありました。

しかし、ssense公式で買いたい商品を、
BUYMA内で探して、そこで品番を
確認すれば、その手間を省くことができるわけです。

セールで、結構良い価格に
なったりする商品も多いショップなので、
地味に嬉しい変化だったりしますね。

ということで、こういう観点からも、
「一見それっぽい脅威」があっても、
それが「本当なのか」、「別の視点から
自分の活動に生かせることはないか」
という捉え方ができるかどうかで、
その後の成果が変わってくるのが
お分かりいただけると思います。

先入観で怖気づかずに、
常にフラットに物事を見るのが大事ですね。

ではではー。

P.S.

近日中に、私が運営している、
BUYMAコンサルティングコミュニティ
「BUYMAアカデミア」の新規募集を行います。

よくある「グループコンサル」という名の
一対多の相談会みたいなものではなく、
マンツーマンのコンサルを、
個別コンサルより参加しやすい価格、
形式で実施することにこだわって、
8年以上運営しているコミュニティです。

興味がある方はぜひチェックしてくださいませ。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
下のメッセージフォームから随時受け付けております。

何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

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無在庫メインで1年後に最高益が10倍になった話(第832回)

※2024/2/3の記事です。

こんばんは、エスノです。

前々回のメルマガ配信後、
元コンサル生のMさんから、
先月の成果報告のメッセージを
いただいたので、共有させていただきます。

=======================

エスノさん、ご無沙汰しております!
Mです。

1月、販売実績20件で初めて利益45万円を超え、
大変嬉しくご報告させていただきました!

殆ど無在庫中心だったのですが、
特に勢いのある商品は毎日BUYMAと
ショップのHPを眺め、ショップの残数が減り
買い占められるタイミングで買い占める…
といったことは何度か繰り返せました。
(仕入れた商品はほぼ1週間以内に捌けました)

(中略)

先ほどちょうどメルマガを拝読し、
45万はまだまだのレベルだな~と
痛感しましたが(それだけ伸びしろがある!と思っています笑)
自分一人だけの作業でここまで利益を
伸ばせるようになったのは自信に繋がりました。

諦めずに続けてきて本当に良かったです…
改めてエスノさんに心から感謝しております。ありがとうございます!

これからも教えていただいたことを振り返りつつ、
また良い報告ができるよう頑張っていきます!

=======================

※お名前と部分と改行のみ
ちょっと修正させていただきました。

※実際は費用の記入漏れがあって、
45万円ではなく42万円ほどだったとのことです。

Mさんは、昨年3月から3ヶ月間、
個別コンサルを受講されていました。

以前メルマガでも取り上げた
こともあるのですが、コンサルに
申し込んでいただく以前は、
情報に振り回されてしまって、
何に注力すればいいのかが
分からなくなっていた状態でした。

世の中に氾濫する
様々なBUYMAの情報を、
あれもこれもと学ぶうちに、
どこに腰を据えればいいのかを
決めかねてしまって、結局、
成果がなかなか伸びない。

具体的には、
2022年の夏にBUYMAを始めて以降、
最高月利約4万円というのが、
1年前の現実でした。

そこでコンサル受講後は、
私がよく「利益への貢献度が高い」
と表現する作業、つまり、リサーチと
メンテナンスにとにかくフォーカスして、
あとは日報で日々の作業に対して、
フィードバックすることで、その精度を
高めることを徹底していきました。

その結果、本業が忙しい中、
外注パートナーなし、かつ、
100件以下の少ない出品数でも、
8月に13万円、10月に23万円、
そして上記のように先月は
粗利で40万円を超えたわけです。

ちょうどMさんの利益の出し方
というのが、前回のメルマガで
お知らせした青木さんとの対談での
「在庫販売のヒント」にも関わるもので
その意味でもタイムリーなメッセージでした。

■【BUYMA2023年振り返り】「単月最高利益を更新した話」 – エスノ×青木 対談vol.43

※1.25倍速とかでお聞き下さいませ。

Mさんは、現時点では、
借り入れなどもしていないため、
資金的な余力はそこまでありません。

なので、無在庫販売からの
収益が活動の前提になりますが、
その中でも工夫しながら在庫販売も取り入れています。

それは、上記の音声とも
重複しますが、端的に言えば、
商品の回転を意識すること、
売る期限をちゃんと決めること
によって実現可能です。

仕入れの引き落としまでに
売上が回収できれば、原理的に
資金の余裕は必要ないわけです。

その結果、商品の
本来のポテンシャルより
安く売らざるを得ないことも
場合によってはあるでしょう。

ただ、そこに拘るあまり、
眼の前の利益をちゃんと
取れなかったり、あるいは、
資金繰りが厳しくなってしまって
そのあとの活動に悪影響が出る方が、
トータルで見たら良くないわけです。

これも音声で話したことですが、
在庫販売という「手法が良い」
と変な固定観念を持つのではなく、
「なぜ在庫販売は良いのか」
という本質的な視点から手法を
捉え直すことで、より効果的に
その恩恵を受けることができます。

こういうことは他のケースでも
よくあることなので、ぜひご参考まで。

ということで、
すごく雑にまとめると、
無在庫でも利益出せるし、
資金なくても在庫販売できるし、
1年間で最高月利10倍にできるよ、
という話でした。

ではではー。

P.S.

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