「買い付け力」とはスキルだけの話じゃない。(第572回)

※2017/5/9の記事です。

こんにちは、エスノです。

今日は北海道在住のYさんの
個別コンサルでした。

Yさんは、通常の個別コンサルから、
BUYMAアカデミアの一番始めから
パーソナルコースに参加されて、
もう丸一年経ちます。

今日のスカイプで、たまたま直前に、
Yさんが出品する人気商品に問い合わせが
来たので、それについて一緒に検討しました。

その商品は人気はかなりあるものの、
すでにあちこちで完売になっていて、
今回お客さんが求めるサイズについては
特に現在高い買い付け先しかない
という状況でした。

そんな商品なので、すでに買い付け先は
Yさんとしてはかなり探していたものの、
改めてちょっと何かできることはなかろうか
とチェックしていたわけです。

そうすると、まず同じお客さんが、
別のショッパーさんに問い合わせしている
ということが分かりました。

また、そのライバルショッパーさんは、
Yさんよりも5,000円安い価格で出品していて、
現在Yさんが把握している買い付け先では
ちょっと太刀打ちできそうにありません。

「これは困った」「諦めるべきか…」という
感触も漂いますが、そこでぱっと思いついた
「感情」で判断するのではなく、なるべく
ロジカルな思考をもとに次のアクションを
決めなくてはいけません。

方向性としては、

・現在把握しているショップからもっと安く買う

・限定的な方法で、新しい買い付け先を探す

という2つが有り得ました。

いつも書いていることですが、
商品の人気が確かならば、
当然最後は「買い付け」によって
差が付くという典型例でしょう。

今回のライバルの価格は、
Yさんより5,000円安いとは言え、
その商品の「現地定価」から算出される
「最安での買い付け価格」であれば、
なんとか利益の出せる価格でした。

しかし、すでに見つけていたショップは、
送料がちょっと高くて(約6,000円)、
そこをなんとかしないとライバルの価格には
ちょっと対抗できないという状況です。

これについては、そのショップに

「これからその商品を買う前提で、
割引の交渉をしてみる」

というアクションを取ることにしました。

割引がもらえなくても、最悪、送料無料
という条件がもらえればライバルと戦えるので、
そういう方向で話が着地するように連絡します。

一方で、他の送料が安いショップを探す
という選択肢も一応あります。

ただ、先程書いたように、この商品は
かなり人気で反応も良い商品だったため、
すでに買い付け先はあらかた探し尽くした
という感がありました。

なので、ここにきてゼロから改めて
時間を掛けて探すというのも
ちょっとナンセンスなわけです。

こういうときは、

・他のライバル(特に最近出品されたもの)の商品ページに
画像など買い付け先ヒントがないか調べる

・他の人があまりやっていなさそうな探し方をする

というように、検索範囲を絞り込んで、
リサーチするのが効率的です。

今回に関しては、最近この商品に
参入してきたライバルの中には、
特に新しい買い付け先のヒントになるような
目新しい情報はありませんでした。

なので、「他の人がやってなさそうな探し方」を実行です。

今回は、BUYMAアカデミアの
動画ノウハウで紹介している方法で、
この商品を扱っている新しいショップを
上手く見つけることが出来ました。

残念ながら、お客さんの希望のサイズは
なかったんですが、それでもこの商品が
これからも売れる可能性が高いことを考えれば
悪くない収穫だったといえると思います。

結果的には、最初に書いた、

・現在把握しているショップからもっと安く買う

からの

「これからその商品を買う前提で、
割引の交渉をしてみる」

という話が上手くいき、なんと、
10%OFFかつ2個買えば送料無料
という想定以上の条件を得ることが出来ました。

ただ、一番良かったのは、

・予定ショップから安く買える

・他にも新しい買い付け先見つかる

という分かりやすい成果もさることながら、
この一連の作業に、それほど時間が
かからなかったということです。

「買い付けで差が付く」というのは、
その具体的なショップの探し方などの、
スキルやテクニック的なものはもちろんのこと、
それを出来るだけ短い時間の中で
最大限発揮するためにはどうすべきか
という部分まで含まれてきます。

