書かれていない情報で脳内補完はヤバイ(第500回)

※2016/4/23の記事です。

こんにちは、エスノです。

昨日のコンサルでちょっと嬉しいことが。

もう約1年個別コンサルを
受けてくださっている高野さんと
いつものようにスタバでお会いして
いろいろ話をしていました。

その中で、このメルマガの
前回の内容を早速活用して
利益を生み出すことができた
という報告をしてくださったのです。

前回お伝えした内容というのは、

・現地定価から考えて、計算上、
ライバルの価格が安すぎるときでも

・それが革靴ならば、決済時に
関税・消費税を一緒に支払うタイプの
ショップの在庫だけはチェックしてみよう

というものでした。

(上記は具体的に使える結論の部分なので、
一番伝えたい内容ではないのですが。)

なぜなら、FARFETCHや
MATCHES FASHIONのような、
関税・消費税を商品の受取時ではなく
決済時に一緒に支払うタイプのショップは
その関税・消費税の金額が、
割安であることがけっこう多いからです。

簡単にいえば、通常30%の
革靴用の関税率ではなく、
他の商品と同じように
10%くらいで計算されていることが
けっこうよくあるということです。

高野さんは、このメルマガの内容を活用して、
目的の商品の在庫を見つけることができ、
それが受注につながって利益を生み出せた
というわけです。

金額自体は約6,000円程度と
そこまで大きなものではないのですが、
メルマガの内容を活かせたということを
嬉しそうに話してくださったのが印象的でした。

こんな感じで、世の中には
素直に読んで実践すると有益な文章
というものが、手前味噌ではありますが
ちゃんと存在しています。

しかし、一方で、

論理が破綻していたり、根拠が謎すぎて、
何を言っているのか分からない文章

というのも存在します。

たとえば、先日BUYMA事務局が
こんな記事を書いていました。

■【評価上昇テクニック】購入者様から良い評価をもらう為の問い合わせの返信とは?

http://buyersinfo.buyma.com/?p=37956

この記事の内容自体は、
割と参考になると思います。

ただ、相変わらず、

>ただ、評価の高い出品者様の例を見ますと
>返答は長くて1日、短くて5分以内に返答しているケースが多く、
>返信の早さは成約につなげる重要な要因と言えます。

というような、???という
話をしているのはいただけません。

念のため書いておくと、

「>ただ、評価の高い出品者様の例を見ますと」

「>返答は長くて1日、短くて5分以内に返答しているケースが多く、」

この2文は、「当たり前」です。

評価の高いショッパーが、返信が早いというのは、
そりゃそうだ、としか言えない当然のことです。

返信が早いのを積み重ねた結果、
評価が高くなっているわけですから。

(特に書いていないですが、この評価は
「返信の早さ」項目のことだとしましょう。

逆にそうでなければ、そこも破綻しています。)

しかし、その当たり前の事実を元に

「>返信の早さは成約につなげる重要な要因と言えます。」

という結論を導くのは、
ちょっといきなりすぎるわけです。

さて、ここからが本題なのですが、
もしこの文章を読んだときに、
何も違和感を抱かなかったとしたら、
それは要注意です。

なぜなら、それは、

自分の頭の中で、“書かれていない情報”を
勝手に補完して「理解したつもり」になっている

ということだからです。

どういうことかというと、確かに

「返信が早い=受注率が高まる」

という公式は成り立ちそうですし、
ちゃんとした比較調査をすれば、
おそらくその通りになる可能性はあると思います。

しかし、今回はそれを証明する論拠どころか、
その内容にすら触れられていないにもかかわらず

「自分がそうだと思っている(あるいは、思わされている)こと」

(=「返信が早いと受注率は高まる」という命題)

が脳内で勝手に働いた結果、

>ただ、評価の高い出品者様の例を見ますと
>返答は長くて1日、短くて5分以内に返答しているケースが多く、
>返信の早さは成約につなげる重要な要因と言えます。

という文章をすんなり読んでしまっていたとしたら
大問題だということです。

こういう“エラー”は、実は、
人間には日常的に起きるものだったりします。

なんでそういう機能が付いているか
というと、なるべく考えないようにして
低燃費で過ごせるようにするためです。

日常の些細な事柄にまで、
いちいち細かく頭を使っていると、
まともに生活できなくなるのは
想像に難くないと思います。

誰も朝起きて歯を磨くときに、
本当にこれは意味があるのか、
こういう磨き方で歯垢は取れるのか、
この歯はこういう角度で5回磨くべきか
7回磨くべきか、みたいには考えないわけです。

