ライバルの安さの秘密を推測するテクニック(第287回)

※2014/10/11の記事です。

こんにちは、エスノです。

水曜の夜にフランスから帰ってきたのですが、
生まれて初めて時差ボケというものになって、
かなりしんどい思いをしていました…。

そんな状況でも、旅行中に
発送しなければいけない商品が溜まっていて、
昨日今日で8件ほど発送した次第です。

私は面倒くさがりなので、
とにかく発送には手間も時間も掛けないのですが、
それでも伝票書いたり検品したりすると、
なんだかんだ1つにつき10~15分くらいは掛かってしまうので、
この8件で約1時間半ほど時間を使ってしまったことになります。

この作業ばかりは、自分でやるのであれば、
これ以上なかなか時間を削減できないので、
なるべくまとめてやらないようにしたいところですね。

さて帰国して早速スカイプを何件も実施したのですが、
その中で重要な着眼点だと思ったことがあったので、
それについて書こうと思います。

以前も取り上げたことがあったのですが、
復習がてらぜひ読んでみてください。

コンサル生から、ライバルが出品している商品に
価格で対抗できる買い付け先が見つけられない、
という質問をもらいました。

ライバルが使っている出品画像のショップは見つけられたのですが、
ライバルと同じ価格で販売してそのショップで買い付けるとすると、
どうやっても赤字になってしまうのです。

BUYMAで人気商品を探していると、
まあよくある現象だと思います。

ここで考えられることは、
当たり前ですが以下の2つです。

・他にもっと安い買い付け先がある

・そのショップからもっと安く買う方法がある

前者は文字通りの意味で、
後者はクーポンやキャッシュバック、
あるいは購入者限定のサービスなどが該当します。

今回考えたいのは、
対象のパーソナルショッパー(PS)が、
どちらの方法で安く買い付けているのかを
判断する方法についてです。

どちらの方法なのかということを考えずに、
とりあえず漠然と安い買い付け先がないか探したり、
クーポンを探したりするのは時間の無駄ですし、
上手く成果につながらず精神的にも疲弊します。

ではどうやって、

・他にもっと安い買い付け先がある

・そのショップからもっと安く買う方法がある

このどちらの方法なのかを判断するかというと、
対象のPSさんの他の出品商品に注目すると推測できることがあります。

今回の場合、分かりやすくシャネルのバッグを、
FARFETCHの画像を使って出品していたとしましょう。

※実際にそんなことはありません。あくまで例えです。

もしこのPSさんが、

「・そのショップからもっと安く買う方法がある」

という理由で、そのシャネルのバッグを安く買い付けできるために
他のショッパーさんよりも安く出品しているならば、
FARFETCHで売っている他のシャネルのバッグも、
すべて他の人よりも安く買い付けられるはず。

ということは、FARFETCHに在庫があるシャネルの商品、
あるいはシャネルという一つのブランドにかぎらず、
FARFETCHで買い付け可能なあらゆる商品を、
同じように安い価格帯で他にも多数出品しているはずです。

しかし、今回の質問されたケースでは、
そうではありませんでした。

FARFETCHの商品画像を使って
他の人より安く販売していた商品は、
質問をもらったシャネルのバッグだけだったのです。

つまりこのPSさんは、
FARFETCHで他のあらゆる商品を常に安く購入できる、
クーポンなどの何らかの特別な権利を持っているわけではない
ということが推測できます。

ということはおそらくこのシャネルのバッグについては、
画像だけFARFETCHから拝借していて、

「・他にもっと安い買い付け先がある」

という理由で、他のショッパーよりも
安く出品している可能性が高いと仮説が立つわけです。

もちろんこれはあくまで可能性が高い
という話であって、絶対にそうというわけではありません。

対象のPSさんが、
あるショップの商品をすべて人より安く買えるのに、
面倒だからほとんど出品していないというような
ちょっと変わった人だとこの仮説は成り立たなくなります。

今回のPSさんは出品数が数百個あり、
その面倒くさがりの可能性は低いと言えるでしょう。

(低いというだけで絶対ではないですが。)

こんな感じでライバルPSさんが、
どんなスタイルで活動しているのか
というところを突っ込んで考えると、
いろいろ判断するときに参考になりますよ
というお話でした。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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米国大手デパートのビックリキャンペーン。(第280回)

