BUYMAと似たような会社が買収されました。(第385回)

※2015/3/26の記事です。

こんにちは、エスノです。

今日はいつもとちょっと毛色の違う話題です。

先日、webメデイアを運営するリブセンスが、
wajaを買収したというニュースがありました。

■リブセンスがファッションECのwajaを4億円で買収、子会社化

http://thebridge.jp/2015/03/livesense-acquired-something

いきなりなんのこっちゃという感じですが、
リブセンスは、ジョブセンスなどの
求人系メディアを柱として東証一部に上場する会社です。

社長の村上太一さんは
なんと25歳のときに東証マザーズに上場し、
史上最年少での上場ということで、
当時はけっこう話題になっていました。

一方で、ご存知の方もいるかもしれませんが
wajaというのは、ほぼBUYMAと同じような
システムを提供しているECサイトを運営する会社です。

BUYMAとの違いは、waja自体が
amazonのFBAのようなサービスを持っていることです。

要するに、お客さんに直接送らず、
一度wajaの倉庫に納品してから、
お客さんに配送するということが可能です。

だからといって在庫を持たずに活動もでき、
その点はBUYMAと同じ仕組みですね。

あとは、手数料がめっちゃ高いです…。

※参考
http://www.waja.co.jp/become.html

ちなみにwaja自体はあんまり盛り上がっておらず、
正直BUYMAには全然歯が立たないのが現状です。

これにどうテコ入れしていくのかというのは
少し注目していきたいところですね。

さて、リブセンスもwajaも
ともにネットを大いに活用する企業ではありますが、
ジャンルとしてはかなり畑違いなので、
このニュースにはけっこう驚きました。

ただ、先日のBUYMAの決算発表しかり、
こういう最近の動きを見ていて思うのは、

ファッションECの分野がすごく注目されていて、
かつ様々な企業がその開発・収益化に力を入れ始めている

ということです。

先日のBUYMAの決算発表資料にも、
また、今回の最初の記事にもあるように、
経産省などの信頼性の高い機関の見通しとして、
これからこの分野がすごく伸びるということは
以前からすでに言われていました。

ただ、その市場規模の拡大というのは、
紛れもなく、さまざまな企業がそこに参入し、
サービスの質について切磋琢磨しあってこそ
実現するものです。

ここ最近のニュースから見える動きというのは、
まさにその過程の第一段階を目撃しているような感じがします。

まあ何が言いたいかというと、
今のうちにファッションECに強くなっておくと
マーケットの拡大に乗れて美味しいかもしれない
ということです。

引き続き地道に頑張って、
揺るぎない地力をつけていきましょう。

ではではー。

「販売履歴」を見るときに気を付けるべき2つのこと (第384回)

※2015/3/25の記事です。

こんにちは、エスノです。

先日コンサル生と一緒に
人気商品のリサーチしていて
ちょっと気になったことです。

人気の指標として一番有力なのは
やはり販売数、すなわち

「売れたかどうか」

なわけです。

ということで、いろんな出品者の
「販売履歴」を取っ掛かりに、
リサーチをする方も多いかと思います。

販売履歴に何個も登場する商品は
当然、自分も取り扱いたくなるような
人気商品である可能性が高いですね。

ただ、このようにして
販売履歴から商品をチェックするとき
2つほど、やってしまわないように
気を付けないといけないことがあります。

それは、

・一人の出品者の販売履歴だけで
商品の人気を判断してしまうこと

・仮に販売数が1つでほしいもの登録などの
数値も微妙でも、おおよその買い付け費用すら
把握せずに、他の商品にいってしまうこと

です。

前者は以前も書いた内容ですが、BUYMAでは
同じ商品を販売している人が複数いるのが普通です。

そのため、一人の出品者だけチェックしても、
BUYMA全体の人気(需要)を判断するのは
難しいこともあります。

特に、同程度の価格での出品者が多いほど
いろんな人からちょこちょこ売れている
という可能生はあるので気を付けたいところです。

後者は、仮にひとつしか売れておらず、
またアクセス数やほしいもの登録数が少ない商品でも、
その価格がかなり利益を乗せている商品であれば、
値下げすることでもっと売ることが出来るかもしれない
ということです。

仮に10万円で1つ売れた商品の買い付け費用が
6万円だったとして、同じ価格のままでは、
アクセスもほしいもの登録もイマイチだったとしても、
1万円値下げすれば反応が変わってくる可能生は十分あります。

特に、人気のあるブランドであれば、
チェックしているお客さんの数も多いですから、
値段の動きには敏感に反応してくることも多いです。

あくまで、1つは売れているのに、
現状の価格では反応がいまいち、かつ
利幅にかなり余裕があるという状況の話です。

ただ、「利幅に余裕があるかどうか」は
買い付け費用が分からないと判断できません。

販売履歴の表面だけを見て、

「うーん、何個も売れるような
人気商品はなかなかないなあ」

ということは、多くの人が思っていることです。

ちょっと面倒くさくても、
そこから先に一歩突っ込んでいくと、
他の人がやっていないことになるので、
それだけで優位に立てるようになります。

ちなみに、これをちゃんとやっていくと、
ブランドごとに商品それぞれの
だいたいの買い付け費用の相場というのが
分かってくるので、パッと見て、
「これは利幅がある」「これは薄利」
というのが分かるようになってきます。

そうなると、高い精度を保ちながら、
効率よく人気商品を見つけられるようになります。

ではではー。

出品価格を計算するときの為替レートはいくらにすべきか。(第383回)

※2015/3/23の記事です。

こんにちは、エスノです。

久々に夜の配信でございます。

さて、輸入ビジネスを行っていて、
常に気にしなければいけないのは為替です。

お気付きのように、最近もまた
けっこう激しく動いております。

と言っても、ドル円は概ね、
1ドル=120円前後でしばらく大人しい感じです。

問題はユーロ(とポンド)ですね。

昨年10月終わりの日銀バズーカ第2弾で
米ドルとともに一気に円安方向に動いたユーロですが、
年明けからまた一気に円高に動いていて、
今では1ユーロ130円を切ったり切らなかったりしています。

昨年末のユーロ円のレートっていくらだったか覚えてますか?

なんと、1ユーロ145円とかだったんです。

それがたった3ヶ月で130円…。

ちなみに、昨秋の日銀バズーカの前は
1ユーロだいたい137円とかでした…。

以前から言っていますが、
もはや為替レートを予測することは
このご時世では本当に無意味です。

そして、その根拠の無い予測によって、
自分が行うビジネスの主軸を変えるのも
恐ろしく無意味ですね。

ちなみに、価格計算するときに、
為替レートをどのくらい余裕を持たせて
設定しておくのがいいのかたまに聞かれます。

そもそも、決済時の為替レートは、
為替市場でのレートよりも、
決済手数料分少し高いわけです。

カード会社によって手数料率は異なりますが
だいたい3%くらいを見込んおくといいです。

そこに、急激な為替変動分の余裕を、
数円分乗せて計算するのがいいかと思います。

例えば、直近のドル円であれば、
だいたい1ドル120円なので、
その3%分の3、4円を決済手数料として、
そこに急激な変動に対応するための余裕として、
1、2円くらい見ておくということです。

つまり、1ドル124~126円くらいで
出品価格の計算をするということです。

(もちろんもう少し余裕を持たせても構いません)

もし今までこのあたりのことが
不確かだったという方は参考にしてください。

ではではー。