万事この調子で考えていたら、
身動きがまったく取れなくなってしまいます。

自動に近いレベルで行える行動については
そのようにしてしまうことで、不必要な
カロリーの消費を避け、スムーズに
活動するようにできているわけです

しかし、それは、意識しないと
今回のように、あらゆる場面で顔を覗かせ、
結果的に大きな不利益を被りかねません。

日常生活のことについては、
ほぼ自動化された行動でも
さほど問題はありません。

しかし、特にビジネスに臨む際は、
ありとあらゆる可能性を考えて、
すべてを疑うくらいのつもりで取り組みましょう。

今回の内容くらいなら
多少認識が間違っていても
大きなダメージはないですが、
もっと根本的な部分で間違えると
とんでもないことになってしまいますので。

しかし事務局にはもうちょっと
しっかりして欲しいですね…。

ではではー。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
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BUYMA事務局に喧嘩を売っているわけではありません。(第494回)

※2016/3/11の記事です。

こんにちは、エスノです。

先日、BUYMAの
パーソナルショッパー事務局から送られてくる
「SALES GUIDE」というメールマガジンに、
こんな情報が書かれていました。

■3月4日配信
「アクセス増のテクニック」

■3月9日配信
「実は成約率3倍のリサーチ時短テク公開」

タイトルだけ見るとかなり気になるその中身は、
前者は「商品ページに品番を書きましょう」、
後者は「再購入依頼リストを使いましょう」
という内容です。

…まさかとは思いますが、
私のメルマガ読者さんで、
これらの情報を鵜呑みにして、
早速取り入れたという方はいませんよね?

確かに、商品ページに品番を記載すれば
アクセスはアップする可能性が高まります。

また、再購入依頼リストにある商品は、
一度は売れた商品なので需要もありますし、
その成約率が通常より高いのも本当でしょう。

ただ、そのメリットばかりを考えて、
ちゃんとデメリットも考えないと、
時間対効果の高い判断というのはできません。

品番を書くことによって、
確かにアクセスはアップするのですが、
それは同時に、お客さん、あるいは
ライバルに他の購入先や買い付け先の
ヒントを提供してしまうということでもあります。

せっかく購入の意思を固めたお客さんが
なんとなく商品ページに記載してある
品番で検索してみたら、BUYMA以外の
安いショップが見つかって、そちらで
結局購入したり。

なかなか見つけにくい買い付け先から
出品していた商品だったのに、品番を
書いていたがためにライバルに、
その買い付け先がバレてしまったり。

そういうことは十分起こり得るわけです。

したがって、品番を書くことで
メリットのみが得られる状況というのは、

・自分のBUYMAの販売ページが、
他のオンラインショップよりも優位な条件のとき

・買い付け先が品番検索では
辿りつけないショップ、あるいは、
辿りつけても真似できない条件で
買い付けができているとき

のような、かなり限定的なものです。

BUYMAからのメルマガには、
シャネルやコーチが代表例として
挙げられていました。

ちゃんと考えて書かれたかは分からないですが
確かにこあたりのブランドは、現地の出品者が
上記のような状況を生み出しやすい傾向にあるので、
それなりに意味がありそうな気がします。

しかし、じゃあ何でもかんでも書いたほうがいいか
というとそれは今まで書いた内容から異なります。

リサーチの手間を省くために、
需要の高い「再購入依頼リスト」の商品を
リサーチしようというのも、そのメリットしか
考えられていません。

確かに需要はあるのですが、
一度キャンセルになっているということは、
最初に購入した出品者は
他の買い付け先を見つけられなかった
ということです。

さらに、お客さんも他の出品者に
問い合わせしたりすることも多いので、
最初の出品者だけではなく、現時点で
同じ商品を出品している多くの出品者が
買い付け先を見つけられなかった
という可能性すらあるわけです。

要するに、再購入依頼リストの商品は、
需要は高いが供給も難しい可能性が高い
と言えるでしょう。

そう考えると、よほど自分の
買い付け先を探す力に自信があるか、
もしくは自分が得意としているブランド
とかでなければ、闇雲に探すだけになって
あまり成果には結びつきません。

