※2013/9/13の記事です。
こんにちは、エスノです。
BUYMAである程度稼げるようになってくると、
「バイヤー活動に時間を取られ過ぎる」
という問題を多くの人が抱え出します。
その問題を解決するためには、
・今やっていることを、もっと効率よくやるようにする。
・今やっていることのうち、何かをやめる。
・今やっていることを、他の誰かにやってもらう。
という3パターンのいずれかの方向で、
何か手を打つ必要があります。
ということで、今日はその中の具体例として、
夏の全国相談会ツアーの最中に挙がった話です。
大阪で開催した相談会で、
すでに数百件の取引実績があり、
月に安定して20~30万くらい稼いでいる方が、
「作業やお客さんの対応に追われて時間がない…」
という悩みを持っていました。
原因はいろいろあると思うのですが、
話を聞くと、一番時間が掛かっているのは、
「お客さんからの質問への回答」だということでした
さらに突っ込んで状況を聞いてみると、
「なるべく受注後のキャンセルにならないように、
『注文前に必ず在庫の問い合わせをお願いします』
と書いているが、在庫アリと返信しても受注せず、
無駄働きになってしまうのがしんどい」
という問題がありました。
BUYMAには「買い付け成功率」という
バイヤーの評価指標があるため、
その数値を下げないようにするために、
このような方法を取っているというわけです。
この場合、もちろん在庫アリの返信内容を改善し、
そこからの受注率を高めるということも重要です。
ただ、僕が着目したのはそこではありませんでした。
すでにある程度稼げているバイヤーさんですので、
そこに労力を使っても、どこまで受注率が上がるかは疑問ですし、
それよりももっと簡単に、しかもすぐに出来ることがあったのです。
それは、
『注文前に必ず在庫の問い合わせをお願いします』
という文言を消してしまう、ということです。
おいおい、そんなことしたら、
「買い付け成功率」が下がっちゃうだろ!
と思ったかもしれません。
しかし、ここでもう一歩踏み込んで、
買い付け成功率が下がったところで何がいけないの?
ということを考えてみる必要があります。
仮にこの方が初心者であれば、
1件の取引キャンセルで、成功率は
大きく下がってしまうことでしょう。
しかし、この相談者は、
すでに何百件も取引実績があるわけです。
何件かのお取引がキャンセルになったところで、
「買い付け成功率」は、さほど落ちないはずなんです。
仮に97%だった数値が96%に落ちたところで、
受注率はそう大きくは変わらないでしょう。
つまり、「買い付け成功率」が多少落ちたところで、
今後の大勢にほとんど影響はないわけです。
そこに気付くことが出来れば、
『注文前に必ず在庫の問い合わせをお願いします』
という文言を書かないことによるデメリットより、
「無駄なお客さん対応をしなくてよくなる」
というメリットの方が大きいということが分かります。
さらにこの施策のよいところは、
実行するのにほとんど時間が掛からないことです。
もし誰かを雇って、
自分の代わりに作業をしてもらおうとしたとき
必ず「教えるための手間と時間」が発生しますが、
これは文章を消すだけで事足りる対策です。
時間がなくて苦しんでいる方の多くは、
その対策を考えたり実行したりする時間さえなくて、
ずっと苦しんでいるケースがほとんどなので、
「すぐ実行できる」というのはとても重要なポイントです。
もちろん、今回の話はひとつの例であって、
すべての方に当てはまる話ではありません。
ただ、こういう視点で少しずつでも、
作業の「効率化」と「削減」をやっていくかどうかが、
新しい時間を生み出せるかどうかに繋がります。
ぜひ自分のケースで考えてみてください。
ちなみに、そもそもですが、
今回のケースにおいて、この対策は万全ではありません。
『注文前に必ず在庫の問い合わせをお願いします』の文言を消しても、
受注前の問い合わせが「ゼロになる」ということはありませんので。
一番根本的な対策を考えるならば、やはり、
もっと出品数を絞って管理コストを下げて、
そのあと他の人に代わりに運営してもらう、
になると思います。
ただ、そこに向かうための時間がないので、
まずは時間も掛けずに「やった方が確実にマシ」な、
この手法を最初に提案したということです。
次回は、また別の側面から、
時間を生み出す方法を書いていきましょう。
ではではー。
エスノ
p.s.
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