BUYMAとその周辺の大きな変化あれこれ。(第502回)

※2016/5/6の記事です。

こんにちは、エスノです。

最近BUYMA、あるいは
その周辺でいろいろ大きな動きがありますね。

まずBUYMA自体のことで言えば、

・振込支払いの支払期限の延長
http://info.buyma.com/2016/04/34-1.html

・国内商品を自動翻訳して海外版に出品
http://buyersinfo.buyma.com/?p=38609

・パーソナルショッパーポストのメール配信が男女別に送れるように
http://buyersinfo.buyma.com/?p=38147

・GWクーポン発行中
http://buyersinfo.buyma.com/?p=38516

こういうのがあります。

海外版への自動出品はようやくか
という感じですね。

個人的には手数料を一時的に
思い切って下げればいいのにと思いますが、
まあ手間が掛からないので、
ショッパー側にとっては今回の施策のほうが
ありがたいといえばありがたいです。

ただ、自動出品をonにしていても、

・英語版BUYMAのパーソナルショッパー登録をしていない

・色サイズ/配送方法が旧フォーマットで設定されている

この状態だとリクエスト受付中になって
出品状態にはならないようなので、
海外向けに出品したい方はご注意を。

パーソナルショッパーポストのメール配信を
男女に分けて送れるようになったのは、
ファン数がよほど多くないかぎりは
そこまで意味があるものではないと思います。

ただこの記事の中にある、
パーソナルショッパーポストが
BUYMAアプリに掲載されるコツ
というのは割と有益な情報です。

以下のようなポストを書けば、
BUYMAアプリの「channel」に掲載されやすい
ということが書いてあります。

・ブランドのセールや新作情報の記事を書く
・シーズンアイテムの記事を書く
・世界各国の現地情報を書く
・メンズの記事を書く

ファン数が少なくてもこういう場所に
掲載してもらえればアクセス集めには
一定の効果が見込めるので、
上記のようなテーマのポストを書いたら、
事務局に「書いたよ!」と連絡してみてもいいと思います。

あとは、BUYMAに関連する外部の話で言えば、
まずは為替の動きが激しすぎることには
触れないわけにはいかないでしょう。

GWに入る直前に行われた
金融政策決定会合の結論が発表されるやいなや、
ドル円は一気に4円近くも下げる異常な展開を見せました。

その後、GW中も円高傾向は止まらず
一時的に106円を割ったりしています。

今は少し戻していますが、いずれにしても、
為替が動きやすい状況であることには変わりません。

これ以上円高が急に進めば、
為替介入もあり得るでしょうし、
実際安倍首相も、訪問中のドイツで
メルケル首相との会談中に
そんな発言をしたようです。

もちろんいつも書いているように、
そんなのを正確に予測するのは不可能なので、
「そういう可能性が通常より高い」という前提で
直近の自分の行動を選択をしていくのが重要です。

外部の話で言えばもうひとつあったのが、
Farfetchによるlasoの買収です。

http://b.laso.jp/laso/press/20160426.html

創業者だった元代表と入れ替わる形で、
Farfetch Japanの代表がlasoの代表も
務めるようですから、組織の中身もほぼ
Farfetch Japanになっていくのかもしれません。

ここで少し考えておきたいのは
やはりFarfechがなぜlasoを買ったのか?
ということです。

Farfetchの日本展開のネックは
大きく2つあると私は考えています。

・知名度の低さ

・一部の商品の価格の高さ

前者はそのままです。

肝心なのは個人的には後者だと思っています。

Farfetchをよく見ている方はご存知の通り、
Farfetchの一部のブランドの価格というのは、
現地定価から考えると、かなり割高になっている
というケースがあります。

おそらくそのブランドの日本法人に配慮して、
もしくは、ブランド側から釘を刺されての施策
だと思うのですが、この状況がある限り、
Farfetchはいくら知名度を上げたとしても、
BUYMAと価格を比較されて、より安い方に
お客さんが流れてしまうので、
その効果が半減してしまうわけです。

ということで、今回のlasoの買収で
上手いことそのへんを何とかするんじゃないかな
と思ったりしているのですが、実際のところ
単純にlasoの会員が欲しかっただけ
というオチかもしれませんが^^;

最後に話は飛びますが、Brownsって
去年Farfetchに買収されてたんですね…。

http://www.fashionsnap.com/news/2015-05-13/farfetch-browns/

laso買収の記事を検索していて初めて知りました笑

Browns自体は品揃えもいいですし、
VATを引いた価格で買えるので、
けっこう使い勝手のいいショップですが、
Farfetchに買収されたからといって、
少なくともオンラインショップでは、
特に大きな変化は今のところ起きていないですねえ。

今日はこんな取り留めない感じで終わります。

ではではー。

P.S.

