選択肢は少ないほうが良いこともある。(第546回)

※2016/12/15の記事です。

こんにちは、エスノです。

あっと言う間に12月も半分終わりそうで、
もういくつ寝るとなんとやらです。

セール真っ只中ですが、
早くも春夏の新作がぽつぽつ入荷
してきていて、毎年のことながら、
いまいち季節感がないのが12月ですね。

さて先週末は、土曜は東京で、
日曜は福岡でワークショップでした。

東京のほうに参加している高野さんは、
昨日時点で月利約18万円で、
ここ2ヶ月とも、あとほんの数百円で
月利30万円を達成できなかったのを、
今月こそは超えられそうな雰囲気です。

(先月もそんな感じでしたが…笑)

近いうちに間違いなく売れて、しかも
1点あたり2~4万円の利益が出る在庫を
すでに10点以上買い付けて確保しているので、
あとはいつ売れるか、というだけなんですが、
どうせならキリの良い目標を達成して、
気持ちよく年を越したいところですね。

ちなみに、「間違いなく売れる」というのは、
BUYMA内でもう何ヶ月間にも渡って、
安定して売れ続けているから言えることです。

それだけ聞くと、「すごいな」と
思うかもしれませんが、

「BUYMA内で安定して売れ続けている商品を探すこと」

は、実はそんなに難しいことではありません。

それは人気ブランドの人気上位の商品などを
ちゃんとチェックしていけばすぐ見つかります。

(そういう商品を見つけることが難しい
と感じる方は、BUYMAの「基礎的な知識」が
まだ不足していると思ったほうが良いですね。)

本当に難しいのは、そういう売れる商品を、

「利益が取れる価格で購入できる
“買い付け先”を探すこと」

です。

高野さんは昨年6月に、個別コンサル受講と
ほぼ同時に副業でBUYMAを始めたわけですが、
そこから地道にコツコツ作業を続けてきた結果が、
プレミアムショッパーをはじめ、自分より実績が
圧倒的に上のライバルを相手にしても、
1点で数万円の利益を取り続けている今です。

もちろん、そうは言っても、
まだ月利30万円です。

強いライバルにも勝てている場所は
今もまだまだ非常に局地的です。

ただ、始めはまったく歯が立たなかったところから、
少しずつ勝てるところを増やしてきたわけです。

たとえば、今回であれば、
あらかじめ目星をつけておいた人気商品が
セールなったタイミングや、あるいは、
安く買えるショップに在庫が再入荷したのを
見逃さないように、日々チェックしていました。

どんな商品が売れるのか、それは、
いくらで、どのくらいの期間で売れるのか、
ライバルはどんなショッパーがいるのか。

それが高い価格のまま在庫が残っている
ショップはどこなのか、あるいは、以前
在庫があったショップはどこなのか。

そういうことを地道に積み上げてきたわけです。

そしてこれからも少しずつ積み増していき、
成果につなげていくでしょう。

この積み上げるサイクルが早ければ早いほど、
早く大きな成果を出せるようになります。

たとえば、昨年11月のコンサル開始から
ちょうど1年経った先月、初めて
月利100万円を超えたYさんは、
自分の得意なブランドを早い段階で
作り上げることで、その好循環を
生み出すことに成功しました。

自分の得意なブランドというのは、
狙って生まれるというよりは、何かの拍子に、
たまたま縁があって出くわすことが多いです。

出品して、たまたまその翌日に売れて、
そのすぐあとにまた売れたりすると、
なんとなく相性が良いような気がして、
積極的に色んな買い付け先を探したり、
他のショッパーではなく自分から買って
もらえるように試行錯誤したりします。

その結果、
ショッパーとしての自力の底上げにつながり、
「なんとなく相性が良かったブランド」から
「得意なブランド」になっていったりするわけです。

私も参加した10月のイタリア買い付けツアーに
Yさんもたまたま参加していたのですが、
最終的には、そこで、自分の得意なブランドの、
他の同行者が見向きもしなかった商品を数点買い付けて、
それだけで大きな利益を生み出せるようになったりしています。

