モンクレールの上場に寄せて(第63回)

※2013/12/19の記事です。

こんにちは、エスノです。

たぶん多くの読者さんは、
BUYMAですぐ利益に直結するような情報が
一番欲しいと思っていると思います。

例えば、●●という商品が売れ筋です!とか、
▲▲というショップはレアなアイテムが買い付けできます!
というようなやつです。

ですが、発信する側とすると、
それが読者さんにとっては
最も価値がないと考えています。

もちろん、その瞬間は、
こういった情報を使えばいくらか稼げますが、
はっきり言えばいくらか稼げる「だけ」です。

もうちょっと言えば、
それによって前向きな気持ちになれたりして、
なにかしらの「きっかけ」にはなるでしょう。

ですが、やはりそれだけです。

そういう刹那的な利益はすごく魅力的ですが、
こればかり追っていると本質が鍛えられないので、
いつまでもそういう情報を追いかけ続けるだけになります。

それでいいという考えもあると思いますが、
出来ることなら私の読者さんには、
いろいろな情報に触れて、それを多様な見方をすることで、
日々常に進化して欲しいと思っています。

それが、最終的には利益を伸ばす、
最も効果的な方法だと思っています。

というわけで、長い前置きでしたが(笑)、
今日はこんな話です。

先日、博多からの帰りの飛行機の中で、
久々に日経新聞を読んでいたのですが、
16日にモンクレールがイタリアの株式市場に、
新規上場するという記事が載っていました。

BUYMAで人気上位のブランドは、
実はほとんどがヴィトンを代表するLVMHと、
グッチ、サンローランなどを抱えるケリングの
いずれかのグループに属しています。

有名どころで単独でやっていけているのは、
実はシャネルとプラダくらいのものなのですが、
モンクレールも、単独で好調な数少ない企業のうちの一つです。

この日経の記事は、モンクレールの
日本における売上が好調なため、
新規公開株の取引を一部日本でも行う、
というものでした。

あれだけBUYMAでモンクレールが売れていても、
普通に定価で買う人がまだまだたくさんいる
ということを示しているわけです。

つまりこれは、定価以下で販売しているBUYMAで
お客さんになってくれる可能性のある人が、
まだまだたくさんいるということを意味しているわけです。

四半期決算の資料を見るたびに、
「こんな好調がいつまで続くのか…」
と思ってしまうほど絶好調なBUYMAですが、
まだしばらくの間はこのまま伸び続けそうです。

もちろん、お客さんが増え続けているからと言って、
闇雲に出品するだけで勝負にならないのは、
以前からお話している通りです。

先日お話した「仮説」「検証」を通して、
どんどん経験値を積んでいけると、
このマーケット全体の成長というのは
とてつもなく強力な味方になってくれます。

ちなみに、モンクレール自体は、
あいにく偽物が数多く存在するブランドのため、
現在は一部のバイヤーを除いて取り扱えなくなっています。

また取り扱いができたとしても、
お客さんからの正規品の証明を要請されることなど、
何かしらひと手間掛かることも多く、
ちょっと面倒なブランドのひとつです。

先日書いた、私がアカウント停止になりかけたときも
実はモンクレールのダウンが原因でした^^;

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

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なぜBUYMAで上手くいかないか(第55回)

※2013/12/12の記事です。

こんにちは、エスノです。

メルマガは昨日も今日も書いてますが、
こちらは昨日更新し忘れました…。

なんかちょっとバタバタすると、
やること忘れてしまってダメですね。

さて、今日もブログの方は閑話休題的な感じです。

ご存知のように、BUYMAは
とてもリスクが小さいです。

なぜなら、

・注文後に買い付けるので在庫を持つ必要がない。
・買い付けはクレジットカードでできるので初期費用も要らない
・集客にお金をかける必要もない

こういった特徴があるからです。

ですが、これだけリスクがないBUYMAでも、
上手くいく人となかなか思うような成果が出ない人がいます。

もちろん、ビジネスの構造ややるべきことが複雑すぎて、
なかなか手を出すことが出来ないのならば頷けるのですが、
その点においてもBUYMAというのは、

・買い付けはパソコンでできる。
・英語などに堪能である必要もない。
・ブランドやファッションに詳しい必要もない。

という状況なので、けして難しいジャンルのビジネスではありません。

一見、これだけメリットしかないように見えるBUYMAで、
なぜ上手くいかない人が出てきてしまうのか。

これまでそれなりの数のBUYMA実践者とお会いしてきた結果、
メリットだらけのBUYMA“だからこそ”のデメリットがあると
私は考えるようになりました。

具体的には、以下のようなことが原因ではないかと思っています。

それは、

・身近にバイヤーをやっている人がおらず相談ができない

・リスクがなさすぎて、本気を出せない

この2つが大きな原因だと考えています。

「身近にバイヤーをやっている人がおらず相談ができない」は
もうそのままです。

やはり、バイヤーをやっていると、
初めてのこと、分からないことなど
たくさん出てきます。

これが勉強であればクラスメイトや先生に、
仕事であれば同僚や先輩に、家事や育児であれば、
ママ友達や両親に相談もできますが、
バイヤーのやり方はなかなか身近に相談できる人がいません。