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書かれていない情報で脳内補完はヤバイ(第500回)

※2016/4/23の記事です。

こんにちは、エスノです。

昨日のコンサルでちょっと嬉しいことが。

もう約1年個別コンサルを
受けてくださっている高野さんと
いつものようにスタバでお会いして
いろいろ話をしていました。

その中で、このメルマガの
前回の内容を早速活用して
利益を生み出すことができた
という報告をしてくださったのです。

前回お伝えした内容というのは、

・現地定価から考えて、計算上、
ライバルの価格が安すぎるときでも

・それが革靴ならば、決済時に
関税・消費税を一緒に支払うタイプの
ショップの在庫だけはチェックしてみよう

というものでした。

(上記は具体的に使える結論の部分なので、
一番伝えたい内容ではないのですが。)

なぜなら、FARFETCHや
MATCHES FASHIONのような、
関税・消費税を商品の受取時ではなく
決済時に一緒に支払うタイプのショップは
その関税・消費税の金額が、
割安であることがけっこう多いからです。

簡単にいえば、通常30%の
革靴用の関税率ではなく、
他の商品と同じように
10%くらいで計算されていることが
けっこうよくあるということです。

高野さんは、このメルマガの内容を活用して、
目的の商品の在庫を見つけることができ、
それが受注につながって利益を生み出せた
というわけです。

金額自体は約6,000円程度と
そこまで大きなものではないのですが、
メルマガの内容を活かせたということを
嬉しそうに話してくださったのが印象的でした。

こんな感じで、世の中には
素直に読んで実践すると有益な文章
というものが、手前味噌ではありますが
ちゃんと存在しています。

しかし、一方で、

論理が破綻していたり、根拠が謎すぎて、
何を言っているのか分からない文章

というのも存在します。

たとえば、先日BUYMA事務局が
こんな記事を書いていました。

■【評価上昇テクニック】購入者様から良い評価をもらう為の問い合わせの返信とは?

http://buyersinfo.buyma.com/?p=37956

この記事の内容自体は、
割と参考になると思います。

ただ、相変わらず、

>ただ、評価の高い出品者様の例を見ますと
>返答は長くて1日、短くて5分以内に返答しているケースが多く、
>返信の早さは成約につなげる重要な要因と言えます。

というような、???という
話をしているのはいただけません。

念のため書いておくと、

「>ただ、評価の高い出品者様の例を見ますと」

「>返答は長くて1日、短くて5分以内に返答しているケースが多く、」

この2文は、「当たり前」です。

評価の高いショッパーが、返信が早いというのは、
そりゃそうだ、としか言えない当然のことです。

返信が早いのを積み重ねた結果、
評価が高くなっているわけですから。

(特に書いていないですが、この評価は
「返信の早さ」項目のことだとしましょう。

逆にそうでなければ、そこも破綻しています。)

しかし、その当たり前の事実を元に

「>返信の早さは成約につなげる重要な要因と言えます。」

という結論を導くのは、
ちょっといきなりすぎるわけです。

さて、ここからが本題なのですが、
もしこの文章を読んだときに、
何も違和感を抱かなかったとしたら、
それは要注意です。

なぜなら、それは、

自分の頭の中で、“書かれていない情報”を
勝手に補完して「理解したつもり」になっている

ということだからです。

どういうことかというと、確かに

「返信が早い=受注率が高まる」

という公式は成り立ちそうですし、
ちゃんとした比較調査をすれば、
おそらくその通りになる可能性はあると思います。

しかし、今回はそれを証明する論拠どころか、
その内容にすら触れられていないにもかかわらず

「自分がそうだと思っている(あるいは、思わされている)こと」

(=「返信が早いと受注率は高まる」という命題)

が脳内で勝手に働いた結果、

>ただ、評価の高い出品者様の例を見ますと
>返答は長くて1日、短くて5分以内に返答しているケースが多く、
>返信の早さは成約につなげる重要な要因と言えます。

という文章をすんなり読んでしまっていたとしたら
大問題だということです。

こういう“エラー”は、実は、
人間には日常的に起きるものだったりします。

なんでそういう機能が付いているか
というと、なるべく考えないようにして
低燃費で過ごせるようにするためです。

日常の些細な事柄にまで、
いちいち細かく頭を使っていると、
まともに生活できなくなるのは
想像に難くないと思います。

誰も朝起きて歯を磨くときに、
本当にこれは意味があるのか、
こういう磨き方で歯垢は取れるのか、
この歯はこういう角度で5回磨くべきか
7回磨くべきか、みたいには考えないわけです。

万事この調子で考えていたら、
身動きがまったく取れなくなってしまいます。

自動に近いレベルで行える行動については
そのようにしてしまうことで、不必要な
カロリーの消費を避け、スムーズに
活動するようにできているわけです

しかし、それは、意識しないと
今回のように、あらゆる場面で顔を覗かせ、
結果的に大きな不利益を被りかねません。

日常生活のことについては、
ほぼ自動化された行動でも
さほど問題はありません。

しかし、特にビジネスに臨む際は、
ありとあらゆる可能性を考えて、
すべてを疑うくらいのつもりで取り組みましょう。

今回の内容くらいなら
多少認識が間違っていても
大きなダメージはないですが、
もっと根本的な部分で間違えると
とんでもないことになってしまいますので。

しかし事務局にはもうちょっと
しっかりして欲しいですね…。

ではではー。

P.S.

