EU離脱後の英国からの輸入でも関税は掛からないのか?(第723回)

※2020/11/23の記事です。

こんにちは、エスノです。

最初にお知らせです。

先日からちょこちょこお伝えしてましたが、
個別コンサルの新規募集を
12月2日(火)21時頃のメルマガで行います。

いつも通り募集人数は僅かですので、
興味がある方はチェックしてくださいませ。

さて、いよいよ今週末から、
ブラックフライデー、サイバーマンデーと、
BUYMAが一年で最も売れる期間を迎えますね。

特にサイバーマンデーは、例年、
高額商品に大きな割引クーポンが出ますし、
その上今年はタイムセールの設定もあり、
BUYMA的にも相当力が入ってると思います。

ちなみに昨年は、対象商品は、
10万円以上の全カテゴリで、
割引額は15,000円でした。

(2万円以上2,000円OFFも同時に出てます)

しかも期間中は何度も使えるという
毎年このときだけの大盤振る舞いクーポンです。

これは今回に限りませんが、
クーポンが出たら値上げをしたほうが、
売れる可能性が高まるのはもちろん、
アクセスアップまで期待できます。

上記のクーポンで言えば、基本的に、
85,000円より高い価格で出品している商品は、
10万円に値上げしたほうが、私たちにとっても、
お客さんにとってもお得になるわけです。

そして、BUYMAの特集から
大きなアクセス流入も見込めるので、
その結果アクセスが集まって人気順が上がり、
特集が終わったあとも売れる確率が高まります。

ということで、ちょっと先を見越して、
どのタイミングでどの商品の価格を
どういう風に調整するのかというのも
今から考えておきたいですね。

そしてここから本題です。

タイトルの件ですが、
まずは日本とEUのEPAのおさらいです。

2019年2月から始まったこの制度ですが、
簡単にまとめると、

・EU加盟国から発送

・商品の原産国がEU加盟国

・課税対象額20万円以下

この3つの条件を満たす場合は、
通関時の関税率が下がるというものです。

特に洋服などの繊維製品については、
関税率は0%で計算されるので、
ちゃんと適用させるのとさせないのとでは
買い付け費用が大きく変わってきます。

(ただし、関税は0円でも輸入消費税はかかります)

また、繊維製品以外でも関税率は下がり、
革製の靴も、通常30%のところが、
20%以下になるケースもあり、いずれにしても
適用させられるものならさせないと絶対に損です。

留意すべきこととしては、

・インボイスに原産国が明記されていること

・通関後の修正は原則できないこと

の2つがあります。

(「BUYMA in REASON」に参加している方は、
該当箇所を改めて確認してみてください。)

ところで、今年1月末に、
イギリスがEUから離脱したのは
記憶に新しい(?)ところですが、
今後イギリスからの輸入については
どうなっていくのかというのがタイトルの意味です。

まず、今年の年末(2020年12月31日)までは、
EU離脱後の制度移行期間ということで、
これまで通り日本とEUのEPAが適用されて
輸入することが可能です。

その上で、年明けからどうなるのかというのが、
おおよそ分かってきました。

結論から言えば、10月23日に締結された、
日本とイギリス間のEPAにおいても、
これまでの日本とEUとのEPAと、
ほとんど変わらない運用が行われるようです。

https://www.customs.go.jp/roo/information/uk.htm

具体的には、

・イギリスから発送

・商品の原産国が【EU加盟国】

・課税対象額20万円以下

であれば、EPA適用条件を満たします。

2番めの「原産国がEU加盟国ならOK」
というのがありがたいですね。

原産国がイギリスに限定されると
ちょっとBUYMAのパーソナルショッパーとしては
活用しようがほとんどない感じになってしまうので。

ただ、上記の内容は、協定本文や、
以下の資料などをもとに、さらに税関に
実際に問い合わせて確認したものではありますが、
年明けの協定発効までは絶対に確実とは言えない
と役所的な念押しはされました。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100092224.pdf

なので、基本的な方針はこうだと把握しつつ、
引き続き状況は追っていく必要はあるかと思います。

※編集注意:上記に誤りがありました。

訂正記事は以下よりご確認ください。

http://steermylife.com/2428.html

ではではー。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
下のメッセージフォームから随時受け付けております。

