困ったお客さんもいる、というお話。(第134回)

※2014/3/4の記事です。

こんにちは、エスノです。

なんか昨日から読者さんの登録数が
一気にこれまでの4倍くらいになってるんですが
何が起きてるんでしょうか^^;

さて、先日トラブルの事例を
メールでいただいたので、
今日はそれを共有したいと思います。

トラブルの概要としては、

「『当たり屋』に狙われてしまった」

という話です。

まず最初に、2品注文が入り、
送料分値引き希望ということだったため、
まとめて出品し直したところ、
さらに大量の注文が来たそうです。

この時点で怪しいと思いつつも、
キャンセルは受けられないと伝えた上で
いつもまとめ買いをすると言っていることもあり、
そのまま買い付けをしたわけです。

なお、この時点で事務局に
このお客さんは過去に問題がなかったか
確認したところ、個人情報なので教えられないが、
注文分のカード与信枠は押さえているという
よく分からない回答が返ってきたとのこと…。

果たして、買い付けが終わったところで、
さらに追加の注文が来たため、
まずは最初の注文分を発送すると伝えたところ、
態度が一変して、一部をキャンセルしたい、と。

キャンセルは受けられないとの返信に、
キャンセルが出来ないなんておかしい、
全部キャンセルさせろという回答が来て、
最終的に全部キャンセルになったそうです。

最終的には、返品期間内だったため、
送料のみ負担で買い付け先に返品できたものの、
関税と送料をあわせて数万円の損失になってしまいました。

このお客さんが本当に『当たり屋』だったのかは
はっきり言えば分かりません。

ただこの件で、重要なことは、

「BUYMA事務局はバイヤーを守ってくれない」

ということです。

もちろん、このお客さんについては、
ちゃんと状況を伝えることで、
さすがに今後BUYMAで買い物ができないような
なんらかの措置が下されるとは思います。

しかし事務局は、そのお客さんが、
いかにメチャクチャなことを言っていても
受け取る意志のないものを無理やり送りつけて
それで取引を完了したということにしなさい
というジャッジをすることは出来ません。

また、当然のことながら、
それによって在庫になってしまった商品代金を、
あるいは今回のように返品に掛かった費用を、
補償するということもしてくれません。

そういう意味で守ってはくれないのです。

ちなみに、今回はこのような
いかにも厄介なお客さんの話でしたので、
対策としては、「お客さんの評価を見る」とか
「お客さんが普通とは違う行動をしたら用心する」
みたいな発想になりがちですが、
実は本質はそこではありません。

仮に、今回のような方ではなく、
やりとりも普通のお客さんが
何らかの理由で、最終的に
返品を求めてきたらどうするのか。

これも当然、
BUYMA事務局は守ってくれませんので、
なんとか説得するか、返品を受けるか
このいずれかの選択肢しかないわけです。

私の場合は、基本的には
返品を受けてしまっています。

というのも、そもそも扱っているのが
「人気商品」ばかりなので、返品されても
そのうちちゃんと売れることがほとんどだからです。

売れやすいということだけではなく、
「返品されても赤字在庫にならない」
という点においても、人気商品を扱うのは
とても意味のあることなわけですね。

しかし、その中でも、
特に扱いに気を付けるものがあります。

その代表例としては、
「極端なサイズの注文」が挙げられます。

要するに、商品自体は人気でも
サイズが小さすぎたり大きすぎたりして、
おそらく再度売れる可能性が低いケースです。

こういうときは、
あらかじめちゃんとサイズについて確認して、
微妙なときは思い切ってキャンセルしてしまいます。

せっかくの注文をあえて断る
というのは、特に最初のうちは
なかなか出来ないことかもしれませんが、
万が一のリスクまで想定すると、
ときにはこういう判断も必要です。

貴重な事例を教えていただいたので、
ぜひご自身のバイヤー活動に活かしてくださいね。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
下のメッセージフォームから随時受け付けております。

何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

  メッセージはこちらから

BUYMAからの超重要なお知らせを考える。(第133回)

※2014/3/3の記事です。

こんにちは、エスノです。

早速ですが、本日BUYMAから
重要な発表がありましたね。

■新消費税率適用および成約手数料率改定について
http://buyersinfo.buyma.com/?p=15229

前半はいいんです。

むしろ告知遅すぎという感じですが、
問題は後半です。

なんと、この消費税変更のタイミングで、
成約手数料を商品価格の5%→7%に改定!