そのため、ちょっとしたことで躓いて、
そのまま辞めてしまう人が出てきてしまうわけです。

もうひとつの「リスクがなさすぎて、本気を出せない」
は、BUYMAだからこそのデメリットですね。

しつこいようですが、BUYMAは在庫も抱える必要がなく、
お客さんを集めるのにお金をかける必要もありません。

もちろん、初期投資として、
どこかからお金を借りたりする必要もないわけです。

そのため、いつでも誰でも始められるのですが、
逆に、「いつ止めても」痛くもかゆくもありません。

そのせいで、“なんとなく”始めて、
“なんとなく”取り組んで、結果として
なにも結果が出ない、というケースがよくあります。

普通にお店を始めようとすれば、
どうしたって初期投資が必要になりますし、
自分の生活費も稼がなくてはいけないので、
それこそ人生を懸けて必死に取り組みます。

しかし、BUYMAではそういった「覚悟」を持つことが、
その優秀すぎる仕組みのために難しいのです。

これが「リスクがなさすぎて、本気を出せない」の真意です。

もちろん、BUYMAにおいては
「人生を懸けるほどの覚悟」なんて重たいものは
まったく必要はありません。

ですが、お客さんにモノを買ってもらう、
というビジネスをする以上は、
自分なりに頭を使って試行錯誤をすることが
必要不可欠だと私は思います。

金銭的にリスクがないからと言って、
何も考えないで成果が出せるほど、
さすがに甘くはありません。

もし相談できる人が身近にいなくて困っている
ということがあれば、ぜひメッセージなりコメントなりで
私に相談して欲しいと思います。

私もブログをやっている以上、
見てくださる方にとって有益な情報を出したい
と常に思っていますので、
そういう生の悩みの声は実は大歓迎です。

けっこう遠慮して躊躇する方も多いのですが、
そんな遠慮は無用ですので、よかったらどうぞ!

ではではー。

P.S.

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BUYMAの2014年度上期の決算発表会資料を読んで。(第41回)

※2013/9/17の記事です。

こんにちは、エスノです。

昨日は北海道旅行二日目でした。

あいにく台風の影響で天気は微妙。

この日は、
僕が競馬にのめり込むきっかけになった競走馬、
グラスワンダー号が繋養されている、
日高のブリーダーズスタリオンステーションという牧場に行きました。

愛しの名馬に会うために
朝が苦手な僕がちゃんと6時に起き、
札幌から片道2時間かけ在来線を乗り継ぎ、
遠路はるばるやってまいりました。

しかしながら、なぜか牧場の入り口には、
「今日は見学できません」の立て看板…。

理由はよく分からないのですが、
結局、往復で時間にして4時間、交通費にして1万弱を無駄にして
僕の愛しの名馬に巡り合う旅は終了しました(´Д`)

しかも午後から予定していたセグウェイ体験も、
天気が悪く中止との連絡が入り、
それならばと札幌駅で食べたラーメンは美味しくなく、
もうホテルに帰って不貞寝するしかありませんでした^^;

夜はサッポロビール園でジンギスカンと蟹を食べられたので、
これだけが救いでしたね。

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写真 13-09-16 21 03 08

蟹デカイです(・∀・)

写真 13-09-16 21 55 32

9月13日にBUYMAの運営企業であるエニグモの、
今年度の上半期の決算資料が公開されました。

そのなかでも「決算説明会資料」というのが、
グラフなどで見やすく図示されていたりして、
要点が分かりやすいため、これには目を通した方がいいでしょう。

さて、この元のデータは
エニグモのオフィシャルサイトから
ぜひご自分で確認していただきたいのですが、
簡単に言えば、今回の説明会の結論としては、

「BUYMAまだまだめっちゃ伸びてる」

ということになります。

なんか決算発表があるたびに思ってるんですが、
とにかくその通りなんだからしょうがないです。

ご存知だと思いますが、エニグモは、
昨年の7月にマザーズにて株式公開した、
れっきとした上場企業です。

さすがに多少は落ちましたが、
それでも、BUYMA内での取扱高は
前年の同時期比較で約30%も伸びています。

また会員数も同様の比較で約50%成長し、
過去1年以内に購入経験のあるアクティブユーザー数は、
約70%も成長しています。

単純に、お客さんの数がこれだけ伸びている、ということは、
まだまだバイヤー側の参入の余地があるということです。

もちろん、以前も書いたように、
「なにも考えずに出品しまくるだけ」
というレベルでは、ほぼ成果は出ないでしょう。

しかし、ちゃんとバイヤーとしての力を付けさえすれば、
これだけ新規のお客さんが来てくれるわけですから、
上手くいかないはずがありません。

そして、バイヤーとしての能力を高めるのに、
ファッションやブランドに詳しくなる必要はありません。

これも以前書いたと思いますが、
ファッションなどに詳しければプラスにはなりますが、
詳しくないからと言ってマイナスにはならないのです。

それはこれまでの記事を読んでいただければ分かると思います。

当然ですが、BUYMAのマーケットが伸びているということは、
バイヤーが販売した売上が増えているということです。

「BUYMAはすでに価格競争になっていたり、
一部のバイヤーが強すぎて、今から参入しても稼げない」
という主張をする方もいるそうですが、
それはただの勉強不足、能力不足の言い訳に過ぎませんので、
そういうのに振り回されないように気をつけましょう。

ちなみに、決算資料には、
今後のエニグモの中期ビジョンとかも書かれています。

BUYMAもあと数年は伸び続けると思いますが、
ビジネスの常として、永遠に伸び続けることはありえません。

BUYMAが順調な今のうちに、第2、第3のBUYMAを生み出すべく、
いろいろやろうとしているのが分かりますので、
ここも見ておくといいと思います。

ではではー。

エスノ

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