何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

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海外ショップが参入してきても問題ない理由(第722回)

※2020/11/10の記事です。

こんにちは、エスノです。

前回のメルマガで、今後のBUYMAでは、
海外のセレクトショップが直接BUYMAに
出品をしてくることが増えそうだとお伝えしました。

参考:エニグモ決算資料14ページ

「世界中の魅力的な法人や大型出品者との連携強化」

https://enigmo.co.jp/wp-content/uploads/2020/09/ir_20200914_3.pdf

買い付け先がお客さんと直接つながっては、
少なくともBUYMAでの販売価格においては、
私たちパーソナルショッパーが有利になれる
可能性は、ほぼありません。

しかし、私はこの状況を
あまり悲観的に捉えていないとお伝えしました。

それはなぜか、ぜひ考えてみてください
という嫌な引っ張り方をして前回は終わりました。

さて、それでは私の考えを書いていこうと思います。

まず、対症療法的に考えられる対策が
いくつかすぐ考えられるから。

たとえば、あるショップが
BUYMAに出店してきたら、
そのショップの人気商品を
こちらが先に直接買ってしまえば
当然そのショップは販売できなくなります。

そうすれば、そのショップは、
残ったそこそこの人気以下のものしか
BUYMA上で売れなくなるので、
大した脅威ではなくなるわけです。

ただ、これだと、在庫を持つことが
資金的に難しい状況にいる人にとっては
不安の解消にはならないでしょう。

また、そもそもそのショップが、
一定以上の人気商品については、
自社のオンラインサイトでは販売しない
という対処をし始めると困ってしまいます。

その上で私は、もっと根本的な理由で、
やはり楽観的に考えています。

答えはシンプルです。

なぜなら、

「現地のセレクトショップは、

『そのショップの在庫』

しか販売しないから」

です。

腕の良いパーソナルショッパーは、
とにかく仕入れが強いです。

また、取り扱う商品についても、
ブランドのレベルや価格帯など問わず、
良い意味で節操がありません

世界中のあらゆる場所から、
さまざまな人気商品を、できるだけ
安くたくさん買い付けます。

確かに現地のセレクトショップは、
同じ商品を自分より安く出品される
という1点においては非常に厄介です。

しかし、言ってしまえば「それだけ」です。

そのショップの在庫がなくなれば、
それがどんなに人気の商品だったとしても、
再入荷があるまでもう売ることはできません。

そして再入荷は、セレクトショップが、
タイムリーにコントロールできることでもありません。

(数十件以上のセレクトショップが、
徒党を組んでBUYMAに出店してきたら
ちょっと嫌ですが、それはあまり
現実的ではないでしょう。)

一方で私たちは、当初予定していた買い付け先に
在庫がなくなったとしても、他のショップを
探し出すことで受注に繋げることができます。

そういう流動性の高さ、機動力の高さで
私たちは優位性を維持することが出来るわけです。

で、これってよく考えると、別に相手が
現地のセレクトショップとか関係なく、
私が今まで繰り返しずっとお伝えしてきた、

「パーソナルショッパーとしての地力」

を高めていくことに他なりません。

もちろん、現地のショップが参入することで、
特定の商品において、一時的に
厄介な存在が出てくるということは
残念ながら避けられません。

しかし、それもまた、セレクトショップじゃなく
普通に強いショッパーが参入してくることで、
現在も同じように起こり得る現象なわけです。

それに対処しながら、後発のショッパーでも
少しずつ利益を上げていくというのは、
ごくごくありふれた光景です。

ということで、現地のショップが
入って来ようが来まいが、
引き続きこれまでのように
淡々とやっていけばいいですね、
ということでした。

逆に、特定の買い付け先に
「依存」しながら利益を上げている場合は、
今後その買い付け先自体が、いつBUYMAに
直接進出してくるかという恐怖に怯えながら
活動していかなければいけないので、
早めの方針転換が必要になってきますね。

ではではー。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
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何か気になることがあれば、遠慮なくご連絡くださいね^^

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BUYMAが海外セレクトショップの出店を後押し?(第721回)

