自分に向いている「育ち方」は?(第143回)

※2014/3/13の記事です。

こんにちは、エスノです。

明日は、というかもう今日ですが、
BUYMAを運営するエニグモの
2014年1月期決算発表ですね。

BUYMA内の取引総額が、
引き続き伸びている事自体は間違いありません。

また、この1年で密かにBUYMA以外のサービスも
リリースしたりしてますので、
BUYMAを含めたエニグモの今後についても、
より重点的に説明されるかもしれませんね。

BUYMAで販売する以上、
こういうお上の動向には
ちゃんと気を配っておきたいところです。

さて、昨日メルマガの中で、私が以前
アカウント停止になりかけた話をしましたが、
その中で誤解を与える表現に気付いたので、
補足させていただきます。

私のアカウント停止(未遂)の原因は、
お届けした商品をお客さんに鑑定サービスに出されたから
だったのですが、それはお客さんが同梱を希望された
購入先のレシートを入れ忘れたからです。

私の単純なミスだったのですが、
それが不信感に繋がってしまったわけですね。

そのレシートなのですが、
毎回入れているわけではなくて、
お客さんから入れて欲しいと言われたときのみ
対応するようにしています。

そしてお送りするときには、
価格を塗りつぶしたコピーを、
品物と一緒に入れて送ります。

そのままなにも加工せず入れてしまうと
買い付け価格なども書いてあって、
利益が大きい商品だとお客さんの心象を
悪くする可能性があるので、そのような
ちょっとした加工をしています。

これはコンサル受講者生とお話していて
気付かせてもらいました。

確かに「レシート」とだけ言うと、
誤解を与えてしまいますね。

ということで、
コンサルを絶賛開催中なのですが、
改めて感じているのは、やはり
ひとりひとりに適した「育ち方」
というのがあるなということです。

ものすごくシンプルに表せば、
成果というのは「質×量」と書くことができます。

BUYMAで例えるなら、
人気で利幅の大きい商品を探す力が「質」で、
出品数が「量」ということになるでしょうか。

より人気でより利幅の大きい商品を
効率よく探し出せる人が、それらをひたすら出品すれば、
それは一定以上の成果に繋がりますし、
その逆は当然成果に繋がりません。

さらに言えば、大きな成果を出すには
この両方共が不可欠ということです。

さて、この「質×量」というのは、
比較的よく耳にする話だと思います。

そして大体その次の文脈で言われるのは、

「質」はすぐに大きく向上しないが、
「量」はやる気さえあれば誰でもすぐに大きく増やせる。

「量」をこなすうちに「質」に転化してくるので、
いいから今はとにかく数をやれ。

という感じのことだったりします。

一般企業での就労経験がある方は、
新人のとき、先輩や上司からこう言われた人も
けっこういるのではないでしょうか。

私も言われたクチなのですが、
確かに、これは本当です。

本当に何も考えずにやり続けない限りは
「量」は「質」に転化していくのです。

ということを、
実体験として知る人も多いので、
なんだかこれが成功への唯一の道
のように言われることもあったりします。

ただ、私は唯一だとは思いません。

あらかじめ言っておきますが、
「量」をちゃんとこなせるということは
本当に重要で素晴らしいことです。

ただ、メールをもらったり、
あるいはコンサルをしたりして思うのは、
まず「質」を“ある程度”高めてから
「量」をこなしていったほうが良い人も
世の中に確実に存在するということです。

この“ある程度”の加減は
人それぞれなので難しいですが、
要するに「量」から上手くいく人がいるならば
「質」から上手くいく人も当然いるだろうという、
ただそれだけの話です。

私は大学時代に、塾の先生として
何百人と生徒を見てきましたが、
これはそのときの経験からも
間違いないことだと思います。

多少分からない部分がありながらも、
問題集を狂ったように反復して伸びる生徒もいれば、
ひとつひとつ疑問を丁寧に解決していったほうが
伸びていく生徒もいるわけです。

じゃあなんで、
「量」→「質」が世間の主流なのかというと
これは教える側の能力とコストの問題だと思います。

「質」を高めることから始めなかった人の多くは、
どうやってその方向から教えていいか分かりませんし
先に「質」を高めたほうがいい人を見抜くことも出来ません。

そもそも、先に「質」を高めるという
「発想」もないのですが。

また、「量」を増やすことに比べて、
「質」を高めることは、どうしても
時間と手間がかかります。

性格や物の考え方などの個性を、
ひとりひとり把握しながら、それぞれに適した
進め方を実行する必要があるので当然です。

こういった問題をクリアするのは、
時間にも資源にも制約が大きい
一般の学校や企業ではなかなか難しいでしょう。

ですが、そこさえクリアできる環境なら、
別に「質」を高めるところから始めても
ちゃんと上手くいくわけです。

結局何が言いたかったかというと、

「「量」をやらないのはダメな奴だ!」

みたいな決めつけに潰される人が
ひとりでもいなくなるといいなということです。

もちろん、「質」を高めるふりをしつつ
何もしていないのは論外です。

そうではなくて、
リサーチにも時間を使っているし、
出品作業だって頑張ろうとしている、
けれども、なにかしら分からなかったり
上手く出来ない部分があって、その結果
そこで手が止まって「量」がこなせない。

こういう人に「とりあえずやれ」としか言わないのは、
上で挙げた学校とか会社のような都合がない限り、
やっぱり乱暴だよなと思うわけです。

もし、上のような状況に悩んでいる方がいたら
それは自分がダメだからではなく、そもそも
方向性が自分に向いていない可能性がある
ということに気付いてください。

ちょうど今日話していたコンサル受講生が
「質」から攻めていくのが良いタイプだったので、
こんな話を書いてみました。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

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