どのくらい頑張って買い付け先を探すべきなのか。(第360回)

※2015/2/12の記事です。

こんにちは、エスノです。

今日はコンサルで博多に来ております。

明日は長崎に行きます。

もはや慣れたものでございます。

今日は飛行機で隣の席だった方と仲良くなって、
博多まで2時間の空の旅、ずっと喋っていました。

その方は空港に携帯を忘れてしまって、
それでかなりイライラしていたのですが、
ちょっと話しかけられたのをきっかけに会話が弾み、
なんとか心の安定を取り戻していただけました笑

携帯忘れたならすぐ取りに戻ればいいじゃん
と思われるかもしれませんが、
成田空港発のジェットスターは、
ターミナルと飛行機の搭乗場所が離れていて
そこまでバスで向かうため、
一度搭乗してしまうと乗客はもう戻れないのです。

もちろんそれはCAさんたちも一緒で、
おかげですぐ近くに忘れた携帯があるのに、
それを取りにいけないという、
なんとももどかしい状況だったわけです。

(あとジェットスターは定時運行が生命線なので、
そういう融通はかなり効きづらいですね。)

というわけで話していたんですが、
なんとその方はプロのスポーツ選手で、
今回の博多入りは大会に参加するためとのこと。

ものすごく有名というわけではないですが、
(私が知らないだけかもしれません^^;)
プロスポーツの世界で生きている方と
こんなにガッツリ喋るのは初めてのことだったので、
なかなか貴重な体験でしたしいろいろ勉強になりました。

とりあえずこういう尖った生き方をしている人は、
やっぱり人としてとても魅力がありますね。

けっこう年下だったのですが、
年齢関係なく見習うことも多いと感じた次第です。

さて、これは完全な余談です笑

本題にいきたいと思います。

人気商品の買い付け先を探しても、
ライバルに価格で勝てる買い付け先が
うんともすんとも見つからない
というのはよくある悩みだと
これまで何度も取り上げてきました。

ただその悩みは、
ライバルが特殊な買い付け先を
持っているために生まれるのではなく

・買付け費用の計算を間違えている

・単純に買い付け先を探すスキルが足りない

のいずれかが原因であることがほとんどです。

しかし、中には、特殊な買い付け価格で
買い付けをしているケースも確かに存在します。

よくあるパターンとしては、

・セールのときに購入して在庫を持っている

・楽天ショップで買い付け

・買い付け先の常連客になっていて、
特殊な割引を受けることが出来る。

というのがあります。

1つめは、商品ページをよく見ると、
「手元に在庫あり」のタグがついていたりするので
それで確認することが出来ますね。

問題は、2つめや3つめのように、
本当のことは出品者しか分からないケースです。

なんだか妙に安い気がするけど、
それが特殊な割引を受けているのかは、
果たして出品者本人にしか分からないわけです。

ただ、そういう商品の買い付け先を

「力を入れて探すべきか否か」という“判断”

をすることは我々にも可能です。

具体的には、そのライバルの安さが
「どの程度のものなのか」というのを確認し、
それと買い付け先を見つけられた場合に
得られるであろうリターンを想定して、
その天秤で判断を下します。

例えば、以下のような商品があったとします。

・販売価格:85,000円

・アクセス:80

・ほしいもの登録数:5

・出品日数:23日間

・販売数:1件(販売履歴)

・問い合わせ:1名(おそらく上記の販売につながった)

・今シーズンの新作

他の出品者の最低価格:98,000円

要するに一人だけ飛び抜けて安く、
直近1ヶ月で1つは少なくとも売れている感じです。

これだけの情報だと、
良いような悪いような微妙なラインですが、
とりあえずこれの買い付け先を探そうと、
このライバルの商品ページの情報を元に
画像検索やshopstyleをチェックするも、
いっこうに価格で勝負できるショップは見当たらず。

