売れない原因をすぐに突き止めるための考え方(第696回)

※2019/9/22の記事です。

こんにちは、エスノです。

次回予告をすればプレッシャーになり、
比較的すぐ書くのでは?という試みは
あえなく散ってしまいましたが、
何事もなかったかのように書きます。

前回のメルマガで、BUYMAの
新しい機能である以下について紹介しました。

■【機能リリース】色サイズ別に在庫数を設定できるようになります。

http://buyersinfo.buyma.com/?p=80165

ただ、せっかく手元にある在庫を
色・サイズ表上では◎に設定しても、
そもそも「手元に在庫あり」の“タグ”を
設定していない人が結構いますよ、
ということもあわせてお伝えしました。

「手元に在庫あり」のタグが未設定だと、
お客さんが「手元に在庫あり」で検索を
かけたときに、そもそも表示すらされません。

表示されなければ、それは
存在していないのと同じことです。

なので、改めてご自身の出品商品を
「手元に在庫あり」で絞り込んで表示し、
抜け漏れがないかどうかちゃんと確認してみましょう。

その上で前回の最後に、

・なんでそんなことが起きるのか、

・どうしたらそれが改善できるのか、

・その結果、なぜショッパーとしての
地力が向上するのか

というテーマを次回取り上げると
書いたのでした。

ということで、まず、
なんでそんなことが起きるのか
から考えてみましょう。

一つは単純に、うっかりミスです。

人間なので、常に100%完璧で、
一切のミスがないということはあり得ません。

なので、その対策として、

出品したあと、ちゃんと
自分の商品ページを振り返る

ということをすべきです。

特に、今回のケースで対象になるのは、
「在庫を持つ」と判断した、自分の中で
それなりに期待している商品なわけです。

そういう商品について、出品したあと
ちゃんとお客さんに見てもらえているのか、
ライバルに対して優位性が保たれているのか
というのを確認せずほったらかしにするのは、
一貫性にも合理性にも欠ける行為だと
言わざるを得ません。

また今回の手元在庫の商品以外でも、
たとえば出品カテゴリを間違えているとか、
そんなまさかというようなミスもあったりします。

(これまでコンサル生でも何件も見てきました)

人間はミスをするという前提で、
ちゃんと出品後に振り返る機会を持つ
ということをしていきましょう。

そして、この件については、
ただうっかりミスで済ませてもいいんですが、
実はその奥にもうひとつ、本質的な問題が
眠っているのではないかと思います。

それは、自分の行動が、お客さんの
どういう行動に影響を与えているのか
ということを正確に把握していないということです。

「BUYMA in REASON」でも触れていますが、
お客さんの購入までの行動はざっくり言えば、

インプレッション(表示)

クリック(アクセス)

コンバージョン(購入)

という流れです。

具体的に言えば、PRADAの
黒い長財布がほしいお客さんは、

BUYMAの検索条件で、
ブランドとカテゴリの絞り込みや
キーワードでの検索をすることで、
自分が求めるものと属性の近い商品を
一覧表示したあと、(インプレッション)

その中から、自分の求める条件や興味をもとに
商品ページをクリックしてアクセスし、(クリック)

その中身をさらに吟味して購入に至ります。
(コンバージョン)

では、今回の「手元在庫あり」の
タグを設定することによって、
上記の何に影響があるのか。

多くの場合、「手元に在庫あり」は

「手元に在庫があるからよく売れそう」

と漠然と捉えられがちで、したがって
コンバージョンに強烈に作用しているという
イメージが持たれやすいわけです。

たしかに、注文後にすぐ届くというのは、
お客さんの購入を強く後押しする要因になりえるでしょう。

しかし、先述したように、
そもそも実際に在庫を持っていようがいまいが、
「手元に在庫あり」のタグを設定しなければ、
すぐに商品が欲しい人に対して
見てもらうことさえできないわけです。

この「インプレッション」という概念を
明確に意識しながら商品ページの設定を
しているかどうかによって、うっかりミスの
発生度合いも、またそれを防ぐための
チェックの頻度も変わってくるのではないかと思います。

さらに言えば、インプレッション、
クリック、コンバージョンというステップを
常に明確に意識できていれば、
「手元に在庫あり」以外の場合でも、
自分の商品が売れない理由が
どこにあるのかすぐに分析でき、
的確な対策が打てるようになります。

それが、ショッパーとしての
地力向上に結びつき、より
成果が伸びる要因になるのは
想像に難くないでしょう。

ちょっとした設定のミスであっても、
どうしたらそれが防げるのか、そして、
そのミスが発生した根本にある
本質的な問題はないのかというところまで
しっかり考え尽くせるようにしたいですね。

ではではー。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
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何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

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これが「手元在庫有り」でも売れない理由かも(第695回)

※2019/9/6の記事です。

こんにちは、エスノです。

また久々になってしまいましたが、
過去は振り返らず今を生きます。

さて、先日BUYMAに追加された
以下の新機能は皆さんもう知っていると思います。

■【機能リリース】色サイズ別に在庫数を設定できるようになります。

http://buyersinfo.buyma.com/?p=80165

もし万が一ちゃんと把握していないという方は、
上記を必ず読んでおきましょう。

リリースの時点では対応していなかったアプリ版も
先日のアップデートで対応されて、PC、スマホの
ブラウザ、アプリのどこから見ても、手元在庫の
商品は◎で表示されるようになりました。