こういう理由から、
確かにリサーチの取っ掛かりとしては
悪くはないのですが、もの凄く有効な
手法とは言い難いというわけです。

このように、一見良さそうに見える情報も
ちゃんと考えてから飲み込まないと、
ただそれに躍らされるだけになってしまい
無駄な手間と時間を費やすことになりかねません。

あらゆる情報、作業、データなどを、
ひとつひとつまずは疑って掛かり、

「“自分にとって”ベストな判断は何なのか」

というところまで落とし込むことで、
最高に効率よく成果を上げていくことが出来ます。

慣れないと難しいと思いますし、
今回のように「BUYMA事務局」が
伝えてくることだと、なんとなく
有意義な情報だと思ってしまいがちです。

ただ、重要なのは、「誰が言ったか」
ではなく「何を言ったか」です。

私の伝えていることすら、
ぜひ一度疑って掛かってみてください。

(そして、もし腑に落ちないこと、
気になることがあれば、ぜひ質問してください。)

慣れないと初めは難しいと思いますが、
これは鍛えられる「スキル」なので、
ぜひ意識して欲しいと思います。

さて、最後に引き続き
「BUYMAアカデミア」の募集をしています。

■BUYMAアカデミア詳細

http://

※こちらはメルマガでのみ募集しました。

今回書いたような判断をする力も、
「BUYMAアカデミア」でより具体的に
身に付けることが可能です。

また他にも、パーソナルショッパーなら
一度と言わず何度も遭遇する悩ましい問題を
すっきり解決できるようになる環境があります。

具体的には、

■うっかりすると選んでしまう、
見かけ倒しの“ニセ人気商品”に惑わされず、
“本当に売れる”商品の見極め方が分かります。

■気付いたときには行き詰まってしまいがちな
商品リサーチで、人気商品をスムーズかつ
無限に見つけられるようになります。

■言葉だけが一人歩きしている“モデリング”の
本当に注意すべき唯一のポイントが分かるので、
自分に大きな利益をもたらしてくれる
真の“モデリング”対象者が分かります。

■アイテムごとに最適な買い付け方法を導き出し、
さらに、その買い付け費用を極限まで圧縮する方法が
分かるようになります。

■“論理的に正しい”検索手順が身に付くため、
あの強力なライバルの買い付け先さえも、
丸ハダカにすることができるようになります。

■ライバルの「強さ」の判断基準が明確になるので、
必要以上に買い付け先を探して無駄な時間を過ごす
というようなことがなくなり、少ない活動時間でも
最高の時間対効果を生み出すことが可能になります。

■「受注したのに在庫切れ」というピンチを覆して受注に結びつけ、
利益をさらに伸ばせるようになります。

■在庫を持つべき人気商品の見極め方をマスターし、
自分だけが手元に在庫を持つことで、ライバルが
在庫切れで歯ぎしりする中、悠然と高利益で販売できるようになります。

■ほとんどのパーソナルショッパーが行わない
効率的な商品管理によって、販売機会の取りこぼしを防ぎ、
着実に利益を伸ばせるようになります。

■これまでお問い合わせが来ても受注にならなかったものを
より高い確率で受注に繋げることができるようになります。

■関税抜きの価格であるために、表示価格が安い
海外のパーソナルショッパーと、ほぼ同じ条件で
勝負することができるようになります。

■転送業者を最大限活用することで、
ライバルが真似することの出来ない出品方法が理解できます。

■買い付け先が偽ブランド品を扱っていない
まともなショップかどうかを、5つのチェックポイントに
従って確認することで、確実に見分けることができるようになります。

■アカウント停止のリスクには常に目を光らせているので、
安心してBUYMAで活動することができます。

■たとえ3万円の値上げを提案しても、
お客さんに満足の評価をもらえる交渉術が分かります。

これらはもちろん私が個別コンサルで
実際にお伝えしていることです。

また、こういったノウハウを生み出す、
いくつかの共通する考え方の方程式と
具体的な事例を交えながらお伝えするので、
深く納得でき、結果的に理解も早まります。

さらに言えば、その結果、
独自の発展的なノウハウを
自分自身で編み出すことも可能です。

(もちろんそこにいくまでは、
聞いて終わり、理解して終わりではなく、
自分の活動の中で何度も活用して、
一刻も早く自分のものにする必要はあります。)

