価格以外で勝負することは可能か?(第44回)

※2013/9/22の記事です。

こんにちは、エスノです。

昨日は友人の結婚式があったのですが、
二次会の幹事ということで
前日の準備から当日の進行でかなり消耗して
帰宅後すぐにバタンキューでした^^;

さて、BUYMAでつまづくポイントとして、
他のバイヤーさんが安すぎて価格で対抗できない、
という問題があります。

以前にも書いたのですが、この原因としては、
「安く仕入れられる方法を自分が見つけられていないだけ」
であることがほとんどだと思っています。

これまで多くの方から話を聞いてきたところ、
アメリカのショップしかチェックしていなかったとか、
買い付けの費用の計算が間違っていたとか、
そういうケースは本当に多かったです。

もちろん僕の場合は、この問題に対して、
「ちゃんと安く買い付けできる方法を見極められるようになりましょう」
という方向で考えてもらうように促すのですが、他の解決策として、
「最安値あるいはそれに近い値段じゃなくても売れるので、価格以外で勝負しよう」
という方法も考えられるかと思います。

仰るとおり、確かに
価格以外の要因でも商品は売れます。

例えば、それなりに差が付きそうな点としては、
バイヤーのファッションやブランドへの造詣の深さに基づく、
「信用度」というのが挙げられるでしょう。

ちょっとくらい高くても、
販売している商品のことにより詳しかったり、
あるいはアイテムの素敵なコーディネートの提案が出来る、
そういうバイヤーさんから買いたいと思う人は間違いなく存在します。

しかし、これも以前書いたような気がするのですが、
そこで勝負するために必要な労力と、その結果得られる成果は
あまり割のいいものではないというのが僕の感想です。

もともとファッションやブランドに詳しく、
しかもそれを勉強するのが苦にならないというのであれば別ですが、
少なくとも僕は残念ながらそうではありませんでした^^;

バイヤーとして活動していくうちに
嫌でも少しずつ詳しくなっていきますので
知識を得ていくのはそのレベルで十分だと思います。

商品説明の話のときにも書きましたが、
費やす労力とその成果については、
いつもちゃんと考えた方がいいです。

最後に、以前取った面白いデータを紹介します。

とある、多いときは1日に10個売れるような、
大人気のブーツを以前取り扱っていたことがありました。

これを僕は50,000円で出品していたのですが、
同じブーツを48,000円で出品しているバイヤーさんがいました。

僕も同じ価格かそれ以下に下げることは出来たのですが、
それはあえてせずに販売し続けたところ、最終的に、
売り上げた個数は8:2(ライバル:僕)になりました。

ちなみに、このライバルバイヤーさんは、
バイヤーの評価など、価格以外の部分では
僕とそれほど差はありませんでした。

2,000円、販売価格からすれば4%しか差がないのに、
売上個数が4倍にもなってしまうという事実。

もしさらに2,000円、3,000円と値段を下げられていたら、
彼と僕の販売個数は9:1になっていてもおかしくはなかったでしょう。

もちろん、実際戦う場合は、
ただ手をこまねいているだけでなく別の手を考えます。

ただここで言いたいのは、価格競争力というのは
このくらいの威力があるのだということです。

価格以外のポイントをいくら2倍にしても、
売上個数は絶対に2倍にはなりませんが、
価格を4%下げるだけで、販売個数は4倍になる
この厳然たる事実はしっかり覚えていただきたいですね。

ではではー。

エスノ

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