(アプリはiOS版もandoroid版も確認済みです)

本当は手元在庫のあるなしだけではなく、
カラーやサイズごとに価格が自動で変更
されるようなシステムにしてほしいんですが、
それは今後搭載されるのを期待しましょう。

ちなみにカラー、サイズでの追加料金の
設定も、ややこしいルールがあるので、
以下をちゃんと確認しておきましょう。

■追加料金タグのルール変更

http://buyersinfo.buyma.com/?p=79279

今のところ派手な取り締まりはないですが、
うっかり設定ミスしていたコンサル生に、
事務局から注意が入って出品取り下げになった
というのは実際ありました。

さてさて、この機能によって、
どれが手元在庫ありの商品なのかが
分かりやすくなったわけです。

その結果、お客さんの利便性は向上し、
多少売れやすくなるかと思いきや、実は
ちょっとした落とし穴があったりします。

それは、色・サイズ表では、手元在庫の商品を、
◎で設定して出品していたとしても、
「手元在庫あり」の“タグ”を設定していないと、
「手元在庫あり」での検索結果に表示されない
ということです。

作業した人間の心理としては、
◎にしたから手元在庫ありで出品してるぜ!
という印象、手応えを持ってしまって、
うっかりタグの設定までするのを忘れて
出品してしまいがちだったりします。

いくらすぐ買える商品が分かりやすくなっても、
そもそもアクセス(クリック)してもらえないどころか、
お客さんの検索結果に表示すらされなければ、
それはもはや存在していないのと同じことです。

実際にそういうショッパーが、
現時点で結構散見されるので、
手元在庫の商品を出品している方は、
諸々の設定がちゃんとされているか、
ぜひご自身の商品ページをチェックしてみてください。

次回はこの話題に続けて、
なんでそんなことが起きるのか、
どうしたらそれが改善できるのか、
その結果、なぜショッパーとしての
地力が向上するのかというテーマで
書いてみたいと思います。

と予告をしておいて、
自分のプレッシャーを掛けるという試みです。

ではではー。

P.S.

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とある有名ショップの買付費用を大きく減らす方法(第694回)

※2019/8/14の記事です。

こんにちは、エスノです。

前回の配信から1ヶ月近く経過してしまいました…。

間が空いてしまうと構えてしまって、
なんかすごいものを書かねばという
自縄自縛に陥ってしまうので、
とりあえず軽い内容から書いてみます。

italistというオンラインショップをご存知でしょうか?

https://www.italist.com

shopstyleなんかにも登録されているショップなので、
ご存じの方も割と多いショップだと思います。

ここは店舗を持たず、オンラインのみで運営されていて、
なんなら在庫の手配も、実は自社ではなく、italistが提携する
パートナーブティックからされていたりします。

https://www.italist.com/jp/about_us

要するに、italistは、italistというショップではなく、
FARFETCHのような、多数のセレクトショップの在庫が
まとめて出品されているプラットフォームだということです。

italistの特徴としては、セリーヌとかルブタンとか
他のセレクトショップでは買い付けしづらいブランドも
普通にオンラインで購入手続きできる一方で、とにかく
「買い付けにかかる金額が高い」という点が挙げられます。

それは主に、購入時に一緒に支払う関税額が
割高であることと、送料が高いことによります。

これは、italistで購入するのであれば、
逃れられないシステムなので、
どうしようもないと言えばどうしようもありません。

ただ、上記のように、italistはプラットフォームなので、
出品されている商品を販売しているセレクトショップが、
そもそもイタリアのどこかにあるわけです。

そのショップを突き止められれば、
もしかしたら、italistを経由するより、
安く買える可能性がある。

ということで、いろいろやってみたんですが、
今のところ私には、italistに出品されている商品が、
どこのショップから出品されているか、
100%判別する方法は把握できていません。

しかしながら、たまに、「こうやれば見つかる」
という方法を(だいぶ前ですが)発見したので、
共有したいと思います。

それは、Googleの画像検索です。

たとえば以下の商品の画像を、
Google画像検索して、

https://www.italist.com/jp/women/clothing/dresses/31-phillip-lim-cotton-dress/10402121/10571758/31-phillip-lim/

その検索結果に出てきたlystの検索結果から、
以下のサイトに飛べます。

https://eleonorabonucci.com/it/3_1_phillip_lim/donna/abbigliamento/vestiti/137365.html

画像は見ての通り一緒ですし、
購入可能なサイズも一致するので、
おそらくこの商品の出品元のショップは、
ここで間違いないかと思います。

そして特筆すべきは、italistでは、
日本向けの最終決済金額がDDP(関税込み)で
352.58ユーロであるのに対して、
出品元のショップで直接買えば、セール品対象の
追加割引も可能なことも相まって、こちらもDDPで
なんと238.69ユーロで買えてしまいます。

別にこの商品自体はすごく人気じゃないと思いますし、
特に価格差が大きく出た商品ではあるのですが、
こういうちょっとした知識の差、行動の差だけで、
もしかしたら1万円どころじゃない利益の差が生まれる
というのはぜひ把握しておいていただければ、
悪いことはそんなにないんじゃないかなと思います。

ではではー。

P.S.

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