当たり前ですが、Yさんも最初から
得意なブランドがあったわけではありません。

くどいようですが、これも
これまで積み上げたものがあってこそです。

ちなみに、高野さんもYさんも、例によって
外注さんはいませんし、基本的に買い付けは
海外のオンラインからです。

別にいないことが良いというわけではなく、
それが必須ではないということです。

結構多いのが、海外で買い付けを
手伝ってくれるパートナーもいるし、
出品などを手伝ってくれる人もいる。

けれど、どこに注力していいのかが散漫で
結局成果に繋がりきらないというケースです。

選択肢が広がりすぎることが、
逆に中途半端な行動に繋がってしまい、
それどころか、その選択肢に縛られる
という不自由さを生み出してしまったりします。

そうはならないように、
ぜひ気を付けてくださいね。

ではではー。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
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10万円の利益が5万円になった話。(第545回)

※2016/12/7の記事です。

こんにちは、エスノです。

気付けば12月!早いですねえ…。

先月末は名古屋、大阪で
ワークショップしたり個別コンサルしたり、
今日は個別コンサルで山形にいたり、
早くも師走っぽい様相を呈しています。

(別に年末関係なくあちこち行ってますが^^;)

新幹線でトンネル抜けたら、
なんか普通に雪降ってました笑

さてちょっと遅れましたが、
月初なので先月のコンサル生の
実績を紹介しつつ、その上手くいった
要因を共有できればと思います。

まずはちょっと前のメルマガでも紹介した、
先月からコンサル開始のMさんの事例です。

その後、お伝えした方法でリサーチした商品に、
出品してから1週間と経たずに問い合わせが入り、
そのまま受注、しかもその間に買い付け先が
セールになっていて、1点で約3万円の利益を
得ることが出来ました。

この商品は別にもの凄く売れていたわけでも、
最初から大きな利益を想定していたわけでもありません。

ただ、商品選びに一定の基準を設けて、
それに従って日々出品していった結果、
こういう嬉しい成果に繋がったわけです。

多くの方が犯しがちなミスとして、

「リサーチする商品を“選びすぎる”」

というのがあります。

アクセスも、ほしいもの登録も、
問い合わせの数も、そしてもちろん、
売れた数も、多ければ多いほうがいいです。

しかし、それを選びすぎると、
時間という貴重な資源を
どんどん失っていきます。

そして、商品選びと同じか、
あるいはそれ以上に重要な、

・買い付け先を探すこと

・ライバルをチェックすること

がどんどん疎かになっていきます。

そもそも「どの商品が良いか」を
選ぶときに、多くの方は、ほぼ
根拠のない主観を混ぜてしまっています。

サイズのある商品はお客さん対応が
面倒くさそうだから洋服や靴はパスとか、

アクセスが100件に対して、
ほしいもの登録がこれだけあるとか、

これは高額すぎるからもう少し安いのとか。

明確に意識はしていなくても、
うっすらそんな感触を携えながら、
最近売れたアイテムをみたり、
人気順の上位を見たり、あるいは、
パーソナルショッパーの販売履歴を
見たりしています。

そして選び抜かれた、

「何の根拠もないけどなんとなく良さそうな商品」

の買い付け先を探そうとして、見つからず。

いや、探す作業を実行できればまだ良い方で、

「今日はリサーチに値するいい商品がなかった…」

と、結局何もせずに一日が終わったりします。

人間は無駄なことをしたくないので、
どうしても「より売れそうな商品」を
必要以上に選びたがるのですが、
それは今すぐやめましょう。

それをやっていいのは、
すでに月利で数十万以上稼げていて、
かつ、様々な買い付け先やライバルの
特徴に精通している人たちだけです。

買い付け先を探すことや、
ライバルの特徴を把握することは、
実践した回数に応じて上手くなり、
よく分かってくるものです。

商品を選びすぎて、その作業が出来ないと、
いつまで経っても本質的な力が付いてきません。

逆に、今回のように、大して
人気がありそうに見えなくても、
ちゃんと買い付け先を探せて、
他のライバルより優位な条件で
出品できれば、その中のいくつかは
反応があり、そしてちゃんと売れます。

それどころか、この時期ならではの
セールというラッキーもあったりします。

実は先ほどの商品が売れたあと、Mさんから、

「問い合わせが来た別の商品が在庫切れで、
他の安い買い付け先が見つからなかった。

でも本当にないか、念のため確認してほしい。」

という連絡がありました。

そこで、先日のメルマガでも書いた、
品番での検索をちょっと応用した方法で、
探したところ、お客さんの希望のサイズが
残っているショップを発見。

しかも、出品価格30万以上に対して、
セールになっていたため買い付け価格は、
関税・消費税を入れても20万円以下と、
受注すればかなりの高利益!

