ライバルに価格で勝てないときに考えること。(第92回)

※2014/1/21の記事です。

こんにちは、エスノです。

3日間も配信をサボってしまいました。

実は土曜日はちゃんと書いていたのですが、
内容がイマイチピンとこなかったので、
自らお蔵入りさせました。

というのも、本当に読者さんに
相応しい内容なのか?という疑問が
どうしても拭いきれなかったためです。

これはそもそも
以前からずっと感じていたことでもあり、
そして今後もずっと課題となることだと思います。

そんなわけで、サボっていたこの3日間
どういう内容が有益なのかということを
ちょっとじっくり考えていました。

というわけで、今回の内容に繋がりますが、
取り上げて欲しい話などあれば
ぜひリクエストしてくださいね。

では、本題です。

よくある悩みとして、
「他のバイヤーに価格で勝てない」
というのがあるというのは
これまで何度か取り上げました。

そのとき検討すべきこととしては
いくつかあるわけですが、けっこう

「頑張ってほかの買い付け先を探す」

ことで、解決したりすることも多いです。

しかしそれ以外にも、
実は次のような方向で進めると
解決することも多かったりします。

それは、

「買い付け価格の計算が本当に正しいか」

ということを今一度チェックすることです。

たとえば、以下のアイテムを見てみましょう。

itempage

こちらは本日時点で、ブランドページの
「最近売れたアイテム」に載っていたものですが、
買い付け先はこのショップだと思われます。

http://www.matchesfashion.com/
※メルマガ配信時は商品ページのリンクを掲載していました。

すでにサイズがないので、
これを今から出品しても
なかなか受注には結びつきづらいですね…。

さてこの画面上の表示価格は、
406ポンドになっていますが、
では、このアイテムが、
バイヤーの手元に届くまでに
だいたいいくら掛かるのでしょうか。

それを確実に確認するには、
この商品を一度カートに入れて、
決済の手前まで手続きを進めるのがよいです。

ショップの説明などを読んで
そこから確認してもよいですが、
よほど英語に堪能でない限りは
おそらくこの方法で確認する方が
早いですし確実です。

で、実際にカートに入れてみると、
totalで426ポンドと表示されます。

さらに注目したいのが、
その内訳です。

Unit Total 375.00
Duty    23.00
GST     8.00
Delivery  20.00
Total    426.00

※文字化けを防ぐためにポンドの記号は省略しています。

内訳は上記のようになっていますが、
そのなかに、DutyとGSTが含まれているのが
大きなポイントです。

Dutyは関税で、GSTは消費税のことです。

つまり426ポンドのなかには、
バイヤーの手元に届くまでに掛かる
すべての費用が含まれているということです。

これを理解していないと、
このショップから買い付けるとして
買い付けの費用を計算する際に、
一番最初の画面で表示された406ポンドに
さらに関税・消費税が掛かると勘違いしてしまいます。

その結果、ライバルバイヤーは
どうやってあんなに安く買い付けしているのか
という疑問に悩まされ続けることになります。

しかしちょっとだけ手間を掛けて
このショップの表示価格は
関税込みなのかそうでないのか
送料はおおよそどのくらいなのか
などを一度確認しておくと、
そういった悩みが解消されることがあります。

その手間は慣れてしまえば
さほど大きなものではありません。

もちろん、すべてのショップが
このように表示価格に関税が含まれている
というわけではありません。

これはショップによってまったく異なります。

そういった特徴をちゃんと把握することが
買い付けの力を高めていくのに重要です。

本当にちょっとしたことではあるのですが
もし今まで知らなかったという場合は、
ぜひ決済手前まで購入手続きを進めることを
強くオススメします。

ちなみに、上で取り上げたショップは、
最下部のオススメショップレポートに
記載しているショップですので、
最近メルマガ購読された方は
他のショップもチェックしてくださいね!

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

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薄利多売を究極までやりきったときの実績。(第91回)

※2014/1/17の記事です。

こんにちは、エスノです。

今日は午後から、
ライティングを学ぶセミナーに参加してきました。

昨年の1月から始まったセミナーなんですが、
当初は、月イチで3回実施して3月で終了
みたいなスケジュールだったはずが、
なんだかんだ枝葉が付いた結果、
結局年をまたぐまでになりました笑

そもそもは、
ライティングを教わるセミナーではなく、
これからの時代に必要なビジネスの仕組み
についての話がメインでした。

今日の講座はそのテーマの延長で、
どうしても必要だったため開催された、
いわば追加公演的なものですね。

参加費用はそれなりにしたのですが、
私はそれに見合うだけの価値があると判断しましたし、
結果としてむしろお得感があったくらいの印象です。

BUYMAの話ももちろんですが、
こういうところで学んだことや
出会った人の話なんかも、これから
このメルマガで紹介していこうと思っています。

普通に生活していると
なかなか出会わないような話や人ばかりなので
視野を広げるのにはうってつけです^^

さて、今日は面白いデータを
ひとつ紹介したいと思います。

以前、個別の相談会で
実際にお会いしたバイヤーさんの話です。

その方は、外注さんにお願いして、
あるブランドの商品を1500個、
ただひたすら出品しまくるという
私とは真反対の戦略をとっている方でした。

基本的に、私はこの戦略をオススメしていません。

もちろん、
BUYMAでは注文後に買いつけるため、
出品するだけなら金銭的なリスクはないので、
この戦法もありといえばありです。

(この方の場合外注さんを利用するので、
その分のお金は出ていってしまいますが)

