最悪なお客さん対応の事例(第503回)

※2016/5/19の記事です。

こんにちは、エスノです。

すでに準備万端で迎え撃ってます!
という方もいると思いますが、
昨日からなかなか熱いクーポンが発行されていますね。

■【円高還元セール】総額23,000円OFF!全カテゴリ対象の超高額割引クーポン実施!

http://buyersinfo.buyma.com/?p=36889

GW中に発行されていたクーポンも
私自身やコンサル生の状況を見るに、
なかなか反応が良かったようですが、
今回のクーポンも割引率がかなりいいので、
それなりの反応が見込めると思います。

ここのところ世界中のショップで
母の日にかこつけた短期セールや、
MID SEASON SALEという名の、もはや

「理由なんてなんでもいい、とにかく売りたい!」

というショップの思惑が丸見えなプレセールが
始まっていますが、そのタイミングで、
買い付けた高額な在庫があるという方は、
ぜひこのタイミングで売ってしまいたいですね。

また、少し話は逸れますが、
上記のページにはさり気なく
CELINEの商品リストが掲載されていました。

http://buyersinfo.buyma.com/eg-content/themes/buyersinfo/images/upload_img/2016/02/celine_list.jpg

すでによく取り扱っているという方には
お馴染みの人気商品が並んでいますね。

その買い付けづらさから、
現時点ではまだリサーチもしたことがない
という方も、いつか参考になると思うので
この画像は保存しておくといいでしょう。

さて、今日は

「こんなお客さん対応は止めよう」

という話です。

あるショッパーさんが、

「在庫ありますか?」

と問い合わせしたお客さんに

「ありますよ」

と回答していました。

ここまではよくあるやり取りです。

しかしこの返信の数時間後、
このショッパーさんは以下のような
メッセージをお客さんに送りました。

「『在庫はまだある』と返信してから、
他のショッパーさんにも問い合わせしていますが、
最終的に価格で判断するのであれば、
最初から問い合わせはしないでください。」

もちろんこの返信を最後に、
このお客さんから連絡は来ていません。

このショッパーさんの気持ちも
分からなくはないです。

出来れば自分の提示した、
「自分にとって都合のいい価格」で
購入してもらいたいというのは
誰しも思うことでしょう。

しかし、そんな殿様商売は、
成り立つわけがありません。

お客さんが何を優先して判断するのかは
お客さんが決めることです。

だからこそ、以前のメルマガで紹介したような

「最安値よりも数十%高い価格でも売れる」

という現象が逆説的に起こり得るわけです。

一般的に考えて、「価格」というのは
多くのお客さんにとって判断材料の中で
大きなウェイトを占めるものです。

お客さんに魅力的な価格を提示できない
というのは、つまり買い付け先の開拓など
「買い付け力」の部分での弱さがある
ということでもあります。

未熟な自分を棚上げして、
お客さんにその負担を強いるというのは
けして褒められた態度ではありません。

まあ今さらする話でもないかと
思ったんですが、あまりにも酷かったので、
皆さんにはぜひ注意していただきたいなと…。

あと似たような事例として、

「在庫確認せずに来た注文が在庫切れだった場合、
キャンセルの理由については『お客様都合』と
させていただきます」

と謳っているショッパーさんもいますが、
これも当然ダメです。

現実的には不可能ですが、やはり
すべての出品商品の在庫管理については、
出品者がその責を負うのが自然です。

というかそもそも規約違反なので、
このような対応をしていた方は
すぐに改めてください。

■参考:キャンセル理由の選択について

http://qa.buyma.com/sell/4402.html

逆に、これは良い対応だな
と思ったショッパーさんの事例もひとつ。

たとえば、サイズごと、あるいは
カラー違いで価格が変わる商品があったとします。

その際に、あらかじめ、
複数の価格設定を行ったりするわけです。

サイズ36、39、40は50,000円、
サイズ35、37は60,000円でご提供します、
というようなことですね。

こう設定することで、商品一覧では
50,000円という安い価格が表示され、
アクセスアップ、引いては人気順の上昇に
一役買ってくれるわけです。

しかし、いざお客さんが購入する際に、

「どうやって一番安い価格以外を
選択していいか分かりにくい」

という問題が発生します。

これ、実際に
やってみてもらうと分かりますが、
かなり分かりにくいです。

BUYMAに慣れた我々ですら
そう感じるわけですから、
お客さんたちはなおさらです。

そして分からないまま安い価格で決済し、
我々はあとから追加の決済をもらうために
またひと手間かけなければいけなかったりします。

これはお客さんにとっても手間なわけです。

この問題を解消するために、
問い合わせをしてきたお客さんに、

「目的の価格の選択方法を説明した画像」

を添付して返信しているショッパーさんがいました。

画像は一度作ってしまえば
使いまわせるので手間が掛かりませんし、
お客さんにとってもこれ以上なく分かりやすいです。

ホンの少しの手間で、自分と
お客さんの双方にメリットがある
素晴らしい対応だと言えるでしょう。

出来れば常に、こういう発想で
お客さんに向き合いたいものですね。

ではではー。

P.S.