※2014/9/26の記事です。

こんにちは、エスノです。

今日は簡単にお知らせです。

アメリカの大手高級デパート、
saks fifth avenueが、
かなり面白いキャンペーンを展開中です。

ちなみに、saks fifth avenueについては、
wikiをはじめ、ちょっと検索していただければ
すぐに分かるかと思いますが、
日本で言えば高島屋とか伊勢丹とか、
そういう感じの存在ですね。

さて、アメリカからの買い付けは、
日本に直送することも可能なところも多いですが、
基本的には現地の転送業者を経由したほうが、
買い付け費用を安く抑えることが可能です。

それは、日本に直送する場合、
関税も一緒に決済されてしまうケースが多いのですが、
その関税額がかなり余裕を見て計算された金額だからです。

全部が全部そういうわけではないのですが、
少なくともsaks fifth avenueに関してはそうです。

そのため、日本に直送するのではなく、
転送業者を経由して送ることによって、
余分な関税を支払わずにすむわけです。

これはアメリカ買い付けの「常識」です。

ところが、現在saksが展開中のキャンペーンは、
これを完全に覆すものです。

どんなキャンペーンかというと、

「日本に直送するときの送料と関税が無料」

というにわかに信じがたいものです。

実際にsaksのTOPページ左上に、

「Shop Duty-Free and Enjoy Free Express Shipping」

というメッセージがあるのでチェックしていただきたいのですが、
10月4日までこのキャンペーンは実施されています。

実際にコードを入力して確認しても、
確かに送料と関税はFreeになりますね。

もちろん、一部、
日本には直送できないブランドなどあるのですが、
それでもなかなかインパクトのあるキャンペーンです。

アメリカ買い付けの「常識」も、
こういう変化によって、一時的にせよ
ベストではなくなることもあります。

そのすべてをカバーし切るのは難しいですが、
こういう変化に対するアンテナは、
常に感度高く張っておきたいところです。

ちなみに実はもうちょっと前から気付いていたのですが、
先に気付いた方の利益を損ねないように、
このタイミングまでお知らせするのを待った次第です。

まあ私のメルマガを購読してくださっている方は
それほど多くないので、そこまで問題ないかと思います笑

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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ちゃんとした買い付け先だと、こう説明する。(第275回)

※2014/9/19の記事です。

こんにちは、エスノです。

朝から慌てて歯医者に行ったら、
「予約は昨日ですね…^^;」と言われ、
自分の間抜けぶりに打ちひしがれました。

時間は確認したんですが、
まさか日付をまるっと間違えるとは…!

さて、昨日は、
「レシートを付けて欲しい」とお客さんに言われたとき、
ただ値段を塗りつぶした明細のコピーを付けるのではなく、

「そのショップはちゃんとしたところだ」という、
お客さんが本当に求めていることをちゃんと考えて、

そのショップの説明も添えましょうという話をしました。

そうは言っても、
どう説明していいか悩ましいかもしれないので、
今日はそのちょっとしたヒントになる話を。

例えば、アメリカの大手デパート、
NordstromやNeiman Marcusくらいの有名店なら、
Wikipediaのリンクでも貼れば問題ないでしょう。

実際に検索していただきたいのですが、
日本語のwikiでもけっこう詳しく書かれています。

では他の納得してもらうための材料としては
どんなものが考えられるでしょうか?

例えば、net-a-porterなどの、
大手のオンラインショップの場合は、
それについて書かれた、
有名なファッション誌の記事なども使えます。

例えば、VOGUEやELLEなどの、
世界的に有名なファッション誌の記事のリンクを貼り、
「このショップはVOGUEでも取り上げられている」と伝えれば、
納得してもらえる可能性は高いです。

「虎の威を借る狐」ではないですが、
信用のある権威(有名ファッション誌)を利用して、
対象のショップも信用できるよと言うわけです。

もっと小規模で実店舗も持ちながら運営している、
世界各国のセレクトショップの場合は、
そのショップが実店舗を構えていることを伝えたり、
なんならストリートビューで外観が確認できれば、
その画像のキャプチャを送ってもいいかもしれません。

このへんは、我々が
信用できるショップかを確認するときに
チェックするポイントと同じですね。

ちょっと面倒臭いですが、
こういう心配をするお客さんは、
全体の割合から考えれば多くはありません。

こういうお客さんばかりだと、
ここまで手をかけるのはしんどいですが、
そうでないならばこのくらい説明してあげたほうが親切ですし
トラブルも起きにくいのでお互いにメリットがありますね。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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