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最安値より20%高くても売る方法(第496回)

※2016/3/13の記事です。

こんにちは、エスノです。

一昨日の深夜に、
ある商品が売れました。

私の販売価格は約10万円。

しかし、同じ商品の最安値は85,000円で、
なんと15,000円もの開きがあります。

なぜ同じ商品なのに、最安値よりも
20%近く高い値段のほうが売れたのか。

もちろんこれは、
狙って出した成果だったりします。

その方法が知りたい方は、
「BUYMAアカデミア」にご参加ください!

とか書かれるとやる気削がれますよね。

私もこういう扇情的過ぎる表現は
あまり好きじゃありません。

なので、基本的にノウハウは丸出しです。

ノウハウ、つまり情報そのものには
実はそんなに価値はないですからね。

大事なのはどうやって運用するか、
つまり、使いこなすかです。

さて、話を元に戻します。

ちょっともったいぶった言い方をすれば、

「最安値も売れてるけど、高くても売れる」

というのがまず根本にある重要な発想です。

「自分は最安値よりはるかに高く出品しているのに、
すべてのお客さんが自分から買ってくれる」

というのは基本的には不可能です。

(もちろんライバルの買い付け先を推定して、
そこの在庫を買い占めることで、ライバルは、
在庫がなくなったことに気付かず出しっぱなし、
結局自分から売れるという状況は作れますが。)

しかし、

・購入の決め手が「価格が安いことではない」お客さん

・最安値の商品ページまで辿りつけないお客さん

から、価格の高い自分の商品を買ってもらう
ということは十分可能です。

では、そのためにどうすればいいか。

今回のケースでは、以下のように
出品から最安値じゃなくても売れるまで
の“設計図”を描きました。

1.最安値付近で出品してすぐに人気順を上げる。

2.人気順が上がって来たら少しずつ価格を上げて、
アクセスやほしいもの登録の反応の変化をチェックする。

3.お客さんの反応が極端に悪くならないラインより
少し下の価格でさらに人気順を上げる。

4.同じ商品を人気順で見ていったときに、
上位5番目に入るようになった時点で、
さらに価格を上げてアクセスなどの反応を確認する。

5.その結果反応が落ちなければ価格は維持、
もしくはさらに上げていく。

物凄くシンプルですが、こんな感じです。

ざっくりまとめると、
最初は安く出品して人気順を上げながら、
価格も徐々に上げていくということですね。

人気順は上がれば上がるほど、
さらにアクセスやほしいもの登録が
付きやすくなっていくので、
まずはその好循環に乗せます。

その上で、先ほどの

・購入の決め手が「価格が安いことではない」お客さん

・最安値の商品ページまで辿りつけないお客さん

に買ってもらうという作戦です。

人気順で上位に陣取ることによって、
あとは在庫さえ確保し続けられれば、
そういうお客さんに対して、常に高い価格で販売して、
大きな利幅を取り続けられる可能性が生まれるということです。

ただ、この設計図を実現するためには
いくつか外せないポイントがあります。

それは、

・商品の人気が高く、価格の変化での
お客さんの反応が分かりやすい

・販売できる在庫の個数が1,2個ではなく、
それなりにある

・在庫を幾つかまとめて買い付ける資金力

・利幅が大きい etc…

というような条件です。

実は、お客さんが「どのくらい安ければ買うか」
というのは分かりやすいのですが、
「どのくらいまで高くても買うのか」というのは
すぐには分かりづらいです。

これは、BUYMAでは「売れた価格」を
あとから確認することが出来ないことによります。

したがって、価格を変えるとすぐに変化が起きる、
打てば響くような人気の高さを持つ商品のほうが
対象としてはより良いです。

また、若干長期戦になるので、
在庫が限られていると目的地に辿り着く前に
安売りだけして終わってしまいます。

そして、高い価格でも買ってもらいやすいように
在庫が持てるかどうかももちろん重要です。

利幅が大きければなにか不測の事態にも
対応しやすいので、これも重要な要素です。

と、ごちゃごちゃ書いて面倒くさそうな感じですが、
実際の作業としては、毎日価格いじって、
反応をチェックするだけなのでとても楽です。

あとは在庫を見つけられさえすれば、
新しく出品することなく、数万円の利益が
定期的に入ってくるというわけです。

もちろん、人気の商品が分からなかったり、
あるいはその買い付け先を見つける力がなければ
そもそも成り立たない話ではあるのですが、
その地固めが出来れば、こうやって
効率よく利益を出すことが出来るというひとつの例でした。

ではではー。

P.S.

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