こういう部分のコストを下げて
ユーザーをもっと集めるほうが
絶対にいいと思うんですけどね…。

これは今のところの発表だと、

・お客さん側の成約手数料は変更なし

・プレミアムバイヤー、SHOPバイヤーも変更なし

のようなので、無印のノーマルバイヤーのみ
この変更の対象になるようです。

たかが2%、されど2%です。

私の場合、
先月の売上が約227万円でしたので、
今回の変更が適用されると、
4万5千円くらい利益が減ってしまうことになります。

こういう変更をすれば、
バイヤーが多少逃げてしまうのは明白なので、
BUYMAの方針としては「力なき者は去れ」
ということなんでしょう。

まあ場所を借りてビジネスをしている以上、
お上の決定には逆らえません。

もちろん、
エニグモさんにメールして直談判する、
エニグモさんの株主になって意見する、
などなど決定を覆す方法がないわけではないですが、
労力が掛かりすぎてあまり現実的ではないですね。

むしろ、力のあるバイヤーだけが残り、
BUYMA自体の信用がさらに高まり、
より多くのお客さんが来るようになるかも
と前向きに捉えましょう。

しかしながら、
今回はこの程度の変更でよかったものの、
BUYMAのような「プラットフォーム」で
ビジネスを展開する以上、このような
自分の意志ではどうにもならないこと
というのは常に起こり得るわけです。

そういう不測の事態に対して、
それが起きてから対応しようとすると、
良くて機会損失、最悪の場合だと、
収入がゼロになってしまうかもしれません。

こういうことを想定したときに、

「リスクヘッジの重要性」

について思いを馳せるのは、
当然のことだと思います。

平たく言ってしまえば、

「BUYMAだけではなく、他の収入源を!」

ということですね。

もちろん、最初はBUYMAに集中して
そちらである程度の結果を出せるようになってから
ほかの稼ぎ方を模索したほうがよいです。

二兎を追うもの~なんていう諺がありますが、
最初からあれもこれもとやろうとすると、
まさにあぶはち取らずになってしまいます。

ある程度BUYMAで成果を出せるようになった方は、
おそらく次のような方向で、別のビジネスに
とりかかると思います。

・BUYMA以外の販路でブランド品を販売

・輸入ではなく輸出して販売

・ブランド品以外を輸入して販売

・輸入ビジネスの情報発信

・輸入ビジネスのサポートサービス

物販は商品とチャネルの組み合わせなので
上から3つのような展開はすぐ思いつくでしょうし、
実際にそうやって成功している方もたくさんいます。

そうかと思えば、以前の私のように
BUYMAの教材を作って販売したり、
あるいは、自身の経験を元に、
輸入ビジネス実践者にとって有益な
サービスやツールを開発したりする人もいるでしょう。

基本的には、BUYMAという強みを基礎に、
何かしら関連性のあるところに進出する感じです。

実際にどの方向に進むのかは、
人それぞれの好みでいいと思います。

私のように好き勝手やりたい方は
出来るだけ自分一人でビジネスが出来る
情報発信の方にいくのが良いですし、
スケールの大きいビジネスをしたければ、
物販を続けていくのが良いでしょう。

やはり収入源が複数あれば
その分安定して進めていけるので、
どれかひとつ不測の事態に陥った時にも
大打撃は避けることができるわけです。

こういう「BUYMAの次」の展開についても
将来的にはメルマガで触れていきたいですね。

個人的には、
BUYMA以外の物販にも展開しながら、
最終的には「情報発信」をする人が
少しでも増えたらいいなと思っています。

その理由は、また別の機会に
詳しくお伝えしますね。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
下のメッセージフォームから随時受け付けております。

何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

  メッセージはこちらから

「タレント愛用品」のデメリット(第132回)

※2014/3/2の記事です。

こんにちは、エスノです。

コンサルの話を少し書いてから、
またちょっと、いただくメールの数が
増えてきております。

コンサルは有料ですが、
普通の質問はこれまで通り回答しますので、
そのへんはご安心くださいませ。

いただくメールが増えると、
書きたいネタも当然増えていくのですが、
さすがに1日1通が限界なので、
そのジレンマが悩ましい今日この頃でございます。

さて本日、こんなメールをいただきました。

=================================

エスノさん!

