「リサーチはいつ切り上げればいいのか」を本質から考える(第845回)

※2024/3/6の記事です。

こんばんは、エスノです。

先週水曜の夜、BUYMAアカデミアの
オンライン相談会を実施しました。

ちょっと遅い時間ということもあり、
今回はいつもよりも参加者が
少なかったのは残念でしたが、
前週イタリア買い付けに行ってきた
メンバーの話も直接伺えて良かったです。

実は色々トラブルもあったのですが、
それも最終的にはほぼ解決して、
ほっと一安心という報告もいただけました。

オンライン相談会は、
月に一度実施しているのですが、
今回から、質問をいただいて、
それについて回答するだけではなく、
新しいコンテンツ発表の時間を設けてみました。

相談会の冒頭に、画面共有しつつ、
仕入先の探し方に関する、新しい
テクニックと情報をお伝えしつつ、
それを録画して後日会員サイトに
アップするという一石二鳥の試みです。

相談会本編でも、

・リサーチをいつ切り上げるかは
どうやって判断すればいいのか

・「注文実績」に目当ての商品が
何件あるかを数えるときに、
その出品者の販売件数が多いと、
時間がかかりすぎるがなにかコツはあるか

という質問は、いずれも
効率よく作業する上では、
意外と重要な話です。

「リサーチの見切り」の
上手い下手は、限られた時間を
どれだけ効果的に使えるか
という話に直結していきます。

リサーチというのは、

・利益を生み出す商品とその仕入先を探し出す

という役割はもちろん、同時に、

・出品者としての地力を高めるための情報収集

という側面も持っています。

リサーチした商品自体の
人気がそんなになくても、
そのリサーチで見つけた
新しい仕入先が、過去、
あるいは、未来にリサーチする
商品の仕入先として機能する。

BUYMAを続けていれば、
ごく当たり前にあることです。

なので、

「この商品はあまり人気なくて、
利益に繋がらなさそうだから」

と判断してリサーチ自体をしないと、
そういう新しい可能性を、自分に
積み上げていくことが出来ません。

かと言って、そういう、
リターンが少ない商品ばかりに、
時間を掛けすぎても、それは、
当然コスパが悪すぎる。

・すべてのリサーチを、
自分の今後の糧にする

というつもりでリサーチはしつつ、

・ライバルの商品ページの情報や
実際に売れた件数、想定される
利益単価からどのくらいリターンがあるのか

というような視点から、
そのリサーチに使う時間を
どのくらいにするのかという
判断力も高めていくことで、
活動全体のコスパが高まっていきます。

これの難しいのが、

「絶対的な正解はない」

ということです。

出品者それぞれの
状況や実力や実績に応じて、
同じ商品のリサーチであっても、
どれだけ時間を掛けるべきか
というのは変わってきます。

基本的には、どんな商品でも、
それをリサーチすると決めたなら、
ひと通りの検索方法は試したほうがいいです。

(先日お伝えしたように、
出品者が韓国の人ばかりみたいな、
「仕入れ方が特殊そう」なケースは別ですが。)

ひと通りとは、画像検索、
品番などを使ってのキーワード検索、
場合によってはshopstyleとlystでの
検索のことです。

まず、これをやるのに、
自分がどのくらい作業として
時間が掛かるのかを把握してみます。

その上で、リサーチする商品から
得られそうなリターンによって、
どのくらい時間を使うのかという
「自分の基準」を作っていきましょう。

変な先入観で、
早めに切り上げるのではなく、
まずは、ある程度時間を掛けて、
しっかり丁寧にひと通りやってみて、
そこから絞り込んでいくイメージです。

一朝一夕で身に付けるのは
なかなか難しいですが、
限りある時間の中で、作業や
活動の質を高めるためには、
高めていく必要がある能力なので、
ぜひ日々意識してもらえたらと思います。

最後にお知らせです。

私が今後ライフワーク的に取り組む
セミナーの募集をしています。

日程など詳細は以下をご確認くださいませ。

https://39auto.biz/esnobiz/touroku/entryform8.htm

東京と大阪の開催が決定したので、
ともに開催前日まで参加者募集中です。

どちらもあと数名のため、
ご検討中の方はお早めにどうぞ。

ではではー。

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何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

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「谷間の時期」の利益を支える根本的な要因とは?(第844回)

※2024/3/2の記事です。

こんばんは、エスノです。

今日は福岡でワークショップで、
これはその帰りの飛行機で書いています。

福岡には前日入りしたのですが、
昨日は、昨年夏に開催したセミナーに
参加してくださったIさんと、
お茶をしながらいろいろ話してきました。

IさんはBUYMA歴は結構長いそうで、
長いからこそ、特にここ数年の
変化への対応に悩んでいるのが
垣間見えました。

Iさんが現状抱えていた、
具体的な問題への対応方法や、
BUYMAの今後の展望などは
お伝えしましたが、あとは結局、

「それぞれがどう取り組むか」

に尽きるというのは変わりません。

お話しした内容を、日々の活動の
ヒントにしていただければ嬉しいですね。

さて、前回のメルマガで、
アカデミアメンバーのHさんが、
2月もそんなに成果落ちてない
という話を書いたところ、早速、
ご本人からチャットでメッセージいただきました。

