エスノの買い付け先の話。(第107回)

※2014/2/5の記事です。

こんにちは、エスノです。

先日読者さんとスカイプをしていて
ちょっと驚かれたことがありました。

それは、私の買い付け先についてです。

もしかしたら、
同じように思っている方も
多いのかもしれませんが、私は
「特別な買い付け先」というものは
持っていません。

ここで言う「特別な買い付け先」というのは、
例えば卸契約をしているブランドがあるなど
他者が利用するのがほぼ不可能な買い付けのことです。

そういう買い付け先は、
私は持っていないのです。

つまり、

「頑張れば誰でも使うことが出来る買い付け先」

からしか、私は買い付けていないということです。

ちなみに、海外現地で
買い付けをしてくれるパートナーも、
ヨーロッパとアメリカにいることはいますが、
それほど利用頻度は高くありません。

なぜなら、現地で買い付けて転送する
という流れでは、お客さんに届けるまでに
時間と工数が余計にかかるからです。

その結果、取引の進捗管理が面倒になるので、
怠け者の私は出来るだけ使いたくないのです。

また、特にヨーロッパだと、
現地で買い付ける場合、20%という
とても高い消費税を支払うことになり、
あまりお得ではありません。

もちろん、たとえばシャネルなど
現地でしか買えないブランドを買い付けできる
というメリットはありますが、
今度は購入代金の海外への送金の問題が出てきます。

現金を送金するとなると、
やはり多少資金繰りが悪くなりますし、
paypalを使ってカード決済で送金すると、
今度はその手数料がもったいないです。

そんなわけで、
私の買い付け先で割合的に一番大きいのは、
日本に直送してくれるオンラインショップです。

届くまで早いので、
取引の進捗管理の手間は少ないですし、
カード決済なので
資金繰りも悪くならないです。

そのオンラインショップには、
shopstyleに掲載されているものもあれば、
そうではないものも多数あります。

ほかにも、
ちょっとトリッキーな買い付け先もありますが、
すべて誰でも辿り着ける買い付け先です。

ちなみにこのへんの情報が、
多くの方に利益貢献できるのは分かっているのですが、
どうやって伝えていこうかというのはちょっと迷っています。

というのも、メルマガで単純に伝えると、
ある日突然競合バイヤーが何十人と生まれ、
私がその買い付け先の恩恵に預かれなくなるだけでなく、
その情報を知った全員にとって、
一瞬にして価値がなくなってしまうからです。

それではちょっと意味がないので、
上手い共有の仕方を模索しています。

なにか良いアイディアがあれば
ぜひご連絡ください^^;

話が逸れましたが、
多くのオンラインに精通しているということは、
世界中の在庫を買い付けることが出来る
ということでもあります。

当たり前ですが、同じアイテムの
ひとつのショップの在庫なんてたかが知れていて、
多くて10~20個、少なければ数個程度です。

これだと、もし、
ものすごいヒット商品に巡り合えたときに、
数個だけ売っておしまいとなりかねません。

それはちょっともったいないです。

逆にあらゆる買い付け先に精通していれば、
ひとつのヒット商品を何十個と売ることが出来ます。

私はこの冬にある商品を50個近く売りましたが、
それはその商品の買い付け先を、他のバイヤーより
たくさん知っていたからに他なりません。

卸契約を結ぼうとするのがダメとか
現地の買い付けパートナーが悪いとか
そういうことが言いたいのではありません。

それが実行できそうなら、
どんどんやって独自の買い付け先を
ガンガン手に入れるべきです。

ただ、同時に、
オンラインからの買い付けにも
注力し続けていくメリットもあるわけです。

そこは認識を違えないようにしてくださいね。

あと割と個人的な、
どうでもいいこだわりとして、
ある程度誰でも出来る方法で稼げないと、
情報発信する意味もないかなと
思っていることもあったりします。

というわけで、昨日の
「レベル上げ」の話ではないですが、
ちょっとずつ経験を積んでいけば、
私くらいの実績は誰でも出せるはずです。

その「レベル上げ」も、
普通の会社なら数年とか言う単位です。

「3年働いて、ようやく一人前」
みたいなことはよく言われることだと思います。
(この意見自体には私はまったく賛同できませんが笑)

しかし、BUYMAならその期間は
遅くても数ヶ月、早ければ数週間です。

歩む道さえ間違えなければ、
ブレイクスルーは必ず来ますので、
それを忘れないでくださいね。

ではではー。

P.S.

