過去のシーズンのアイテムの買い付け方法(第94回)

※2014/1/23の記事です。

こんにちは、エスノです。

昨日の夜、
一度買い付け完了の連絡が来た品物が、
実は在庫がなかったのでキャンセルします
という連絡が来ました。

それも別々のショップから1件ずつ、
合計2件もです笑

たまに起きることではあるのですが、
一度に2件起きたのは初めてで、
さすがにちょっと笑ってしまいました^^;

まあ長くバイヤーをやっていると
いろんなことが起こりますよね。

肝心なのは、こういう経験をもとに
このあとどう行動していくかということです。

まず、すぐお客さんに連絡して
新しい買い付け先を全力で探すのは当然です。

さらに、どうしたら同じような
事故に遭いにくくなるかまで考えれば
完璧な対応といえます。

オンラインで買い付けるため、
このような「実は在庫切れ」を
100%防ぐことは出来ないのですが、
その可能性を少しでも下げるにはどうするか
ということは考える価値のあることです。

さて、最近ちょっとずつ
お問い合わせが増えています。

メルマガ発行者としては
本当に嬉しい限りです。

私が一方的に有益な発信をする
というスタイルでもいいと思うのですが、
それだけだと情報の価値を活かしきれない
のではないかと考えています。

人間が一番自身の価値を高められる、
言い換えれば「成長できる」のは、
なにかに「当事者として関わったとき」
だと思います。

このメルマガの情報も、読んで
「ふーん、なるほどなー」で終わらせるより、
その内容を受けて、自分はどう考えるか、
自分の場合ならどう行動しているかなど、
当事者として接した方が、その情報の価値は
自身にとって圧倒的に高まると思います。

私が目指しているのは、
私が発信した内容に対してメールが来て、
その返信を受けてさらに発信をしていく、
そんな感じのスタイルです。

もちろん強制はしないですし、
そもそも強制しようもないわけですが、
よかったらそういうやり取りの流れを
いっしょに作っていけたらいいなと思っています。

では、今日の本題です。

今回もいただいたメールからなのですが、
どんな内容なのかというと、

「過去のシーズンのアイテムの買い付け先の探し方」

を教えて欲しいという内容でした。

結論としては、極めてシンプルで、
以下の買い付け先くらいしか
可能性はありません。

・アウトレットを扱っているオンラインショップ

・eBayなどの個人セラー

要するに、
ほとんどのオンラインショップが、
最新シーズンのアイテムしか扱っていない
ということですね。

大きな流行の波があるファッションの世界では
普通は新しいものの方が好まれます。

古いシーズンのものを
いつまでも作り続けるブランドも、
販売し続けるショップも基本的にはないのです。

そのなかで、
たまにものすごく人気が出て、
昨年のシーズンのものだけどどうしても欲しい
と多くの人が思うアイテムも登場しますが、
そういう品は毎年作られる定番アイテムになっていきます。

そんなわけで、繰り返しですが、
過去のシーズンのアイテムを探すというのは、
だいたい絶望的な作業だと思ってもらって大丈夫です。

ですが、せっかくなので、
多少可能性のある買い付け先について
もうちょっと詳しく触れましょう。

・アウトレットを扱っているオンラインショップ

こちらは、次のショップが
そこそこ有名ではないでしょうか

http://www.theoutnet.com/

多くのバイヤーが愛用している、
NET-A-PORTERの系列のサイトで、
アウトレットアイテムのみを扱っています。

アウトレットなので、人気ブランドでも
年がら年中セール最終時期のような
かなりの安価で購入できます。

ただ、安価なため在庫の回転が早いので、
受注していざ買い付けようと思ったら
もう在庫が完売していたという可能性は、
他のショップよりも高いでしょう。

・eBayなどの個人セラー

こちらはBUYMAの規約違反の買い付け先なので、
参考程度に考えてくださいね。

私としては、
買い付けがかなり難しいジャンルなので、
そういう案件に力を割くよりは、
新しいシーズンのアイテムの人気商品を
どんどん売っていく方が効率がいいと考えています。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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新しい買い付け先の探し方で差がつきます。(第93回)

※2014/1/22の記事です。

こんにちは、エスノです。

昨日のメルマガは
ご覧いただけましたでしょうか?

ライバルに価格で勝てない
という場面に遭遇したときに
一度考えて欲しいことを書いています。

とても重要な内容なので、
ぜひ一度目を通してくださいね!

