価格設定についてちゃんと意識しておくべきこと。(第523回)

※2016/8/24の記事です。

こんにちは、エスノです。

日曜は、台風が迫りくる中、
なんとか牧場に行って、
目当ての馬に会うことができました。

札幌は好天だったのですが、
牧場がある日高に向かうにつれて
雨が強烈になってきたので、
今回もダメか…という感じでしたが、
なぜか開いててラッキーでした^^

もちろん放牧はしていなかったのですが、
逆に厩舎で近い距離で見れて良かったです。

※編注:そのときの写真です。


(シンボリクリスエス)


(私のアイドル、グラスワンダー)


(牧場から帰るときの雨が…)


(札幌まで戻ってくると嘘のようないい天気に。ただこのあと札幌も土砂降りに)

そして今日は個別コンサルで
沖縄に向かっている飛行機の中で
このメルマガを書いています。

週末は名古屋と大阪で、
BUYMAアカデミアのワークショップで、
来週もコンサルで仙台に行きます。

もう移動が多すぎてわけが分かりません笑

さて、今日は、

価格を最安値付近で設定する意味

について、改めて考えてみます。

いきなりですが、質問です。

価格を最安値付近で設定する
メリットとはなんでしょうか?

もしこれに「そのほうが売れるから」
としか回答できないとすると、
ちょっと問題があります。

もちろん最終的な結論としては、
利益を出すことが目的である以上、
「売れるから」であることには違いありません。

しかし「安ければ売れる」という考えのみから
「その方が売れるから」と考えたのであれば、
そこには、多くの方が見落としがちな、
とても重要なポイントが隠れています。

そもそもBUYMAで商品を販売するというのは、
以下の3つの要素を高めるということです。

1.検索結果に表示される回数

2.商品ページにアクセスしてもらう回数

3.アクセスしたお客さんが購入する確率

これは別にBUYMAに限った話ではなく、
ネットで何かを売るときに共通する法則ですね。

「1.検索結果に表示される回数」を高めるには、
キーワードやカラー、タグ、あるいは
二重価格表記などを適切に設定することです。

たとえば、もし自分が
ブラックの財布を出品していたとします。

その際に、商品のカラーを「ブラック」と
設定していないと、「ブラック」で絞り込んで、
商品を探すお客さんの検索結果に、
そもそも表示されません。

表示されないということは、
そのお客さんにとっては、
存在していないのと同じことですから、
いくら他の条件が良くても買ってもらえません。

「2.商品ページにアクセスしてもらう確率」は、
商品画像、タイトル、価格などで決まります。

1で表示された検索結果の一覧の中から、
お客さんは自分の目に留まったページに
まずアクセスをして、商品の詳細を
じっくり確認するわけですね。

ちなみに、検索結果一覧の状態で見えるのは、
商品画像、タイトル、価格、ショッパー名、
プラミアムパーソナルショッパーのマーク、
送料込みのマークだけです。

スマホ版だと商品タイトルは見れませんね。

そして、いくつかの商品ページを見たあと、
色んな要素を比較して購入するかどうかを決めます。

つまり「3.アクセスしたお客さんが購入する確率」は、
価格、配送期間、ショッパーの評価などなどで決まるわけです。

ここで気付いていただきたいのが、
最初に問いかけた「価格を安くすること」の
大きすぎるメリットです。

「価格が安い」というのは、
「3.アクセスしたお客さんが購入する確率」
を高める以外にも、
「2.商品ページにアクセスしてもらう回数」
を高める効果もあります。

アクセスが増えれば人気順は上がり、
さらにアクセスは増えるというのは、
もはや言うまでもないことでしょう。

また、これまで何度も書いてきたように、
人気順が上がれば、最安値とくらべて、
かなり高い金額でも売れる可能性が出てきます。

最安値付近で出品することで、
最安値よりはるかに高く売れるようになる
というのは、逆説的ではありますが、
BUYMAの大きな特徴のひとつです。

まとめると、最初に問い掛けた
「価格を最安値付近で設定するメリット」は、

購入確率を高める以外に、
アクセスを増やす効果もある

ということですね。

「安いから売れる」というのは
もちろんその通りです。

ただ、BUYMAはその特性から、
ただ「安いから売れる」というわけではない
ということは頭に入れておいてください。

そして、さらにもうひとつ、
気付いていただきたいのが、

「最安値付近で出品していても、
人気順で上位に上がっていなければ、
その効果は半減してしまう」

ということです。

価格が安いからといって、
必ずアクセスが集まるわけではありません。

たとえば、自分が出品した直後に
他のライバルがたくさん出品してきて、
「新着順」で上位にいなくなってしまうと、
自分の商品はもう埋もれてしまって、
お客さんにはなかなか見てもらえなくなります。

熱心に探すお客さんがたくさんいるような、
非常に人気のある商品ならば、
アクセスが集まってきますが、
そうでなければ難しいです。

他のライバルの出品によって
自分の商品が埋もれてしまうのは
「運が悪かった」としか言い様がありません。

こういう現象に気付き、対処するために、
出品したあとも商品を放ったらかしにせず、
定期的にメンテナンスをすることが、
効率のよい販売につながっていきます。

ではではー。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
下のメッセージフォームから随時受け付けております。