2月は結果的に、
粗利120万くらいで着地したそうで、
年末年始の推移としては、

11月約200万
12月約130万
1月約80万
2月約120万

こんな感じになりました。

人気商品を楽に売りすぎた11月と
微妙な商品を引っ張りすぎて、
赤字が嵩んだ1月の結果に、
今後もっと効率よく成果を出す
ためのヒントがあります。

そういう伸びしろがあるにしても、
2月も大崩れせずに利益を出せた
というのは紛れもない事実です。

ただ2月最後の1週は、
お子さんともども、ちょっと
厄介な感染症に掛かってしまい、
ほとんど作業できなかったそうで、
ご本人としては、もうちょっと
いけたのにと悔しそうでした。

Hさんをはじめ、
シーズン切り替わりの、
いわば「谷間の時期」に
成果を大きく落とさなかったり、
維持できている人は、結局

「それ以前にリサーチと仕入れを頑張っていた」

わけですが、じゃあもうちょっと
具体的にどんなことをしているのか。

いろいろありますが、この時期に
実際に売れている商品を見ると、
その輪郭がより浮かび上がってきます。

たとえば、

・ブランド定番のバッグ

・冬物の中でも特に人気があった商品

あたりが強い味方になってくれやすいです。

前者は、前シーズン分の
在庫の残りが、セールなどで
さらに安く買えたり、あるいは、
次のシーズン分の在庫が、
新しく入荷してきたりするので、
年末くらいからこの時期までは、
割と取扱いやすい時期だったりします。

季節を問うものではない分、
相対的に売れ行きの変化が
小さいのも良いですね。

後者は、季節が進むにつれて、
当然売れ行きは鈍っていきますが、
その一方で、BUYMA内でもすでに
売れてしまって出品者が少なくなり、
相対的には、そこまで価格も落ちず、
売り続けることが出来ます。

こちらももうシーズン終盤なので、
セールになったり、さらに大きく
割引してくれたりすることがあり、
良い利益に繋がってきます。

特にこちらは、意外と、
無在庫とも相性が良いです。

逆に、これからがシーズンの
新作のTシャツとかも売れますし、
早めにリサーチしておくことで、
他の出品者よりも優位な状況を
作ることはできます。

ただ、利益単価も小さく、
件数もまだそんなに売れないので、
急落を防ぐ戦力としては、
ちょっと心許ないわけです。

他にも、春先を見据えての、
ダウンとかモコモコ以外の
アウターとか、売れる商品の
カテゴリとしてはいろいろあります。

ただ、結局のところそれらは、
仕入れが伴ってこそでもあります。

Hさんも、確かに
こういう商品を売っています。

ただそれ以上に、
これまでの活動すべてを通して
良い仕入先を探して、買って、
交渉してという積み重ねがあって、
それがすべての源泉になっています。

ということで、一番の対策は、
年間通じてリサーチの密度に、
大きな変化が出ないように、
淡々と取り組むこと。

そして、それが出来るように、
あらゆる面で効率化、省力化を
常に行っていくことですね。

最後にお知らせです。

私が今後ライフワーク的に取り組む
セミナーの参加者を募集をしています。

詳細は以下をご確認くださいませ。

https://39auto.biz/esnobiz/touroku/entryform8.htm

3/11(月)に東京で、
3/17(日)に大阪で開催します。

明日3/3(日)までの応募状況で、
開催可否を決めますので、
迷っている方はお早めにどうぞ。

ではではー。

P.S.

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2月も成果が急落しない人が取り組んでいることとは?(第843回)