それを、そこに辿り着く過程と合わせて
Mさんにお伝えして、「いい仕事した」
と思っていた翌日に無事受注しました。

(しかしなぜかMさんが購入したときには
商品がセールになっていなかったという
謎の現象が起きていて、結局5万円
くらい利益が目減りしてしまうという
残念なオチが付いたんですが…)

Mさんは、そのあとも、上記のような
私からのフィードバックを踏まえて、
これまではキャンセルになっていたであろう
在庫切れの受注を、他にもどんどん
自力で利益に繋げています。

「何も考えずにただ数を出品」もよくないですが、
「選びすぎて結局何も行動できない」のも、
成果には繋がってくれないので気をつけよう
という、ものすごく当たり前の話でした。

もっとさらっと終わらせるつもりが、
なんだか長くなってしまいましたので、
他の方の事例は次回以降に…。

ではではー。

P.S.

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「掛け算の順序」問題から考える問題解決の基礎(第544回)

※2016/11/26の記事です。

こんにちは、エスノです。

一昨日の木曜から
ブラックフライデークーポンが
発行されましたね。

さらに来週月曜日には、
昨年同様、サイバーマンデーの
大幅割引クーポンの発行があることも、
昨日事務局から発表されていました。

今発行中のクーポンは、
割引額こそ1000円OFFと小さいですが、
何度でも利用可能なのがいいですね。

週明けのクーポンの割引額も楽しみです^^

さて、今日はBUYMAとちょっと違う話をば。

突然ですが問題です。

太郎くんは、友達3人に、
それぞれ6個ずつアメをあげました。

太郎くんは合計何個のアメを
友達にあげたでしょうか?

もちろん答えは、18個です。

このような算数の掛け算の問題は、
小学校低学年のときに、誰もが
解いたことがあると思うのですが、
実はこの掛け算の文章題が、以前から
ちょっとした議論の的になることがあります。