私の場合、毎日コンサル生から、
密度の濃いチャットが来まくるので、
必然的にその部分まで含めてやるのが
ごく普通のことでした。

(じゃないと時間なくなって死んでしまうので笑)

買い付け先を探すのに、いつも時間を
無駄に使っているような気がするという方は、
ぜひ今回の例をちょっと参考にしてみてください。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
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方向転換できたコンサル生とエスノの課題の話(第571回)

※2017/5/7の記事です。

こんにちは、エスノです。

現在BUYMAから1万円以上の商品
全てが対象の1,000円OFFクーポンが出ています。

これのせいか、お客さんの反応も
例年のGWよりは良い感じがしますね。

期限は本日7日いっぱいなので、
お客さんからの問い合わせへの返信では
必ず案内していきましょう。

このクーポンの案内に限らず、

「やってすぐに成果に繋がるかはさておき、
確率的にやったほうが良い施策というのは、
手間が掛からず出来るなら、徹底してやる」

というのは大事なことです。

クーポンの案内をしても、そのお客さんは、
必ずしも買ってくれるわけではありません。

でも、案内したほうが、
売れる確率は間違いなく上がります。

そして、そのための手間というのは、
一度案内の文章を作って、あとは
テンプレートで使い回せばいいだけなので、
それほどかからないはずです。

他にも、在庫が完売だったときに、
手間がかからない範囲で、色違い、
サイズ違いを勧めてみたり。

(もちろん、37を探しているのに、
40サイズを勧めたりはしないですが)

こういうちょっとしたことの積み重ねは、
続けていくと馬鹿にならない差になります。

ひとつの作業そのものは、
誰にでも出来ることでも、
それを漏れなく続けることは、
意外と誰にでも出来ることじゃありません。

特に知識や経験が不足しているうちは、
こういう部分は漏れなくやっていきたいですね。

さて、月初なので、
先月のコンサル生の成果から
ひとつ紹介したいと思います。

ノリコさんはヨーロッパ在住の方で、
2015年の年初に1ヶ月間だけ、
個別コンサルを受講されたことがありました。

その後、月利50万円まで利益を
伸ばしたものの、その利益の中心は、
かなり売れる季節が偏っている商品でした。

そしてさらに、ご自身の居住地による
買い付け優位性がかなり影響している商品で、
その商品が売れる時期とそうでない時期の差が
かなり大きくなってしまっていました。

また、その商品は利益単価も大きくなく、
利益を出すにはたくさん売る必要もありました。

そういった点も踏まえて、
今回改めて基礎から学んで、
より効率よく利益を出したいということで、
今年の2月から3ヶ月間、再び個別コンサルに
申し込んでくださったわけです。

その結果として、
まず利益単価の向上が顕著に現れ、

2016年12月 80件 577,850円
2017年1月  66件 569,787円
2017年2月 41件 563,053円

※ 利益単価が約2倍に。

そして、先月の成果を過去の同月と比較すると、

2015年 4月 2件 10,269円
2016年 4月 2件  8,315円
2017年 4月 37件 455,923円

こんな感じで、販売する商品を
大きく方向転換出来ています。

先日のメルマガのテーマにも通じますが、
Nさんも、傍から見れば成功にしか見えない
「月利50万円」の中にあった、ご自身ならではの
課題を克服して進歩したわけです。

ちなみに、先日コンサル期間最後のスカイプで
Nさんから「今後こういう風にした方がいいということは
何かありますか?」と聞かれました。

いろいろあったんですが、私は、

「『時間対効果』をより意識すること」

と回答しました。

これはノリコさんに限らず、ある程度
利益を出せるようになった人は、
さらに強く意識していく必要があることです。

現時点の利益を出すために、
限界ギリギリまで時間を使っていては、
トラブルが起きたとき、あるいは、
新しい何かに手を付けたいときに
まったく身動きが取れません。

その観点から、私がずっと

「薄利多売はオススメせず、とにかく
効率的に利益を生み出すことにこだわる」

と書き続けているのはご存知だと思います。

話が逸れましたが、今回のノリコさんのように、
ひとつ課題をクリアしたあとに
新たに出て来る課題というのは、
だいたいある程度パターンがあるので、
そういうのを少し先回りして伝えていくのも
私の仕事かなと思っています。

