エスノはなぜ転送を使わないのか。(第236回)

※2014/7/18の記事です。

こんにちは、エスノです。

今週はメルマガサボり気味ですが、
日曜からバタバタしていたせいか、
ガス欠になってました笑

さて先日こんなメールをいただきました。

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ヨーロッパブランドの輸入代行会社で
オススメの会社はありますでしょうか?

エスノさんは代行会社を使うのではなく、
現地バイヤーを雇っていらっしゃるとのことでしたが、
私はまだbuymaを初めたばかりなので、
今のうちは代行会社を使いたいと思っています。

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ヨーロッパの代行業者は
手数料がかなり高いことも多く、
私はこれまで1度しか使ったことがありません。

その業者さんは以下です。

http://ukbrandshop.com/

イギリスの業者さんなのですが、
手数料も安くて対応も早かったです。

さて、ひとつ誤解があるのですが、
私は現地で買い付けを手伝ってくれる方を
これまで雇ったことはありません^^;

お願いすれば手伝ってくれる友人はいますし、
一回も使ったことがないわけではないのですが、
そもそも私の主な買い付け先は、
日本に直送してくれるショップなので、
お願いすること自体ほとんどありません。

なんでもっと使わないかというと、
これは単純で手間と時間(と費用)が
余計に掛かるからです。

当たり前ですが、
現地で受け取ってそれから日本に配送となると、
その分余計に時間が掛かります。

さらに、それに伴って
進捗管理、お客さんへの報告などの手間も、
指数関数的に増加していきます。

もちろん転送のための手数料も
掛かることは言うまでもないでしょう。

もしかすると、
そんなに手間と時間を惜しまなくても…
と思うかもしれませんが、私はそう考えていません。

実際に活動しているとよく分かると思うんですが、
これらに対応するのは、手間も時間も
思ったよりずっとかかるし、なにより
精神的な消耗度合いがとても大きいです。

結局「効率よく利益を出す」ということは、

「売上に直結することにどれだけ時間を割けるか」

に掛かってきます。

配送の進捗管理やお客さんへの報告、
あるいはそれらに伴って発生する
さまざまなトラブルの対処というのは、
その行為だけ見れば売上には一切繋がりません。

もちろん、それらをなぜするのかといえば
商品を届けたあとに「満足」の評価をもらって、
今後のお客さんへの信用を手に入れるためなので、
そういう意味では売上につながる行為です。

ただ、それらに掛かる手間は、
削減できるものならしたほうがよいことに
誰も異論は唱えないでしょう。

そうやって生み出した時間と心の余裕を、
リサーチや出品作業に当てたほうが
効率的に利益を出せるのは間違いありません。

そういった理由から、私は
買い付け予定だったショップに在庫がなく、
かなり大きな利益が見込めそうなときくらいしか、
現地での買い付けを利用しないというわけです。

というか、またそもそもの話なのですが、
ヨーロッパから買い付ける場合は、
日本に直送してくれるショップから買ったほうが
安く買い付けが出来るんですよね。

なぜなら約20%分の現地消費税が抜けるから。

もちろん、シャネルなどのように
現地でしか買えないアイテムの買い付けなどを
どうしてもしたいんだ!という場合は、
現地買い付けをせざるをえないわけですが、
それをしなくても十分稼ぐことは出来ます。

結局何が言いたかったかというと、
私のように面倒くさがりの方は、
日本直送買い付けをメインにすることを
オススメしますよという話でした。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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個別コンサルの具体的な事例(第235回)

※2014/7/15の記事です。

こんにちは、エスノです。

先日行った個別コンサルが、
いろいろ示唆に富む内容になったので
このメルマガでも共有しようと思います。

あるブランドの人気商品Aの買い付け先を見つけるも、
計算してみると1,000円ちょっとの利益しかない。

ライバルであるパーソナルショッパー(PS)を観察すると、
出品数約700件、販売件数も約2500件以上あるので、コンサル生は、
先日のメルマガで出ていた「薄利多売型」のPSではないかと推測。

しかし、月間の販売件数は3、40件程度で、
2007年から活動し続けているPSにしては、
1件あたり数千円程度では割に合わない。

そのライバルの発送までの平均日数が
「2日」という短さから、在庫販売、もしくは
店舗に直接買い付けに行くスタイルの可能性大。

ライバルが出品している、
その人気商品Aと同じブランドの
他のアイテムをチェック。

出品数700件に対して、
そのブランドのアイテムは出品数8件、
またすべてではないが、一部に
「手元に在庫あり」のタグが付いていた

先ほどの、在庫販売、もしくは
店舗に直接買い付けに行くPSの可能性が高いので、
この商品については諦めるか、もしくは同じように
現地店舗に在庫と値段の確認をしてみて、
いけそうなら購入代行を検討するという結論