今日はちょっと渋谷まで
チーズを食べに行ってきました。

埼玉の浦和に住んでいるので、
渋谷は遠すぎることはないですが、
ちょっとそこまでと言えるほど近くもないです。

行ったのは、渋谷チーズスタンド
という自家製チーズ専門店。

お店で作りたてのモッツァレラや
リコッタチーズを食べられます。

昨日ツイッターのTLを眺めていたら、
ふと目に留まったツイートで紹介されていて、
美味しそうだったので早速訪ねてみたわけです。

こじんまりしたお店でしたが、
チーズはとても美味しくて、思わず
持ち帰りのモッツァレラを買ってしまうほどでした。

ちょっと話題の店なのか、
ちょうど訪れたときにテレビの取材も入っていて、
店内や料理の撮影をしていましたね。

このお店の支払い方法が面白くて、
最近話題の「Square」を導入していました。
(下部にリンクを貼っておくので、
 興味があれば見てみてください。)

輸入ビジネスをやっている方にはお馴染みの
paypalという決済サービスがありますが、
それに近しいものです。

特徴は、専用の端末を
スマホやタブレットに挿すだけで、
その場でカード決済が出来るようになることです。

導入も簡単で、手数料も安く、
売上の入金もとても早いため、
これまでのカード決済システムの勢力図を
一気に塗り替える可能性を秘めたサービスですね。

お店の味もさることながら、
こういう新しいサービスを
積極的に導入している姿勢に好感を持ったので、
ちょっとスペースをとって取り上げてみました笑

ちなみに、こういうサービスの情報は、
私たちのようなビジネスを手掛ける人間には
欠かすことの出来ないものです。

新しいサービスが自分のビジネスに活用できないか
と考えるクセは常に持っておきたいところですね。

https://squareup.com/jp

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

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新しい買い付け先の探し方で差がつきます。(第93回)

※2014/1/22の記事です。

こんにちは、エスノです。

昨日のメルマガは
ご覧いただけましたでしょうか?

ライバルに価格で勝てない
という場面に遭遇したときに
一度考えて欲しいことを書いています。

とても重要な内容なので、
ぜひ一度目を通してくださいね!

ライバルに価格で勝てないときに考えること。

さて、今日は、
先日ブログ経由でいただいた質問と
その回答を共有したいと思います。

ご質問いただいたのは、

「新しい買い付け先はどのように探せばいいのか?」

というバイヤーにとって実に重要な内容でした。

繰り返しお伝えしているように、
バイヤーにとって最後にその実力の差となるのは
「買い付けの力」に他なりません。

いくら人気商品を知っていても、
それを実際に買い付けできなければ、
まったく意味がないからです。

それも、出来れば、
より安く、より多く買い付けできる
というのが理想的です。

そのためには、昨日書いたように、
ショップごとの特徴をきちんと把握し、
買い付けの費用を正しく算出できる
ということも重要です。

そして言うまでもなく、
今回いただいたご質問のように、

「他のバイヤーが知らない買い付け先」

を出来る限りたくさん知っているほうが、
バイヤーとして優位に立てるわけです。

ただ、その新しい買い付け先を
なかなか探し出せないというのは、
これもしばらくバイヤーをやっていると
行き当たる悩みだと思います。

この方は基本的に、
shopstyleとgoogle検索で探している
ということでしたが、私も利用するのは
その2つ以外にはありません。

しかし私は、けっこうな確率で
ライバルの買い付け先と思しきショップを
探し当てることが出来ています。

この差はどこから生まれるのでしょうか?

ちなみに、
shopstyleと同じようなサイトは
他にもいくつかありますが、それらは
偽ブランドショップも拾ってしまうので
個人的にはあまり使えない印象です。

最近は使っていないので、
もしかしたら改良されているかもしれませんが…。

話を元に戻すと、検索時には
いくつか押さえるべきポイントがあります。

まずshopstyleの話ですが、
こちらは2つほど。

まず、検索対象国を
毎回ちゃんと変えることです。

shopstyleは、
アメリカ以外にも、イギリス、
フランス、ドイツなどのショップを
検索することが可能です。

特にアメリカとイギリスとでは、
検索結果がかなり違ってくることも多い。

shopstyleに慣れていないと、
これをやっていなかったために
買い付け先を見逃すことはよくあります。

また、shopstyleの検索結果の
一覧で表示されたものだけを見て
在庫のあるなしを判断するというのは
実はちょっと危険です。

shopstyleも各ショップからの
データの取得モレというのがしばしばあります。

顕著なのは、セールの情報ですね。

shopstyleの検索結果一覧では
通常価格が表示されているのに、
実際にショップに行ってみると
すでにセール価格になっていた
ということはよくあることです。

さらに、アイテムの情報が
まるまる取得されておらず、
検索結果に表示されないということも
十分起こりえる話です。

この現象による見逃しを防ぐには、
探しているものと似たようなアイテムを
扱っているショップは、ちゃんと個別に
詳しくチェックしてみることです。

そもそもshopstyleの使い方が
まだいまいちよく分かっていない方は、
ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。

仕入先を探すためのshopstyleの使い方

長いですが、続いて
google検索するときのポイントです。

まず、一発で探し当てられることもある
google画像検索は積極的に利用するとよいです。

その場合、検索に使うライバルの画像は
なにも加工されていないものが望ましいです。

最近バイヤーの名前などが
小さく描かれている画像をよく見ますが、
こういう画像を利用して検索すると
上手くいかなかったりします。

これでダメならば、
普通にキーワード検索で探していきます。

キーワード検索のポイントは
大きく1つだけです。

それは、

「検索結果先に表示されるであろうページを
 しっかり想像しながら検索する」

ということです。

これだけだと分かりにくいと思うので、
具体的に説明します。

例えば、昨日も載せたこちらのアイテム。

itempage

こちらの買い付け先を探すときに、
googleでどんなキーワードを入力するのか
というと、当然ですがまずブランド名は必要です。

その上で入力を試したいのは、
その買い付け先で使われているのではと思われる
「アイテム名」や「カラー名」や「素材名」です。

このアイテムの場合は、
商品説明の上のほうにある、
Stella McCartney Etta cashmere wool jacket
という部分をそのまま検索するとすぐ出てきます。