マクロの視点で言えば、先に挙げた、
薄利多売の行く先はドン詰まりとかがありますし、
ミクロ視点で考えれば、買い付け先を探すときに
キーワード検索で多くの人が探し漏れるパターンとか、
あるいは、出品した商品に反応が出てきたあと、
どこまで、そしてどうやって深掘りして扱うのか、などなど。

こういうパターンは、
私自身が実践したことをベースに、
これまでコンサル生を指導してきた中で、
培わせてもらった経験をミックスして、
どんどん把握できてきています。

なので、

「この人にはこういう課題が次に出てきそうだから、
そのために先にこういう経験を積んでもらうために、
こういう作業の進め方を今提案しないとな」

という感じで考えたりして、なんとかもっと
上手いこと利益を出してもらえるように
ならないかなといつも試行錯誤しているわけです。

もちろん、それが身に付くかどうかは、
コンサル生それぞれの実践と体験によるのが
本当に難しいところではあって、まさに
それが私自身の大きな課題のひとつだったりします。

その課題に対するひとつの解答が
「BUYMAアカデミア」という、
私が主宰しているコミュニティです。

BUYMAアカデミアは、とにかく、
「実践」することに重きを置いています。

やはり、自分に何が必要なのかというのを、
しっかり理解して使いこなせるようになるには、
自分自身の具体的な体験を通して行うのが
一番効果的だからです。

そのための「実践」の場として、
毎月少人数制のワークショップを開催しています。

パソコン等持参で実際に作業していただき、
疑問が出たらその場で私に質問して
即座に解決していくことで、受講者の
具体的な課題を確実に潰していきます。

ただ、このワークショップの場で、
「疑問が解決した」だけではやはり
その効果は長続きしません。

学校の授業で問題の解き方を聞いて
「分かった」としても、それが自分で
解けるかどうかはまた別問題というのは、
多くの人が体験していることだと思います。

その分かった体験を持ち帰って、反芻して、
自分のものに出来るかどうかが、
一番の勝負どころです。

つまり、自分で「継続」して実践することです。

そのフォローとして、最近は、
さまざまなノウハウやテクニックを
動画で配信したりしています。

月毎のワークショップの場だけでは、
なかなか定着しない、基本的だけど
重要な知識を、定期的に分かりやすく
確認してもらう機会を設けることで、
「継続」することを少しでもサポートできれば
という意図です。

そんなBUYMAアカデミアの
久しぶりの新規募集を、本日の
21時過ぎのメルマガで行います。

募集人数は、
個別コンサルよりは多いですが、
せいぜい10名程度ですので、
ぜひ忘れずにチェックしてくださいませ。

詳細は募集時に改めてお伝えしますが、
なにか疑問がある方は遠慮なくご質問どうぞ。

ではではー。

P.S.

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いつまでやれば、どれだけやれば、しんどくなくなるのか。(第570回)

※2017/5/5の記事です。

こんにちは、エスノです。

先日「月曜から夜ふかし」という
日テレ系列の深夜番組を見ていたら、
以下のような心理テストをやっていました。

———————

想像しながら答えてください。

「あなたは今海辺を一人で歩いています」

「天気は良く波の音が聞こえてきてとてもいい気分です」

「少し歩くと砂浜に1つの本棚が置いてありました」

Q:この本棚に本は何冊置いてありますか?