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BUYMAとその周辺の大きな変化あれこれ。(第502回)

※2016/5/6の記事です。

こんにちは、エスノです。

最近BUYMA、あるいは
その周辺でいろいろ大きな動きがありますね。

まずBUYMA自体のことで言えば、

・振込支払いの支払期限の延長
http://info.buyma.com/2016/04/34-1.html

・国内商品を自動翻訳して海外版に出品
http://buyersinfo.buyma.com/?p=38609

・パーソナルショッパーポストのメール配信が男女別に送れるように
http://buyersinfo.buyma.com/?p=38147

・GWクーポン発行中
http://buyersinfo.buyma.com/?p=38516

こういうのがあります。

海外版への自動出品はようやくか
という感じですね。

個人的には手数料を一時的に
思い切って下げればいいのにと思いますが、
まあ手間が掛からないので、
ショッパー側にとっては今回の施策のほうが
ありがたいといえばありがたいです。

ただ、自動出品をonにしていても、

・英語版BUYMAのパーソナルショッパー登録をしていない

・色サイズ/配送方法が旧フォーマットで設定されている

この状態だとリクエスト受付中になって
出品状態にはならないようなので、
海外向けに出品したい方はご注意を。

パーソナルショッパーポストのメール配信を
男女に分けて送れるようになったのは、
ファン数がよほど多くないかぎりは
そこまで意味があるものではないと思います。

ただこの記事の中にある、
パーソナルショッパーポストが
BUYMAアプリに掲載されるコツ
というのは割と有益な情報です。

以下のようなポストを書けば、
BUYMAアプリの「channel」に掲載されやすい
ということが書いてあります。

・ブランドのセールや新作情報の記事を書く
・シーズンアイテムの記事を書く
・世界各国の現地情報を書く
・メンズの記事を書く

ファン数が少なくてもこういう場所に
掲載してもらえればアクセス集めには
一定の効果が見込めるので、
上記のようなテーマのポストを書いたら、
事務局に「書いたよ!」と連絡してみてもいいと思います。

あとは、BUYMAに関連する外部の話で言えば、
まずは為替の動きが激しすぎることには
触れないわけにはいかないでしょう。

GWに入る直前に行われた
金融政策決定会合の結論が発表されるやいなや、
ドル円は一気に4円近くも下げる異常な展開を見せました。

その後、GW中も円高傾向は止まらず
一時的に106円を割ったりしています。

今は少し戻していますが、いずれにしても、
為替が動きやすい状況であることには変わりません。

これ以上円高が急に進めば、
為替介入もあり得るでしょうし、
実際安倍首相も、訪問中のドイツで
メルケル首相との会談中に
そんな発言をしたようです。

もちろんいつも書いているように、
そんなのを正確に予測するのは不可能なので、
「そういう可能性が通常より高い」という前提で
直近の自分の行動を選択をしていくのが重要です。

外部の話で言えばもうひとつあったのが、
Farfetchによるlasoの買収です。

http://b.laso.jp/laso/press/20160426.html

創業者だった元代表と入れ替わる形で、
Farfetch Japanの代表がlasoの代表も
務めるようですから、組織の中身もほぼ
Farfetch Japanになっていくのかもしれません。

ここで少し考えておきたいのは
やはりFarfechがなぜlasoを買ったのか?
ということです。

Farfetchの日本展開のネックは
大きく2つあると私は考えています。

・知名度の低さ

・一部の商品の価格の高さ

前者はそのままです。

肝心なのは個人的には後者だと思っています。

Farfetchをよく見ている方はご存知の通り、
Farfetchの一部のブランドの価格というのは、
現地定価から考えると、かなり割高になっている
というケースがあります。

おそらくそのブランドの日本法人に配慮して、
もしくは、ブランド側から釘を刺されての施策
だと思うのですが、この状況がある限り、
Farfetchはいくら知名度を上げたとしても、
BUYMAと価格を比較されて、より安い方に
お客さんが流れてしまうので、
その効果が半減してしまうわけです。

ということで、今回のlasoの買収で
上手いことそのへんを何とかするんじゃないかな
と思ったりしているのですが、実際のところ
単純にlasoの会員が欲しかっただけ
というオチかもしれませんが^^;

最後に話は飛びますが、Brownsって
去年Farfetchに買収されてたんですね…。

http://www.fashionsnap.com/news/2015-05-13/farfetch-browns/

laso買収の記事を検索していて初めて知りました笑

Browns自体は品揃えもいいですし、
VATを引いた価格で買えるので、
けっこう使い勝手のいいショップですが、
Farfetchに買収されたからといって、
少なくともオンラインショップでは、
特に大きな変化は今のところ起きていないですねえ。

今日はこんな取り留めない感じで終わります。

ではではー。

P.S.

