不格好経営を読んでいます。(第12回)

※2013/6/16の記事です。

こんばんは、エスノです。

またには毛色を変えて、
今日は今読んでる本のことをば。

記事タイトルにも書いてますが、
モバゲーでお馴染みDeNAの創業者・南場智子さんの
「不格好経営」という本を読んでおります。

今でこそ、球団をひとつ持つような、
社会的にも広く認知される大企業であるDeNAが、
どのように創業し、いかにしてここまで歩んできたかを、
著者の軽快な語り口で面白く読める一冊です。

個人的に、ソーシャルゲームで
稼ぐモデルはあまり好きじゃないです。

やったこともないくせに、
ぶっちゃけパチンコと同じだと思ってます。

時間とお金の浪費、自ら積極的に搾取される行為、
ソーシャルゲームに対してはこういう印象です。

ただまあ、それとこれとは話が別というか、
やっぱり優秀な人が悪戦苦闘しながら、
なにか大きな成果を成し遂げていく話というのは面白いものです。

しかし、著者はめちゃくちゃ優秀ですが、
ことビジネスのスタートの切り方としては、
限られた人しか成功しない方向性でやっちゃってます。

まず、「自分がやりたいことをやる」、
そして、「他社からの大きな出資と固定費」、
最後に、「一時の時代の波頼りのモデル」。

DeNAという会社は、今でこそモバゲーですが、
そもそもはビッダーズというネットオークションから始りました。

なぜそのモデルにしたかというと、前職のクライアントに
ネットオークションサービスへの参入を促していたところ、
自分自身でやりたくなってしまったからなんだそうです。

また、当時はまだヤフオクもない時代だったので、
一番最初に参入し成果を出せば、大きな時代の波に乗れる
というのも、そこにこだわった要因のひとつなんでしょう。

そのために、立ち上げ時から、開発スタッフなど含め、
数名の社員を確保し、また前職でつながりのあった大企業に、
数千万円規模の出資、つまり借金もしています。

規模の違いは当然あれど、僕のようなスタンスの人間が、
こんな感じでビジネスを始めたら、間違いなくつぶれます。

これからの時代に立ち上げるべきビジネスは、
「自分がやりたいかどうか」はさておき、
負債を抱える必要がなく利益率が圧倒的に良いものを、
自分が何がしたいかということは考えずに選んでいくのが望ましいです。

強いて言うなら、流行り廃りに左右されないものが、
より望ましいと思います。

流行は乗れないと意味がないですし、
乗れたとしても流行が終わったときの出口戦略は、
ちゃんと考えて準備しておかないと大変です。

そこを考えると、BUYMAというのは、
本当に最初に始めるにはもってこいだと思いますね。

安く買って高く売るという最も基本的なモデルであり、
在庫を持たないので負債も抱えません。

利益率はモバゲーほどには高くありませんが、
数十パーセント程度はいけますし、その経験を活かせば、
より収益性の高いビジネスを展開することも可能です。

ちょっと取り留めない内容になってしまいましたが、
読書もたまにはいいもんですよという話でした。

ではではー。

エスノ