ここまで来てぜひやってほしいことは、

「日本に最も安い費用で送れるとしたらいくらか」

ということを算出することです。

そのためには、
その商品のブランド公式ショップなどで
最も安い価格で買える海外現地の定価を確認します。

今回の商品が例えばヨーロッパブランドの商品なら、
そのブランドの公式ショップなどで、
ユーロ圏の国での定価を調べてみるわけです。

そうしたところ、現地での定価が
750ユーロだと分かったとします。

「もし仮に」
その商品を扱っているショップがあって、
しかもそこが日本に直送してくれるとしたら、
一番安く買い付けできるパターンとしては、

・現地の定価からVAT(現地消費税)が抜かれて、

・関税、消費税を決済時、あるいは受け取り時に支払う

という場合だということがお分かりいただけるでしょう。

今回のケースであれば、750ユーロから
ユーロ圏の約20%の現地消費税が抜かれて、
625ユーロというのが商品本体のみの価格です。

現在のレートで日本円換算すると、
だいたい87,000円くらいになるかと思います。

さらに受け取りまでには、
関税・消費税が8,000~9,000円程度かかり、
加えてもちろん日本までの国際送料も、
かかってくる可能性が残されています。

つまり、このことから、
ライバルの85,000円という出品価格は、
とんでもなく安いということが判明したわけです。

ライバルが仮に海外発送で、
関税・消費税がお客さん負担だったとしても、
BUYMAの決済手数料を考えれば、やはり
かなり安い価格だということに変わりありません。

仮にこのライバルの販売価格で、
5,000円の利益を取っているとすれば、
商品本体の買い付け価格は約75,000円で、
これは想定される買い付け価格87,000円に対して、
15%くらい安くないといけないということになります。

普通に考えれば、新作をセール前に
これだけの割引で買えるショップというのは
なかなか有り得ないことです。

もしそういうショップがあったとしても、
探すのはかなりの労力を要しそうだということは
お分かりいただけるかと思います。

じゃあその労力をかけるべきか否か、
ということを判断する際に、
この商品の人気、売れ行きはどうだろうと考えると、
現時点では月に1件売れるかどうかという感じで、
アクセス数もほしいもの登録数も
さほど多いわけではないということに気付くでしょう。

つまり、頑張って探して見つけたところで、
あんまりリターンは大きくなさそうということです。

だったら、この商品については
ムキになって買い付け先を探さずに、
どんどん他の人気商品をチェックしたほうが
時間対効果としては高そうだと判断できます。

こんな感じで、買い付け先見つからない
となったときに、そのあとの作業を
どのくらい頑張る価値がありそうか
あらかじめ想定してから実際に動くと
より効果的な作業ができるかと思います。

なお、もし今回の話が
現時点で全部“バチッ”と頭に入らないという場合は
そもそもの基本的な知識が不足しています。

特にBUYMAの予備校生は、
講座の中でも触れている内容なので
ぜひ一発でさらっと読んでほしいところですが、
もしちょっと怪しいぞということであれば、
ぜひ過去のメールを読み返してみたり、
あるいは30回以降で配布している、
まとめレポートで復習をしてくださいね。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

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何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

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ただ出品しているだけだと売るチャンスを逃します。(第351回)

※2015/1/19の記事です。

こんにちは、エスノです。

今日は函館に来ております。

空港に降り立つと
「はるばる来たぜ函館!」
と心の中で言ってしまうのは、
一体なぜなんでしょうかね笑

明日札幌で個別コンサル受講生とお会いするので、
その前乗りで函館の友人を訪ねに来たわけです。

これからイカとか食べに行ってきます。

さて、先週のスイスフランの大暴騰に始まり、
またしても為替市場が阿鼻叫喚の様相を呈しています^^;

特に対ユーロの円高ぶりはなかなか激しく、
本日時点で1ユーロ135円台という有り様です。

以前から言っていますが、為替の予測なんて、
こんな突発的な理由でどうにでもなってしまうので、
しても仕方がありません。

理想はどんな球が来ても打ち返せるような
しっかりした地力を付けることなので、
為替が大きく動くたびに、輸出だ輸入だと
右往左往しないように気を付けてくださいね。

ちなみに、私は
ヨーロッパからの高額商品の買い付けが多いので、
直近では、想定よりも、ちょっと利益が
増えることが多くなりそうで嬉しいです^^

150円で想定したものが140円で決済されれば
仮に1000ユーロの商品なら1万円違ってきますから
これはけっこう大きいですね。

一時的なボーナスとしては悪くありません。

なお、当然このタイミングで、
同じ商品を扱ってえいるライバルも
値段を調整してくることが考えられます。

これだけ大きな動きのときは
お客さんの購入決定の意思を大きく左右するほど
販売価格が変わってくることも当然ありますので、
ご自身の商品の価格も見直すべきですね。

いくら対応が丁寧で、発送まで早くても、
価格が数千円、1万円違ってくると、
やはりお客さんは他に流れてしまいがちです。

(もちろんその程度は販売価格の絶対値によりますが。)

「最安値」に10円、100円単位で拘る必要はないですが、
やはり売れるべきものをお客さんの気に留めてもらうには、
ある程度の価格帯の中に設定金額を抑えておく必要があります。

例えば、同じ商品が、

45,000円、46,800円、45,400円、
52,700円、49,800円、56,200円

という価格で出品されていた場合、
やはり46,800円くらいまでが、
お客さんに見てもらえる水準には
なってしまうと思います。

(もちろん、サイズがある商品で、
安い価格の商品ページには人気のサイズがない
ということであれば話はまた変わってきますが。)

せいぜい見てもらえて49,800円までで、
5万円台の商品ページは極端に見てもらいづらいでしょう。

ご自身の価格がそういう状況になっていないか、
ぜひチェックしてみてください。

そろそろ冬物の在庫もなくなってくる頃なので、
いい機会だと思って、価格の調整だけではなく、
出品商品の整理も一緒にしてしまうといいかもしれませんね。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

