「常識」レベルの知識でも差別化できます。(第499回)

※2016/4/18の記事です。

こんにちは、エスノです。

先日発生した熊本の大地震で
被災された方々にお見舞い申し上げます。

離れた土地で生活する私が出来ることは
極めて小さいのですが、こういうときこそ
何よりもまず落ち着いて、錯綜する
大量の情報の中から適切なものを選択し、
ご自身とご家族の身の安全を再優先に
行動していただきたいと思います

さて、土曜は東京で、日曜は博多で
アカデミアのワークショップコンサルでした。

東京の参加者には、
昨年個別コンサルを受講されていた、
青木さんとHさん、そして2月から2ヶ月間
受講されていたKさんがいらしてくれました。

青木さんは何度かメルマガにも登場していますが、
昨年12月~今年3月の4ヶ月間、
月利平均が100万円を超えている猛者です。

Hさんも同じく何度か登場していて、
月利20~30万円を安定して生み出し続けています。

お二人とも出品数は少なく、
ほぼすべての作業をご自身でこなす、
効率的なスタイルで実践されています。

もちろん、出品数は少ないですが、
BUYMA自体は穴が開くほどよく見ていて、
様々な買い付け先にも精通している
という背景があっての成果であることは
間違えないようにしていただきたいです。

しかし、その結果、上記のような成果を
着実に生み出しているのも紛れもない事実です。

Kさんはコンサル開始後に初受注した
ということでメルマガに書かせていただきました。

その後も着実に利益を積み上げ、
先日は在庫販売の商品1点で、
2万円以上の利益を出すことに成功しました。

初受注から2ヶ月経たないうちに
こういう成功体験が出来たのは、
今後にも大きく生きてくると思います。

ご本人はまったく満足していませんが、
この経験から成果の要因を抽出して、
また同じ状況を再現できるようにしていくことで
より大きな成果を生み出すことが出来るはずです。

そんな皆さんで個々で作業をされながらも、
お互いの作業状況や「あるある」な話、
あるいはこれまでの経緯などの情報交換もされて、
主宰者としては少し感慨深いものがありました。

2ヶ月目に入ってきて、
会場の手配や諸連絡の仕方、
あるいは今後のスケジュールなども
ある程度把握できてきましたので、
また来月以降にでも新規募集したいと思います。

興味がある方は気にかけておいてくださいませ。

さてさて本題です。

BUYMAでもっとも重要なのは、
「出品数」でも「人気商品を探すこと」でもなく
「買い付け力」だということは
これまで何度もお伝えしてきた通りです。

ただ、この「買い付け力」も、
かなり幅の広い言葉ではあります。

今日はその中でも割と初歩的だけど、
でも重要なポイントについてです。

例えば、以下のショップについて、

「表示価格に関税・消費税が含まれているか」

あるいは

「決済時に関税・消費税を支払うのか」

というのは、即答できますでしょうか?

・FARFETCH

・MATCHESFASHION

・MYTHERESA

・net a porter

・saks fifth avenue

・ショップA

※このショップはメルマガ登録特典でお伝えしているショップです。

割と誰しも知ってるショップなので、
分かる方はすぐ分かってしまうと思います。

(分からない方、怪しい方は、
ぜひすぐに確認しましょう。)

もちろん、これを「知っているだけ」では
大きな差別化にはなりませんので、
他のショッパーより優位になるということはありません。

しかし、こういう「常識」レベルの情報でも、
ちょっと違った角度から検証すると
一歩抜きん出るような成果を得られることもあります。

「BUYMAあるある」の最たるものである、

「ライバルに価格で勝てる買い付け先が見つからない」

という問題があります。

これは基本的にはこれまで紹介してきた

「現地定価を確認することで、
買い付け先を探し続けるかどうかを判断する」

という対応が最も効率的です。

※参考:どのくらい頑張って買い付け先を探すべきなのか。(第360回2015年2月12日)
http://steermylife.com/1182.html

ただ、その中で若干例外的なのが、
リサーチ対象の商品が“革靴”の場合です。

ご存知のように革靴の関税率は
30%と非常に高くなっていて厄介です。

しかしながら、
先ほど書いたショップの中にもある

「決済時に関税・消費税を支払うタイプのショップ」

については、この革靴の関税率が
割安に設定されているケースがままあります。

これをあらかじめ検証して把握していると
たとえば以下のようなケースのときに
少し違った買い付け先の探し方が出来ます。

あるショッパーさんが
“革靴”カテゴリのイタリアブランドの商品を、
92,000円で出品していたとします。

この商品の現地定価を
公式ショップで確認したところ、
600ユーロだったとしましょう。

この表示価格には約20%の
現地消費税(VAT)が含まれているので、
600÷1.2=500ユーロが税抜価格です。

※イタリアなど、国によってVATは、
厳密には20%ちょうどではないですが、
話を分かりやすくするために20%とします。

もし日本に直送してくれるショップが
あったとして、その場合の商品代金と
関税・消費税の金額の合計は、
1ユーロ130円とすると、おおよそ
65,000円+16,000円=81,000円です。

もし送料無料だとしても、
BUYMAの決済手数料(7.56%)を考えると
約88,000円から利益が出ることになります。

つまり、この買い付け費用から考えると、
ライバルの出品価格はちょっと安すぎるわけです。

(送料無料というのもなかなか珍しいですし。)

基本的には、ここまで計算した時点で

・ライバルは特殊な割引を持っている

・セールの時期ならば、自分の知らない
セール価格のショップを把握している

という仮説を元に、これ以上買い付け先を
探すべきかどうかを判断します。

しかし先ほど書いたように、“革靴”だと
決済時に支払われる関税・消費税が
割安なショップがあるということを考えると、
もう少し買い付け先を探す余地が出てくるわけです。

つまり、自分が把握している、

「決済時に関税・消費税を支払うタイプの
いくつかのショップだけはチェックしてみる」

ということです。

で、意外と関税・消費税込みで、
8万円以下で買い付けが出来るショップが
見つかったりします。

もちろん、こんなに
上手くいくケースばかりではないのですが、
実際に昨日コンサル生に聞かれた商品で
こういうことはありました。

「みんなが知っていること」でも
その使い方によって優位性を生むことは可能です。

ちょっとしたことの積み重ねが
最終的には大きな差に繋がってきますので、
一つの例として覚えておいていただければと思います。

ではではー。

P.S.

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