出品し直しは何回すればいいのか?(第718回)

※2020/8/23の記事です。

こんにちは、エスノです。

毎度のことですが、前回から
だいぶ間が空いてしまいました…。

それはさておき、
最初にちょっと宣伝です。

現在、アメリカで、
カリフォルニア大学バークレー校の
准教授やっている高校の同級生が、
先日著作を上梓しました。

■16歳からのはじめてのゲーム理論 “世の中の意思決定”を解き明かす6.5個

https://amzn.to/2QjXQvD

これは2作目で、処女作は
実は昨年出版されたんですが、
私がちゃんと全部読み切ってから紹介しよう
と思っているうちに一年経ってしまったので、
今回はまだ読み切らないうちにもう紹介します。

彼の専門であるゲーム理論について、
物語調で分かりやすく書かれていますので、
興味がある方はぜひどうぞ。

さて、久しぶりのメルマガなので、
最近著しい成果を出したコンサル生の
取り組みから、何かを学べないかと
ちょっと書いてみたいと思います。

昨年2月に個別コンサルを受講してから
現在に至るまで、BUYMAアカデミアに
参加してくださっているSさんは、7月に
過去最高益となる月利70万円超えを果たしました。

※Sさんについて以前書いた記事はこちら。

■沖縄でワークショップしました。(第706回)

http://steermylife.com/2306.html

例によって作業の外注はありませんが、
その販売件数は58件とそこまで多くないので、
一人でも余裕を持って業務を回すことが出来ています。

今月も引き続きここまで調子よく推移していて、
すでに月利50万円は超えています。

このままいけば過去最高益更新ですが、
無理して良い在庫を売ってしまうこともないので、
利益の最大化を目指しつつ、秋冬の仕込みにも
勤しんでもらえたら十分ですね。

そのSさんの体験したことで、
他のコンサル生にもよく使わせて
いただいている興味深いエピソードがあります。

それは、

「ある商品を売るまでに、
出品し直しを『23回』した」

という経験談です。

その商品は元々、
それなりに継続的に売れていて、
それゆえ先に在庫を買ってから
販売したのですが、これがまあ
ビックリするほど反応がない。

最安値で出品し、ライバルと比較して、
キーワードなどの漏れも修正して、
商品画像もけして何かがおかしい
というわけではなく、さらに言えば、
手元に在庫があるので、むしろ
アドバンテージさえある状況なのに、
それでも全然反応が出ない。

しかも、人気順上位の
他の出品者のページには、
Sさんが出品したあとも、
引き続きそれなりに反応がある。

つまり、商品の人気はあるけど、
Sさんの出品商品だけ全然見られない
という状況です。

ただ、この状況自体は、
BUYMAでは極めてよくあることで、
その対策として「新しく出品し直す」
ということをするわけです。

アクセスなどが集まらなければ、
当然人気順では埋もれっぱなしで、
そのまま放っておいても、状況が
良くなる見込みはほぼありません。

そして出品して時間が経てば経つほど、
「新着順」での表示順位も下がり、
お客さんからはますますもって
見てもらいづらくなります。

なので、せめて「新着順」では
見てもらいやすくなるように、
新しく出品し直すということをします。

もちろん
「新着順」で見ているお客さんの数は、
けして多くはありません。

多くはありませんが、やらないで
埋もれっぱなしにしておくよりは、
やったほうがマシなわけです。

こういった背景のもと、Sさんは、
価格やキーワードの調整、それ以外の
すぐにできることはすべてやった上で、
出品し直しを繰り返していきました。

「新着順」で埋もれる前に、
ほしいもの登録が付けば、
人気順はかなり上がります。

それを目指して何度も出品し直します。

出品し直しの作業自体は、
過去の出品情報をコピーすれば、
画像をアップするだけなので、
一瞬でできることではあります。

しかし、何度やっても反応がない。

同じような状況でも、数回程度なら、
反応が出ないことはありますが、
さすがに10回近くなってくると、
私も出会ったことがない領域に入ってきます。

ただ、もうどう考えても、

「最初に埋もれてしまう」

ということ以外、自分の出品に
至らない点はないとなれば、
もう出品し直ししまくるしかありません。

新着順での表示順位は、
自分のあとに他の出品者が
どれだけ出品するかで決まります。

この商品は比較的出品者の多い
人気のブランドだったため、
1日のうちに複数出品し直したことも
あったと思います。

そんなことを繰り返した23回目の
出品し直しのあと。

それまでの22回が、
まるで嘘だったかのように、
出品したあと順調に反応が出て、
手元にあった在庫はポンポンと
売れてしまいました。

結論としては、22回目までは
「運が悪かった」としか言い様がありません。

商品に人気もあり、出品条件も
悪くなく、なにより、それまでと
ほとんど同じ条件で出品した23回目は、
それまでと明らかに異なる反応でした。

これはもう、出品直後からの、
アクセスの集まり方の巡り合わせ以外、
ちょっと考えられないわけです。

だからこそ23回も出品し直したわけですが、
さすがに私もここまで運が悪いケースには
お目にかかったことがなく、それから
しばらく時間が経った今でもありません。

ここまで運が悪いと、
普通は途中で心が折れて、
赤字になるレベルで価格を下げたり、
あるいはもう手をかけるのを止めてしまったり、
そういう方向に行きがちです。

しかしSさんは、原因はこれだと
論理的に、そしてシンプルに捉えて、
上手くいくまで愚直に同じ作業を繰り返しました。

タイトルに書きましたが、
よく出品し直しは何回すればいいのか、
という質問を受けることもよくあります。

こういった質問は、今回のエピソードを知れば、
無意味なものだということが分かるでしょう。

上手くいくはずのものは、
上手くいくまでやればいいだけです。

BUYMAに限らないですが、
現状がなかなかうまく行かないと、
ついシンプルな本質から目を背けて、
ちょっと変わった方向とか、あるいは、
ありもしない分かりやすい回答を模索して
みたくなったりします。

それは残念ながら、
成果を出すことから遠ざかることです。

自分の考え方や作業の内容などが、
「利益を出す」というシンプルな目的の
本質を捉えているのかどうか、
常に意識しながら日々活動したいですね。

ではではー。

P.S.

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