※2014/9/9の記事です。
こんにちは、エスノです。
米ドルの為替レートが、
急上昇していますね…。
この1ヶ月で5円くらい上昇して、
昨日1ドル106円を突破してしまいました。
それにつられてユーロもポンドも少し上がってますが、
直近で少し落ちていたこともありますし、
ドルの勢いに比べれば変化してないようなもので、
影響はほとんどありませんね。
輸入ビジネスにとって、
為替によるコストの変動というのは
どうやっても防ぎようのないものです。
今回の件で考えれば
500ドルの商品を買い付けする際に、
約2,500円も高くなってしまうわけです。
また、当然ですが送料や関税・消費税にも
地味に影響してきますので、実際には
もっと利益を圧迫する可能性が高いと思います。
もちろんその逆で、為替が急に動いて、
買い付けコストが予想よりかなり浮いた!
という嬉しいこともあるわけですが、
そういうラッキーについては
特に頭を悩ます必要もないでしょう。
こういう急な為替変動というのを
あらかじめ正確に予測することは不可能です。
したがって、そもそも出品時点で、
そういう可能性を織り込んだ
価格設定をしておくしかありません。
例えば、現在であれば1ドル=106円ですが、
だいたい決済するときには手数料として3%くらい掛かるので、
実際にカードの明細に上がってくるレートは109円くらいになります。
ただそれでは急な変動に対応できる余裕が無いので、
理想としてはそこにさらに2円くらい加えて
111円くらいで価格設定するのが望ましいです。
ただそもそもの話なのですが、
結局急な為替変動で一番問題になる状況というのは、
利益「率」の低い商品ばかりを販売しているときです。
今回1ドルが101円が106円になったということは、
買い付けコストが約5%上がったということなので、
利益率の低い価格設定をしていた場合には、
それだけで赤字になりかねないわけです。
しかし、もともと利益を大きく取れる商品に関しては、
多少為替が動いたところで致命傷にはなりません。
また、もう一つ問題なのが、急な為替変動によって、
日本国内の定価との価格差がなくなってしまうことです。
半年くらい経てば国内定価も値上げされるのですが、
為替が動いてすぐに、というわけにはいきません。
こうなってくると、利益を乗せた金額が
国内定価を超えてしまうことも出てくるので、
当然売れ行きは大きく落ち込んでしまいますが、
国内外の価格差がそもそも大きければそれほど影響はありません。
こういう大きな問題を考えたときに、
最も根本的な処方箋というのは、
余裕を持って価格設定しておくことではなく、
国内定価と大きな価格差があって、
利益率も大きい商品を出品できるようになること
だということが分かると思います。
もちろん、これは簡単なことではないので、
すぐに出来るようになる必要はありません。
あくまで、薄利での販売だけに安住せず、
常にそういう方向性も目指ざしながら
活動したほうがいいという意味です。
ちなみに、薄利多売という戦略を
頭から否定しているわけでもありません。
トータルで利益が大きくなればいいので、
それもひとつの重要な考え方です。
結局何が言いたいかというと、
薄利のものだけに頼ってるのはリスクがあるし、
いろいろ出来たほうが何かあったときに、
リスクヘッジになりますよということです。
その視点から考えれば、
今回は米ドルだけの変動なので、
アメリカからだけ買い付けしている方は大変ですし、
私みたいにヨーロッパからの買い付けがメインだと、
ほぼ対岸の火事でしかありません。
ただ、逆にユーロだけ変動することだってあるわけですから
これも単にヨーロッパがいいと言いたいわけではありません。
これも先ほどと同じように、
アメリカ買い付けでもヨーロッパ買い付けでも、
同じように成果を出せるようになったほうが、
何かあったとき安心ということですね。
ではではー。
★☆★ エスノ ★☆★
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