何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

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利益を最大化するために意識したいことの話(第522回)

※2016/8/21の記事です。

こんにちは、エスノです。

今日は久々に仕事以外で、
旅行に来ております。

先月もハワイに行きましたけど、
現地でなにか買い付け出来ないものかと
一応アウトレットやDFSを覗いたりしたので、
なんとなく半分仕事気分という感じで、
完全に仕事以外の目的での旅行は久々なのです。

何をしにどこへ、というと、
馬を見に、北海道に来ております。

ご存知のように私は競馬が好きなので、
競走馬を見に来たわけです。

しかも札幌の競馬場ではなくて、(明日行きますが)
引退した馬たちを見るための牧場巡りが目的です。

運転免許を持っていない私は、本当は
一人でタクシーで行くつもりだったのですが、
幸いにも同じく競馬好きの高校の同級生が
一緒に行ってくれることになり、
ありがたいことにレンタカーで回れます。

目的の牧場までは札幌からだとタクシーで
片道1万円以上かかる計算だったので、
本当にかなりありがたいです笑

ただ、週末はずっと天気が悪いようで、
そうなると見学は中止になってしまいます。

引退した競走馬、特に繁殖用の
種馬たちの経済価値は軽く億を超えるので、
管理する側としては、悪天候などの
負担のかかる環境下には、少しでも
置いておきたくないわけです。

ゆえに致し方のないことではあるのですが、
果たして明日の朝の天気やいかに。

今日は、そこまで雨は降っていなかったので、
いくつかの牧場を回ることができたのですが、
天気予報を見る限り明日はちょっと微妙ですね…。

※編注:この日に撮影した写真をば。


(ディープインパクト(のはず))


(バランスオブゲーム)


(ゴールドシップ)

ちなみに2013年にもトライしたのですが、
そのときも台風が迫っているということで、
牧場まで行ったところで見学が中止になり、
札幌から往復1万円、2時間以上の
費用と時間がパーになりました。

■そのときのブログ

http://steermylife.com/355.html

今回も二の舞いになりそうですが、
そうなったらそうなったで暴飲暴食してきます…。

さて、今日は、

ちょっと長いスパンで考えよう

という話です。

6月後半から個別コンサルを
受講してくださっているKさんは、
7月に月利20万円を超えて、
BUYMAでの過去最高益を達成しました。

その要因となったのが、
それまでの低価格商品の販売に、
高単価で利幅の大きい商品の出品を
取り入れたことです。

中でも特に、
1点で2万円以上の利益が出る商品を
5つ販売できたことは大きかったです。

よくメルマガでも書いていますが、
こういう複数売れる商品は、販売しながら
少しずつ価格を上げていくことで、
トータルの利益をさらに伸ばすことが可能です。

それはひとえに人気順が上がるからです。

人気順が上がれば、
より多くのお客さんの目に留まり、

・価格をそこまで重視しないお客さん

・安い商品を探し切れないお客さん

からの購入可能性が高まります。

また、人気順が上がることで、
実際には購入しないお客さんでも
とりあえすアクセスしたり、ほしいもの登録
したりするので、さらに人気順が上がる
という好循環が生まれます。

その結果、上記のような
高値で購入するお客さんから買われる
可能性はさらに高まるわけです。

この商品で言えば、最終的には、
出品時よりも15,000円以上高く、
さらに、他の実績のあるライバルよりも、
1万円も高い価格でも販売することが出来ました。

もちろん手元に在庫を持ちながら
販売していたことも大きいのですが、
実際にこういうことはよくあります。

今回の話で意識してもらいたいのは、

「トータルでの“総利益”を最大化する」

という発想です。

極端な話ですが、
10,000円の利益の商品を1つ売るより、
6,000円の利益の商品を2つ売ったほうが
当然総利益は大きくなります。

そして、BUYMAでは、
同じ商品を2つも売ることが出来れば
人気順が大きく上がるので、そのあとは
6,000円以上の利益が取れる可能性が
より高まるという特性があります。

これまでのコンサルなどを通じて、
こういうBUYMAの特性をあまり意識せず、
目の前の1つを売って、それで終わり、
という発想で価格設定している方が
とても多いということを感じています。

じゃあ常に最安値で出品しろってことか
というと、そんなに単純なことではありません。

ただ私が、最安値付近で出品できる
安い買い付け先を探すことにこだわるのには、
上記のような「ちょっと長いスパン」
に対する意識が常にあるからです。

複数売れる商品自体は、確かに
そんなに多いわけではありません。

なので、今回の事例と同じような状況に
頻繁に出くわすことはないでしょう。

しかし、「ひとつ売って終わり『ではない』」
という意識は常に持っていないと、
気付かぬうちに、大きな機会損失を
していたりします。

今までそういう意識がなかった方は
これからちょっと意識してみてください。

P.S.