現在、先月月利120万円を超えた青木さんや、
取引数6件で30万円を生み出すRさんをはじめ、
元個別コンサル生も多数参加していて、
なかなかユニークな人たちが集まりそうです。

また現時点の参加者の居住地から、
名古屋での毎月の開催はほぼ確定ですので、
東海地方在住で悩んでいる方はぜひどうぞ。

■BUYMAアカデミア詳細

http://

※こちらはメルマガでのみ募集しました。

ちなみに定員までは
まだ少し余裕がありますので、
今日いきなり埋まってしまうことは
おそらくないかと思います。

「まだ悩んでいる」という声も多いので、
気になることがあれば遠慮なくご質問ください。

ではではー。

P.S.

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「画像もコメントも手抜きだけど売れてます。」(第492回)

※2016/3/5の記事です。

こんにちは、エスノです。

最初にお知らせです。

本日21時より、新サービス

「BUYMAアカデミア」

の新規募集を開始します。

従来の個別コンサルとは異なり、
受講者を一箇所に集めることで、
1対1のコンサルを複数名と一度に行います。

ちょっとイメージがしづらい
という質問をいただいたので、
以下のような状況を想像してみてください。

デスクの配置は会場ごとに
違う可能性がありますが、
要するに、5,6名の方に
ひとつの会議室に集まってもらい、
私は場所を定めずに、
皆さんのところを回りながら、
いろいろ相談を受け付けるということです。

これを1回3時間程度実施し、
毎月各地で4回開催します。

毎月東京で2回は実施するつもりですが、
残りの2回は、各地方の主要都市で
実施しようと思っています。

基本的には名古屋、大阪あたり
になるんじゃないかと思いますが、
なかなか関東には行きづらい
という方にも参加していただけるように
柔軟に実施するつもりです。

この形式のコンサルをメインで行う
「グループコース」に、月一回の
完全1対1の個別コンサルが付いた
「パーソナルコース」も作ります。

今日は、
まず個別コンサル経験者を対象に、
「パーソナルコース」の優先申込の
受付を開始します。

その後、「パーソナルコース」の空き枠と
「グループコース」の一般募集を、
3月8日(火)から行います。

ちょっと紛らわしいですが、
個別コンサル経験者は今日、
それ以外の方は8日(火)が
受付開始だと思っておいてください。

さて先月から個別コンサルを始めた方に
いろいろ驚かれるケースが多いです。

たとえば、

・出品数は1日1件でいい

・商品コメントは凝らなくていい

・画像加工も頑張らなくていい

・商品の梱包もやり過ぎなくていい

・画像検索をすべての画像で行う

・キーワード検索もいろいろ試す

他にも今までいろいろ驚かれましたが、
先月から今月にかけてだとこんなところですね。

これまでも何度か
メルマガで取り上げてきた内容ですが
それぞれ改めて書いてみます。

■出品数は1日1件でいい

もはや耳にタコやらイカやら、
軟体動物がたくさん出来まくってる
可能性が高いほど何度も書いていますが、
出品は、ただ数を出しても意味がありません。

出品の作業のスピードが上がるくらいで、
もちろんそれはそれで大事なんですが、
売上への貢献度はさほど大きくありません。

大事なのは、

「お客さんに選んでもらえる可能性のある出品」

の件数をこなすことです。

つまり、適切に人気商品を選んで、
ライバルの買い付け先を丁寧に探して、
あらゆる要素で勝てるとはいかなくても、
価格なり、配送期間なり、サイズの
品揃えなり、あるいはライバルが
海外発送なら国内発送での出品なりで、
何らかの要素で選ばれる出品をする
ということです。

文章が長くなってることで
お分かりいただけると思いますが、
これは最初はけっこう大変です。

買い付け先を探すプロセスひとつとっても
慣れないうちは漏れなく作業をするだけで
かなり時間が掛かります。

おまけに、ひとつひとつの作業が
間違いなくできているかにも
ちゃんと気を配らなければいけません。

たとえば、ライバルと同じ買い付け先
に辿り着いているのに、買い付けに
掛かる費用の計算を間違えていて、
価格で勝てないと思い込んでしまうのは
「あるある」なミスのひとつです。