それは、この答えを導く「計算式」についてです。

小学校の先生の中には、
この答えを求めるときの計算式を、
6×3=18と書かず3×6=18と書くと、
不正解にする方がいるそうです。

なぜならば、小学校の授業では、

「一人あたりの個数×人数=合計の個数」

と教えるので、たとえ、
最終的な答えが合っていても、
それを導く過程が教わった通りでないと、
正解とはみなせないから、とのこと。

もしかすると、ご自身、あるいは
ご自身のお子さんが、同じ経験を
したことがあるかもしれません。

この「不適切」な判断に対して、
茂木健一郎など一部の著名人が
ちょこちょこ噛み付くというのが
よくある流れだったりします。

この教師側の判断を受けて、
茂木健一郎は

「子供に対する虐待と言っても過言ではない」

と評しました。

一般性も論理性もない、
「その場所(小学校低学年)でしか通じないルール」
を子供に強いることは、他ならぬ
大人による虐待だというわけです。

その表現が適切かはさておき、
当然ですが、6×3=18と書かず、
3×6=18と書いただけで不正解
とするのは、ちょっと乱暴です。

数式には解を求める以上の意味はなく、
その順序で解が変わらないのなら、
「間違っている」とは言えません。

ただ、この計算式の順序を
指定したとおりに書かせる側も、
簡単には引き下がりません。

そして、よくよく聞いてみると
向こうなりの言い分もあります。

曰く、「確かに計算式の順序で
解答が変わらないというのはその通りで、
『数学』的にはそれは正しい。

しかし、実際に小学校低学年の『算数』を
教えている人間からすると、

「一人あたりの個数×人数」

と教えているのに、その通りに書かないのは、
「本当に問題文の意味を理解できているのか」
という点で疑問が残る。

太郎くんは、
3人の友達にアメを6個ずつあげたのであって、
6人の友だちにアメを3個ずつあげたのではない。

もしかしたら、ただ単に、
文章に登場する数字を×の両側に置いただけで
ちゃんと文章の意味を読み取って
計算式を作れているのかが
3×6=18では分からない。

なので、小学校低学年の『算数』
という次元であるからこそ、
解答までの過程を重視して、
不正解としている。」

多少人によって差はあると思いますが、
おおよそこんな感じです。

これについては私も思い当たるところがあって、
大学時代にやっていた塾講師のバイトでは、

「掛け算の授業だから」、

文章題に出てきた数字同士を

「とりあえず掛ける」

という脊髄反射的なことをする生徒は
実際のところけっこういました。

掛け算の計算自体は、文章問題が出てくる前に、
散々九九の暗記を繰り返しさせられているので、
基本的にはみんな出来てしまいます。

この反射的な行動を目の前で見ると、確かに

「この子は、この先のもうちょっと複雑な
文章題が出てきたときに大丈夫なのか…」

と不安になる気持ちも分かります。

問題文の中に出てくる数字を
ただ掛ければ解答が出るという時代は、
ご存知のようにすぐに過ぎてしまいます。

もしその変化についていけないと、
その子は勉強が嫌になって、
最終的には挫折してしまうのでは?

掛け算の順序で不正解にする側には、
こういった割と良心的な不安があるんだと思います。

(もちろん、完全に形式的に不正解にしてしまう、
まったく脳みそを使っていない先生もいるでしょうが。)

実際、この不安は、最近以下のような記事で、
確認されているような気もしています。

■AI研究者が問う ロボットは文章を読めない では子どもたちは「読めて」いるのか?

http://bylines.news.yahoo.co.jp/yuasamakoto/20161114-00064079/

この記事によると、

「公立中学校生340人のうち、

約5割が、教科書の内容を読み取れておらず、

約2割は、基礎的な読解もできていない

ことが明らかになってしまった。 」

という驚愕の結果が出ています。

(この場合の「読む」がどのレベルを指すのかは、
上記の記事をご参照ください。)

結局多くの生徒は、問題の、
「パターンとキーワード」しか認識しておらず、
文章に書かれていることを読み取って、
答えを導き出してはいないということです。

そしてそれは「人工知能」の得意分野なので、
このままだとこれから先の時代に出来る仕事が
どんどんなくなっていくという話も出ていました。

ただ、驚愕とは書きましたが、
実際に塾で教えていた立場からすると、
先程も書いたように、そこまで
違和感のある結果でもなかったりします。

さて、話がちょっとそれましたが、
そもそもの計算式の順序の話です。

結局、茂木健一郎をはじめとする

「計算式の順序で不正解にするのはおかしい」派

「計算式の順序は極めて重要」派

は、それぞれ論点が違うわけです。

前者は、純粋な「計算」という点を、
後者は、生徒の「読解力」という点を、
それぞれ問題視しているということです。

いずれの要素も、子供の将来には
間違いなく重要なものではありますが、
これでは結論が噛み合うわけがありません。

ということで、この件に対する私の見解は、

太郎くんは、男の子の友達にアメを2個ずつ、
女の子の友達にアメを3個ずつあげました。

女の子の友達は5人、
男の子の友達は6人いました。

太郎くんは男の子の友達に、
合計何個のアメをあげたでしょうか?

こういう問題を解かせればいい
ということになります。

これならば、登場した数字を使って、
適当に計算式を作っても間違うので、
正しい「計算」が必要になりますし、
そのためには文章の内容を把握する
「読解力」も必要になります。

(この問題を解くに当たって、
6×2=12を「不正解」とするなら、
それはただの思考停止の形式主義
と言えるわけですね。)

セールシーズン早々に
まったくBUYMAとは関係ない話題ですが、
実は今回取り上げた話も、突き詰めれば、
ビジネスの成果に関わってくる部分は大いにあります。

自分は本当に「読めて」いるのか?

今考えている「論点」は本当に正しいのか?

BUYMAにある程度特化した
テクニカルな知識だけでなく、
より本質的な考える力を支えるスキルも
あわせて高めていきたいところですね。

そのための「教材」は、
けっこう身近なところにあったりします。

ではではー。

P.S.

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