直近のBUYMAの情勢とトップの年間売上(第709回)

※2020/3/31の記事です。

こんにちは、エスノです。

先月の今頃は沖縄でワークショップを
開催していたのですが、それから1ヶ月、
あれよあれよと大変な状況になってきました。

ただこういう非常時こそ、
これまでの平時に培ってきたものが
本物だったかどうか試されるものだと思い、
私自身はいつも通り淡々とやっております。

しかしそうは言っても、
先日のメルマガの話ではないですが、
「外的な要因」に振り回されることは
どうしても起こり得てしまいます。

そういう意味で、直近で
ヨーロッパ各国、特に、イタリアが
22日にさらに厳しい商業制限を掛けたときは、
今後どうなっていくのかというのを、
かなり注意深く見守っていました。

結果としては、それまでと変わらず、
インターネット通販に該当する仕事は、
変わらず営業できるということで、
オンラインさえ営業停止にしたショップは
全体のうちの一部に留まったのは幸いでした。

・3月22日首相令(抄訳)
https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00084.html
・3月11日首相令(概要)
https://www.it.emb-japan.go.jp/pdf/20200311_dpcm.pdf

もちろん状況が状況ですから、
現地の人手不足による配送遅延などは
当然起こってきています。

ただ、この状況下で営業してくれるだけでも
相当ありがたいことであるというのは、
改めて言うまでもないことです。

なにか問い合わせしたりするときも、
まず自分である程度調べたり、あるいは、
一回の返信で不明点がなくなるように
質問の内容、文章を改めて吟味して、
無駄な負担をかけないように、
いつも以上に配慮するべきではありますね。

(これは、自分の負担を減らす意味でも、
普段から心がけないといけないことではあります。

メールのラリーほど無駄で消耗することもないので。)

イタリアに続いて、ヨーロッパ各国が
同じように実店舗の営業を停止していて、
中にはオンラインの販売を休止するところも
今後出てくる可能性は十分にあります。

特に、国内在住、海外在住問わず、
現地の各ブランドの直営店からの
買い付けを主力としていた人にとっては、
売上に大きな影響があることは間違いありません。

そういう意味で、特定のなにかに
依存することの怖さが一気に可視化されて、
さすがにちょっと同情せざるを得ないくらいです。

一方で、少しずつでも常に変化しようとしていた人、
リスクヘッジを考えて行動してきた人にとっては、
現時点ではBUYMAでの売れ行きというのは、
さほど変わっていません。

実際に、コンサル受講者や、
アカデミア参加者の状況を見ていると、
先月、今月が過去最高益という方も普通にいます。

当然ですが、世の中の多くの人は、
感染症が流行っても、それによって
株価が大きく動いても、いきなり収入が
激減するわけではありません。

この影響が分かりやすく見えてくるのは、
さしあたって夏のボーナスの時期とか、
もうちょっと先だと思います。

ただ私の考えでは、現時点での
BUYMAの市場規模、そして、これまでの
市場の成長率を鑑みるに、影響があったところで、
そこで活動するには十分な大きさが維持されると思います。

また、影響があるにしても、
ごく一部のトップショッパーでない限りは、
どっちにしてもその影響はかなり限定的です。

BUYMAの売上ランキングで
今でもトップ常連の方が、数年前に
月間だいたい3000万円くらいで1位でした。

ということは、季節による変動など考慮しても、
トップのトップで、年間の売上規模は、
せいぜい5億くらいだと思います。

一方で先日発表された、
昨年度のBUYMAの総取扱高は、
約533億円です。

https://enigmo.co.jp/wp-content/uploads/2020/03/ir_20200316_2.pdf

ということは、繰り返しますが、
トップのトップで全体の1%くらいしかないわけです。

もちろんそれなりに活動している出品者数千人の中で、
1%のシェアを持っていること自体はすごいんです。

※数値参考:

■月に1件以上売れているショッパーは何人?(第701回)

http://steermylife.com/2290.html

すごいんですが、じゃあ、そのレベルに
現時点で達していない売上規模の出品者は、
BUYMA全体にある程度影響が出たとして、
その余波をどこまで受けるのでしょうか。

たとえば2月と8月は売れなくなるみたいな言い訳を、
自分の売上不振の原因にして、その本質に
ちゃんと向き合おうとしない思考停止状態と
とても似通ったメンタリティがそこにはあると思います。

※参考

■「2月は売上が落ちる」というもっともらしいウソ(第682回)

http://steermylife.com/2233.html

基本的に、自分がトップのトップでない限り
(たとえそうであっても)私たちの成果の不振は、
自分の施策次第で吸収できる程度の
規模感であることがほとんどです。

問題なのは、そういう状態に陥りかけたときに、
冷静に現状を見れなくなり、適切な分析、判断、
行動を取れずに右往左往してしまうことですね。

ここが本当になかなか難しいところだと思うのですが、
それが出来なければ、他の誰でもない、
自分の身を滅ぼしてしまうだけです。

そうなったときは、せめて、
自分だけで何とかしようとせず、
誰かに相談してみたりするのも手ですね。

人と対話する中で新しいアイディアが生まれるのは
人間に普通に備わった素晴らしい機能ですから、
それを生かさない手はないです。

追い詰められている(と感じている)ときは、
それすらハードルが高かったりもしますが、
ひとつ頭に入れておいてみてください。

ではではー。

p.s.

今月中に個別コンサルを新規募集する
とお伝えしていましたが、ちょっと様子を見ながら
来月以降に変更したいと思います。

待っていてくださった方は申し訳ないのですが、
今しばらくお待ち下さい。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
下のメッセージフォームから随時受け付けております。

何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

  メッセージはこちらから