※2020/11/3の記事です。

こんにちは、エスノです。

まず最初にお知らせです。

前回のメルマガでもお伝えしましたが、
ちょこちょこお問い合わせをいただくので、
個別コンサルの新規募集をまた行います。

今月半ばから下旬くらいを予定していますので、
興味がある方はメルマガをチェックしておいてくださいませ。

あとメルマガサボってる間は、
ツイッターに少し勤しんでいました。

https://twitter.com/esno_biz

10月以降は、一応
毎日何かしらつぶやいてますので、
よかったらフォローしてくださいませ。

と、前回のメルマガで書いたところ、
たくさんの方にフォローしていただいたのですが、
自分がそう書いたことを忘れていて、
急にフォローがたくさん来たもんだから
何が起きたのか分からずちょっと怖かったです…笑

さて、前回のメルマガでエニグモの
半期決算の説明資料を取り上げました。

https://enigmo.co.jp/wp-content/uploads/2020/09/ir_20200914_3.pdf

新型コロナに負けず、取引活発なBUYMA。

6~8月の3ヶ月間は、いずれの月も、
総取扱高が対前年比30%増です。

売る方はまったく問題ないどころか、
むしろ例年以上に盛況というのが、
明確に数字で出ています。

一方で、仕入れの方はどうか。

感染再拡大を受けて欧州各国が
再びロックダウンを行っていますが、
おそらく春の感じだとセレクトショップからの
オンラインでのオーダーはほぼほぼ問題ない
というのが、現時点での私の見解です。

ということで、とりあえず直近、
今季の冬のセールが終わるくらいまでは、
さしあたり通常通り活動していて、
特に問題はないかなというところですね。

前回のメルマガでも書きましたが、
直営店買い付け、また郵便系での配送は
めっちゃ遅れる可能性があるので、
そのへんは気を付けてみてください。

(春のロックダウン時は、
DHLとかはほぼ通常通り動いてました)

また、現地にお住まいの方は、
コロナ自体への感染はもちろんですが、
この状況の変化に伴って
様々なストレスに晒されると思います。

売れやすくなり、受注はもちろん、
問い合わせや商品の発送などで
忙しくなることが予想されますが、
くれぐれもご自愛くださいませ。

ところで、上記の決算資料には、
以前から気になる記述があって、
それは、たとえば今回で言えば

「世界中の魅力的な法人や大型出品者との連携強化」

という文言です。(決算資料14ページ)

https://enigmo.co.jp/wp-content/uploads/2020/09/ir_20200914_3.pdf

こういう記述は以前からあったのですが、
今回のこの文章を文字通りの意味で受け取ると、

「現地のセレクトショップが、
BUYMAで活動するのをサポートする」

というようにも読めます。

で、実際のところどういう意味なのか、
だいぶ前(それこそ去年の秋なのですが)に
エニグモのIRに直接確認してみました。

確認した結果としては、

「上記の認識で正しい」

ということでした。

つまり、私たちは、
自分たちが買い付け先として利用する
世界各国のセレクトショップそれ自体を
ライバルとして戦わなければいけない可能性が
今後増えていくということです。

これだけ見ると、
とても恐ろしいことのように聞こえます。

なにせセレクトショップが
BUYMAで直接出品できるなら、
私たちパーソナルショッパーが、
ショップとお客さんとの間に
介在する必要性が大きく減ります。

少なくとも、商品の購入金額については、
間違いなく私たちが介在しないほうが、
お客さんにとって喜ばしいわけです。

しかしながら、私はこの状況について、
かなり楽観的に捉えています。

なぜか。

まずは、実はこれまでも、
BUYMAに直接出品していた
海外のセレクトショップは複数あって、
それらがあんまり上手くいっていない
という事実があるからです。

ただ単にそこそこ安いものを
大量に出品するだけだと、
意外と上手くいかないのが
BUYMAの面白いところで、
まずは小手調べ的に中途半端に
参入したショップはあまりうまくいかず、
結局撤退したところすらあります。

本腰を入れてちゃんと活動するということは、
それなりのコストを割く必要がありますが、
そこを乗り越えてくるショップは、
そんなに急激には増えてこないと思います。

とはいえ、これは
BUYMA側のサポート体制の拡充や
成功事例が増えてくることによって、
徐々に解消されていくハードルでしょう。

しかしその上でも、私は、
あまり悲観的には考えていません。

それはなぜか、
ぜひちょっと考えてみてください。

答え合わせは次回のメルマガでしたいと思います。

ではではー。

P.S.

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