メルマガ:BUYMA(バイマ)ハイブリッド販売戦略

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海外ショップの参入に気付いていますか?(第822回)

※2023/11/3の記事です。

こんばんは、エスノです。

気付いたら11月になってしまっています。

ショップからセールやクーポンの
お知らせが先月後半からどんどん
届いて、年末感が出てきましたね。

しかし、気候的には、
そろそろ寒くなってくるかな
と思いきや、今日から週末にかけ
むしろ夏日になったりするらしく、
冬物の売れ行きがなかなか
本調子になってこないのが悩ましい。

このままいくと、冬物を
しっかり売れる時期がかなり
短くなってしまいそうです。

特に冬物の在庫を持っている場合、
いつまでにその商品を売り切るのか
というのを、今のうちからしっかり
決めておきたいですね。

さて、アカデミアメンバーから
タイムリーな質問をいただいたので、
今回はその回答を共有したいと思います。

お気付きの方もいるかもですが、
大手オンラインショップ「italist」が
BUYMA内にアカウントを作り活動を始めています。

9月頃から本格的に出品をしていて、
現在出品数は約16,000件。

海外ショップのBUYMA参入は、
実は3年以上前から決算資料で
言及されていたことです。

その決算資料の書き方が
ちょっと不明瞭だったので、
私はその時点で、エニグモの
IRにちゃんと確認を取った上で、
その流れにどう対処すべきか
というメルマガを書いています。

■参考

・BUYMAが海外セレクトショップの出店を後押し?(第721回)
http://steermylife.com/2376.html

・海外ショップが参入してきても問題ない理由(第722回)
http://steermylife.com/2379.html

なので、現時点で、
海外ショップの参入が
あまり目立たないのを鑑み、

「エニグモさん、この3年何をやっていたの?」

という感じではありますが、
まあ2020年、2021年あたりは、
順調に伸びてましたからね。

調子が良いときに、ちょっと
しんどい新しい施策を打てないのは、
個人でも事業者でも、その規模の
大小によらず、普遍的な現象だということで。

今回、このitalistの参入を受けて、
ご質問してくださった方からは、やはり

「仕入先となるショップ自体が
出品者として参入してくるのは脅威に感じる」

というメッセージをいただきました。

改めてこれについて考えると、
結論としては、そんなに脅威ではない
ということが一般論としては言えます。

結局、少数のショップが
直接参入してきても、それは、
「手強い出品者が参入してきた」
ということ以上のインパクトはないからです。

販売される商品の限界が、
そのショップの在庫に限定される分、
むしろそれ以下の脅威ですらあります。

もちろん、自分が主力として
仕入れしていたショップが参入したら
なかなか困るわけですが、一方で
それは、同じショップを仕入先として
利用する出品者が増えたということと
あまり違いはないわけです。

いろんなショップから、
いろんな商品を扱える人は、
今まで通りちゃんと利益が出せる。

考えてみたら当たり前なのですが、
起こった事実を、それ以上の現象
のように自分で脚色して捉えてしまうと
視野が狭くなり思考停止に陥るので
気を付けたいところです。

で、これはあくまで一般論で、
今回は「italist」という具体的な
名前がありますから、もう少し
細かく検討することが可能です。

italist自体は、基本的に、
自社で在庫を抱えているのでなく、
注文が入ると、提携のショップから
商品を手配するという仕組みの
farfetchのようなショップです。

その提携先の数は200軒以上。

この特徴は、上述したリンク先で
「脅威となる可能性がある」と書いた
「セレクトショップが徒党を組んで参入」
に当たるのでは?と思われるかもしれません。

しかし、実際の出品をいくつか
確認してみると、すぐに??
という感想を抱かざるを得ないでしょう。

まず、価格が高い。

そもそもitalist自体、そんなに
価格が安いショップではなく、
同じ商品のBUYMAでの出品価格と
自社サイトの価格を比較してみると、
ほぼ同じくらいで設定されている印象です。

もちろん全部見たわけじゃないので、
安いのもあると思いますが、徹底して
BUYMAの出品価格を安くしてやろう
という感じではなさそうです。

そして、そもそも、あまり
しっかり売上を立てる気がなさそう。

なんでそう思ったか。

普通に考えれば、これから、
一番売れるのは冬物なわけです。

BUYMAをちゃんとやろうと思っていたら、
まず最初に、冬物が強いブランドを
優先的に出品しようとするのが
ごく自然な発想だと思います。

しかし、現時点で、BUYMAの
italistアカウントでは、現在の
ブランドランキング1位である
MAX MARAの出品が80件ほどしかありません。

ちなみに、italist自社サイトでは、
MAX MARAの商品は約2,000件掲載されています。

数日前からチェックしていて、
増えてはいるんですが、総出品数が
ここ数日で数千件増えているのに、
売れる可能性が高いブランドの出品に
まったく力を入れていないのは、
少なくとも現時点では、本腰を入れて
取り組む気がないことの表れに思えてなりません。

これだけの品揃えなので、
まったく売れないということはなく、
局地的に嫌な存在になることは
当然あると思います。

しかし、上記のような
スタンス自体が変わらなければ、
本当の意味での脅威にはなりづらい
というのが、今の私の見解です。

状況は注視していきますが、
あまり本質的ではないことに
気を取られずに、改めて
地力を高めるための活動に
専念していきましょう。

ではではー。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
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