「失敗は成功の母」の一番大事なこと。(第254回)

※2014/8/21の記事です。

こんにちは、エスノです。

あまりにも有名な発明王エジソンの言葉に、

I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.

という格言があります。

「私は失敗したことがない。

ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。」

というやつですね。

この名言は、

失敗から学ぶことで先につながるから
失敗を恐れる必要はない。

という文脈で引用されることが多く、
「失敗は成功の母」なんて言われたりもします。

ただ、実はこれは

「こういう言葉があるんだから、
いくら失敗しても大丈夫だ!」

という何の根拠もない、下手をすると
自己を破滅に導く言葉にすらなりかねません。

どういうときに、
この言葉がなんの意味もないものになるかというと、

「失敗から『学ぶ』ということが出来ていなかったとき」

に、この言葉は何の意味も持たなくなります。

この格言の真意というのは、

「すべての経験は、自分の糧にすることができる」

ということだと思うのですが、
「糧にする」のは当然自分の“能動的”な行動であって、
経験したからといって勝手に糧になってくれるわけではないのです。

例えば、BUYMAで
人気商品を探してリサーチをしたけど上手くいかなかった、
あるいは、ライバルに勝てる買い付け先を探したけど、
それも上手くいかなかった、こういうのはよくあることです。

この時点では、これはただの「経験」で、
なにも自分の糧にはなっていないわけです。

この経験を踏まえて、
何が良かったのか悪かったのか、
それはなぜなのかということを振り返ってこそ、
その経験が意味のあるものとして自分の中に蓄積します。

それに気付かないでいると、
ずっとただただ時間を浪費し続けるだけで、
何も自分の中に残ることはありません。

もちろん、人間はまったく何も考えずに、
何かをすることは出来ないので、
「糧にしよう!」と意識していなくても、
うっすらと薄くは積み上がっていくものがあります。

ただ、それは効率がいいとは言いがたいわけです。

そのため、コンサルを受けてくださっている方には
毎日の日報で、日々の活動の振り返りをしてもらっています。

これはコンサルを受けていない方でも
ぜひ日記のようなつもりでやってもらうと
かなり意味ががあると思います。

例えばBUYMAであれば、
出品する商品を決めるときには、

・どんなとっかかりでリサーチを始めたのか

・どんなブランドやカテゴリをチェックしたのか

・真似したパーソナルショッパーはどんな人だったのか

・どういう流れでその商品に辿り着いたのか

・どういう基準でその商品を人気だと判断したのか

・どんな探し方で買い付け先を探したのか

というようなポイントを意識しつつ、
それが上手くいった、あるいは上手くいかなかった理由も
あわせて考えて書き留めておいて、たまに見返すのがいいと思います。

もちろん、上手くいかなかったのなら、
「次はそれを踏まえてこうしてみよう」
というのも盛り込んでいくべきですね。

ちなみに経験を踏まえて糧にすることさえ出来れば、
別にこういう日記形式でなくともいいのですが、
ほとんどの人は自分が経験したことを、
すぐに忘れてしまうか間違って思い出してしまうので、
文章にして保存しておくのが間違いがなくてよいです。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

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