コンサル生は、では、このPSの他のアイテムも、
同じように買い付けているはずなので、
あまり真似はできないのではという仮説を立てる

今度は出品している他のブランドの中から
出品数の多いブランドの人気アイテムをチェック

選んだ商品Bの買い付け先を、
出品画像からgoogle画像検索で探すも、
画像が使われていたショップは、
すでに完売している上に価格が高すぎる。

shopstyleで商品Bの他の買い付け先を探すも、
このライバルに勝てるショップは見つからず

商品ページのや他のショップから拾ってきた、
その商品のキーワードを元にgoogleで検索をして、
画像一覧で検索結果を表示

shopstyleでは出てこなかったショップが見つかり、
価格は問題なし、そのショップの安全面もクリア。
ライバルの商品ページの在庫ありのサイズからも
おそらくそこから買い付けている可能性が高い。

少なくともこのアイテムに関しては
参考にすることが可能なので、
このPSのすべてが参考にしにくいという結論は尚早。

結局このライバルは、在庫販売、
店舗での買い付け、そしてオンライン買い付けを
ブランドやアイテムごとに使い分けていそう。

そのため、最初に探した人気商品Aも
もしかしたらどこかのオンラインショップにあるかも。
(「手元に在庫あり」のタグは付いていなかった。)

ざーっと流れで書きましたが、
いろいろ重要な事が詰め込まれていますので、
ぜひ参考にしてみてくださいね。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

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ライバルの活動スタイルをじっくり観察。(第232回)

※2014/7/10の記事です。

こんにちは、エスノです。

先日スカイプでコンサルしていて、
「ライバルに価格で勝てない」
という問題が発生しました。

状況をもう少し詳しく説明すると、

・アメリカブランドのバッグ

・価格は25,000円ちょっと

・同じ商品がセールになっている買い付け先を、
google画像検索で発見することができた。

・しかし、ライバルがそこから出品しているなら、
利益が1,000~1,500円出るか出ないかくらい。

というような感じでした。

要するに、価格で勝てなくはないが、
超薄利になってしまうというケースです。

こういう状況に遭遇したとき、
可能性としては2つありえます。

1.他のもっと安い買い付け先がある
(もしくは、買い付け価格の計算を間違えている)

2.ライバルはその超薄利で販売している

ライバルより安い価格で出そうとすると
超薄利になってしまうというとき、
その多くは前者の可能性が高いです。

価格で優位に立てないのは、そのライバルが
特殊な買い付けルートを持っているわけではなく、
ただ単に他のショップを探し切れていなかったり、
あるいは買い付け価格の計算を間違えているだけだったり
ということが往々にしてあります。

しかし中には、後者のように、
超薄利で販売するというスタイルで
活動し続けているバイヤーもいます。

それをどうやって確認すればいいかというと、

・バイヤーとしての経験値が浅い

・販売件数がすごく多い

このいずれかに該当している場合は、
薄利で出品している可能性が高いわけです。

前者は、実績稼ぎ、もしくは
パーソナルショッパー(PS)としての力不足のため、
とにかく価格を下げているということです。

こういうPSは、取引件数が少なかったり、
あるいは、販売履歴を確認すると、
月に数件しか売れていないというような特徴があります。

後者のケースは、
要するに薄利多売のスタイルで
トータルで利益が出ているのでOKというPSです。

今回の事例で見つけたPSはまさにこれで、
7月9日時点で、7月の販売履歴が74件ありました。

単純計算で考えると、
7月は31日ありますから、

74件÷9日×31日=約255件

となることが分かります。

月末の受注増加分を考慮すると、
もうちょっと多くなっても不思議ではありません。

1件あたりの利益を約2,000円として、
少なく見て月に約250件販売しているとしても、
その1ヶ月あたりの利益は50万円くらいになります。

250件捌くのは確かに大変ですが、
これだけ利益が出るのであれば、
十分可能性のあるやり方といえるでしょう。

またそういうスタイルではないかという視点で、
実際に出品商品やプロフィールを確認すると、
とにかく梱包などに手間ヒマを掛けていない
ということも分かってきました。

ライバルがこういうPSだった場合、
もはや価格で闘いを挑むのは得策ではありません。

・価格以外の優位に立てるポイントを考えてそこで勝負

・その商品のことは(とりあえず)諦める

いずれかの選択をして、
どんどん他の商品をリサーチすべきです。

価格以外の勝負ポイントは、
配送期間などが一般的には考えられます。

今回のライバルの場合は、
梱包がかなり簡素なものだと分かったので、
自分の商品コメントで「丁寧な梱包」を
アピールするというのもひとつの手でした。

もちろん、このような状況になった場合、
すぐに諦めてしまうのも重要な戦術です。

ただ、その商品が
とても人気のある商品だった場合、
ライバルが今の価格で販売できなくなったら、
こちらにも参入できる可能性が出てきます。

そのため、
この商品のことは頭の片隅に入れておいて、
また少し時間をおいてから再び検討するのも
もちろんやって見る価値のあることです。

ちょっと長くなりましたが、

「ライバルがどういうスタイルで活動しているか」

ということが推測できると、
自分がどう動くべきかという方向が見えるので、
気になるPSのことは、じっくり観察してみてください。

なお、逆に観察した結果、
薄利型のPSでない可能性が高い場合は、

1.他のもっと安い買い付け先がある
(もしくは、買い付け価格の計算を間違えている)

という可能性も高いということですね。

ではではー。

★☆★ エスノ ★☆★

P.S.

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