おはようございます!!

アドバイスありがとうございます!!

売れた商品についてですが、

(中略)

段々、売れるようにはなってきましたが、もっと加速させたいです。

エスノさんの出品商品がどんなものなのか覗いてみたいです(笑)!!

芸能人の愛用品を中心に出品されているのですよね?

(後略)

=================================

これを見て私は、「あ、マズイ」と思いました。

というのも、
私の出品数に対するタレント愛用品の割合は、
せいぜい2割くらいのものだからです。

「ふざけるな!今まで、タレント愛用品が
自分の強みだとさんざん言ってきたでしょうが!」

そんな声が聞こえてきそうですが、
確かにこれまでのメルマガでの伝え方だと
こういう風に勘違いされてもおかしくないなと思い、
とても反省している次第です。

確かにタレント愛用品を出品することは、
私の強みではありますし、また、私が
BUYMAで最初に販売したアイテムも、
そのあとしばらく主力としていたのも、
タレント愛用品です。

そこは間違いありません。

だからと言って、
タレント愛用品をメインに出品しているか
というと、そうではないのです。

なぜかというと、まずタレント愛用品は

「数多く出品するのが難しい」

というデメリットがあります。

基本的に、タレント愛用品は、
ブログに掲載されたアイテムの写真と
ブランド名を元に、買い付け先を探します。

逆に言えば、
ブログなどに掲載してくれないと
まず出品の対象が出現しないわけです。

毎日アイテムを紹介してくれればいいですが、
当然そんなこともありませんし、また
国内ブランドのアイテムを紹介することも多かったりして、
まずリサーチ対象の絶対数が多くはありません。

また、それをクリアしたとしても、
今度は掲載された写真のアイテムと
まったく同じアイテムの買い付け先を探すのも
けっこう大変だったりします。

タレントさんが掲載する写真は、
スマホなどで撮影したスナップがほとんどで、
商品の細かい部分が分からないこともしばしば。

また撮り方の加減で、
カラーの判別が難しいことも多いですね。

そういった理由から、この愛用品リサーチは、
かなり出品にまで結びつけるのが難しいのです。

その代わり、ヒットすると、
数個という単位ではなく何十個と売れたりする
そういうメリットもある戦術です。

現在の私の出品商品は、
それこそ人気ランキング20位以内に入るような
超人気ブランドのアイテムが半分以上を占めます。

また、そういうブランドの
定番モデルのものも多いです。

出品している商品そのものは書きませんが、
イメージとしては、セリーヌのラゲージとか
バレンシアガのシティとか、そういう感じです。

私には「買い付けの力」があるので、
こういう「ザ・レッドオーシャン」でも、
普通に戦っていけるというわけです。

ここに辿り着くまでの過程で、
タレント愛用品の販売という戦術には
本当にお世話になったのですが、
それをメインに出品しようとすると、
時間を必要以上に使いすぎる可能性があるので
そこは気を付けてくださいね。

なお、具体的に言えば、私の場合、

タレント愛用品は人気があることに気付き、
その戦術を真似て初受注

手頃な価格帯だったこともあり、
そのアイテムが売れ続ける

味をしめて、価格帯を問わず、
タレント愛用品ばかりを扱う

なかなか見つからないことも多かったが、
ちょいちょいヒットを発掘

その過程でさまざまな買い付け先を発見、
精通していくようになる

BUYMAで売り切れ状態だった
超人気アイテムの買い付け先を
たまたま発見し、爆発的なヒット

買い付けの力があれば
どうにでもなると悟る

バイヤーを始めて1年くらいは、
こんな感じで進めていきました。

少し抽象度を上げてまとめるなら、
「帰納」と「演繹」を繰り返すことが重要
ということになるでしょうか。

まあBUYMAに限らず、なにか
物事を上手く進めようと思ったら
それは当たり前なのですが。

「帰納」と「演繹」については
また折を見て触れていこうと思います。

とりあえず、私の具体例を
参考にしていただければ幸いです。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
下のメッセージフォームから随時受け付けております。

何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

  メッセージはこちらから