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画像と売上の関係とかブランドを絞るべきかとかについて。(第350回)

※2015/1/17の記事です。

こんにちは、エスノです。

昨日から25日まで有効な、
最終セール用のクーポンが発行されましたね。

高額商品が対象なので、
12万円以上の商品については価格の見直しや
パーソナルショッパーポストの活用などを
ぜひしてみてくださいね。

クーポンの詳細などは、
BUYMAのトップページに掲出されている
「FINAL SALE」のバナーからご確認ください。

さて、先日読者さんから
こんな質問をいただきました。

================================

エスノ様

いつも適切なアドバイスを有難うございます。
今回も、恐縮ながら質問お願いします。

1.最近、トップ画像の加工が売上にあまり影響がない気がしています。
エスノ様はどうお考えでしょうか?

2.今いくつかのハイブランドを取り扱っていますが、なかなか売れません。来月には1日一品は売りたいです。
そこで、このまま複数のブランドを扱っていくか、ブランドを1~2程度に絞りリピート率を上げて行くかで迷っております。
その辺りのバランスはどのようにされてましたか?

3.リサーチにかける時間と出品にかける時間のバランスはどの程度が宜しいでしょうか。

(後略)

================================

なかなか回答しがいのある質問なので、
メルマガでも共有させていただこうと思います。

まず1の、トップ画像の加工が
売上に影響を与えるという話についてですが、
私は基本的に、画像の加工と受注率には
あまり大きな関係はないと考えています。

つまり、いくら画像の見栄えが良くても
それによってお客さんが購入を決意する
ということはほぼないということです。

画像を加工しお客さんの目を引き、
影響が出てくるのは「アクセス数」ですね。

もちろん、そもそも人気があって、
ライバルより安いというような条件を揃えていれば、
画像の加工によってさらにアクセス数が伸びて、
結果的にそれが販売数の増加にも繋がりますが、
それは見栄えがいいから売れるという論とは違います。

2については、以前も何度か書いたことがありますが、
私は基本的には複数のブランドを扱ったほうが、
売上、利益には貢献してくれると考えています。

取り扱いブランドの種類が多いほど、
より多くのお客さんにアプローチすることができるので、
受注の機会が増えるはずだからです。

ブランドを絞り込むとその逆の現象が起きるので、
メリットとしては、出品の効率が少し良くなる
ということくらいでしょうか。

そもそもですが、ブランドを絞り込んでも、
リピート率の向上には繋がりません。

少数のブランドのみを扱うことで、
「特定のブランド専門家」という印象を与えられる
という主張をしている方が昔いたのですが、
基本的にお客さんは出品者が「何を出品しているか」
ということまでしっかり見たりはしないわけです。

仮に見ることがあるとすれば、
「今見ている商品が他の出品者の同じ商品より安い」
というような優位性がある場合でしょう。

例えば、自分のプラダの財布が
他の出品者よりも安い場合に、

「このパーソナルショッパーさんは、
他にもプラダを安く売っているのではないか」

という連想が生まれて、他のプラダの出品商品も、
チェックしてもらえるかもしれないということです。

確かに、特定のブランドにおいて
価格など、何かしら大きな優位性があれば、
リピート率の向上につながるはずです。

しかし今回の質問は、
そういう前提の話ではありません。

3に関しては、「これが正解」
というものがあるわけではないのですが、
私は出品作業に掛かる時間は、
極限まで少なくするべきだと考えています。

理想としては5分以内で、慣れていない状況のときでも、
15~20分くらいに収めるように意識した方がいいでしょう。

逆に、出品商品を選ぶまで、
つまりリサーチに関しては、
最初のうちは時間が掛かってもいいので、
作業の抜け漏れなくやり切ったと自信を持って言えるまで、
じっくり丁寧にやったほうがいいと思っています。

もちろん、それで2時間、3時間費やすのは
さすがにちょっと効率は良くないですが、
それでも30分、1時間くらいであれば、
腰を据えてじっくりやっても問題ありません。

作業は慣れてくれば早くなりますが、
最初から変に早さを意識してしまうと
省くべきではない手順まで簡略してしまい、
意味のない上辺だけの作業をこなすことになってしまいます。

まずは着実に手順を踏んで、
それが身に付いたら今度は早さを求めたほうが
最終的な成果には繋がるわけですね。

その結果として、
個別コンサルを受けてくださるほとんどの方には、

「まず出品できないことに慣れて欲しい」
「最初は1日1つ出品できれば十分」

と最初にお伝えしているくらいです。

今回の方に限らず、
たまに聞かれる質問についてざっと回答しましたが、
ぜひ参考にしていただければと思います。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

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