こういう作業を、抜け漏れなく、
丁寧に行う回数こそが重要で、
極論すれば、仮に出品に至ら
なかったとしても、それは
「知識」と「経験」に変容し、
将来の自分の糧になります。

しかし、ただ出品しまくるだけでは、
なにも自分の中に積み上がりません。

ので、意味が無いわけです。

出品数は1日1件でもいいというのは、

出品数は1日1件でもいい

(けど、それをちゃんとやるのは大変だし、
それだけでもちゃんとやれれば
十分価値のあることですよ。)

という含みがあるわけですね。

■商品コメントは凝らなくていい

ちょうど先ほどメルマガ読者さんから
この件について質問のメールをいただきました。

曰く、

・「商品説明では、しっかり、その商品の説明を、
お客さんの購買意欲を高揚させるように書くと
受注に繋がる」と聞いたことがある

・しかし、実際のところ、
「月に100万円以上売り上げているPSさんの
商品説明をみてみると結構あっさり書かれています。」

一体どちらが真実なのか?

結論から言えば、どちらも真実です。

ただし、凝った商品説明の効果が
高い時とそうでない時があります。

凝った商品コメントを書くメリットは、

・そのブランド、あるいは商品に
詳しい出品者から買いたい
という志向のお客さんに対して、

・売れる可能性を高める

ということです。

こういう志向のお客さんには、
他のライバルより価格が高くても
売れる可能性がありますし、
あるいは、ライバルがいない商品とか、
マイナーだけど訴求力のあるブランド
なんかについては、その魅力を
伝えることで購入率は上がると思います。

しかし、価格や配送期間など、
他の要素を重視するお客さんは、
仮に凝ったコメントで購買意欲を高めても、
より自分にとって優先順位の高い要素を備えた
別の出品者を探してそっちで購入してしまいます。

また、そもそもどのくらい購入率を
高める効果があるかということを考えると、
コメントの質の向上にかかるコスト、
つまり手間や時間や費用に対して、
けして十分なリターンがあるとは、
現時点では私は考えていません。

独自のネットショップだとまた話が別なのですが、
BUYMAのようなプラットフォームは、
価格などの分かりやすい要素のほうが、
訴求力が高く、良くも悪くも即物的なので
費用対効果を考えればあまり手を掛ける必要は
ないケースが多いと考えています。

むしろ商品コメントで必要なのは、
お客さんが検索で使いそうなキーワードを
ちゃんと盛り込むことで、これだけは
外さないように気をつけています。

■画像加工も頑張らなくていい

これも「なぜ画像加工をするのか?」
ということを考えれば分かってきます。

画像加工をするのは、
お客さんの購買意欲を高めるためではなく、
商品一覧の中からお客さんの目を留めるため、
つまり、「アクセス数を上げること」が目的です。

自分の出品した商品が、
他の商品に埋もれてしまいやすい状況
でこそ最も意味がある作業です。

逆に言えば、
自分が価格でかなり優位だったり、
手元に在庫を持っていたり、
ライバルがほとんどいないような状況で、
画像加工を凝っても、効果は半減です。

上の商品コメントやこの画像加工を
頑張るよりも、私はもっと安く買い付け
られるショップを探したり、ライバルが
提供できないサイズを探したり、
先に在庫を持ってしまったりすることで、
差別化するほうが費用対効果が高い
と考えているので、これらの作業には
あまり力を割いていません。