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書かれていない情報で脳内補完はヤバイ(第500回)

※2016/4/23の記事です。

こんにちは、エスノです。

昨日のコンサルでちょっと嬉しいことが。

もう約1年個別コンサルを
受けてくださっている高野さんと
いつものようにスタバでお会いして
いろいろ話をしていました。

その中で、このメルマガの
前回の内容を早速活用して
利益を生み出すことができた
という報告をしてくださったのです。

前回お伝えした内容というのは、

・現地定価から考えて、計算上、
ライバルの価格が安すぎるときでも

・それが革靴ならば、決済時に
関税・消費税を一緒に支払うタイプの
ショップの在庫だけはチェックしてみよう

というものでした。

(上記は具体的に使える結論の部分なので、
一番伝えたい内容ではないのですが。)

なぜなら、FARFETCHや
MATCHES FASHIONのような、
関税・消費税を商品の受取時ではなく
決済時に一緒に支払うタイプのショップは
その関税・消費税の金額が、
割安であることがけっこう多いからです。

簡単にいえば、通常30%の
革靴用の関税率ではなく、
他の商品と同じように
10%くらいで計算されていることが
けっこうよくあるということです。

高野さんは、このメルマガの内容を活用して、
目的の商品の在庫を見つけることができ、
それが受注につながって利益を生み出せた
というわけです。

金額自体は約6,000円程度と
そこまで大きなものではないのですが、
メルマガの内容を活かせたということを
嬉しそうに話してくださったのが印象的でした。

こんな感じで、世の中には
素直に読んで実践すると有益な文章
というものが、手前味噌ではありますが
ちゃんと存在しています。

しかし、一方で、

論理が破綻していたり、根拠が謎すぎて、
何を言っているのか分からない文章

というのも存在します。

たとえば、先日BUYMA事務局が
こんな記事を書いていました。

■【評価上昇テクニック】購入者様から良い評価をもらう為の問い合わせの返信とは?

http://buyersinfo.buyma.com/?p=37956

この記事の内容自体は、
割と参考になると思います。

ただ、相変わらず、

>ただ、評価の高い出品者様の例を見ますと
>返答は長くて1日、短くて5分以内に返答しているケースが多く、
>返信の早さは成約につなげる重要な要因と言えます。

というような、???という
話をしているのはいただけません。

念のため書いておくと、

「>ただ、評価の高い出品者様の例を見ますと」

「>返答は長くて1日、短くて5分以内に返答しているケースが多く、」

この2文は、「当たり前」です。

評価の高いショッパーが、返信が早いというのは、
そりゃそうだ、としか言えない当然のことです。

返信が早いのを積み重ねた結果、
評価が高くなっているわけですから。

(特に書いていないですが、この評価は
「返信の早さ」項目のことだとしましょう。

逆にそうでなければ、そこも破綻しています。)

しかし、その当たり前の事実を元に

「>返信の早さは成約につなげる重要な要因と言えます。」

という結論を導くのは、
ちょっといきなりすぎるわけです。

さて、ここからが本題なのですが、
もしこの文章を読んだときに、
何も違和感を抱かなかったとしたら、
それは要注意です。

なぜなら、それは、

自分の頭の中で、“書かれていない情報”を
勝手に補完して「理解したつもり」になっている

ということだからです。

どういうことかというと、確かに

「返信が早い=受注率が高まる」

という公式は成り立ちそうですし、
ちゃんとした比較調査をすれば、
おそらくその通りになる可能性はあると思います。

しかし、今回はそれを証明する論拠どころか、
その内容にすら触れられていないにもかかわらず

「自分がそうだと思っている(あるいは、思わされている)こと」

(=「返信が早いと受注率は高まる」という命題)

が脳内で勝手に働いた結果、

>ただ、評価の高い出品者様の例を見ますと
>返答は長くて1日、短くて5分以内に返答しているケースが多く、
>返信の早さは成約につなげる重要な要因と言えます。

という文章をすんなり読んでしまっていたとしたら
大問題だということです。

こういう“エラー”は、実は、
人間には日常的に起きるものだったりします。

なんでそういう機能が付いているか
というと、なるべく考えないようにして
低燃費で過ごせるようにするためです。

日常の些細な事柄にまで、
いちいち細かく頭を使っていると、
まともに生活できなくなるのは
想像に難くないと思います。

誰も朝起きて歯を磨くときに、
本当にこれは意味があるのか、
こういう磨き方で歯垢は取れるのか、
この歯はこういう角度で5回磨くべきか
7回磨くべきか、みたいには考えないわけです。

万事この調子で考えていたら、
身動きがまったく取れなくなってしまいます。

自動に近いレベルで行える行動については
そのようにしてしまうことで、不必要な
カロリーの消費を避け、スムーズに
活動するようにできているわけです

しかし、それは、意識しないと
今回のように、あらゆる場面で顔を覗かせ、
結果的に大きな不利益を被りかねません。

日常生活のことについては、
ほぼ自動化された行動でも
さほど問題はありません。

しかし、特にビジネスに臨む際は、
ありとあらゆる可能性を考えて、
すべてを疑うくらいのつもりで取り組みましょう。

今回の内容くらいなら
多少認識が間違っていても
大きなダメージはないですが、
もっと根本的な部分で間違えると
とんでもないことになってしまいますので。

しかし事務局にはもうちょっと
しっかりして欲しいですね…。

ではではー。

P.S.

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