もし出ない場合は、例えば、
カラーのところにあるIndigo/ Blueであったり、
素材の部分の「96%ウール」を「96%wool」に
変えて検索してみたりします。

ライバルもやはり出品作業は面倒なので、
商品情報を買い付け先からそのまま持ってきている
という可能性はかなり高いです。

そのため、商品ページをじっくり観察すると
買い付け先ショップに記載されているワードが
そのまま使われていることも少なくありません。

これが、google検索で

「検索結果先に表示されるであろうページを
 しっかり想像しながら検索する」

ということの意味です。

これがマスターできると、
もはや買い付け先はおろか、
自分が欲しているあらゆる情報に
googleを通してアクセスすることが出来ます。

google検索の精度がイマイチよくない
と感じている方はぜひ意識してみてくださいね^^

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

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ライバルに価格で勝てないときに考えること。(第92回)

※2014/1/21の記事です。

こんにちは、エスノです。

3日間も配信をサボってしまいました。

実は土曜日はちゃんと書いていたのですが、
内容がイマイチピンとこなかったので、
自らお蔵入りさせました。

というのも、本当に読者さんに
相応しい内容なのか?という疑問が
どうしても拭いきれなかったためです。

これはそもそも
以前からずっと感じていたことでもあり、
そして今後もずっと課題となることだと思います。

そんなわけで、サボっていたこの3日間
どういう内容が有益なのかということを
ちょっとじっくり考えていました。

というわけで、今回の内容に繋がりますが、
取り上げて欲しい話などあれば
ぜひリクエストしてくださいね。

では、本題です。

よくある悩みとして、
「他のバイヤーに価格で勝てない」
というのがあるというのは
これまで何度か取り上げました。

そのとき検討すべきこととしては
いくつかあるわけですが、けっこう

「頑張ってほかの買い付け先を探す」

ことで、解決したりすることも多いです。

しかしそれ以外にも、
実は次のような方向で進めると
解決することも多かったりします。

それは、

「買い付け価格の計算が本当に正しいか」

ということを今一度チェックすることです。

たとえば、以下のアイテムを見てみましょう。

itempage

こちらは本日時点で、ブランドページの
「最近売れたアイテム」に載っていたものですが、
買い付け先はこのショップだと思われます。

http://www.matchesfashion.com/
※メルマガ配信時は商品ページのリンクを掲載していました。

すでにサイズがないので、
これを今から出品しても
なかなか受注には結びつきづらいですね…。

さてこの画面上の表示価格は、
406ポンドになっていますが、
では、このアイテムが、
バイヤーの手元に届くまでに
だいたいいくら掛かるのでしょうか。

それを確実に確認するには、
この商品を一度カートに入れて、
決済の手前まで手続きを進めるのがよいです。

ショップの説明などを読んで
そこから確認してもよいですが、
よほど英語に堪能でない限りは
おそらくこの方法で確認する方が
早いですし確実です。

で、実際にカートに入れてみると、
totalで426ポンドと表示されます。

さらに注目したいのが、
その内訳です。

Unit Total 375.00
Duty    23.00
GST     8.00
Delivery  20.00
Total    426.00

※文字化けを防ぐためにポンドの記号は省略しています。

内訳は上記のようになっていますが、
そのなかに、DutyとGSTが含まれているのが
大きなポイントです。

Dutyは関税で、GSTは消費税のことです。

つまり426ポンドのなかには、
バイヤーの手元に届くまでに掛かる
すべての費用が含まれているということです。

これを理解していないと、
このショップから買い付けるとして
買い付けの費用を計算する際に、
一番最初の画面で表示された406ポンドに
さらに関税・消費税が掛かると勘違いしてしまいます。

その結果、ライバルバイヤーは
どうやってあんなに安く買い付けしているのか
という疑問に悩まされ続けることになります。

しかしちょっとだけ手間を掛けて
このショップの表示価格は
関税込みなのかそうでないのか
送料はおおよそどのくらいなのか
などを一度確認しておくと、
そういった悩みが解消されることがあります。

その手間は慣れてしまえば
さほど大きなものではありません。

もちろん、すべてのショップが
このように表示価格に関税が含まれている
というわけではありません。

これはショップによってまったく異なります。

そういった特徴をちゃんと把握することが
買い付けの力を高めていくのに重要です。

本当にちょっとしたことではあるのですが
もし今まで知らなかったという場合は、
ぜひ決済手前まで購入手続きを進めることを
強くオススメします。

ちなみに、上で取り上げたショップは、
最下部のオススメショップレポートに
記載しているショップですので、
最近メルマガ購読された方は
他のショップもチェックしてくださいね!

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

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