———————

私は「立派な本棚に本がぎっしり」と
イメージしたんですが、回答を見てビックリしました。

回答はちょっと下の方に置いておくので
やりたい方はどうぞ笑





































この本の数が暗示するのは

「その人が今抱えている問題の数」

だそうです。

そう、実際私が抱えている問題は
もの凄く多いので、「立派な本棚に
ぎっしりの本の数」は当たっていて、
それでビックリしたわけです。

※別にこの心理テストが当たって凄い
という話じゃありません。

1冊の本しかイメージしなかった人が、
問題を1つしか抱えていないわけがないので笑

けっこう勘違いされがちなのですが、
いくらビジネスで上手くいっても、
その人の「問題」は別になくなりません。

「問題」というとちょっとネガティブな
印象がありますが、自分が立ち向かうべき
「課題」と表現するとより適切かもしれません。

ひとつ「課題」を解決すると、
また新しい課題が見えてきて、
それをクリアしてもまた新しい課題が…
という感じで、完全にエンドレスです。

しかも新しい課題は、それまでの課題より
難易度がレベルアップしていることもあります。

なぜこういう流れが続くかというと、

ひとつ課題をクリアすると、
自分がレベルアップしてしまい、
結果的に、新しい課題が、
“見えるようになってしまう”

からです。

要するに、新しい課題が、
突如として生まれたわけではなく、
そこにあったのに今まで気付かなかった課題に、
自分のレベルが上ったからこそ、
気付けるようになってしまったということです。

たとえば、BUYMAで言えば、
最初はクレジットカードの限度額なんて
まったく気にしないと思いますが、
ある程度売れるようになって、
月間の買い付け額も増えてくると、
100万、200万の枠ではとても
足りないということに気付きます。

元々、クレジットの限度額は、
利益の上限に大いに作用していて、
これは売れようが売れまいが関係ありません。

しかし、最初のうちはそれよりも、
目の前の数件の受注があるかどうか
ということばかりに気が行って、
そのことに気付いていないわけです。

まあこれは「レベルアップ」というほど
大きなステージの変化ではありません。

「利益を生み出す」ということを、
ちょっと俯瞰的に見てみれば、
誰しも最初から気付けるものでは
あるからです。

厄介なのは、完全にステージが違う課題です。

最初はただ利益を出せるならOK
と思って薄利多売をしていたのに、
それがある程度達成できたら、
そもそもその方向性だと、手間と時間が
無限に持って行かれて、新しいことに
何も手を付けられない状況に陥っていた。

これも勘がかなりいい人なら
最初からある程度見通せますが、
普通は、

「どうやって収益を上げるか」

というステージのあとに、

「どういう収益構造にすべきなのか」

というまったく違うレベルの話で
考えないといけなくなります。

こうなってしまうと、

「せっかく利益を出せるようになったのに、
また新しい、しかももっと難しい課題が…」

と感じられて、がっかりするかもしれません。

しかしこれは、逆に考えれば、

新しい課題が目の前に立ち現れ続けるのは、
自分がちゃんとレベルアップしている証拠

とも言えます。

結局、どんなに自分が成長しても、
その時点の自分にとっての
「課題」がなくならないのであれば、
我々が取るべき態度はひとつしかありません。

・次々と現れる課題を解決できるように
自分の地力を常に高めようとすること

・どんな課題に対しても「思い悩む」のではなく、
「解決してやる」という気概を持つこと

こういう態度でいることは、
すごく簡単に言えば「しんどい」です。

なぜなら、普通のなだらかな生活を送るだけではなく、
それ以上の余分なエネルギーを必要とするからです。

でも、私も含めてどんな人でも、
その人なりの「しんどさ」を抱えて
試行錯誤しながらやっています。

傍からそんな風にはまったく見えない人でもです。

「しんどい」のは自分だけと思って、
変に落ち込んだりせずに、それが
むしろあるべき姿だと思って、
日々知恵を絞って、あれこれ
試行錯誤していきましょう。

ちなみに、別にこの「しんどさ」があるからといって、
精神的にお気楽に暮らせないわけではありません。

それぞれの「課題」を、
前向きに楽観的に捉えて、
ゲームをクリアするように
やっつけていけるといいですね。

ではではー。

P.S.

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