farfetchの話の続きです。(第292回)

※2014/10/20の記事です。

こんにちは、エスノです。

前回は、farfetchに出品しているセレクトショップの、
自前のオンラインショップを探すと、
farfetchより安く買い付けできたり、
あるいはfarfetchにはない商品が買い付けできる
ということをお伝えしました。

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ところで、この

farfetchに掲載しているセレクトショップの
自前のオンラインショップで買い付けすると、
farfetchで買うよりも有利な条件になる可能性がある

ということは、私は人に教えられたわけではなく
自分で気が付いたことです。

ただ、同じようにfarfetchを知っていて、
そして買い付け先としてよく眺めているにもかかわらず、
多くの人はこのことに気付くことが出来ません。

この違いは一体どこから出てくるのか?
というのが今日のテーマです。

そもそもの発想の取っ掛かりは、

farfetchはどうやって収益を上げているのか?

というところから始まっています。

farfetchというサイトは、
実際に自分で商品を売っているわけではなく、
楽天市場やBUYMAのようなショッピングモールなので、
その収益モデルもほぼ同じだという仮説が立ちます。

要するに、各セレクトショップは、
farfetchに出店料や売り上げに応じたロイヤリティを支払ったり、
あるいは売れたときに成果報酬で広告費を払ったり、
そういう費用を支払う代わりに、お客さんがたくさん集まる、
farfetchというマーケットに参入している可能性が高いわけです。

このことから以下の2つの仮説を立てることができます。

・自前のオンラインショップのほうが価格が安いのでは?

・自前のオンラインでもすぐ売れるような商品はfarfetchに出品しないのでは?

farfetch経由での販売に余計に費用がかかるなら、
こういうこともあるんじゃないかと仮説が立つわけですね。

そこで検証のために確認してみると、
全部そうではないものの、やはり、
そういうショップも一部存在していたということです。

今回の思考をまとめてみると
以下のような感じになります。

farfetch  BUYMA

↓     ↓

↓ ← 他の似たようなサービスの収益モデルの知識

farfecthの収益モデルの仮説

各セレクトショップの収益構造の仮説

2つの仮説

仮説の検証

重要なのは、farfetchという具体的なサイトについて、
その収益モデルを他のサイトを参考にして考えたということです。

他のサイト(楽天やBUYMA)の
収益モデルをfarfetchと結びつけた結果、
各セレクトショップの売上に対する費用構成の仮説が立ち、
そこから最終的な2つの仮説を生み出したわけです。

このようにひとつの具体例(楽天、BUYMA)から、
一般化された法則(収益モデル)を導き出しておくと、
他の似たような場面(farfetch)に遭遇したときに、
それらを結びつけて考えることで、今回のような
新しい気付きを得られることがあります。

こういう思考が出来るかどうかが、
farfetchの各セレクトショップの、
自前のオンラインに辿り着けるかどうかを分ける、
大きな要因のひとつだということです。

まあ実際はここまで厳密に考えたわけではなくて、

販促の一部を他の媒体(farfetch)にお願いしているなら、
直接取引することでその費用分を値引きしてくれるかも

という、ごくごく当たり前のことを
ちょっともっともらしく書いただけだったりします。

ただ、こういう思考ができれば、
ビジネスのあらゆる場面で応用ができるようになり、
それが人とは違った成果につながっていくわけです。

こういうのは生まれ持った才能とか頭の良さではなく、

「どれだけこういう風に思考しようとしているか、思考したか」

ということにダイレクトに影響される「スキル」なので、
ぜひ日々意識してほしいと思います。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

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