※2024/2/28の記事です。

こんばんは、エスノです。

最初にお知らせです。

私が今後ライフワーク的に取り組む
セミナーの募集をしています。

日程など詳細は以下をご確認くださいませ。

https://39auto.biz/esnobiz/touroku/entryform8.htm

東京と大阪を募集中です。

今週末3/3(日)までの応募状況で、
開催可否を決めますので、
迷っている方はお早めにどうぞ。

また、残念ながら、
福岡は最少催行人数に達さず、
セミナーは中止としました。

ただ、参加希望してくださった方も
いますので、その代替措置として、
以下の日程で相談会を実施します。

・3/1(金)17時~

時間は1.5~2時間程度、
福岡市内中心部のどこかのカフェで行います。

お茶をしばきながら、
BUYMAについて何でも質問してくださいませ。

参加費用はありませんので、
興味がある方はお気軽にご連絡ください。

場所など詳細お送りいたします。

このメルマガに返信する形で
メール送っていただければOKです。

さて、昨日のメルマガで、
花粉症の症状しんどくない
と書いたあと、帰宅したら、
しっかり目が痒くなりました。

やはり今週に入ってから、
花粉の飛散量が急増したようで、
これまでしんどくなかったのは、
ただ杉が本気出してなかっただけでした。

やれやれですが、それでも、
以前と比べると症状が軽いのは事実。

早めに薬を服用していることも
あると思いますが、体質も変化
しているような気はします。

何にせよ、仕事に支障を来す
というほどではないので、このまま
今年の春を乗り切りたいですね。

長い前置きはさておき、
今日の本題は、2月でも
成果が落ちすぎない人は、
実際何をしているのかという話です。

一般にファッション業界では、
2月と8月は売上が落ちる
なんてことがよく言われます。

ただ、それはあくまで、
かなり大局的な話であって、
BUYMAのショッパー規模なら、
個人の成果にはほぼ無関係、
それぞれの活動内容次第で、
いくらでも利益は出せるということを、
これまで何度かメルマガで書きました。

実際これはその通りで、
今月のほうが先月よりも利益は出ている
という人も確実に存在します。

しかしその一方で、やはり、
特にある程度利益を出せるように
なっている人ほど、年末年始が
よく売れるので、そこと比較すると、
2月の成果が落ちてしまうというのも、
実態としてはよくある現象です。

そういった、一定以上の
利益を出せるレベルの人の中で、
2月も利益を維持したり、あるいは、
下がるにしても急落はしない人は、
一体何をしているのか。

答えはシンプルすぎるのですが、

「2月以前にリサーチと仕入れを頑張っていた」

ということに尽きます。

BUYMAで利益を生み出すものは、
在庫にしても無在庫にしても、
出品した商品に違いありません。

それに出品後アクセスが集まり、
人気順が上がり、そして売れる
というプロセスを一般的には踏みます。

その出品した商品は、それまでに
リサーチしたり仕入先を巡回したりした、
その時間の中で見つけ出したものです。

要するに、今の成果は、
過去の活動の成果であって、
今の活動の成果ではない
という当たり前のことです。

特に在庫販売メインの人は、
人気順が上がった商品ページに、
在庫を仕入れ続けるだけで、
利益が出続けてしまうので、
今の成果は、直近の仕入れ、
つまり、今の活動によるものだ
という感触を持ちがちです。

それは確かに事実ですが、
一方で、原理的に考えれば、
ちょっと特殊な状況でもあるわけです。

たとえば、アカデミアに
長年参加してくださっている
Hさんは、年末年始の粗利が、

11月約200万
12月約130万
1月約80万
2月20日時点で約80万

という推移です。

微妙な在庫を、
赤字でたくさん捌いた分、
1月はやや落ちましたが、
今月は20日時点で、
先月と同じくらい。

本当はそこで赤字になったものを、
11月中に大体捌いておきつつ、
人気があって、11月にどんどん
売れてしまった良い商品を、
12月以降にじっくり売っていく。

それだけで、おそらく
粗利は数十万は違ったので、
「売り方」の伸びしろは大きいです。

ただ一般的には、一定以上の
利益を出し続けている出品者
と言っていいと思います。

Hさんは、受注や問い合わせが
ちょっと思ったように来なくなると、
それを原動力に、リサーチと
仕入れを頑張るということを
ずっと続けています。

良い在庫があるんだから
そんなに不安がらなくても、
と思わなくもないのですが、
結果的にそれは、毎月の成果に
良い作用を及ぼしているわけです。

以前も書いたのですが、Hさんは
BUYMAのキャリアは割と長くて、
初期はそれこそ、かなり楽に、
大きな利益が出せていました。

ただそのあと、

・仕入先の競合が増える

・不確実性の高い段階で在庫を持ちすぎる

・売れるものもあるが在庫が膨れ上がる

・資金が足りなくなる

・資金がないからと大量出品で無在庫を始める

・手間が掛りすぎて時間もなくなり、
資金状況も改善しないどころかむしろ悪化

という、成果が落ちる人の
典型的なパターンを辿ってしまい、
私のコンサル受講前には、
もうどうしていいのか分からない
というくらいまで行き詰まっていました。

そこからどう立て直したかは
過去の記事に譲りますが、
不安になってしまうのは、
このしんどい経験によるところも
大きいかもしれません。

だからこそ今は、一番基本となる
「利益への貢献度の高い作業」を、
一定以下には落とさないように、
ご本人としても気を付けていると思います。

なお、BUYMAに四六時中
張り付いているわけではなく、
中学受験を目指す小学生の
お子さんの勉強を見ながら、
家事はもちろん、ご自身の
リフレッシュもちゃんとする。

このくらいには、
BUYMA以外のこともされています。

もちろん大変だと思いますが
BUYMAによって、日常生活が
脅かされたりはしていないということです。

適切な規模で外注化できている
というのも、その大きな要因の
ひとつですね。

よし、2月に落ちない人が、
それ以前に頑張ったのは分かった。

じゃあより具体的には何を?
というのは、長くなったので、
次回以降に持ち越したいと思います。

ではではー。

P.S.

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