メルマガ:BUYMA(バイマ)ハイブリッド販売戦略

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1件で7万円の利益が出た話。(第773回)

※2022/2/10の記事です。

こんばんは、エスノです。

在庫一掃セールも終わり、
2月になってしまいました。

前回のメルマガでも書きましたが、
冬物の在庫が微妙に残っている
という方も多いのでは。

ここまで来るともう赤字販売を避けられず、
資金的に問題なければ、いっそ次の冬に
持ち越して売ればいいや…と思いがちですが、
それは基本的にはやめたほうがいいです。

よほど堅い定番商品でも、
次のシーズンに同じように売れる
という保証はどこにもありません。

また、いざ新しい商品を
リサーチするにあたって、
微妙に売れない商品が手元にあると
それが僅かにでも気にかかって、
本当にやらなければいけないことへの
リソースを奪ってしまうのもマイナスです。

今月中に叩き売るくらいのつもりで
しっかり現金化して、その資金を
春夏でしっかり利益の出る商品に回し、
その上でまた秋冬シーズンを迎えたいですね。

ところで、先日から以下の支援金の
受付が始まっているのはご存知でしょうか。

https://jigyou-fukkatsu.go.jp/

給付の条件など確認して、
顧問の税理士などがいれば、
よく相談した上で、申請できそうなら
しっかり利用させてもらいましょう。

さて、本題です。

昨年11月のことなので、
ちょっと時間が経ってしまったのですが、
特に無在庫出品においては、すごく
大事な考え方なので紹介したいと思います。

あるコンサル生が、いつものように
リサーチした結果をチャットワークで
報告してくださったのですが、
その時点での状況としては、

・リサーチした商品の売れた価格は約24万円

・同じくらいの価格で出品できるショップは見つからず

・ただし、その出品者はもう在庫切れ

・その時点で一番安いのは、30万円弱の
他の国内ショッパーで、その価格よりは
安く出品できる買い付け先は見つかった

・ただし、その価格で出品すると、利益率約6%

・高価格なのでそこまで頻繁ではないものの、
問い合わせがちょこちょこ来ているくらいには
商品自体の人気はある

という感じでした。

チャットを書いてくださった時点で、
このコンサル生の出品意欲は
あまり高くなかったのですが、
私はこう回答しました。

=================================

ちょっと利幅薄いですが、為替の設定などに余裕もたせていて、
利益額が納得行くものだったら出品するのはOKですよ。

売れてから買い付け先また探したら安くなっているところが
ある可能性だってありますし、なくても最低許せると思った
利益は確保できるわけですし。

=================================

この回答を受けて実際に出品。

そして2週間ちょっと経過した頃、
うまいこと受注が入ったのです。

が、なんと、利益が約66,000円とのこと。

どうしたのかと思ったら、
出品時に想定していたように、
買い付け先を改めて探したところ、
さらに安いショップが見つかり、
大きな利益になったとのことでした。

さらに最終的には送料も想定より安く、
結果的に1点で約7万円の利益に。

もしかしたら、この話を「たまたま」と
捉えてしまう方もいるかも知れません。

あるいは、

「利益率6%なんて馬鹿げている」

と思う方もいるやも。

しかし、こういう柔軟性のない考え方は
非常にもったいないと言わざるを得ません。

ファッションアイテムの仕入れにおいて、
時間が経てば何かしらの変化が起きるのは、
良くも悪くもごく普通のことです。

予定していたショップの在庫がなくなる
という嫌な現象もあれば、逆に、新しく
買い付けできるショップが見つかったり、
当初よりも割引率が大きくなるという
嬉しいことも、どちらもあります。

もちろん、こういった具体的な現象を、
そのタイミングと合わせて、完璧に
読み切るのは難しいです。

しかし、おそらくこういう風になるから、
こちらはこういう体制で構えておこう
というようなカバーの仕方はできます。

今回のケースで言えば、私は、

・利幅(利益率)が薄くても、為替レートに
多少余裕があり、かつ、利益額が、
「納得できる」金額ならOK

という前提を提示していました。

もしこの前提がなく、為替レートギリギリ、
かつ、利益額も自分が許せる最低額を
下回るような価格設定で出品するのは、
はっきり言って「都合よく考えすぎマインド」
「当たるも八卦当たらぬも八卦マインド」
と称されても仕方ありません。

そうではなく、リスクやデメリットの範囲を
自分でしっかり限定した上で、

「未来の選択肢の受け皿を広げる」

という目的で、出品時点で多少不利な
条件を打ち出すことは、けして頭ごなしに
否定されるものではないということです。

いろいろ参考になることが含まれる
具体的なひとつの事例として、ぜひ
頭の隅に置いておいてもらえれば。

ではではー。

P.S.

ご質問やご意見・ご感想は、
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