実際のところ、商品コメント
のところでも書きましたが、

「簡素な商品コメントでも、
何も加工していない画像でも
たくさん売っている販売者がいる」

というのが、それを頑張ることが
「必須ではない」という一番の証明ですね。

なお、昨日のメルマガで書いたように、
スマホ版の特徴を考えて行う場合には、
画像加工も意味があると思います。

■商品の梱包もやり過ぎなくていい

商品の梱包をしっかりやるのは、
2つの目的があります。

ひとつは、良い評価をもらうこと。

もうひとつは、一度取引した
お客さんに良い印象を持ってもらい、
リピートしてもらうということです。

前者の基準はそこまで厳しくありません。

以前も書いたのですが、たとえば、
私は靴類の梱包は、シューズボックスを
直接プチプチでぐるぐる巻きにするだけです。

そこに伝票を直接貼り付けて発送しますが、
これまで優に100件を超える靴類の評価で
梱包の文句を言われたことは一度もありません。

検品はしっかりしますし、梱包も
雑にはならないように気を付けていますが、
丁寧でさえあればちゃんと良い評価が返ってきます。

では、やり過ぎる目的は
というと、リピートを期待するケースが
多いような気がします。

しかし、これまでの経験上、
BUYMAでリピーターを獲得して、
そこを収益の軸にしていくのは、
かなりハードルが高い印象を持っています。

まれに、物凄いお金持ちの奥様が
セリーヌやエルメスやらを何件も発注してくれる
みたいな話を聞くので不可能ではないのですが、
やはりそれは例外的な現象です。

いくら梱包が凄くても、先ほど書いた通り
価格や配送期間などの分かりやすい要素が
もっと際立った出品者がいれば、そちらを
優先してしまうお客さんのほうが多いわけです。

ということで、結局
梱包には力を入れすぎずとも、
利益を出すことは十分可能です。

■画像検索をすべての画像で行う

さて、ここまでの4つが
「手抜き(に見える)」系の驚かれることです。

反対に、画像検索などの、
ライバルの買い付け先探しについては
反対の意味で驚かれることが多いです。

結構多くの方が、画像検索するとき
加工された画像は検索できないと思って、
画像検索していなかったりします。

あるいは、5つある画像のうち、
1つ、2つだけしか検索しなかったりもします。

どちらも作業としては極めて不十分です。

実際やってみると分かりますが、
加工された画像でもちゃんと検索できますし、
1つ2つがダメでも、最後のひとつで、
目的のショップが出てくることは普通にあります。

もちろん、全然ダメということもあるんですが、
重要なのは「費用対効果」、つまり、

画像検索を全ての画像に対して行うのに係る時間

それによって得られるリターン

のバランスで考えることです。

仮にすべての画像検索をするのに、
1時間掛かるなら、何件かの画像を選んで
検索した方がいいでしょう。

しかし実際、
画像検索を行うのにかかる時間なんて、
数分~10分程度のものです。

もし有力な情報が得られなくても
失うのはその程度で済みますし、
もし目的のショップがすぐ発見できれば
費用対効果はもの凄くいいわけです。

だから私は画像検索は全部やります。

似たような価格帯のライバルの画像も
もちろん全部徹底してやります。

ちなみにこの作業をやりたがらない
傾向にある方は、検索結果に表示される
「ショップの特徴」が分かっていない
というケースが多いです。

結局、画像検索の検索結果は一瞬で表示されても
その先の個々のショップの特徴が分かっていないため、
買い付け費用はいくら掛かるのかとか、
ライバルに価格で勝てるのかとかを算出するのに
時間がかかるわけです。

しかし、
だから検索しないというのは
まさに本末転倒で、
そういう特徴を把握するには、
一刻も早く様々なショップに
一度は遭遇してみるしかなくて、
遭遇するには画像検索なり、
下で書くキーワード検索をして
買い付け先を探す作業を
たくさんしないといけません。

■キーワード検索もいろいろ試す

同様に、これもかなり捻ったワードを拾ったり
編み出したりして検索します。

具体的には以下のブログで書いたことがあります。
http://steermylife.com/1173.html

ブランド名と品番で検索するときに、
品番を後から一文字ずつ削って検索する
という方法です。

あるいは、品番の適切な場所に
ハイフンとか_とかスペースを入れたりして、
検索したりもします。

さらには、目的の商品の品番を、
同じブランドの複数の商品の品番から
再現して検索したりもします。

品番だけでこの状態ですから、
やりだすと正直キリがないので、
どこまで手を掛けて検索するべきか
という判断をすることも重要になります。

いずれにしても、キーワード検索も、
やるべきだと判断したらかなり細かくやります。

なんか長々と書いてしまいましたが
結局、今回紹介した6つの話に
共通して言えることは、
私はとにかく「費用対効果」を意識して、
作業の頑張りを判断しているということです。

要するに、
激しく面倒くさがりなので、
BUYMAにおいて効果が高いところにしか、
手間を割きたくないわけです。

ぜひ費用対効果、
コストパフォーマンスを常に意識して
作業の優先順位を判断してみてください。

なお「BUYMAアカデミア」では、
こういう話を、目の前のパソコンで、
具体的な商品を元にしながら出来るので
いろいろ説明が楽ですし分かりやすいと思います。

ではではー。

P.S.

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