実際に私も、バイヤーになった当初は
トリーバーチのバッグや財布を
とりあえず50個ほど出品しました笑

出品しましたが、残念ながら
この戦法は上手くいきませんでした^^;

やはり商品の人気もライバルの価格も見ず、
ひたすら出品するだけとなると、
お客さんの目にはなかなか留まらず、
問い合わせすら来ないことがほとんどなのです。

だいたいの人は、
100個も出品する前に心が折れて
方向性を変えるか挫折してしまいます。

しかし、このバイヤーさんは、
そのまま突き進んで1500個出品しました。

その結果どうなったかというと。

選んだブランドが良かったこともありますが、
なんと月に10万弱くらいは稼げるようになっていたのです。

まあ外注さんに払う費用があるので
実質的な儲けとしては6~7万くらいだったそうですが。

この結果からいくつか言えることがあります。

ひとつは、こんなやり方でも
圧倒的な数をこなせばそれなりには実績が出ること。

これはもうそのままの意味です。

下手に考え込んで行動しないよりは、
ひたすら行動しまくったほうがまだマシなわけですね。

ですが、これは同時に
もうひとつ重要なことを示唆します。

それは、限界まで出品しても
なにも考えていないとこの程度の成果しか出ない
という実に現実的で残酷な結論です。

もちろん、1500出品というのは
当時の出品数の限界ですので、
現在では2500まで上がっています。

2500出品すれば、単純に計算して
それまでの1.7倍くらいの利益は
確保できるかもしれません。

ですが、それでもその程度です。

そしてさらに恐ろしいのは、
この戦法は薄利多売を地で行っているため、
取引数がものすごい数になるということです。

取引数が増えるということは、
梱包や発送の手間は当然それに比例しますし、
さらに恐ろしいのはトラブルが表面化するケースも
ものすごく増えるということです。

こういったことに掛かる労力を考えると
やはり私としてはこの戦法に躊躇せざるを得ません。

もちろん、梱包・発送や
トラブル対応など、すべての業務を
外注してしまえばそれで済む話です。

ですが、その体制を築くのにも
費用と時間の両方がかなり掛かります。

それよりはまず自分で超効率的に
少ない出品数、取引数で実績を出し、
それをもとに少しずつ外注化によって、
レバレッジを掛けていく。

こういう流れの方が無理がないし、
最終的に稼げる利益の額も大きくなるでしょう。

個人的には、こういう方向性で
バイヤー活動をしていくのが、
最良ではないかと思います。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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セール最終期の戦い方。(第90回)

※2014/1/16の記事です。

こんにちは、エスノです。

今月も半分が経過しましたが、
BUYMAの売れ行きはどうでしょうか?

12月ほどの勢いはないものの
まだ今月はお客さんの購入意欲も
かなり高いのを感じますね。

その要因として、
世界中でまだまだ続いている
セールの影響は無視できません。

しかし、セールになると
遭遇しやすくなってしまうことがあります。

それは、注文が入ったときに

「いざ買い付けようとしたら在庫切れ」

という現象です。

BUYMAでは比較的よくあることですが、
特にこのセールの時期には、どうしても
この現象に遭遇しやすくなります。

こうなってしまったときには、

・なんとか別の買い付け先を探す

・見つけられなければ、似たようなアイテムを提案する

というのが基本的な対処になります。

しかし、もし売れる可能性が高いのであれば、
そもそもセールになったのを見つけた瞬間に、
買い付けて在庫を持ってしまえば、
いざ注文が来たときに売り逃すことはなくなります。

とはいえ、これは
最悪赤字在庫を抱える可能性もあるので、
慣れないうちは勇気のいることだと思います。

ただ、これからの時期は、
いつもよりもちょっとだけ
在庫を持ちやすくなります。

BUYMAでは、
だいたいセール終わりのこの時期、
在庫一掃セールとして、
ストッククリアランスセール
という特集を組んでくれます。

TOP画面のバナーからのアクセスに加え、
専用のクーポンも発行してくれるので、
在庫が売れる可能性がかなり高まります。

もちろん、
そもそも人気商品を選べていないと
まったく意味がないのですが、
それをある程度のレベルでクリアできていると
売上を上げるのに大きく味方をしてくれます。

というわけで、
1月の売上の最後の追い込みをかけるために
私もこれから在庫を数十万円分買い付けて、
クリアランスセールのお世話になろうと思います^^

始めたばかりの方は
無理に在庫を持つ必要はありませんが、
ある程度実績も出ていて、なんとなく
在庫を持ったほうがよかったという経験がある方は、
ぜひこの機会に一度チャレンジしてみるとよいですね。

心理的なハードルが高ければ
数万円程度の低価格商品から始めるのがいいでしょう。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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