ライバルに価格で勝てないときに考えること。

さて、今日は、
先日ブログ経由でいただいた質問と
その回答を共有したいと思います。

ご質問いただいたのは、

「新しい買い付け先はどのように探せばいいのか?」

というバイヤーにとって実に重要な内容でした。

繰り返しお伝えしているように、
バイヤーにとって最後にその実力の差となるのは
「買い付けの力」に他なりません。

いくら人気商品を知っていても、
それを実際に買い付けできなければ、
まったく意味がないからです。

それも、出来れば、
より安く、より多く買い付けできる
というのが理想的です。

そのためには、昨日書いたように、
ショップごとの特徴をきちんと把握し、
買い付けの費用を正しく算出できる
ということも重要です。

そして言うまでもなく、
今回いただいたご質問のように、

「他のバイヤーが知らない買い付け先」

を出来る限りたくさん知っているほうが、
バイヤーとして優位に立てるわけです。

ただ、その新しい買い付け先を
なかなか探し出せないというのは、
これもしばらくバイヤーをやっていると
行き当たる悩みだと思います。

この方は基本的に、
shopstyleとgoogle検索で探している
ということでしたが、私も利用するのは
その2つ以外にはありません。

しかし私は、けっこうな確率で
ライバルの買い付け先と思しきショップを
探し当てることが出来ています。

この差はどこから生まれるのでしょうか?

ちなみに、
shopstyleと同じようなサイトは
他にもいくつかありますが、それらは
偽ブランドショップも拾ってしまうので
個人的にはあまり使えない印象です。

最近は使っていないので、
もしかしたら改良されているかもしれませんが…。

話を元に戻すと、検索時には
いくつか押さえるべきポイントがあります。

まずshopstyleの話ですが、
こちらは2つほど。

まず、検索対象国を
毎回ちゃんと変えることです。

shopstyleは、
アメリカ以外にも、イギリス、
フランス、ドイツなどのショップを
検索することが可能です。

特にアメリカとイギリスとでは、
検索結果がかなり違ってくることも多い。

shopstyleに慣れていないと、
これをやっていなかったために
買い付け先を見逃すことはよくあります。

また、shopstyleの検索結果の
一覧で表示されたものだけを見て
在庫のあるなしを判断するというのは
実はちょっと危険です。

shopstyleも各ショップからの
データの取得モレというのがしばしばあります。

顕著なのは、セールの情報ですね。

shopstyleの検索結果一覧では
通常価格が表示されているのに、
実際にショップに行ってみると
すでにセール価格になっていた
ということはよくあることです。

さらに、アイテムの情報が
まるまる取得されておらず、
検索結果に表示されないということも
十分起こりえる話です。

この現象による見逃しを防ぐには、
探しているものと似たようなアイテムを
扱っているショップは、ちゃんと個別に
詳しくチェックしてみることです。

そもそもshopstyleの使い方が
まだいまいちよく分かっていない方は、
ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。

仕入先を探すためのshopstyleの使い方

長いですが、続いて
google検索するときのポイントです。

まず、一発で探し当てられることもある
google画像検索は積極的に利用するとよいです。

その場合、検索に使うライバルの画像は
なにも加工されていないものが望ましいです。

最近バイヤーの名前などが
小さく描かれている画像をよく見ますが、
こういう画像を利用して検索すると
上手くいかなかったりします。

これでダメならば、
普通にキーワード検索で探していきます。

キーワード検索のポイントは
大きく1つだけです。

それは、

「検索結果先に表示されるであろうページを
 しっかり想像しながら検索する」

ということです。

これだけだと分かりにくいと思うので、
具体的に説明します。

例えば、昨日も載せたこちらのアイテム。

itempage

こちらの買い付け先を探すときに、
googleでどんなキーワードを入力するのか
というと、当然ですがまずブランド名は必要です。

その上で入力を試したいのは、
その買い付け先で使われているのではと思われる
「アイテム名」や「カラー名」や「素材名」です。

このアイテムの場合は、
商品説明の上のほうにある、
Stella McCartney Etta cashmere wool jacket
という部分をそのまま検索するとすぐ出てきます。

もし出ない場合は、例えば、
カラーのところにあるIndigo/ Blueであったり、
素材の部分の「96%ウール」を「96%wool」に
変えて検索してみたりします。