最近個別コンサルの問い合わせを
ちょこちょこいただくので、来週の25日(木)に
久々に新規の募集をしようと思います。

興味がある方はぜひチェックしておいてくださいませ。

ではではー。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
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うなぎと錦織からのBUYMAのアクセス数の話(第521回)

※2016/8/13の記事です。

こんにちは、エスノです。

昨日お昼にうなぎを食べていたら、
店内のテレビでオリンピックの
ニュースをやっていました。


(編注:そのとき食べたうなぎの写真が残っていました笑)

ちょうど錦織圭3回戦突破という話題で、
昨年秋から夫婦でテニスを始めた
にわかテニスファンの私としては、
関心のあるニュースだったわけです。

リオでの錦織の躍進もさることながら、
もうひとつ話題になっていることといえば、
世界ランキング1位のジョコビッチが一回戦で
現在世界ランキング141位のデル・ポトロに
敗北を喫したことでしょう。

ニュースではそのことにも触れていたのですが、
すると、カウンターで隣に座っていたご婦人が
「なんでこの人は負けたの?」という話を、
一緒に来ていた家族に振ったのです。

そのご婦人のお父さんとみられる方は
この疑問に対して、「相性ってものがある」
みたいな回答をしていて、それを受けてご婦人は
「ハブとマングースみたいな」という、
割とよく分からない返事をしていました。

ただ、私の見解、というか、おそらく、
ちょっとテニスに詳しい方にとって、
この回答は適切ではないように映ると思います。

ジョコビッチは現在現役のプレイヤーの中では、
直近で獲得しているポイント、タイトルなどの、
あらゆる面で、頭一つ二つ抜けたチャンピオンです。

しかし、このデル・ポトロという選手、
先日のウインブルドンでも、世界ランキング5位の
ワウリンカを倒していたり、前回のロンドン五輪でも
今回と同じくジョコビッチを破り銅メダルだったり、
そもそも実は、2009年に全米オープンを制していて、
かつては世界ランキング4位にまでなったこともあります。

最近は怪我の影響もあって
ランキングこそ振るいませんが、
要するにかなりの実力者なのです。

ニュースではそのことに触れず、
隣のご家族にはその知識がなかったので、
「ハブとマングース」という謎の結論に
落ち着いてしまいましたが、このアップセット
(番狂わせ)の真相はそういうことです。

この話を、私は、
「こういうことってよくあるよなあ」
と思いながら聞いていました。

結局、このご婦人は、自分の疑問を

「対戦相手がただ強い選手だった」

という「事実」を知らなかったがゆえに、
「相性」や「ハブとマングース」という

「自分の中で納得感のあるストーリー」

に落とし込むことで話を終わらせました。

もちろん、実際のところ、
そんなに関心のある話題じゃなかった
というのは大きいと思います。

ただ、「事実に即した結論」ではなく、
「自分の印象に基づいた解釈」に
話を着地させてしまうというのは、
このご婦人に限らずよくあることです。

例えば、BUYMAでよくある、

「出品した商品のアクセス数が少ない」

という悩みにも、この話と同じ構造が隠れています。

それなりに人気のブランドで、
実際に売れてもいた商品なのに、
出品してから数日でアクセス数は7件。

これだけ見てしまうと、
「少ないなあ」という「印象」を
持ってしまうでしょう。

しかし、実際に多いか少ないかは

「他のライバルと比較して初めて決まること」

です。

もし同じようなタイミングで
同じ商品を出品した人が、
同じようなアクセス数であれば、
7件というアクセス数でも
「少ない」わけではない可能性があります。

そうなると、実はその商品について
何かできることはないかと悩むことは
実はあまり意味のないことだったりします。

むしろその時間を、新しい商品の
出品に回したほうが、利益に繋がる
行動が取れているということになるわけです。

もちろん、もし先んじて出品していた、
人気順で上位のライバルがいたとすれば、
それに比べれば「少ない」でしょう。

ただそれは、状況が違いすぎて、
比較対象としてはあまり適切ではありません。

「印象」ではなく、「適切な対象と比較して」
多い少ないを判断することで初めて、
どういう対策を打つべきか、あるいは、
打つ必要が無いのかということが
より高い精度で分かります。

冒頭のテニスの話に戻れば、私も元々、
デル・ポトロがそんなに凄い選手だと
知っていたわけではありません。

ただ、ウインブルドンで、
世界ランキング5位のワウリンカが負けたときに、
「相手は一体どんな選手なんだろう?」という
本当に素朴な疑問から、デル・ポトロの経歴を
すぐにWikipediaで調べました。

この「印象で考えず、まず事実を調べる」
という行為は、何か判断をしたいときに、
BUYMAだけではなく、様々な場面で
絶対に必要なことです。

もしそういう習慣がないなあと感じる方は、
ぜひ常に手元にスマホを置いて、
ちょっとした疑問を常に調べるようにして、
習慣づけると良いと思います。

「印象」というのは、要するに
その人の「先入観」とか「偏見」が
多分に含まれているものです。

それに基いて何かを考えることで、
得られるものは多くありません。

カッコつけたコンサル用語だと、
「ファクトベース(fact base)」
なんて言ったりしますが、
とにかく常に「事実」に基いて
何かを考えるように心掛けてみてください。

ではではー。

P.S.

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