“底なし沼”にハマらないように気を付けよう。(第410回)

※2015/5/14の記事です。

こんにちは、エスノです。

ちょっと間が空いてしまいましたが、
昨日BUYMAから面白いお知らせが来ていましたね。

昨年度の決算資料で発表されたように、
BUYMAが6月半ばに大々的にTVCMを打つそうです。

「キャストも今話題の人ばかり!」
と言うくらいですから、以前ローカル局で
放送されたような謎のCMではないでしょう^^;

参考:https://www.youtube.com/user/BUYMACM

一般消費者に一気にアプローチできる媒体として
TVCMは未だにとてつもない力があります。

新規客が急増するのは間違いないですから、
今から出品を頑張っておきたいところですね。

ちなみに、今回のタイミングは
当然夏のセールに合わせているわけです。

ということは、冬のセール前にも、
同じくCMを打つ可能性が高いですから、
まずは夏のセールに向けて力をつけておけば、
冬のセールでさらに飛躍できるというのは
非常に現実的な成長の仕方だと思います。

まあだからといってやることは、
「日々地道にやり続けましょう」
で特に変わりません。

環境が大きく良い流れを迎えるのに、
今すぐそれを活用し切るだけの力がないと
なんだか焦ってしまうかもしれません。

ただ、焦ってもすぐに力は付かず、
逆に今やってることが雑になってしまって
むしろマイナスに作用してしまう可能性すらあります。

「BUYMAでのビジネスはとても良い」
ということだけ頭に入れて、淡々とやっていきましょう。

さて、説教臭い前置きはこのくらいにして本題です。

突然ですが、質問です。

以下の2つではどちらが好ましいでしょうか?

A「月利30万円で1日12時間働くビジネス」

B「月利30万円で1日2時間働くビジネス」

いや、ふざけているわけじゃないのですが、
なにかのっぴきならない事情が背後にあるか、
あるいはよほどのマゾヒスト以外は、
普通はBを選ぶと思います。

では、以下の2つではどうでしょう?

A「始めた月から月利数万稼げて、
  数ヶ月~半年後には30万円稼げるが、
  それが利益の上限で1日12時間働くビジネス」

B「始めた月は月利0もあり得るが、
  数ヶ月~半年後には月利30万円、あるいは
  それ以上が目指せる1日2時間働くビジネス」

要するに、やりまくればすぐに成果が出て、
ある程度までは順調にそれが伸びていくものの、
成果の上限が近く、手間もかなり掛かるビジネスと、
すぐには芽が出ないものの、やり続けたら
その分だけ成果が伸びていき、かつ効率よく
実践できるビジネスです。

こうなってくると、
ちょっと悩む人もいるかもしれません。

やはりすぐに成果が出るというのは嬉しいですし、
お金を稼ぐ緊急性が高く時間もあるという方にとっては、
前者は魅力的に見えることもあるでしょう。

一方で、少ない時間で大きく稼ぎたい
という欲求のある方には後者のほうが
魅力的に映ると思います

すでにお分かりのように、
BUYMAではどちらの形態でも
活動することが可能です。

前者は低価格帯の商品で薄利多売する方法で、
後者は高価格帯のものを狙って売る方法というと
イメージしやすいかもしれません。

(厳密にはもちろん利益の話ですが、
 イメージしやすくするために、
 あえて販売価格で分けています。)

先程もお伝えしたように、
BUYMAはお客さんの数が増え続けているので、
前者のスタイルで成果を出すのはとても簡単です。

試しにASOS系のブランドとか
人気ブランドのスマホケースとかを
ちょっとだけライバルの価格に注意して
200~300個くらい出品してみてください。

絶対に売れるはずです。

もちろん利益は、ひとつあたり
数百円~数千円がほとんどですが、
作業さえすれば成果はちゃんと出ます。

ただ、ほとんどの方は、この
「12時間働く」ということの怖さを
あまり分かっていないと思います。

「自分は今会社でそのくらい働いているから平気!」
と思う方もいるかもしれませんが、
それはまったく比較対象になりません。

「会社員の12時間勤務」と
「自分のビジネスで12時間働くこと」は
まったくと言っていいほど違う次元の話です。

自分のビジネスには
決まった休みというものがありません。

会社員はなんだかんだ、
休みの日は休みの日です。

仕事のことを一切頭から排除しても
基本的には支障がありませんが、
自分のビジネスだとそうはいきません。

ひっきりなしに来る問い合わせや注文、
それにともなうお客さんへの連絡や、
商品の受け取り、梱包、発送作業に対応し、
多発するトラブルも心をすり減らしながら
なんとか解決していかなければいけません。

「自分のビジネスで12時間働く」というのは、
「24時間365日、自分のビジネスに振り回される」
とほぼ同義だと思ったほうがいいです。

ただ、そういう状況を分かっていながら、
あえて選択するというケースもあるでしょう。

私も「評価を集める」という観点から、
BUYMAを始めたばかりの方には
オススメすることはよくあります。

まずはそれをきっかけにして、あとから
効率化を図って活動時間を減らしていく
というわけですね。

しかし、この“薄利多売沼”の真の恐ろしさは

「抜けるに抜けられなくなって、
 どこまでもハマり続けてしまう」

というところにあります。

例えば、ある程度売れるようになったら、
外注化、つまり人に頼むことで、
自分の作業時間を減らしていこう
と考えているとします。

簡単に外注とよく言われますが、
人を集めて選んで育てるという作業は、
よくよく考えると、それぞれのフェーズで
ひとつの業種が生まれているほど、
想像以上にけっこう大変な作業です。

もちろん我々の規模ならそこまで大変じゃないですが、
それでも「戦力」を確保するためには
それなりの手間と時間が必要になってきます。

あるいは、ある程度売れるようになったら、
扱う商品をもっと高単価・高利益のものに
シフトチェンジしていこうと考えているとします。

その場合も、扱う商品の属性が変わると
買い付け先やライバルがガラッと変わるため、
成果を出すためには、ある程度の
手間と時間をかける必要が出てきます。

要するにいずれの方針を目指していたとしても、
基本的には途中で余分な手間と時間が
新しく必要になるわけです。

しかし、薄利多売はいったん足を突っ込むと、
「売れ続ける」がゆえに、それにともなって
必要な作業も指数関数的に増え続けてしまい
それ以外のことをする手間と時間を確保できなくなります。

そして、どんどんそこから抜けられなくなります。

これが薄利多売沼の恐ろしさです。

実際にその沼にハマりこんだせいで、
例えば主婦の方なら家事や育児に手が回らず
家の中がどんどん荒れて、最終的には
挫折してしまったりすることが実際にあります。

もちろん、どんな方法であっても
気合と根性で乗り切るべき大変な時期
というのは、一時的にはありますし、
あってもいいと思います。

ただ、それが明るい将来につながるのか
それとも真っ暗な底なし沼の入り口なのかは
絶対に意識すべきことです。

なにか新しい価値を生み出すときには
必ず自分の「資金」か「手間と時間」の
どちらかあるいは両方を投資していく必要があります。

「成果が出るけど時間がなくなる」
という方針を取るということは、
そこから抜け出せなくなる可能性を
ものすごく高めることです。

最初に

A「月利30万円で1日12時間働くビジネス」

B「月利30万円で1日2時間働くビジネス」

のどちらがいい?という質問をしましたが、
知らず知らずに前者を選択している方は多いです。

ぜひ「手間と時間」を確保することの重要性を
改めて意識してほしいと思います

ではではー。

P.S.

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