メルマガ:BUYMA(バイマ)ハイブリッド販売戦略

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在庫販売と無在庫販売どっちがいいのか?(第672回)

※2018/11/11の記事です。

こんにちは、エスノです。

前回のメルマガでお伝えしたように、
今週はシングルスデーのクーポンが
あちこちのショップから出されていますね。

このタイミングで良い商品を
たくさん買い付けできたという方も
もしかすると結構いらっしゃるかもしれません。

これも毎年のことですが、
月末のサイバーマンデーのタイミングで、
BUYMAは毎年大型クーポンを出します。

(今年は11/26ですね)

去年と一昨年は、割引金額は、
2万円以上2千円OFFと
10万円以上15,000円OFFでした。

24時間限定ですが使い放題なので、
さすがにめちゃくちゃ売れるクーポンです。

良い在庫が確保できているという方は、
このタイミングまで売り急がないほうが
良い可能性が高いですね^^

さて先日公開した以下の音声は
聴いていただけましたでしょうか。

■amazonで自社ブランドを販売しながら
 BUYMAで月利100~200円を
 効率よく稼ぎ出すヒデさんにインタビュー

インタビューさせていただいたヒデさんは、
昨年5月からBUYMAアカデミアに
参加してくださっています。

音声にもあるように、ヒデさんは参加当初から、
月利で50万円くらいはすでに出ていたのですが、
加入した時点では

「無在庫販売を伸ばしていきたい」

というのが、その明確な目的の一つでした。

というのも、元々他の物販の
経験があったヒデさんは、
在庫を持って販売するということに
さほど抵抗はなく、BUYMAでも
利益のほとんどが在庫販売によるもの。

しかし、想定よりも回転が悪い在庫が
少しずつ嵩んでいき資金の回収が遅れ、
それが今後の成長を妨げる要因になっていました。

そこで、無在庫販売を伸ばせれば、
基本的にはカードの引き落しより前に、
売上の入金があるので、その点を
解消することができるのではと考えたわけです。

なるほど、このロジックは、
一見すると極めて正しいように思えます。

そして実際けして間違いではありません。

確かに無在庫販売は、
手元の資金を使わなくても、
利益を生み出せる方法です。

ただ、ヒデさんの一番の目的である
「大きな利益を生み出す」という点から考えると、
一概にベストの選択ではないと私は考えました。

というのも、無在庫販売は、
確かに手元の資金を使わなくても、
利益を生み出せる方法ではありますが、
一方で、どうしても販売価格が、
ライバルのそれに引きづられて、
下がってしまいがちというデメリットもあります。

(あくまで「傾向」の話をしています。念のため)

無在庫販売で、さらに言えば、
買い付け先が被っている状況で、
かつ、出品した商品がそこまで
人気がないとどうなるか。

同じ商品を複数の出品者が出品することで、
間違いなく価格の下げ合いが始まります。

この結果、当然起こるのが、
利益率の低下です。

利益率が下がれば、結局、
手元に残るお金も減ってしまうので、
根本的な解決策にはなりません。

実際のところは、
配送の遅れや到着通知の遅れなどで、
売上の入金が、必ずしも、仕入れの
引き落としの前にされるわけではないですし。

もちろん同じ商品を在庫販売するショッパーが
複数人いれば同じことが起きますが、
無在庫で買い付け先が被っている状況より、
遥かに値下がりする圧力は低いです。

ひとつの商品を在庫販売するショッパーの数が
限られることや、そもそも在庫を持つような商品は
人気が強いので、価格を下げるまでもなく
売れるケースが多いからです。

そもそもヒデさんはすでに在庫販売で、
月利50万くらいは生み出せる実力が
備わっていたわけです。

ただ、その在庫を確保した商品たちの
クオリティにバラつきがあって、
想定どおりに売れていかない商品が
その成長を阻害していました。

それであれば、
そこから無在庫へと大きく方針転換するのではなく、
まずは「在庫を持つ判断」の精度を高めたほうが、
資金の回転はよくなるし、微妙な在庫を値下げして
売りさばくのに掛かっていた余計な手間も減るし、
今後の成長にはより大きく貢献すると考えたわけです。

で、実際にそれは比較的すぐに成果に表れて、
7月はギリギリ月利100万円に届きませんでしたが、
そこから年末までの半年間の間に、月利100万、
200万と大きく利益を伸ばすこと成功しました。

こうやって書くと無在庫はダメで、
在庫販売が良いと思うかもしれませんが、
それはそれでやはり短絡的な考え方です。

以前も書いたことですが、
無在庫販売のいいところは、

「金銭的なコストをかけずに
テストマーケティングができる」

という点にあります。

要するに、

「それなりに人気はありそうだけど、
その時点では在庫を持つのを思い切れない商品」

を、買い付ける前にお客さんの目に晒すことで、
その商品のポテンシャルを確認できる
ということです。

すでに過去に扱ったことがある商品なら、

いくらで出品すればこのくらいの期間で
だいたいこのくらい売れて、ライバルは
こういうショッパーさんたちで、おそらく
こういう買い付け先から出品しているだろう

というのが一定以上の精度で分かりますが、
特に今まであまり触れてこなかったブランド
だったりすると、こういう情報が、出品時の
リサーチの段階ではなかなか見えて来なかったりします。

なので、いきなり在庫を持つ前に、
無在庫での出品を挟むことで、
上記のような情報をより詳細に集めることができ、
それが結果的に、在庫を持つ判断基準の
精度を上げることに繋がるわけです。

その結果、想定より回転が悪い
在庫の割合は減り、それに伴い、
資金の回収の遅れも減っていきます。

さらに、無在庫販売であれば、
今まで扱ったことがない不慣れなブランドも
とりあえずリサーチして出品することが出来るので、
単純に把握できる商品の幅をリスクなく
大きく広げることが可能です。

ヒデさんの場合は、元々高額な商品を
そこまで多く扱っていませんでしたが、
そういったハイブランドに参入する際も、
まずは無在庫で取り組んでいくことで、
把握している人気商品の幅が大きく広がり、
高額商品の在庫販売にもより積極的に
取り掛かることが出来るようになりました。

まとめると、そもそも「在庫か?無在庫か?」
という二択を設定することはもったいないわけです。

どっちも利益を出すことが可能な手法ですが、
それぞれメリット・デメリットが異なります。

それぞれの特性を把握して、
それらを活かせるかどうかが大事です。

それを理解して実践すれば、
無在庫販売でも大きな利益率の
受注を生み出すことは可能ですし、
理解していなければ、在庫販売でも、
消耗戦みたいな価格の下げ合いに
巻き込まれてしまったりします。

あるいは、そのとき目指すものによっては、
一時的に「低利益率の無在庫販売」や、
「赤字を覚悟した在庫販売」をすることにさえ、
価値が生まれる可能性すらあります。

「無在庫だからこう、在庫だからこう」
と画一的に考えるのではなくて、
そのときそのときの状況に応じて、
常に”一段階上の視座”から、
何をすべきなのかというのを考えたいところです。

今回のインタビューは、こういった
“一段階上の視座”から見たときに、
他にもたくさん得られるものがある
内容になっていると思います。

ぜひ繰り返して何度も聴いてみてくださいね。

そしてよかったら感想もお寄せいただければ。

■amazonで自社ブランドを販売しながら
 BUYMAで月利100~200円を
 効率よく稼ぎ出すヒデさんにインタビュー

ではではー。

P.S.

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