ライバルもやはり出品作業は面倒なので、
商品情報を買い付け先からそのまま持ってきている
という可能性はかなり高いです。

そのため、商品ページをじっくり観察すると
買い付け先ショップに記載されているワードが
そのまま使われていることも少なくありません。

これが、google検索で

「検索結果先に表示されるであろうページを
 しっかり想像しながら検索する」

ということの意味です。

これがマスターできると、
もはや買い付け先はおろか、
自分が欲しているあらゆる情報に
googleを通してアクセスすることが出来ます。

google検索の精度がイマイチよくない
と感じている方はぜひ意識してみてくださいね^^

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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ライバルに価格で勝てないときに考えること。(第92回)

※2014/1/21の記事です。

こんにちは、エスノです。

3日間も配信をサボってしまいました。

実は土曜日はちゃんと書いていたのですが、
内容がイマイチピンとこなかったので、
自らお蔵入りさせました。

というのも、本当に読者さんに
相応しい内容なのか?という疑問が
どうしても拭いきれなかったためです。

これはそもそも
以前からずっと感じていたことでもあり、
そして今後もずっと課題となることだと思います。

そんなわけで、サボっていたこの3日間
どういう内容が有益なのかということを
ちょっとじっくり考えていました。

というわけで、今回の内容に繋がりますが、
取り上げて欲しい話などあれば
ぜひリクエストしてくださいね。

では、本題です。

よくある悩みとして、
「他のバイヤーに価格で勝てない」
というのがあるというのは
これまで何度か取り上げました。

そのとき検討すべきこととしては
いくつかあるわけですが、けっこう

「頑張ってほかの買い付け先を探す」

ことで、解決したりすることも多いです。

しかしそれ以外にも、
実は次のような方向で進めると
解決することも多かったりします。

それは、

「買い付け価格の計算が本当に正しいか」

ということを今一度チェックすることです。

たとえば、以下のアイテムを見てみましょう。

itempage

こちらは本日時点で、ブランドページの
「最近売れたアイテム」に載っていたものですが、
買い付け先はこのショップだと思われます。

http://www.matchesfashion.com/
※メルマガ配信時は商品ページのリンクを掲載していました。

すでにサイズがないので、
これを今から出品しても
なかなか受注には結びつきづらいですね…。

さてこの画面上の表示価格は、
406ポンドになっていますが、
では、このアイテムが、
バイヤーの手元に届くまでに
だいたいいくら掛かるのでしょうか。

それを確実に確認するには、
この商品を一度カートに入れて、
決済の手前まで手続きを進めるのがよいです。

ショップの説明などを読んで
そこから確認してもよいですが、
よほど英語に堪能でない限りは
おそらくこの方法で確認する方が
早いですし確実です。

で、実際にカートに入れてみると、
totalで426ポンドと表示されます。

さらに注目したいのが、
その内訳です。

Unit Total 375.00
Duty    23.00
GST     8.00
Delivery  20.00
Total    426.00

※文字化けを防ぐためにポンドの記号は省略しています。

内訳は上記のようになっていますが、
そのなかに、DutyとGSTが含まれているのが
大きなポイントです。

Dutyは関税で、GSTは消費税のことです。

つまり426ポンドのなかには、
バイヤーの手元に届くまでに掛かる
すべての費用が含まれているということです。

これを理解していないと、
このショップから買い付けるとして
買い付けの費用を計算する際に、
一番最初の画面で表示された406ポンドに
さらに関税・消費税が掛かると勘違いしてしまいます。

その結果、ライバルバイヤーは
どうやってあんなに安く買い付けしているのか
という疑問に悩まされ続けることになります。

しかしちょっとだけ手間を掛けて
このショップの表示価格は
関税込みなのかそうでないのか
送料はおおよそどのくらいなのか
などを一度確認しておくと、
そういった悩みが解消されることがあります。

その手間は慣れてしまえば
さほど大きなものではありません。

もちろん、すべてのショップが
このように表示価格に関税が含まれている
というわけではありません。

これはショップによってまったく異なります。

そういった特徴をちゃんと把握することが
買い付けの力を高めていくのに重要です。

本当にちょっとしたことではあるのですが
もし今まで知らなかったという場合は、
ぜひ決済手前まで購入手続きを進めることを
強くオススメします。

ちなみに、上で取り上げたショップは、
最下部のオススメショップレポートに
記載しているショップですので、
最近メルマガ購読された方は
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ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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